【試合詳細】6・3 新日本日本武道館大会 高橋ヒロムvsエル・デスペラード ロビー・イーグルス&YOH&ティタン&クラーク・コナーズvsエル・リンダマン&エース・オースティン&ウィーラー・ユウタ&アレックス・ゼイン

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『BEST OF THE SUPER Jr.29 優勝決定戦』
日程:2022年6月3日(金)
開始:18:00
会場:東京・日本武道館
観衆:3,520人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○本間朋晃
4分36秒 中こけし→片エビ固め
●大岩陵平

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
ロビー・イーグルス/YOH/ティタン(CMLL)/●クラーク・コナーズ
6分43秒 シナモンツイスト→片エビ固め
エル・リンダマン(GLEAT)/エース・オースティン(フリー)/ウィーラー・ユウタ(AEW)/○アレックス・ゼイン(フリー)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[ワン・オア・エイト]●田口隆祐/マスター・ワト
6分47秒 ピノイストレッチ
[UNITED EMPIRE]○TJP/フランシスコ・アキラ(フリー)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[鈴木軍]○ザック・セイバーJr./金丸義信
4分56秒 腕ひしぎ十字固め
[HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●SHO

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/グレート-O-カーン/●アーロン・ヘナーレ
8分8秒 CR II→片エビ固め
[BULLET CLUB]バッドラック・ファレ/チェーズ・オーエンズ/○エル・ファンタズモ

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L・I・J]○鷹木信悟/内藤哲也/BUSHI
9分31秒 グラウンドコブラツイスト
[鈴木軍]タイチ/●TAKAみちのく(JTO)/DOUKI

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/矢野通/○タマ・トンガ/邪道
8分33秒 ガン・スタン→片エビ固め
[BULLET CLUB]ジェイ・ホワイト/ドク・ギャローズ/石森太二/●外道

▼『BEST OF THE SUPER Jr. 29』優勝決定戦 時間無制限1本勝負
[Aブロック1位]○高橋ヒロム
30分37秒 TIME BOMB2.5→片エビ固め
[Bブロック1位]●エル・デスペラード
※ヒロムが『SUPER Jr.』3連覇

高橋ヒロムが新技でデスペラードを倒しスーパーJr3連覇達成!エース・オースティンがBULLET CLUBに加入!SANADAがUSヘビーへ挑戦表明も王者のジュースが急性虫垂炎で欠場!

第1試合

 まずはジュース・ロビンソンが急性虫垂炎により欠場することとなり、第3試合の本間朋晃vsジュース・ロビンソンが本間vs大岩陵平に変更。本間の試合が第1試合へ変更となった。

 大岩がバックを取り、ヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒す。ボディスラムを狙うが、耐えた本間がエルボーからボディスラムで叩きつけ、ストンピングから引き起こしてエルボー。本間はストンピングも、大岩はチョップ連発。本間はエルボーからロープに飛ぶが、大岩はドロップキックで迎撃。コーナーに振り串刺しドロップキックからロープに飛んでショルダータックルで倒す。フォールも2。

 大岩は逆エビ固めを狙うが本間はロープを掴みブレイク。

 大岩はストンピングからマウントエルボー連打。引き起こしてロープに振ってドロップキックも、本間はスカしてエルボードロップからフォールも2。

 本間はコーナーに押し込みガットショット連発から顔面ウォッシュ。
 本間はチョップで倒し、引き起こすとブレーンバスターを狙うが着地した大岩が突き飛ばしてからドロップキック。大岩は俵投げからフォールも2。

 大岩は逆エビ固めで捕らえるが、本間はロープを掴みブレイク。

 大岩がぶっこ抜きジャーマンを狙うが、耐えた本間に大岩はエルボー連打からロープに飛ぶが、本間はこけしロケットで迎撃し中こけしを投下。これで3カウント。

<試合後コメント>
本間朋晃
「プロレス界だけじゃなく、何の競技においても、急にカード変更あるかもしれん。その中で大岩、ガンガン来てくれてありがとう。めちゃくちゃオマエ伸びてるし、もう、もう負けちゃうかもしれねぇ。でもよぉ、俺、負けるわけにいかねぇんだ、このままよぉ。何でかって?何せ俺は、暫定、暫定かもしれねぇけど、IWGP USヘビー級のチャンピオンだからさ。今日、俺はもちろん勝つつもりでいた。その試合がないってことは、俺の勝ちだろ?ということは暫定のUSヘビー級チャンピオンは、この俺だ!何だったら、何だったら、統一戦してもいいよ。俺はオマエには絶対負けねぇ。俺が復帰した時に、オマエは俺にさんざん優しい言葉をかけてくれた。それを励みに、俺は頑張ってこれた。それも全部ウソだってか? そんなこと俺は思えない。だから俺が暫定チャンピオンとしてオマエを迎え撃つ。改めて、本間朋晃vsジュース・ロビンソンを申し込む!」

大岩陵平
「ジュースが欠場して、自分が第1試合でこんな大舞台で、本間さんとシングルできるチャンスいただいたのに、みっともないです。あー、クソッ!プロレスラーは、いつでもどこでも誰とでも戦えなきゃいけない。次こうやって当日言われても、もっともっと戦えるように努力します。クソッ! ありがとうございました!」

第2試合

 先発はロビーとユウタ。ロックアップからユウタが腕を捻って極めていき、ロビーは巻き投げるがユウタもアームホイップ。グラウンドの攻防からユウタが投げようとするが、ロビーが着地しロン・ミラースペシャルを狙うがユウタは蹴りつけて逃れるとスタンドになり睨み合う。握手してから両者タッチ。

 リンダマンとYOHになり、リンダマンのラリアットを避けたYOHがガットショットからロープに振りチョップ。避けたリンダマンがランニングエルボーで倒し、ストンピング連打から顔面を踏みつける。
 YOHは背後から蹴りつけバックの取り合いからリンダマンがロープに飛ぶが、YOHはカニバサミで足し側頭部へスライディングキック。YOHはティタンにタッチ。

 ティタンはスワンダイブクロスボディ。さらに左右の掌底連打からソバットを叩き込み、ロープに飛ぶもリンダマンはエルボーで迎撃。リンダマンはロープに飛んでラリアットも、避けたティタンがゼロ戦キック。
 ティタンはバズソーキックも、避けたリンダマンがバックを取って膝を折ると後頭部にドロップキック。リンダマンはエースにタッチ。

 ティタンがロープに振るが、エースはカニバサミから打ち下ろし式のキック。さらにアームバーからカードを取り出し、指の間を切り裂いていく。
 エースはフロントネックで捕らえゼインにタッチ。

 ゼインとエースはティタンをロープに振ってダブルのドロップキック。ゼインはバハブラストを狙うが、着地したティタンはトラースキック。ティタンはコナーズにタッチ。

 コナーズはショルダータックルで倒し、バックエルボーから走り込んできたエースにもジープ・フリップ。さらにゼインにラリアットを狙うが、その腕を巻き込んだゼインをコナーズも切り返してバックを取ると投げ捨てジャーマン。
 ゼインにトレイン攻撃からコナーズがスピアーを突き刺しフォールも他の3人がカット。
 ロビーとYOHとティタンが場外へトペ・コンヒーロ。コナーズがゼインをロープに振ってパワースラムからフォールも2。
 コナーズは投げようとするが、耐えたゼインを一本背負いからジャンピングナックル。さらに投げようとするが、耐えたゼインが突き飛ばすとユウタがペインスリラーからリンダマンがぶっこ抜きジャーマン。さらにリンダマンとユウタがトペを発射し、エースがコナーズにダイビングフォアアーム。ゼインがコーナーに登りシナモンツイストを投下し3カウント。

<試合後コメント>
アレックス・ゼイン
「また勝利組のメンバーでいられて良かった!今日は自分が3カウントを獲れて最高の気分だ。ZEST FRIENDSのおかげで、クラーク・コナーズにリベンジ出来たぜ。今回の『BEST OF THE SUPER Jr.』では、クラーク・コナーズは俺にとって特に苦戦した相手の一人だ。今日はそんなあいつに勝てて気分が良い。クラーク、これで1勝1敗だ。またすぐに会えるだろうから、その時に決着をつけようじゃないか。今回は信じられないような凄いツアーだった。みんなにお礼を言わせてくれ!サンキュー、ニュージャパン、そしてファンのみんな! サンキュー、サンキュー、サンキュー! またすぐにこのマットに戻ってきて、残りの奴らを生きたまま食ってやりたいぜ!イタダキマス!」

エル・リンダマン
「さあ!ということで、いろいろありましたけど、『SUPER Jr.』最終戦で豪華な6人タッグ……8人タッグか!8人タッグは僕たちの勝利ということでいい締めくくりに出来たんじゃないかなと思います。まあ、いろいろ申し訳ない気持ちとかあるんだけど、そんなのは一旦全部忘れて、本当に楽しかったの一言ですね。各々、こうやって一緒にコメントを出してない通りね、これから、明日からはまたひとり一人の戦いに戻っていくと思うんで、もっと強くなったリンダマンが、またこの新日本プロレスに来るかどうか分からないけど、今回は爪痕…とは言えねえな。まあ、引っかき傷ぐらいのもんは残せたかなと思いますけど、次は爪痕どころじゃ済まさねえぞ。食いちぎってやるよ、新日本プロレスを!まあ、いくら言っても負け惜しみだから、次からのリンダマン、GLEATにご期待ください。みんなでGLEATしようぜ(と言って、拳を突き出す)」

ウィーラー・ユウタ
「ワオ、ブドーカンで自分のチームが負けて、ロビー・イーグルスは気が動転してるみたいだな。リーグ戦では俺に勝ったから、あいつがカッとなっているのも分かる。だからロビー、公平を期して、お前がアメリカに来たら、俺のタイトルに挑戦させてやる。どんな展開になるか楽しみだぜ。ところで、俺は明日、アメリカに帰る。初めて『BEST OF THE SUPER Jr.』を経験出来て本当に良かった。みんなが俺の経歴を知ってるかどうか分からないが……俺の親父はアメリカ人で元海軍だ。そして、お袋が育ったヨコスカで二人は出会った。二人は結婚して、俺の姉を日本で生んだ。そして、アメリカで俺が生まれたんだ。日本で育ち、日本を経験することが出来なかったことが、俺にとっての最大の後悔の一つだ。これまで俺のルーツである場所に、繋がりを感じる機会がなかった。プロレスは、そんな俺に日本に帰るチャンスを与えてくれた。5年前、俺はプロレスの試合のために来日して、祖母が亡くなる前にもう一度彼女と会うことが出来た。そして今、プロレスが再び俺をここに連れてきてくれた。この3週間、たくさんの素晴らしい場所を訪れ、日本のことをもっと知ることが出来た。だから、(日本語で)ミナサン、アリガトウゴザイマシタ。シンニホンプロレス、アリガトウゴザイマシタ。アメリカニ カエリマス。デモ……(英語で)また日本に帰ってこれることを願ってるよ」

エース・オースティン
「素晴らしいツアーの締めくくりだった。後悔なんて一つもない。『BEST OF THE SUPER Jr.』での俺の試合は見事だった。リーグ戦で優勝することは出来なかったが、それで良いんだ。試合に勝ってツアーを終える、これこそ俺が望んでいたことだ。このリーグ戦のために来日したことで、俺の人生は変わった。元の人生に戻ることは二度とない。インパクト・レスリングとXディヴィジョンを代表して世界を飛び回り、ここニュージャパンにやって来ることが出来た。このツアーで得た何千もの新たなファンたちが、俺を追ってアメリカのインパクトを見に来てくれると信じてる。日本でエース・オースティンの姿を見るのは、今日が最後じゃないと約束する。俺はすぐに戻って来る。(カードを見せながら)それはINEVITABLEだ」

ロビー・イーグルス
「当初オープニングマッチに組まれてたけど、突然のカード変更だ。今日は俺たちのチームが勝つ自信があったけど、思ったようにはいかなかった。クラーク、お前のAブロックでのリーグ戦をしっかり観察させてもらったぞ。お前、凄く頑張ってたな。ヤングライオンからは卒業したらしいが、まだまだ勉強することがたくさんあるようだな。俺が1対1で相手になってやってもいいぞ?『勝利の翼を掴み取れ』?今年はてっきり俺が主役の『BEST OF THE SUPER Jr.』だって思ったのに!理想とはかけ離れ、今日は8人タッグだ。なんてこった!でも俺はリーグ戦でウィーラー・ユウタから勝ってる。この結果が示すものは?ベルトの挑戦権利をゲットしたってことだ!それからリンダマンのベルトにも挑戦出来るんだよな!?日本、アメリカ、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、どこでもいいぞ!俺の腰にベルトを巻きたいんだ。そのためなら、“forbidden door"でもなんでもこじ開ける。俺にやられたチャンピオンたち、答えてくれ!」

ティタン
「今日で最終日。無事に終えることが出来た。ニュージャパン、CMLL……グラシアス(ありがとう)。あなた方のサポートに感謝してます。いろいろ得るものが大きいシリーズだった。これからももっとアメリカと日本のプロレススタイルってものを学んでいって、自分オリジナルのメキシカン・スタイルに昇華させたい。他の出場選手と組んで、対戦出来て非常に良かった。彼らひとり一人が世界のベスト・レスラーだ。だからそんなメンバーの一員になれたことをとても誇りに思う。この気持ちを忘れずにこれからもやっていく。いつも見守ってくれる神のおかげで無事にこのシリーズを締めくくることが出来た。『BEST OF THE SUPER Jr. 29』を通し、俺はたくさんのものを収穫出来た。みんな応援ありがとう。君たちみんな、そしてティタンは、イモータル(不死身)だ!」

クラーク・コナーズ
「気分は良くない。このシリーズは俺は負けで始まり、負けで終わってしまった。最初のリーグ戦の相手はXディヴィジョン王者のエース・オースティン。彼は俺と違い、いい結果を残して終わった。でも、自分では始まる前より強くなった自分で終われたと思ってる。久しぶりの日本での試合はやっぱり難しかった。肩も、ヒジも、ヒザも、腰も、頭も、どこもかしこも折れそうに痛い。でも俺は大丈夫だ。確かに俺は今日負けた。でも相手チームから4人連続で大技を受けたあとだから仕方ない。今日の自分のパフォーマンスには納得いってる。いつになるかは分からないけど、俺はまたすぐに(日本のリングに)帰ってくるよ。ビザも取れたからこれからはいつでもアメリカと日本を行き来出来る。日本のリングを主戦場に戦っていく準備は出来ている。どんな強敵でも、チャレンジでも俺は受けて立つ。そして全てをモノにして世界最高のジュニア戦士になる。そしたらヘビー級に転向っていうのもありかな。日本、ファンのみんな、そして一緒に闘ってくれたレスラーのみんな、ありがとう。みんな忘れないでくれ、 LET'S GET WILDだ。イジョー!」

※YOHはノーコメント

第3試合

 TJPとアキラが奇襲し試合開始。ワトをロープに振ってダブル攻撃を狙うが、ワトは2人まとめてドロップキックで場外に叩き出すとノータッチ・トペ・コンヒーロ。
 リングにTJPを投げ入れフォールも1。
 ワトはストンピングから田口にタッチ。

 田口とワトはロープに振ってダブルの正拳突きからダブルのソバット。田口がフォールも2。
 田口はロープに振るが、TJPはロープに絡みつき、走り込んできた田口を避けて場外に落とすとそこへアキラがケブラーダ。TJPはエプロンのワトにスピアー。
 アキラは田口をリングに投げ入れ、TJPが顔面を踏みつけスピンしてからフォールも2。
 TJPはアキラにタッチ。

 TJPとアキラは交互に田口を蹴りつけ、アキラがロープに飛んでスライディングキックからフォールも2。

 アキラは頭をはたいてからTJPにタッチ。

 TJPはコーナーに振ってアキラがジョン・ウーからTJPが顔面ウォッシュ。さらにロープに飛ぶが、田口はヒップアタックで迎撃しワトにタッチ。

 ワトはTJPにエルボーからビッグブーツ。さらにロープに振ってドロップキック。アキラが走り込みガットショットも、ワトがロープに振ってゼロ戦キック。ワトはロープに飛んで、場外の2人へトルニージョを投下。
 リングにTJPを投げ入れ、スワンダイブバックエルボーからフォールも2。
 ワトはバックを取るが、TJPはバックエルボーで逃れると、ワトをロープに振ろうとするが、田口がワトの背中にタッチ。

 ワトがTJPをロープに振ってダブルのカニバサミからロープに飛んでダブルのドロップキック。田口がフォールもアキラがカット。

 アキラがワトにチョップからロープに飛ぶが、ワトは風車式バックブリーカーで迎撃。田口がTJPとアキラにロープワーク式に交互にヒップバット連発から、スワンダイブヒップアタック。フォールも2。
 田口はオーマイ&ガーアンクルで捕らえ、ロープを掴もうとするTJPにどどんの体勢も、TJPが耐えるとアキラがトラースキックでカット。さらにTJPが羽交い締めにしてアキラがトラースキックから、TJPがファイナルカット。フォールもワトがカット。
 TJPはカミカゼを狙うが田口が着地。TJPがコーナーに振るが、ワトが走り込んでエルボースマッシュ。アキラがワトをドロップキックで場外に排除し、田口に走り込むが田口はショルダスルーでエプロンに落とす。だがTJPが走り込み、エプロンにアキラとダブルのトラースキックを叩き込むと、TJPが田口を肩車して、アキラがコーナーに登ると合体フェイスバスター。倒れた田口をTJPがピノイ・ストレッチで捕らえギブアップを奪った。

 アキラはワトをスピードファイヤーで叩きつけ、TJPがIWGPジュニアタッグベルトを奪いリングで掲げて挑戦をアピールした。

<試合後コメント>
TJP&フランシスコ・アキラ
TJP「オマエは勝つまでこれ(ベルト)に触っちゃダメだ! アメリカのスポーツ界では、勝つ前にトロフィーに触れるのは"bad luck"(不吉)なんだ。だけど、俺たちUNITED EMPIREに"luck"(運)なんて必要ない。俺たちは俺たちの運を作り上げるんだ!俺たちがナンバーワンチームであることは、今日証明できた。言っただろう、俺たちは『BEST OF THE SUPER Jr.』で優勝することになんて興味はなかった。優勝なんて、単なるオマケだ。俺たちはこのリーグ戦で存在感を示すんだと。もっと大きな闘いに勝つためにね。今日はその第一歩を踏み出した。そして見ての通り、俺たちが勝利した」
アキラ「FANCULO(イタリア語でFxxK)。今日、俺たちは何かを証明することができた。『BEST OF THE SUPER Jr.』の間ずっと言っていたことだが、俺たちはこのニュージャパン・プロレスで存在感を示したかった。そして、アイツらを倒すことで、今日それを実現できた。だが、俺たちの仕事はまだ終わってない。俺たちはあのベルトを手に入れないといけないんだ。だけど心配ない。TJPが言った通り、UNITED EMPIREに運なんて必要ないんだ。自分たちの力で達成できる。ワト、タグチ、お前たちがターゲットだ。お前たちには手も足も出ないだろう」
TJP「ワト、タグチ、お前らの頭の中には俺たちがいるんだろ。俺たちにやられることも分かってるはずだ。次はせいぜい頑張ってくれ」

田口隆祐&マスターワト
ワト「ふざけんなよ、ふざけんじゃねぇよ。オイ、アキラ。何が、何がこのベルトだ?触るんじゃねぇ。このベルトには、勝手に触らせねぇよ。簡単にな、そうやって獲れると思ったら大間違いだ。今日勝ったのはオマエらの奇跡だよ!誰が信じるか!」
田口「(※倒れ込んだままで)あぁ……。とりあえず、『BEST OF THE SUPER Jr.』最下位だからね。最下位だから。流れは最悪だからね。挑戦受けるしかないね。うん、挑戦受けるしかない。69分の3になってもらうしかない。69分の3になってもらうよ」

第4試合

 金丸とザックが入場するが、花道で後ろからEVILとSHOが奇襲。
 SHOがヘッドロックで金丸を捕らえ、Tシャツを使ったスリーパーからリングに投げ入れストンピング連打。コーナーに叩きつけストンピング連打から顔面を踏みつける。
 金丸はボディブローも、SHOはサミングからEVILにタッチ。

 EVILもサミングからザックにもサミング。金丸の顔面に膝を押し付け、これを離すと場外に投げ捨て東郷とSHOがストンピング連打。
 SHOがリングに投げ入れるとEVILがフォールも2。
 金丸はケンカキックもEVILはサミングからボディスラムで叩きつけフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。
 EVILはSHOにタッチ。

 SHOは顔面を蹴りつけていきサミングからロープに飛ぶが、金丸がスライディングキックも避けたSHOがロープに振るが、金丸はドロップキックで迎撃。金丸はタッチ。

 ザックはエルボースマッシュ連発から走り込んできたEVILにコブラツイスト。EVILは場外の東郷に手を伸ばすが、ザックはEVILを回転させると東郷と握手。
 東郷が手を離すと、EVILが巻き投げるが、ザックも巻き投げてネックツイストからドロップキックで場外に叩き出す。SHOが走り込むとザックはスリーパーで捕らえるが、SHOはそのままコーナーに下がって逃れるも、ザックはオーバーヘッドキック。さらに脇固めで捕らえるが、東郷がスポイラーチョーカーでカット。
 金丸が東郷を蹴散らすが、EVILが金丸にサミングから東郷がウイスキーを噴射。だが金丸が東郷にソバットを叩き込みながら避けると、東郷のウィスキーはEVILに誤爆し、金丸がSHOにも急所攻撃からSHOをザックに突き飛ばすと、ザックは腕ひしぎで捕らえSHOはギブアップした。

 試合後金丸はNEVER6人タッグベルトを奪い会場をあとにした。

<試合後コメント>
ザック・セイバー・ジュニア&金丸義信
ザック「あいつら……」
金丸「(強奪した2本のNEVER6人タッグのベルトを片手に)オイオイオイオイ! この間も言ったけどよ、このベルトの価値、だいぶ下がってんだろ。あの雑魚集団よ。頭使ってよ、面白えことやってくれよ。なんの捻りもねえじゃねえかよ。まあいいよ、とにかく今すぐにでもやらせろよ。なあ、ザック?」
ザック「助け、いる?」
金丸「(英語で)イエス、プリーズ!」
ザック「(ここだけ日本語で)モチロン!(ここからは英語で)やってやろうぜ。あいつらちょっとベルトを長く巻き過ぎじゃねーか?EVIL、久しぶりだな。所属ユニットが変わっても、バカは変わらずだな。HOUSE OF DICKHEADSってユニットだっけ?」
金丸「オイ、いつでもいいぞ!?今すぐやらせろ(と言って、一人で先に引き上げる)」
ザック「この男(金丸)は天才だぞ。タダイマ。俺はどこへも行かない。心配するな。今も日本に住んでる。チョークをかけられたせいで視界がぼやけた……。ジョージ・マイケルは見えないが。でも、頭の中で“ファイナル・カウントダウン…”って聴こえてきた(と、ヨーロッパの『ファイナル・カウントダウン』を歌い始める)。久しぶりにこの曲を聴いたな。どっかのバカ(ブライアン・ダニエルソン)が昔インディー時代に入場曲として使ってたよな。歌詞はこんな感じだ…… “WE’RE HEADING TO VENUS…”。ビーナス(金星)は遥か遠いけど、シカゴは…(ここだけ日本語で)モットチカイ、ネ?」

EVIL&SHO&ディック東郷
EVIL「(東郷と一緒に、それぞれ股間を押さえながらコメントスペースに現われて)ベルトはどこだ、この野郎!オイ、こそ泥みてえな真似しやがってよ。てめえがやりてえんだったらよ、タイトルマッチをやってやるよ。その代わりよ、てめえに待ってる未来は地獄の未来だ!」
東郷「覚えとけ、この野郎!」
SHO「(股間を押さえながら姿を現し)オイ、やりやがったな、あの野郎!オイ、いいぞ、くれてやるよ。勝ち点もくれてやる。決勝への機会もくれてやるよ。決勝なんか行かなくていい。その代わりよ、てめえからよ、獲れるもん獲ってやるよ。なんだ、挑戦権もくれてやろうか?ベルト挑戦してえのか?オイ、くれてやるよ。その代わり覚えとけよ、お前。オイ、やりやがったな、このチンピラが!分かってんだよ、全部てめえの仕業だってことはな。バレバレだよ!覚えとけよ、このクソッタレ!」

第5試合

 エンパイアが奇襲し試合開始。オーカーンがファンタズモにエルボー連打からモンゴリアンチョップ連発。さらに大空スバル式羊殺しで捕らえ、そのままマリンのようにエルボードロップを投下。肩固めで捕らえるがファンタズモはロープに足を伸ばしブレイク。
 オーカーンはアイアンクローからストンピング連打。リストを取ってひねり上げると、背後から肩固めで捕らえるがファレがカット。
 チェーズは弁髪を掴みながらファレにタッチ。

 ファレはストンピングから脇腹にエルボー。ファレは脇腹にアイアンクロー。これを離すとフォールも2。
 ファレはチェーズにタッチ。

 チェーズはストンピングからフロントネックで捕らえ、ファンタズモが背中にタッチ。

 ファンタズモはリングに飛び込むとエプロンのヘナーレとコブを落とし、オーカーンの乳首を攻める。喘ぎながらひざまずいたオーカーンの背中をひっかくと、フロントネックで捕らえながらファレにタッチ

 ファレは背中をひっかき、引き起こすがオーカーンは耳削ぎチョップからココナッツクラッシュ。オーカーンはコブにタッチ。

 コブはエルボー連打もファレはボディブロー。さらにコーナーに叩きつけるが、お互いコーナーに叩きつけあうとファレはナックルからコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。避けたコブがファレを担ごうとするが、耐えたコブにラリアットからショートレンジラリアット。さらにロープに飛ぶがファレはカウンターのショルダータックル。両者タッチ。

 ヘナーレとファンタズモがショルダータックルのぶつかり合い。これを制したヘナーレが左右のエルボー連打でコーナーに叩き込み、逆コーナーに振って串刺しニーを顔面を突き刺す。
 ヘナーレは首投げから背中にサッカーボールキック。さらにぶっこ抜きブレーンバスターからフォールもチェーズがカット。
 ヘナーレとオーカーンがエルボーの打ち合いからオーカーンがロープに突き飛ばし王統流二段蹴り。ファレがオーカーンにボディブローから場外に投げ捨て、コブがファレをラリアットで場外に叩き出すが、ファレはコブの足を掴んで場外に引きずり落とす。
 リングではファンタズモがヘナーレに左右のエルボーから延髄斬り。さらにCRIIを狙うが、切り返したヘナーレにチョップ。ヘナーレは受け切ると左右のボディブローから強烈なボディブローを叩き込み、フィッシャーマンを狙うがファンタズモが着地してスクールボーイも2。
 ヘナーレは顔面にスピンキックからStreets of Rageを狙うが、エプロンに現れたエースがカードを出して挑発すると、ファンタズモを降ろしたヘナーレはエースに殴りかかる。エースがエプロンから降りると、ファンタズモがヘナーレの背後からサドンデスを叩き込み、CRIIで突き刺しフォール。これで3カウント。

 エースとファンタズモが握手し、バレットクラブのロゴが入ったカードを差し出しファンタズモがこれを受け取る。
 エースがBULLET CLUB入りを宣言し、4人でリング上でトゥースイートポーズを行った。

<試合後コメント>
ジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ
オーカーン「何だよ、知らねぇうちによ、新日本に上がり込んできた、あの邪魔者、何だオイ。あぁ!?『いただきます』か『共有します』か分かんねぇけどよぉ、あんなふざけたSNSしてよぉ、何がしてぇんだコノヤロー、オイ! チェーズよぉオイ、こんなことしねぇと、勝てねぇか。やっとアメリカのどインディーから、ドサ回りからやっと新日本に上がり込めて、それでもずっとBULLET CLUBのお荷物扱いされてよぉ、やっと余から盗っ人みてぇによぉ、小細工働かして獲っただけでうれしいか?そりゃ守りたくなるよなぁ?だがなぁ、大阪で終わりだよ。大阪城ホールっていう城には、テメーみてぇなクソは似合わねぇんだよ!」
コブ「よしっ! 1ヵ月のオフを経て帰ってきた。TJPと"FIRE BALL"にジュニアは任せて、俺たちはリラックスできたぜ!TMDKに続きBULLET CLUBまで俺たちとケンカしたがってるのか!?GENERAL JEWELS(ファレ&チェーズ)にも喧嘩をふっかけられたぜ!今日あの紫色の頭したバケモノがリングに現れて『俺はBULLET CLUBだ!』なんてアピールしてファレとチェーズとファンタズモを手助けしていなければ、俺たちから勝てなかったくせに!BULLET CLUBなんて2010年、2011年、2012年くらいの大昔の話だ。今じゃもう誰も興味ない!今の主役はUNITED EMPIREだ!『DOMINION』が目前に迫ってきた。グレート-O-カーンとジェフ・コブがIWGPタッグのベルトを取り返す。BULLET CLUBに俺たちは止められない。BULLET CLUBの野郎ども、俺の言うことが気に食わないなら、真っ向から潰しにかかってこい!」
ヘナーレ「BULLET CLUBの逆襲の始まりってか?ジュニア相手にやられてるようじゃ恥ずかしいぜ。でも正々堂々と闘って俺たちが負けてたら今日の1000倍は怒り狂ってた!アイツは誰だ?1ヵ月日本を離れて、アメリカ、ヨーロッパを周り試合をしてた。戻ったら、ジュニアのヤツらが我が者顔でのさばってる!ジュニアの相手はアキラとTJPに任せる。だが、エース・オースティンとELP?俺とやりたいのか?前にも言っただろ。俺を止めたいのなら、俺の息の根を止めてみろ!」

BULLET CLUB
ファンタズモ「(※スタッフが置いていた飲み物の缶をひったくってインタビュースペースまで持っていき)何なんだこれは?無糖の緑茶?そんなもん飲めるか!(※缶を放り投げる)」
オースティン「BULLET CLUB が今日の勝者だ。お前らみんな、俺が何をすると思ってたんだ?これがBULLET CLUBなんだよ、ベイビー」
ゼイン「(※オースティンの前に現れて突っかかり)ヘイ、一体何が起きてんだ、オースティン。お前、BULLSHXT CLUBに入ったのか?」
ジェイ「ヘイ、ミスター・ゼイン、これはBULLET CLUBの問題だ。お前には関係ない。何か言いたいことでもあるのか?」
オースティン「オマエ(ゼイン)はここから出てけ。そうでなきゃ……」
ゼイン「俺に出て行ってほしいなら、お前ら全員で俺を出ていかせてみろ!」
(※ジェイ、ギャローズ、外道も現れ、BULLET CLUBがゼインを襲撃。全員で倒れたゼインにストンピングを浴びせる)
ジェイ「これでも、まだ何か言いたいことがあるか!?」
オースティン「俺はお前に警告した」
オーエンズ「ヤツの靴下を取れ!」
オースティン「BULLETCLUBに関わるとこうなるんだ!」
ジェイ「そういうことだ! 俺はエース・オースティンを気に入ったぜ、ベイビー! CLUBへようこそ、エース・オースティン! これこそ、TOO SWEET! BULLET CLUBの問題だ!」
(※ゼインを踏みつけるオースティンを残してBULLET CLUBは退室)
オースティン「アレックス、楽しい時間だったよ、マイ・フレンド。ゴチソウサマデシタ!みんな、何でこんな決断に至ったんだって聞いてくるだろうけど、そんなの愚問だ。エース・オースティンのBULLET CLUB入りはINEVITABLE(避けられない)だったのさ。BULLET CLUBはプロレス界のトップに君臨している。BULLET CLUBが最強だ。このユニットに誘われて、断る理由があるか?こんなの人生に一度しかない誘いだ。まさにTOO SWEETな誘いだよ。イタダキマス!」
(オースティンが控室へ)
ゼイン「(※ヨロヨロと立ち上がって)FXXK!」

SANADAから挨拶

 休憩明けにSANADAがリングに登場。
 SANADAは「6月12日、大阪城ホールで、IWGP USヘビー級王座に挑戦表明いたします」と宣言するとリングをあとにした。

第6試合

 タイチが鷹木に突っ込み、そのまま乱闘で試合開始。タイチと鷹木は場外で乱闘を続け、リングにはDOUKIとBUSHI。DOUKIがロープに振るが、BUSHIがパントキックからロープに飛んでアームホイップ。さらに串刺し攻撃も、DOUKIが避けて走り込むが、BUSHIはロープを使ったオーバーヘッドキックからミサイルキックを叩き込みウインドミル。BUSHIは内藤にタッチ。

 内藤は串刺しドロップキックから振り子式ドロップキック。ポーズを決めるが、TAKAが内藤を蹴りつける。
 内藤とBUSHIはTAKAをロープに振ってダブルのバックエルボーで場外に叩き出し、内藤がDOUKIをロープに振ってガットショットからBUSHIが前方回転エビ固めを狙う。だがDOUKIが耐えると顔面にフットスタンプ。ロープに飛んだ内藤にはエプロンからタイチが蹴りつけサミング。DOUKIが内藤にガットショットから場外に投げ捨てトペ・スイシーダ。
 リングにDOUKIが戻ると、タイチが内藤をリングに投げ入れDOUKIがTAKAにタッチ。

 TAKAはストンピング連発。内藤が立ち上がりエルボー連打も、TAKAはサミングからコーナーに叩きつける。TAKAはタイチにタッチ。

 タイチは鷹木を挑発し、TAKAとDOUKIが顔面をエプロンから攻めたてる。タイチは内藤に首投げからサミング。フォールしながらサミングも、レフェリーがこれは注意。
 タイチはコーナーに叩きつけDOUKIにタッチ。

 DOUKIはサミング。内藤はエルボー連打も、DOUKIはサミングからロープに飛んでラリアットも避けた内藤がバックを取るが、DOUKIはガットショットから延髄斬り。内藤も延髄斬りから、DOUKIのラリアットを巻き込んでロープを駆け上がってのスイングDDT。内藤は鷹木にタッチ。DOUKIもタイチにタッチ。

 内藤のラリアットを避けたタイチをコーナーに振り。走り込むがタイチは足を伸ばす。これをキャッチした鷹木が串刺しショートレンジラリアットからロープに飛ぶが、タイチはビッグブーツも避けた鷹木が逆水平チョップ。
 タイチのローキックと鷹木の逆水平チョップの打ち合い。タイチがロー連打も、鷹木はダブルチョップを叩き込むがタイチもソバット。受けきった鷹木はショルダータックルでなぎ倒す。
 鷹木はスライディングラリアットを狙うが、避けたタイチがトラースキック。両者ダウン。
 タイチが串刺しラリアットから首投げで倒し背中にサッカーボールキック。さらにビッグブーツも、受けきった鷹木がラリアット。避けたタイチがビッグブーツも、キャッチした鷹木がナックルからショートレンジラリアットでコーナーにふっ飛ばし串刺しラリアット。避けたタイチが延髄斬り。両者ダウン。タイチはTAKAにタッチ。

 TAKAはコーナーに振って串刺しラリアットからDOUKIも串刺しラリアット。DOUKIが首投げからTAKAのランニングニーとDOUKIの低空ドロップキックのサンドイッチ。TAKAはフォールも2。
 TAKAは投げようとするが、耐えた鷹木にサミング。だが鷹木はロープに振ろうとするが、その鷹木の腕をTAKAが巻き込むも、鷹木はナックルからショートレンジラリアット。
 鷹木とBUSHIがTAKAをコーナーに振り、BUSHIが串刺しバックエルボーから鷹木が串刺しラリアット。
 BUSHIが延髄斬りから鷹木がパンピングボンバーでなぎ倒しフォールもタイチがカット。
 鷹木はロープに飛ぶが、タイチが走り込みアックスボンバーとパンピングボンバーの相打ち。お互い相撲のようにがっぷり組み合うと、タイチが上手投げを狙うが鷹木がショートレンジラリアットでなぎ倒す。
 TAKAが鷹木にサミングから、スネを蹴って膝をつかせると横入り式エビ固めも2。
 鷹木はエルボーからサミングをキャッチして自爆させると、グラウンドコブラクラッチホールドで3カウントを奪った。

 試合後、鷹木はタイチもグラウンドコブラで捕らえ、内藤がカウントを叩き挑発した。

<試合後コメント>
BUSHI
「『BEST OF THE SUPER Jr.』リーグ戦を終えて、今日優勝決定戦。この決勝のリングを眺めてるだけじゃダメだよな。それは分かってるよ、俺だって。このままじゃ終われねえよ」

鷹木信悟&タイチ
鷹木「キタキタキタ! なあ、最後、TAKAからしっかり3つ奪って、その後が大事だよ、その後! 見たよな? タイチからもしっかり5カウントを獲ったぞ。言ってみたら、5.1PayPayドームの借りをキッチリ返したからな。次は大阪城ホールだよ」
タイチ「(突然、コメントスペースに現われて)お前、コラ! 何、寝ぼけたこと言ってんだ、コラ!」
鷹木「何言ってんだ!」
タイチ「どこが借り返したんだ、お前!」
鷹木「5カウント獲ったろ、5カウント!」
タイチ「バカ野郎、どこがだよ」
鷹木「寝ぼけてねえよ!」
タイチ「今日の試合は誰が勝って、誰が負けたんだよ?俺か?公式(記録)に残ってねえじゃねえか。お前、バカじゃねえの」
鷹木「バカ野郎! 試合後に押さえられてんだろう、5カウント!」
タイチ「付き合ってやったんだよ」
鷹木「はあ?」
タイチ「付き合ってやっただけだよ」
鷹木「じゃあ、手抜いたのか?」
タイチ「そうだよ。盛り上げるための演出、演出」
鷹木「ふざけんな、この野郎!」
タイチ「嬉しかっただろ?」
鷹木「はあ? 嬉しかったじゃねえよ、お前。12日までルール考えてんのか?」
タイチ「おめえだよ!」
鷹木「お前だよ!」
タイチ「俺は視聴者参加型だ。これからYouTubeチャンネルでやる」
鷹木「(なんとなく呆れた表情で)出た出た出た出た。俺はお前と違って忙しかったからよ。ドラディションにGLEATにジャン鶴に忙しかったからよ」
タイチ「ジャン鶴って言うなよ!友達か、この野郎!」
鷹木「そこツッコむなよ、お前!ジャン鶴つったら、お前、ファンの中ではジャン鶴だろう」
タイチ「ウケてくれんのか?俺のボケでウケてくれんのか?」
鷹木「待て!今はジャン鶴についてだろう!」
タイチ「ジャン鶴ってなんだよ?」
鷹木「バカにしてんのか、お前?」
タイチ「おめえだろ!」
鷹木「お前だよ!山梨出身だぞ?大先輩だぞ?」
タイチ「関係ねえよ、ジャン鶴は!何の話してんだ、お前?」
鷹木「ジャンボ鶴田さんはいいよ。お前も出てたじゃねえか、追善興行」
タイチ「オウ、ジャン鶴のな。まあ、会ったことねえけど」
鷹木「俺も会ったことねえよ。お前、墓参りしてたじゃねえか。見たぞ、お前のTwitter」
タイチ「おめえもしてたじゃねえか」
鷹木「俺もしてるよ」
タイチ「Twitter、見てんじゃねえよ、俺の」
鷹木「たまたま回ってきたんだよ!」
タイチ「じゃあ、YouTubeも見に来い。おめえも参加させてやる」
鷹木「お前のYouTubeなんか興味ねえよ。絶対見ねえからな」
タイチ「スパチャ投げてこい。参加させてやるよ」
鷹木「なんだスパチャって? 何語だよ、スパチャって!」
タイチ「分かった。参加させてやるよ。ないんだろ、どうせ?外道クラッチにはグラウンド・コブラか?それがやりたいのか?」
鷹木「見ただろう、俺のグラウンド・コブラ? 藤波辰っつあんの直伝だぞ!」
タイチ「なんだ、藤波辰っつあんって? 友達か、お前!」
鷹木「藤波辰爾さんだよ」
タイチ「だろ?この後、辰っつあんに言うからな」
鷹木「オイオイ!お前の辰っつあんは違う辰っつあんだろ。藤波じゃねえだろう」
タイチ「何言ってんだよ」
鷹木「オーイ、そんなことはいいんだよ。どうすんだよ?」
タイチ「俺はこれから考えんだよ! 視聴者と一緒に考えていくんだよ」
鷹木「俺も方向性は決まってるから」
タイチ「よ~し、分かった。分かった。今日のが答えだな?」
鷹木「肉体的だけじゃねえ。俺は精神的にトコトン追い込むルール、方向性は決まってっからな」
タイチ「そっちか。いいぞ。じゃあ、お前のこともトコトンやってやる。キッチリやってやる。とことんやったるぞ、お前! やったるぞ、お前!」
鷹木「オウ! 広島に続いて大阪も負けたら、何も言わせねえからな。黙っとけよ?」
タイチ「いいよ、黙ってやるよ。その時は仕方ねえ。2日、3日、猶予をやるよ。考えとけ。分かったな?」
鷹木「俺のコメントブースに邪魔しに来て……」
タイチ「(聞かずに)分かったな? やるんだな、コラ!」
鷹木「やるよ」
タイチ「考えろよ。もう時間ねえんだぞ」
鷹木「俺はしっかり考えるから」
タイチ「なんも考えなかったら、ノールール、ノーリング、ノーレフェリーだぞ。分かったか?」
鷹木「それは俺が言ったんだよ。(ようやくタイチがコメントスペースから立ち去ると)今言ったように、俺は方向性は決まってっから。肉体的だけじゃねえ! KOPWらしく精神的にトコトン追い込むルールを提案したい」

内藤哲也
「右目の手術をし、そして5月1日、福岡PayPayドーム以来、1カ月ぶりにこのリングに帰ってきました。俺は右目を2回、右ヒザを2回、公表してないけどそれ以外に2回、計6回手術しているわけで、手術すれば回復はする。でも、残念ながら元通りに戻ることは絶対にあり得ない。じゃあ、どうするか? そこを考えて、そして変化させていくこともプロレスの楽しみ方かなって、俺は思うんでね。だからこそ俺はこのタイミングで、このリングに帰ってきました。俺の帰りを待ってくださっていた皆様、大変長らくお待たせしました。もうなんの心配もないんでね。俺のプロレスを存分に楽しんでください。じゃあ、次は6月12日、大阪城ホール大会でお会いしましょう。アディオス!」

DOUKI&タイチ
DOUKI「痛えな……。『SUPER Jr.』、俺は終わったけど、今日決勝があるな? やっぱり『SUPER Jr.』に出場してた身としては、今日、俺の(決勝戦での)試合がないことはやっぱり悔しい。しっかり見させてもらう」
タイチ「なんだよ、調子に乗んなよ、ハポン。なんだ最後のハポンファン。マスク外して大声で俺に野次飛ばしやがって。だからハポンファンなんだよ、お前ら。だから言われんだよ、『ハポンファンはって……』って。バカばっかりだな。調子に乗んな。ちょっと鷹木が勝ったぐらいでイキんな、ハポンファンよ。だからお前らバカなんだよ。何言うか忘れたよ。決まったな。あれで俺に勝ったつもりか? そうか、外道クラッチでやられた分はグラウンド・コブラで返したいか。前回、しんどい思いを味わったよな、お前。何が元気ハツラツだよ。ゼロじゃねえか。さて、次は何やるか? 何だっていいぞ。オイ、何やったっていいぞ。考えてこい。いいか、俺は俺のYouTubeチャンネルでルールを募集する。俺は視聴者参加型KOPWをこれからも目指す。いいか、今日、いや明日、ルールを決めるぞ、お前らと一緒に。鷹木、この2日、3日、猶予やるよ。考えてこい。トコトンやったるぞ! 追い込んだるぞ、お前!」
※TAKAはノーコメント

第7試合

 試合前、ジェイが欠場になったカール・アンダーソンの代わりにサプライズと、KENTAをリングに呼び込んだ。

 先発は矢野とギャローズ。ギャローズがガットショットからコーナーに振り串刺しバックエルボーからボディブロー連打。さらにアッパーカットからロープに振るが、矢野はロープを掴んでスカすとギャローズの後頭部をはたく。
 さらにラリアットを避けてヒゲを掴むと、ギャローズをスカして邪道にタッチ。
 ギャローズはイライラしながら外道にタッチ。

 外道が邪道の後頭部にランニングエルボーからストンピング連打。さらにサミングからジェイにタッチ。

 ジェイはストンピング連打からギャローズにタッチ。

 ギャローズはハンマーブローを投下し邪道の上に乗っていく。これを離すとエルボードロップ連発から外道にタッチ。

 外道はフォールも2。
 外道は石森にタッチ。

 石森はTシャツを使ったチョーク攻撃から、コンビネーションエルボーを叩き込みロープに飛んでビッグブーツ。さらにナックルも、邪道は石頭で受け切ると石森はガットショットからロープに飛ぶ。邪道はショルダータックルで迎撃しオカダにタッチ。石森もジェイにタッチ。

 エルボーの打ち合いからオカダがエルボー連打。ロープに振ろうとするがジェイが逆に振るも、オカダはランニングバックエルボーで倒す。
 オカダはコーナーに振ると串刺しバックエルボーからガットショットを叩き込みDDT。フォールも2。
 外道がオカダの背後から殴りかかるが、オカダは受け切るとエルボースマッシュ。さらにジェイにもエルボー連打からロープに振ろうとするが、ジェイはガットショットからDDT。
 ジェイは逆水平チョップ連発からコーナーに振って串刺しバックエルボーからブレードバスター。フォールも2。
 ジェイは投げようとするが、耐えたオカダがマネークリップ。ジェイはコーナーに押し込んで逃れると、逆水平チョップからロープに振ろうとするが、逆に振ったオカダがドロップキック。しかしジェイがスカすとブレードランナーを狙うが、切り返したオカダがレインメーカー。避けたジェイがロープに飛ぶが、オカダがドロップキックで迎撃。両者ダウンからタッチ。

 外道とタマがバックの取り合いからタマがバックエルボー。ロープに飛ぶが、場外からKENTAが足を掴んで動きを止め、外道がタマの背後からスクールボーイも2。
 外道はナックルパートもタマもナックル。ギャローズが出てきて殴りかかるが、矢野が場外から足を掴んで引きずり下ろす。
 石森はエプロンからナックルを叩き込みスワンダイブも、タマが避けると邪道が石森に走り込みラリアット。
 外道がタマにサミングから邪道にもサミング。タマにラリアットも、避けたタマが羽交い締めにして邪道がラリアット。タマがガンスタンを叩き込み3カウント。

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ&矢野通&タマ・トンガ
タマ「おい、カール。カール・アンダーソン、どこだ?オマエもBULLET CLUBの連中と一緒に来るはずだったんじゃないのか。でもオマエは現れなかった。俺がNEVER無差別級のベルトを獲った瞬間にハデに背後から襲撃をしかけといて、すっぽかすとはどういうことだ!?俺はオマエのせいであの瞬間に浸ることもできなかった。もちろんオマエらのとった行動に驚きはしなかった。オマエらには忠誠心ってものが微塵もない。BULLET CLUB立ち上げ当初から、忠誠心が一番大事だって言ってたくせに。オマエは変わってしまった。オマエら(Good Brothers)は欲にまみれて去っていった。オマエらの誰1人として尊敬に値しないが、中でもオマエ、カール・アンダーソンは心底軽蔑する。俺はオマエに敬意を表し、ガンスタンを継承した。オマエは俺にとっては尊敬できる兄貴同然の存在だったから。2012年にオマエが『G1』決勝でオカダと当たった時だって、俺はオマエのセコンドについた。それにオマエがタナハシと闘った時(NEW BEGINNING 2013)だってそうだ。俺はオマエの隣で学んだ。オマエのようになりたいって思っていたんだ。でもオマエはさっさと出て行った。オマエが忠実なのは金だけだ。そしてオマエは変わり果てた。WWE、インパクト、他の団体も含めて、それらがオマエを変えてしまった。オマエは捻くれて、怒りっぽく、妬み深い人間になった。だけどな、カール・アンダーソン、オマエが俺のホームであるニュージャパン・プロレスに今さら戻ってきても、もう昔のようにオマエを尊敬することはできない。オーサカ『DOMINION』で俺はオマエの遥か先を進んでるってことを教えてやる」

矢野「(※インタビュースペースに駆け込んできて)ごめんなさい!ごめんなさい!アイム・ソーリー!アイム・ソーリー、ギャローズさん!確かにギャローズさん、デカくて怖くて強い!(三拍子揃ってるところが)吉野家みたい!でも!俺には見えたよ!見えた!俺には見えた!彼の脳みそは(※親指と人差し指で輪っかを作って)こんなに小っちゃかったよ!こんなに小っちゃくしぼんだ脳みそを、(※消毒液のスプレーを噴射して)消毒液で戻してやろうとしてるんだから、嫌がんないでよぉ!」

オカダ「ジェイにもリング上で言われた通り、オマエがこのベルトを獲る?それが分かんない俺がステューピッドだって?言ってくれるねぇ。俺はなぁ、オマエが言ってること、全く理解できないよ、ジェイ。だったら俺はもうバカでもいいよ。オマエがホントのバカなのか、ソーリー、ステューピッドか。それがどっちなのか、6月12日に分からしてやるよ。オマエの考えが正しいのか、やっぱり俺がチャンピオンでしたね、すみませんって言うのか、次は大阪城。もうしっかり盛り上がってきてますし、コンディションもバッチシなんで、大阪城が楽しみです。また会いましょう」

※邪道はノーコメント。

ジェイ・ホワイト&ドク・ギャローズ&石森太二&KENTA
ジェイ「オカダ、リングでも言ったが…それなりに英語は話せるみたいだな。知らなかったヤツもいるだろうから俺から教えてやる。オカダはまぁまぁ英語が話せるんだ。見た目ほどバカじゃないようだ。アイツは誰よりも俺の実力に気付いてる!アイツは俺の方が実力があるってことをもう分かってる。その証拠に俺たちの対戦成績は3-1で俺が勝ち越してる! オマエら忘れてただろうな。ニュージャパンはレインメーカーが見せかけだけのニセモノって事実に気づかれちゃマズいから必死で隠してるんだ! SWITCHBLADE ジェイ・ホワイトはまだデビューして10年も経ってない!それにまだ30代にも達してない!でも俺はオカダ含め全員を超えた! 『DOMINION』で勝敗は4-1に更新される!ニ ュージャパン、もう俺を隠しておくことはできないぞ! 俺はオーサカ・ジョー・ホールのリングをBULLET CLUBのメンバーと一緒に勝者として降りる! 俺が描いてきた完璧なシナリオが『DOMINON』でようやく現実となる! オカダ、オマエがバカじゃないことは分かってる。だから俺が言ってることは全て事実だって気付いてるんだろ! 俺が口に出したことは全て現実になってきた。オカダ、オマエの時間もこれまでだ。IWGP世界ヘビー級のベルトは俺がいただく。そして俺が唯一無二で新・グランドスラムチャンピオン(5冠王)になる! タナハシにも追いつけない。IWGP USヘビー、IWGPインターコンチ、IWGPヘビー、NEVER無差別級に続き、6.12でこの俺がIWGP世界ヘビー級王者に輝く!オカダ、オマエの頭には俺に負ける結果しか見えてないだろ。オカダにできることは、SWITCHBLADEと共に呼吸することだけだ。オカダは”STILL MY ERA”(まだ時代は俺のもの)だって本当は分かってるんだ」

ギャローズ「ヤノ! トオル・ヤノ! マイ・ブラザーのマシンガン・カール・アンダーソンは今日、このマットに上がることができなかった。今日は俺の日本での復帰戦だったのに、お前はバカみたいなお笑い試合で俺を辱めようとした!こんなの、アメリカのクソみたいなテレビレスリングの方がお似合いだ!ニュージャパン・プロレスのマットではGood Brothersはグッド・ガイズじゃない! ドク・ギャローズは悪党なんだよ!ヤノ、おふざけはオーサカの『DOMINION』で俺が終わらせてやる!お前をぶっ壊してやる!」

石森「久々ジェイと組んで、ギャローズとは初タッグ。で、KENTAさんも戻ってきた。本来ある形が戻ってきた。だが俺は、ヒロムに絞め落とされ、今年も『BEST OF THE SUPER Jr』決勝に残れなかった。負けたことも分からないなんて、(※手に持っていたベルトを掲げて)チャンピオンとして最大の屈辱だ。今日の結果がどうであれ、俺はヒロムにリベンジする。で、何かアイツ言ってたなぁ。『アナタは壊される側ですよ』って?冗談じゃねぇよ。アイツらと一緒にすんじゃねぇ。俺は変わらず、ぶっ壊す側だ!」

KENTA「ちょっと座らせて(※と、座りながら、ビデオカメラに)オマエ、太ってんじゃねぇかよ!太ってんなぁ!太ってんなぁ!何?今日の客。歓迎もしなけりゃブーイングもしねぇし、何だアレ?何か『あぁ……』みたいな。もっと何かあるだろ! 何ヵ月ぶりかに来たんだから。忘れてる?もしかして。いや、そんなのはいいんだけどよ。これ(コメント)も久しぶりだから。分かる?話すことないよ、だって試合してないんだから。オマエ(ビデオカメラマン)が太ってるってことだけだよ、言いたいことは! だからもう、(※立ち上がりながら)手短にするけど、結局俺が、久しぶりにここに来て何が言いたいかっていうと、だいたいBULLET CLUBの分裂騒動が起き始めたのが3月で、今日が6月で、3、4、5と3ヵ月の間ヒゲで引っ張ってきて『もう飽きた』とか言われながらヒゲのネタで引っ張るのはけっこう大変だったってこと!」

※外道はノーコメント。

第8試合

 まずは特別立会人の藤波辰爾がリングへ。
藤波「今日も沢山のご来場いただき本当にありがとうございます。先程まで、控室のモニターで若い選手の動きを見て、良い動きをしてるね。羨ましいね。なんか、リング上でね、上がってファイトしたくなってムズムズしました。誰とは名前言いませんけど、ほんとにみんな素晴らしい動きをしてる。さぁ、これから、ジュニアの決勝戦。思い出しますね、僕はもう、何年だ、40数年になるのかな?ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで初めてジュニアのベルトを取って、新日本に持ち帰って。まあそれを受け継いでくれてるっていう、すごく、光栄です。嬉しいですね。もう言葉はいりません、これから、ベストオブスーパージュニアの決勝戦が始まります。めいいっぱい応援しましょう」

 ロックアップからリストの取り合い。ヘッドロックの応酬からヒロムがグラウンドに持ち込むとデスペは一度場外に逃れる。
 再度ロックアップを狙うが、デスペが足を刈って倒し、ロープに飛んでヒロムの後頭部を蹴りつける。
 デスペがロープに飛ぶとヒロムがハサミワザを狙うが、デスペは耐えるとそのままマフラーホールドを狙うがヒロムはロープを掴みブレイク。ヒロムは場外へ。
 ヒロムがリングに上がろうとすると、デスペがスライディングで場外に降りて場外戦へ。

 リングに戻り、ヒロムが串刺しラリアットからロープに飛ぶが、デスペがラリアットで迎撃しようとするも避けたヒロムのバックを取りニークラッシャー。
 デスペは串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしたヒロムをスカすと逆の足を蹴りつけ、さらにその足へショルダーレッグブリーカー。ヒロムは場外に転がり落ちる。デスペは場外に降りてヒロムをリングに投げ入れるとバックドロップ。フォールも2。

 デスペは膝へのニードロップ。そのまま足を極めていき、足へのボディプレスからフォールも2。

 デスペは足へのストンピングから足に乗って痛めつけ、これを離すとヒロムが膝立ちでチョップ連発。デスペは逆水平チョップでなぎ倒し、フェイスロックで捕らえると、そのままリングに倒して顔面を踏みつけてから膝へのニードロップを投下し、そのまま回転するとインディアンデスロック。
 ヒロムはチョップを打ち込んで逃れようとするが、デスペは寝転んで絞り上げるとヒロムは必死にロープを掴みブレイク。

 デスペは髪を掴んで引き起こすが、ヒロムはチョップを打ち込むもデスペは蹴りつけてから投げようとする。耐えたヒロムの足を蹴りつけ、崩れ落ちたヒロムをロープに振るがヒロムは走れず崩れ落ちてしまう。デスペはロープに飛ぶが、ヒロムはハサミワザで迎撃。
 コーナーにもたれかかるヒロムへデスペは串刺し攻撃を狙うが、避けたヒロムがショートレンジラリアットから低空ドロップキック。場外に転がり落ちたデスペに、ヒロムはエプロンを走り込んでのショットガンドロップキック。

 リングに戻り、ヒロムがトラースキックから顔面を蹴り上げてファルコンアロー。
 ヒロムは担ぐも、着地したデスペが走り込むがヒロムは足を伸ばしてカット。ヒロムのラリアットを避けたデスペがスピアーを発射するが、これをヒロムはDで捕らえるとデスペはロープに足を伸ばしブレイク。

 ヒロムは担ぐが、着地したデスペが膝裏へのスライディングエルボー。倒れたヒロムの足を掴むが、下から蹴り上げて逃れたヒロムへデスペが走り込むも、ヒロムがロープをたるませてエプロンに落とすと、ロープに飛んでサンセットフリップパワーボムを狙うが、場外に足をつくと痛めた足で踏ん張れずに崩れ落ちる。そこへデスペがトペ・コンヒーロを発射。

 リングに戻り、デスペはコーナーに登るとフロッグスプラッシュからフォールも2。

 デスペはギターラ・デ・アンヘルを狙うが、耐えたヒロムをオリンピックスラムで叩きつけてフォールも2。
 デスペはドラゴンスクリューからマフラーホールド。逃れようとするヒロムをヌメロ・ドスで捕らえるがヒロムはロープを掴みブレイク。

 デスペはピンチェロコの体勢も、耐えたヒロムが担ぐが、着地したデスペがラリアット。これを巻き込んだヒロムがフランケンからDで捕らえるが、デスペはなんとかロープに足を伸ばしブレイク。

 デスペが膝立ちでチョップを打ち込み、エルボーの打ち合いからチョップの打ち合い。再度エルボーの打ち合いからデスペがエルボー連打。ロープに飛ぶが、ヒロムがバックエルボーで迎撃しラリアットも、その腕を巻き込んだデスペがピンチェロコを狙うも、ヒロムが巻き込んで担ぐが、着地したデスペにヒロムがカサドーラの体勢。だがデスペが耐えてブレーンバスターで投げようとするが、切り返したヒロムがヘッドバッドを叩き込む。
 ふらつくデスペにトラースキックからロープに飛んでラリアットも、避けたデスペにヒロムがかち上げラリアット。フォールも2。

 ヒロムはビクトリーロイヤルから担ごうとするが、切り返したデスペがエル・エス・クレロも2。

 デスペがラリアットも、ヒロムが飛びついてDを狙うがデスペはそのままスパインバスター。デスペはギター・ラ・デ・アンヘルで叩きつけてフォールも2。

 デスペはピンチェロコを狙うが、耐えたヒロムへエルボーからリバースタイガードライバーで叩きつけてからのピンチェロコ。フォールも2。

 デスペはグラウンドドラゴンスクリュー連発からマフラーホールド。そのままヌメロ・ドスへ移行し、耐えるヒロムを担ぐとテュードバスターを狙う。だがヒロムはカナディアンデストロイヤーで切り返すが、デスペは倒れずそのまま立って耐え、ヒロムの髪を掴むもヒロムは足を刈ってジャックナイフも2。
 ヒロムは名も無きヒロムロールも2。
 ヒロムはトラースキック連発からロープに飛んでヒロムちゃんボンバー。フォールも2。

 ヒロムはTIME BOMB IIで突き刺しフォールも2。

 ヒロムがデスペを引き起こしロコ・モノも、倒れないデスペがロコ・モノ。再度デスペがロコ・モノも両者ダウン。

 デスペはピンチェロコを狙うが、ヒロムがDで絞ろうとするが、デスペがそのまま担ぎ上げるとヒロムは着地。ヒロムはロコモーション式スタナーから、TIME BOMBで叩きつける。
 さらにヒロムはTIME BOMB 2.5で叩きつけ3カウントを奪った。

ヒロム「デスペラード、どっちが楽しめるかじゃね―な。悪いけどよ、ものすごく、ものすごく楽しくて、ものすごく刺激的だった。ありがとうございました。藤波辰爾さん、ジュニアヘビー級を、広めて頂き、本当にありがとうございます。そのおかげで、世界から、これだけすげー、いや、こんなにすごすぎる、ジュニアヘビー級選手たちが揃って、こんな素晴らしい大会ができました。改めてありがとうございました。昔の、昔のプロレスは、すごかったなぁ、昔のプロレスはよかったなぁ、昔、プロレス、見てました。よく言われます。確かに、30年前、40年前、そして50年前とは、試合、コスチューム、体の大きさ、いろんなことが、変わってきたと思います。でもな、俺たち、レスラーにある、俺たち、レスラーの、根底にある闘魂は、何一つ変わってねーんだよ!50周年なんてな、ただの始まりだ!この先の明るい、明るすぎる未来を、もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!まだまだいけるか!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!みんなでー!楽しもうぜー!最後に一つだけ!最後に一つだけ、みんな見ただろ?これが、俺たちの、スーパージュニアだ~!」

<試合後コメント>
高橋ヒロム
「(お祝い用の缶ビールを飲むと)効いたぁ……これは効いたぁ……(とため息をつきながら着席)。いきなりの質問タ~イム」
──ヒロム選手、優勝おめでとうございます。再び、このトロフィーを手にして心境の違いはありますか?
「心境の違いはないですよ。前回、デスペラードとこの日本武道館でやったのはもう大昔かなと思ったんですけど、この間、去年のYOHとの試合(昨年の『SUPER Jr.』決勝戦)が無料で新日本プロレスワールドのYouTubeチャンネルに上がっててさ、『ああ、もう1年経つのか』って思ったら、『まだ半年なんだ。え、じゃあ何? デスペラードとやったのって1年半前なの?』って。まだ1年半しか経ってないんですよ。石森戦の後にも言いましたけど、高橋ヒロム、エル・デスペラード、石森太二は誰もが認める新日本ジュニアのトップでしょ? そのトップがコロコロ変わって、勢力図がコロコロ変わって面白いですか? たった1年半の間でそんなコロコロ変わっちゃいけないと思いながら……意地ですよね。守りきりましたよ。3連覇、誰も望んでなかったんじゃないですかね、今日来てたお客さん。ほとんどがデスペラード推してたでしょう。分かるよ、そういうのは。3連覇、4度目の優勝、素直に嬉しい」

──デスペラード選手は1年半の間に限らず、このシリーズを通しても意識してきた存在かと思うんですが、再びこの武道館の決勝の舞台で戦ってみて、感じたものはどうでしょう?
「だって、自分で言うのも悔しいけどさ、自分の立ち位置、パラメーターっていうのは自分で理解してなきゃ上に上がれないんですよ。俺は自分の位置を理解している。人気、会社の貢献度、全てにおいて、今ジュニアのトップはエル・デスペラード。それは間違いない。俺は今日勝ったけど、実力があるのはデスペラード。あいつはこんなこと言われたくないだろう。でも、俺はちゃんと自分の立ち位置を全て理解した上で真実を言ってる。だから、今日やることは……凄いメンバーだったけど、正直凄いメンバー、誰が上がってきてもおかしくなかったかもしれないけど、なんとなく始まる前から、決勝でやるならデスペラードなのかなって、なんとなく思ってました」

──今回は世界中から最高峰の選手が集まった中で、長い歴史の中で史上初の歴史を作った点はいかがでしょう?
「これから実感してくるんじゃないですかね? これだけ長い歴史のある『BEST OF THE SUPER Jr.』、29回、来年は30回、その中で3連覇っていう人間はいない。そして4度目の優勝という男もいない。そういう歴史を作れたっていうのは一つ、俺も改めて結果を出せたのかなって、素直に思いますね」

──そして、最後に改めてマイクを手にして、「これが俺たちの『SUPER Jr.』」というふうに言葉を残されました。どんな思いを込めたのでしょうか?
「いや、2018年かな? 対石森、この『BEST OF THE SUPER Jr.』のことを俺は同じセリフを言いました。“これが俺たちの『SUPER Jr.』だ”。なんか久しぶりじゃないですか? これだけ本当に世界の強豪が集まってやれた。20名での『BEST OF THE SUPER Jr.』。これで“俺たちの『SUPER Jr.』”って言わないで、なんて言うのかなと。去年、一昨年、コロナの影響で所属選手のみのままワンリーグでの開催での2連覇でしたけど、やっぱり改めて凄いなと。今回の『SUPER Jr.』を盛り上げたのは、間違いなく外国人選手、そしてGLEATからのエル・リンダマン選手、そしてもちろん新日本プロレスの選手。そう思った時にさ、目の前に藤波辰爾さんがいるんだよ。新日本プロレスのジュニアヘビー級の第一人者・藤波辰爾さんあっての俺たちジュニアなのかなって思ったんで、お礼を言いました」

──この50周年という特別な年にこのタイトルを獲りました。この先に向けては?
「この先はまだまだ……ちょっとやめてくださいよ~! 俺にもさ、また3連覇も4度目の優勝もちょっと実感してないっていうかさ。この体も……ねえ? 分かるでしょ? この先のプランだとかそういうのはさあ、まあ後で東スポさんにでもお話しようかなと。なんかそんなふうに思います。ちょっとゆっくりとね。そんな、そんな焦らさないでくださいよ。言うてもトランキーロですよ。言ってるじゃないですか、ウチのあの人がね。名前は忘れちゃいましたけど、あの人がトランキーロって言ってるじゃないですか? 待ってください」

──焦ってしまいました。すいません。
「焦り過ぎですよ」

──代表質問は以上になります。
「いいんですか、皆さん? いいですか、帰っちゃいますよ? ラストチャンス! チチチチチチチ! (誰も手を挙げないと)じゃあ、本当にいいのか? 本当にいいんですね。助かります! 言いたいことは言いました。(帰り際にもう1本、缶ビールを手に持ち)ありがとうございました~。ああキツい、ああ疲れた……。(記者陣から拍手が起きると)ありがとうございます!」

エル・デスペラード
「(コメントスペースに現れると床に伏しながら、若干涙声で)クソッ! 勝てなかった…。勝ちたかった……クソッ! (立ち上がって)葛西さん、葛西さん、すんません。約束守れませんでした。ファンタズモ、大事なとこでいつもポカするしょっぱいレスラーが……すまんな、また失敗したよ。でもよ、いいか? 大事なとこで失敗するのはもうおしまいだ。次は俺が勝つ!」

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