「ゴージャス松野に救われた」58歳の吉田和彦が33歳年下の無差別級王者にセクシー美女たちと挑み王座奪取!

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 27日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレス~BBJ SATSUKI 2022~』が開催され、吉田和彦がBBW無差別級王座初戴冠を果たした。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足。47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体である。
 日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、昨年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍中だ。
 さらに、当団体では今年から“コンテスト文化とプロレス文化の融合”を掲げ、本家コンテストには無い『セクシーボディコンテスト』を大会内で開催。参加者がディーバ的ポジションで試合を盛り上げるなど新たな試みを展開している。

 吉田は同人誌専門印刷所として同人界で熱い支持を集める『コーシン出版』を手掛ける恒信印刷株式会社の代表取締役を務めており、50歳のときにベストボディ・ジャパンコンテストのゴールドクラス(50歳~59歳)に初出場。2013年、2015年、2017年の全日本大会で優勝を果たすと、2018年からは同コンテストの審査委員となり、現在は複数の大会で審査委員長を務めているコンテスト会の重鎮に。
 その最中『ベストボディ・ジャパン2019日本大会モデルジャパン部門ゴールドクラス』で4位入賞を果たしたゴージャス松野が自分より年上にも関わらずコンテストで結果を残しながらプロレスラーとして闘う姿に感銘を受け、2020年11月にBBJからプロレスデビュー。2021年9月には憧れの松野とのタッグでBBWタッグ王座を戴冠し、まだまだ現役で頑張る同世代に向けて「いくつになってもやる気さえあれば人の夢は叶うものです」と松野とともにエールを贈ってきた。

 この日のメインイベントでは、その吉田がBBJの至宝・BBW無差別級王座を持つフリーの島谷常寛に挑むことに。
 島谷は157cmとプロレスラーとしては相当に小柄な部類ながら肉体を鍛え込んで体格差を覆すほどのパワーを身に着け、パワーファイトもルチャファイトも出来るオールマイティな選手。最近ではGLEATのヒールユニット“BULK ORCHESTRA”でチェック島谷としてその実力をいかんなく発揮している。

 王者・島谷は26歳。来月59歳を迎える吉田との年齢差は33歳と親子ほど離れている。
 これについて吉田は「勝つ自信は……正直無いです。メチャクチャ緊張もしています。島谷選手は色んな団体で活躍していますし、たくさん試合もしています。僕の実力では島谷さんに勝てるわけがないんですよ」としつつ、パートナーの松野が常日頃から言っていた『プロレスってのは正々堂々だけで勝てるほど甘いもんじゃない』という言葉を胸に、手段を選ばず勝ちに行くことを宣言。
 さらに「20代の若者を相手に59歳になるおじさんがどう闘って、勝つのか。『60歳なんてまだまだ若い!』『50代、60代でも若者に負けずにトップに立てるんだ!』ということを見せて、同世代に元気になって欲しいですね」と意気込みを語っていた。


 戦前の言葉通り、この日の吉田は一味違った。
 試合開始直後のぶつかり合いで完全なパワー負けを喫した吉田は、コンテストの規定ポーズの美しさを競うポーズ対決を要求して島谷の戦意を削いでから丸め込みを連発。怒れる島谷が場外戦へと持ち込んで凶器攻撃に出れば、吉田はセコンドに付けていた水着姿のセクシー美女たちを攻撃に参加させ、パートナーの松野がよく用いるペットボトルでの目潰し攻撃から顔面への水噴射とやりたい放題。最後は水着美女たちのセクシーポーズで島谷の気を引き、急所攻撃からロープに足をかけてのスクールボーイでなりふり構わぬ勝利をもぎ取った。

 試合後、精も根も尽き果てた様子の吉田は「強敵だったので、単純に嬉しいのと、ホッとしました、もう。生きて帰れてよかった……。松野さんがいつも言っている『綺麗事じゃ勝てない。プロレスを甘く見るな』という言葉が身に沁みました。松野さんに救われました。僕が勝つにはここまでしないと無理でした。過程には胸を張れないかもしれませんが、この結果には胸を張りたいと思います」と複雑な心境を語る。

 しかし、7月に控えた4周年記念大会での王座戦について問われると「今回女性の力を借りて勝てたので、次回も女性を使えたらと思ってます(笑)」と反省はしていない様子。
 そして、過程がどんなに泥臭くてもガムシャラに結果を得たことについて「途中経過も大事かもしれないですけど、結果で言うと33歳年下。来月僕は59なんで、同世代の人にちょっとは希望を与えられたのかなとは思います」と同世代の頑張る中高年に向けてエールを贈った。

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