「愛しちゃってるんでしょうね、プロレスを」みんなの“特攻隊長”本間多恵が二度の大怪我を乗り越え完全復活!

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 4日、神奈川県・横浜武道館にて『アイスリボン横浜武道館大会II』が開催され、元アクトレスガールズの本間多恵がアイスリボンのリングで復帰を果たした。

 本間は2015年にアクトレスガールズ一期生としてデビュー。昨年9月より右膝前十字靭帯再腱手術のため欠場に入っていたが、12月にアクトレスガールズがプロレス団体としての活動を終了。自動的にフリーとなり、その後の活動がどのような形になるのかは不明となっていたが、3月のアイスリボン後楽園ホール大会に姿を見せると5月4日のアイスリボン横浜武道館大会で復帰することを発表。


 この日は、本間多恵&安納サオリ&尾崎妹加というアクトレスガールズ1期生トリオを結成し、雪妃魔矢&櫻井裕子&NATSUMI with ラム会長との試合を実施。
 その人柄から多くの人に愛される本間は、試合開始直後から相手3人に袋叩きにあいロープに吊るされながら「多恵さん!復帰おめでとぉ~!おかえりなさ~い♪」と敵味方から祝福を受ける。
 立ち上がりこそコミカルな場面が見られたが、本間は得意のサブミッションで攻め込んでいき、妹加がパワーファイトで、安納が美麗な蹴り技でアシスト。終盤には本間と雪妃の一騎打ちとなり、本間がアキレス腱固めやアンクルロックと雪妃の足を徹底的に攻め続ける。
 試合を決めるべくロープに飛ぶ本間だったが、敵のセコンドに付いていたラム会長のパウダー攻撃を顔面に被弾。その隙を見逃さなかった雪妃は、受け身巧者の本間でなければ無事では済まなかったであろう強烈なタイガードライバーで頭から突き刺して3カウントを奪った。

 本間は、2016年にも左膝前十字靭帯断裂及び半月板損傷という大怪我を負い約1年の欠場を強いられた過去がある。
 試合を終えた本間はこのことも振り返り、涙ながらに「あの頃は、ぶっちゃけ、帰るホームがあった。でも、今回の欠場のときは自分が復帰するところ、そういうところがない。それがすごく不安で怖かったけど、そんなことないって、ホームは自分で作っていくんだって、帰れる場所も、帰りたい場所も、これから行きたいところも、全部自分自身が創っていくんだっていうのを今日感じられました」と復帰の喜びを語り、ファンや仲間たちに感謝の言葉を述べる。
 そして「受け身ってね、痛いけど幸せなんですよ。これは多分、プロレスラーの人だったら分かってもらえるんじゃないですか?ホントにメチャクチャ痛いですけど、幸せなんです、この痛みが。試合の後の痛みもそうなんですけど、惚れてるんでしょうね、愛しちゃってるんでしょうね、プロレスを」としみじみ語った。

 本間を昔から知る安納が語った「リングに多恵がいて、お客さんの表情とか歓声とか聞くと、やっぱ本間多恵が作り上げてきた6年、7年、それってちゃんと作り上げてきたからこそあの景色なんだと思う。今このホームがあるっていう。多恵の今までの1歩1歩が間違っていなかったからこそ、こんな大きい場所で復帰できてさ、“本間多恵復帰戦”ってタイトルが付いてさ。それは多恵さんの人柄だよね。だからみんなが多恵さんのこと好きなんだと思う」という言葉が本間多恵という人物像を的確に表現していた。

 そして、本間は妹加とのタッグ“SPiCEAP(すぱいすあっぷ)”でのタッグ王座戦線参入を宣言。“特攻隊長”本間多恵の大復活に期待したい。

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