「相撲界から来た悪魔超人を友情パワーで倒した」プロレスラーの関根“シュレック”秀樹が貴賢神との無差別級戦を心に愛を持って勝利!

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 16日、武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナにて『SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd』が開催。第7試合では関根“シュレック”秀樹vs貴賢神が行われた。

 関根“シュレック”秀樹は、警察官を経て40代で柔術家としてプロのリングに上がるようになり巌流島などで活躍。若かりし頃にUWFインターナショナルに憧れてプロレスラーを志した夢を諦めることが出来ず、盟友・佐藤光留の主催するハードヒットにて2018年7月にプロレスラーデビューも果たした。
 そして、記憶に新しいのは昨年大晦日のRIZINにてシビサイ頌真を下した一戦。ベイダーマスクを被りUWFのテーマで入場するという“プロレスラー”としての誇りをかけて臨んだ一戦ではジャーマン・スープレックスも決めて見せ、2R TKO勝利。
 試合後には、「プロレスは最強だっていうのを証明したくて。ジャーマンってね、すげーんすよ。自分の場合はね、UWFインターでゲイリー・オブライトのジャーマンを見て、学生時代ずーっと練習してね、今も決め技として使っています。そりゃあジャーマン食らったら、動けねえっす」と男泣きしながらプロレス愛を語っていた。

 貴賢神は、RIZINでも活躍するスダリオ剛の双子の弟。
 兄とともに相撲界へと入り、2018年3月には史上初の双子の関取となり話題を呼んだ。しかし2021年7月に不祥事を起こし相撲界から引退。昨年大晦日のRIZINにて参戦表明を行っており、今後の動向に注目が集まっていた選手。会見や計量では「顔面の骨折ってあげようと思います」「明日はこの頭を相手の血で真っ赤に染める」と過激な発言を行っていた。


 会見で「右手に勇気、左手に涙、心には愛を持って闘うしか無いと思ってます」と語っていたシュレックは、アニメ『キン肉マン キン肉星王位争奪編』のOP曲である『ズダダン!キン肉マン』で入場。
 ローや左フックで牽制していくが1Rは貴賢神がなかなか前に出ず距離を詰められず。だが2Rになるとタックルで倒し、ジャーマンを仕掛けるが貴賢神は自ら崩れて亀になる。シュレックはベイダーハンマーのように背後から腕を振り回し、側頭部への膝やパウンドを連打。ガードもできず転がる貴賢神をシュレックが蹴り上げたのを見てレフェリーが試合を止めた。

 勝利したシュレックは「格闘技は暴力には負けない!正義は負けない!プロレス最強!ボンサイ柔術最強!BELLWOOD FIGHT TEAM最強!昭和、最強!」と咆哮。
 バックステージに現れると「自分はUWF、PRIDE、DREAM、RIZINさんに夢を見させてもらって希望を持って生きていられた。ほんと昭和時代も昭和生まれも、あんまり良いことなかったかもしれないけど、だからこそこの令和の時代に平成生まれに負けず頑張っていきましょう!」と昭和生まれに向けてエールを送る。

 今回UWFのテーマではなくキン肉マンの曲で入場したことに関しては「Uのテーマというのは本来自分が使っていいものではありません。UWFのプロレスラーではないし、ただの自分はUWFに青春を捧げたファンだったんで。ただ、UWFから連なるPRIDE、そしてDREAM、RIZINということで、自分の人生の集大成としてUのテーマを使わせてもらっただけですね。ほんと一回こっきりの命をかけての大勝負だから使えたものです。今まで自分はすべてMMAに関してはキン肉マンのテーマで入ってきたんで、今回使った『ズダダン!キン肉マン』というのは、貴賢神くん、おそらくいろんな不幸な事があって荒んだ心があったから、おこがましいですけど自分が先輩として勇気と涙、愛を教えてあげたいなと思ってあのテーマを選びました。(今日の勝利は)まさにキン肉マンじゃないですかね。自分のボンサイ柔術の仲間、MMAの他のチーム、ボンサイ柔術ではなく同じMMAの仲間が相撲界から来た悪魔超人を友情パワーで倒して、その悪魔超人とされた貴賢神くんも、さっきメディカルルームで会った時には目がすごい澄んだ目になって、おそらくこれからMMAにまっすぐ向かっていってくれると思う。ほんと自分なんか言うの偉そうなんですけど、彼のポテンシャル、おそらく自分も何年かしたら闘ええなくなるんで、彼と戦ったいちファンとして応援していきたいなと思ってます」とコメントした。

 榊原代表も「ほんとに積み重ねてきた年月とやってきたことは嘘つかないというか裏切らないというか。シュレック自体もフィジカルは年齢とともに落ちてると思うけど、テクニックや試合を重ねてきた上での駆け引きとかで、若さだとか勢いではどうにもならないんだと証明できた。これからもゲーリー・グッドリッジにはならないと思いますが、ヘビー級の若い選手たちはシュレックを超えてこないと通用しないという門番的になったら面白いかなと思います」とシュレックを絶賛。

 『プロレスラー最強』を体現するシュレックの今後の活躍に様々な業界から期待が集まる。

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