【試合詳細】3・2 新日本プロレス日本武道館大会 オカダ・カズチカvsエル・デスペラード 内藤哲也vs高橋裕二郎 棚橋弘至vsYOH 矢野通vsタイチ

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『NEW JAPAN CUP 2022』
日程:2022年3月2日(火)
開始:18:00
会場:東京都・日本武道館
観衆:2,007人

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
[#STRONGHEARTS]○CIMA(GLEAT)
9分48秒 メテオラ→エビ固め
[鈴木軍]●TAKAみちのく(JTO)
※CIMAが2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●本間朋晃
9分45秒 カルマ→片エビ固め
[CHAOS]○YOSHI-HASHI
※YOSHI-HASHIが2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●永田裕志
12分37秒 後藤式
[CHAOS]○後藤洋央紀
※後藤が2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●真壁刀義
8分10秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]○ジェフ・コブ
※コブが2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●矢野通
6分25秒 横綱式カチ上げエルボー→エビ固め
[鈴木軍]タイチ
※タイチが3回戦進出(2回戦不戦勝)

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○棚橋弘至
16分50秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
[CHAOS]●YOH
※棚橋が2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
[L.I.J]○内藤哲也
18分11秒 ジャックナイフ式エビ固め
[BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE]●高橋裕二郎
※内藤が2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
26分21秒 レインメーカー→片エビ固め
[鈴木軍]●エル・デスペラード
※オカダが2回戦進出

オカダがデスペラードとの“ヘビーvsジュニア”王者対決を制しNJC1回戦突破!裕二郎が内藤に敗れるもHOTへ勧誘!YOHの棚橋戦をライガーが酷評

第1試合


 手4つから腕の取り合い、ヘッドロックの奪い合いからクリーンブレイク。
 再び手4つもTAKAがヒザへのガットショットで先制もCIMAがアームドラッグからのドロップキックで場外に蹴り出し、斜めに飛んでいくトペ・スイシーダで追撃。さらに変形ゆりかもめで捕らえるもTAKAは足を伸ばしてロープブレイク。
 CIMAがチョップ連打で攻めるがTAKAはサミングで怯ませヘッドロックでしつこく絞り上げてからクルックヘッドシザース。さらに腕固めも加えていくがCIMAがロープへ。
 CIMAは腹部へのチョップ連打で粘るがTAKAが組み敷いてジャストフェイスロックの体勢へ。決まり切る前に必死のロープブレイクを見せたCIMAがTAKAの追撃をかわしてスーパードロル。さらに串刺しランニングダブルニーからリバーススプラッシュ式ダブルニードロップ。TAKAはスネ蹴りからオクラホマロールで転がしトランスレイヴ、スーパーKと叩き込んでジャストフェイスロック。さらにみちのくドライバーを狙うがCIMAが振り払ってドロップキック。さらにバックドロップ、スライディングラリアット、パーフェクトドライバー、メテオラと畳み掛けて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
CIMA
「(※左ヒジを冷やしながら、リンダマン、T-HAWK、鬼塚一聖とともにインタビュースペースに着くと、ヒザをついて、セコンド陣に)OK、大丈夫やこれぐらい、覚悟の上やから。
一本な! まず一本! 昨日、鈴木軍ジュニアとやって、新日本プロレスが、日本で、いや世界中でグイグイ言わしてる新日本プロレスがどんなもんか、鬼塚もセコンドでついてて感じたと思うけど、まずは一歩ずつやけど、俺らは、昨日リンダマンがコメントしたとおり、全力で、全身全霊で、直進、前に進むしかないんや! #STRONGHEARTS、GLEATに、(※振り返ってスポンサーのロゴがプリントされたインタビューバックを指し)コレはないよ。コレは。たくさんいらっしゃるけど。我々は後ろ振り向いてられへんのや! とにかく今日、T-HAWKとリンダマンは10年越しの決勝戦やったかもしれんけど、『NEW JAPAN CUP』、CIMAとTAKAみちのくは、これは出会って20年の我々の決勝戦みたいなもんやからよぉ。この腕の痛みを背負って、昨日対戦した、これまた同世代、後楽園ホールで待ってる金丸選手に、全てをぶつけます。48人、何回勝てば、ここに爪痕残せるのか分からんけど、#STRONGHEARTSは、前進しか知らない。ベンチャーのGLEATは、突撃しか知らない。腕の1本、2本、首の一つ、ユニットごと、新日本プロレス、持っていってくれ! 全身全霊や!」
(※リンダマン、T-HAWK、鬼塚は「よし!」と気合いを入れると、CIMAの後をついて控室へ)

TAKAみちのく
「(※唸り声を上げながらインタビュースペースに着くと、床に座り込んで)クソーッ! クッソーッ! 負けたのか俺は! あークソッ! CIMA! いや、エルマノ。初めて出会って20年か? いろんなとこでいろんなことしてきたなぁ! 戦ったり組んだり、まさかよぉ、20年経ってこんな舞台で当たるとは思わなかったな、プロレスって面白れぇなエルマノ! クソッ、この先の計画が全部崩れた。だがよぉ、俺のホーム、JUST TAP OUTで、明後日、JTOトーナメントってのがある。今日はまけたけどそこで優勝して、必ず這い上がる! 去年、『WORLD TAG LEAGUE』で復活して、『NEW JAPAN CUP』出た! 次は何だ、『BEST OF THE SUPER Jr』か? 『G1 CLIMAX』か? そしてまた『WORLD TAG LEAGUE』か? おぉ、全部やる気で、全部獲る気で、俺はやるぞ。デビュー30周年? これからだろ。これからだよ……(※と言いながら控室へ)」

第2試合


 ゴングが鳴るなりショルダータックルでぶつかり合い、本間が打ち勝って小こけしを発射もYOSHI-HASHIが回避し、コーナーに詰めてエルボー&逆水平チョップを連打。ロープにぶら下げての串刺しドロップキックからブレーンバスターを狙うが、本間がDDTで切り返す。
 本間は逆水平チョップを連打し串刺しバックエルボーからフェイスクラッシャー。さらに小こけしを発射もYOSHI-HASHIが回避。エルボー合戦に打ち負けた本間だがゼロ距離こけしロケットから小こけし、コーナーからのこけしロケットもYOSHI-HASHIが回避。
 YOSHI-HASHIが逆水平チョップ、トラースキック、ヘッドハンターからカルマを狙うが、本間が振り払うとYOSHI-HASHIがロープに飛んでラリアットを狙うが、本間がこけしロケットでカウンター。さらに小こけしから中こけし、さらにこけし落としの体勢も、YOSHI-HASHIが振り払ってラリアット。本間もラリアットで迎撃して打ち勝ち、足を止めてのエルボー合戦、張り手合戦を展開。本間がヘッドバッドもYOSHI-HASHIはトラースキックからのラリアット、カルマと畳み掛けて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
YOSHI-HASHI&本間朋晃
YOSHI-HASHI「リング上で言った通り…」
本間「(YOSHI-HASHIが喋ろうとしたところにヤングライオンに抱えられながら現われて)YOSHI-HASHI~! YOSHI-HASHI~!」
YOSHI-HASHI「(コメントスペースに現われて倒れ込む本間に対して、IWGPタッグのベルトを見せつけながら)リング上で言った通り、これが今の俺とあんたの差だよ。口先だけで諦めてないとか言ってるんだったら、もういい。でも、あんたが本当にもう一回このベルトを獲るって思うんだったら、必ず。『WORLD TAG LEAGUE』でも俺はあんたのチームに勝ってるからな」
本間「オイ、YOSHI-HASHI~! (YOSHI-HASHIが何か言いかけたのを遮って立ち上がり)YOSHI-HASHI~! 諦めるわけねえだろう! オイ、諦めたらそこで終わりなんだよ。絶対諦めないぞ! 確かに今のお前はめちゃくちゃ強いよ。でもよ、絶対追いついてやる! 追い越してやるよ、この野郎!」
YOSHI-HASHI「もしも本当に思うなら、必ずG.B.Hで。でも今、このベルト、あんたの力じゃ挑戦出来ない。本当に腐ってないのであれば、必ず積み上げてこのベルト。約束なッ!(と言って、堂々とコメントスペースを立ち去る)」
本間「YOSHI-HASHIが言ったように、今の俺とあいつの差は間違いないよ。でも、『諦めねえ、諦めねえ』って毎回言ってると思うだろ? 諦めねえんだよ、バカ野郎! 諦めたら終わりだ!」

第3試合


 ロックアップから腕の取り合い、クリーンブレイクから再び腕の取り合い、ヘッドロックの奪い合いから後藤がショルダータックルで打ち勝ち、村正を狙うが永田がビッグブートで迎撃。場外へ逃れた後藤を永田が追っていってミドルキック連打で追撃。
 闘いの場がリングに戻ると、永田がショルダーアームブリーカーから腕十字も後藤がブレイク。
 永田はミドルキック連打からショルダーアームブリーカー、さらにミドルキック連打を連打も後藤がキャッチしてヘッドバッド。後藤もミドルキック連打でやり返し、村正からブルドッギング・ヘッドロック。再び場外戦となるも、鉄柵に叩きつけられながらも気迫のラリアットを見せた後藤が優位に終え、コーナーへと上がっていくが永田がコーナー上でのエルボー合戦を制して雪崩式エクスプロイダー。
 永田は串刺しビッグブートからエクスプロイダーを狙うが、振り払った後藤がラリアットから牛殺し。さらにGTRを狙うが永田がブレーンバスターで切り返す。
 激しいエルボー合戦を制した後藤がミドルキックで追撃しラリアットを発射も、これをキャッチした永田がナガタロックII、さらに白目式腕固めも後藤が足を伸ばしてロープブレイク。
 永田がミドルキック連打からショルダーアームブリーカー、串刺しジャンピングニーからバックドロップを狙うが、後藤が反転してボディプレスで潰し、後藤式で押さえ込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
後藤洋央紀
「昨日は旗揚げ記念日、1日あけて『NEW JAPAN CUP』。この痛みで、ようやく実感が湧いてきたぜ。まさか1回戦から後藤式、奥の手を出すことになるとはね。面白れぇじゃねぇか。『NEW JAPAN CUP』4度目の制覇、この俺が、成し遂げてやるよ」

永田裕志
「(※脇腹を押さえて顔をしかめて)あー、痛てっ! あの技は食らっちゃダメだと思ってたけど、アレ食らったらもう返せないな。後藤のうまさに後半やられたな。今日は俺につられて気迫出してガンガン向かってきたけど、そういうのを日頃から自分自身の力で出していけよ。そうすれば昨日みたいに、OBもあんまり辛口なことを言わないんじゃないか。もっと出せる男だから、後藤は。まぁ、気合いは入ってたし、ビシッと蹴っ飛ばして勝ち上がってやろうと思ってたけど、ダメだった。負けた!」

第4試合


 ゴングと同時に2人同時に突っ込み、ロックアップでの力比べ。真壁が押し勝ってショルダータックル。場外に放り出して鉄柵やエプロンへ叩きつけていくが、コブは真壁をブレーンバスターの形で持ち上げながら鉄柱へ叩きつけていくという怪力を見せつける。
 コブは真壁の背中へエルボーや膝蹴りを集中させ、投げっぱなしのパンプハンドルスープレックス。さらに膝蹴りを連打も、これをキャッチした真壁がラリアットで反撃。 真壁は串刺しラリアットからテンカウントパンチ、さらにノーザンを振り払われるとラリアット。さらに串刺しラリアットを狙うがコブがかわしてランニングバックドロップ。
 2人足を止めてのエルボー合戦を展開し、互いにラリアットの打ち合いに。真壁がコーナーに上ってキングコング・ニードロップを発射も、コブが回避。再びエルボー合戦となり真壁がラリアットも、コブが倒れずラリアットを叩き込み、最後はツアー・オブ・ジ・アイランドで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
ジェフ・コブ
「(拍手をしながら現われて)レディース・アンド・ジェントルメン、マカベに盛大な拍手を送ってやれ。マカベ、大好きなスイーツでも探しに行けばどうだ? UNITED EMPIREのジェフ・コブはスイーツに気を取られてるお前と違い、『NEW JAPAN CUP』に全神経を集中させてる。マカベ、お前は…TVに出てるんだろ? 何だったか? マカベ・スイーツ? TVの収録でもしてればいいんだ。これで『NEW JAPAN CUP』からも敗退したことだしタップリ時間が出来て良かったじゃないか。そういえばマクドナルドから新しいデザートが出ただろ? 食レポでもしたらどうだ? またいつか戦おうぜ。それで次は? 次の相手も似たような相手だ。あいつも炭水化物と砂糖の食べ物に目がない。ブレッド・マン…コジマ、今これ見てるか? (指で鼻を指して)これはパンに付けるヌテラでもジャムでもないぞ。(この血は)戦いの結果だ。コジマ、お前らオッサンの仲間の一人が俺にぶっ潰される瞬間を見てたか? これがIMPERIAL UNIT、ハチェット、UNITED EMPIREの力だ。コジマ、お前にも同じ結果を与えてやる。試合開始と共にお前を倒す。そしてお前は好きなだけパンを食べてればいい。ああそうだ、お前はパンでも食ってろ」

第5試合


 ゴングが鳴ると、タイチは「どうぞ」とニュートラルコーナーへ手を差し伸べて矢野にコーナーマット外しを提案も、矢野は「信用できない!お前が外せ!」と警戒。タイチも「お前が外せよ」と返して譲り合いとなり、タイチが渋々外しに行くと矢野が背後からスクールボーイ。タイチがキックアウトしている間に矢野が素早くコーナーマットを外し、「ここが違うんだよバカヤロー!」と頭を叩いてから場外に放り出し鉄柵へ叩きつけていく。
 矢野はリングの下から「OK!見とけよ~!」と袋状のブルーシートを取り出してタイチを詰め込もうとするが、タイチがあべみほを盾に。矢野は「女を盾にすんのか!」と非難するが、「女子供も関係ねーよ!」とあべみほを梱包しようとする。タイチがこれを救出し「なにしてんだテメー!」と喉輪。タイチは袋の中に矢野を詰め込んでカウントアウト勝ちを狙うが、矢野は全身の七割を梱包されながらもリングに戻る。
 タイチはタイチ式ラストライドを狙うが、矢野がショルダースルーで切り返し、レフェリーに袋を外してもらう。タイチは腹いせにレフェリーに袋をかぶせ、その隙に矢野がスクールボーイもレフェリーが梱包されていたためカウントが叩けず。
 矢野がレフェリーの袋を外すと、タイチがジャンピングハイキックからバズソーキックを発射するが、これをかわした矢野がタイチのパンタロンを剥ぎ取ってしまい、思わず恥じらったタイチにNUからのスクールボーイもカウントは2。さらに突っ込んでいくがタイチはこれをかわして矢野を金具むき出しのコーナーに自爆させタイチ式外道クラッチもカウントは2。タイチは四股を踏み始め、横綱式カチ上げエルボーを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
タイチ&あべみほ
タイチ「(※あべみほが拍手する中、インタビュースペースに着くと力士のように『そんきょ』の姿勢を取り)何だありゃ。矢野、KOPWのルールさえなきゃこんなもんだ、オマエは。あんなルールばっかりに頼りやがってよ、クソみてぇに。そん中でよぉ、何回も何年もあんなトロフィー持っててうれしいのか、コノヤロー! テメーなんてそんなもんだよ。何がKOPWだ。アレがなきゃオマエなんてよぉ、ただの悪役商会だ。ファミリー軍団か? どっちだコノヤロー。誰だ、次?」
あべみほ「天山選手が欠場しました」
タイチ「天山の予定だったんだろ? どこ行ったんだよ? 不戦勝か。ということは俺は、自動的に3回戦まで行っちゃったの、これで? 1回戦もこんな楽な試合で? ちょっとイチモツが痛てぇぐらいだけど。大きなイチモツ、痛てぇぐらいだ。5~6分だろ? 5~6分やって、次試合なし?」
あべみほ「はい」
タイチ「(※立ち上がって)ヤバいなオマエら、俺一番コンディションいいぞ。いつまでも黙ってると思ったら大間違いだぞ。怖えぇだろ。5分しかしねぇで、3回戦進出。元気だぞ。かかってこいオマエら。やってやるよ。先に天山の分、勝ち名乗り受けといてやるよ」
※と、タイチは再び「そんきょ」の姿勢を取り、手刀を切って立ち上がる。あべみほはその姿に拍手。
タイチ「じゃぁな」

矢野通
「何が起きた! 何だ! 何が起きた!(※と言いながらインタビュースペースを通過)」

第6試合


 ロックアップの押し合いから腕の取り合いになり、スピーディーなグラウンドでの首の取り合いからクリーンブレイク。
 手4つで組み合い、真っ向からの力比べとなるとヘビーの棚橋が優勢に。YOHは腕固めからヘッドロックで切り返し、そのままヘッドロックの奪い合いへ。棚橋が競り勝って提要ブロー連打もYOHはアームドラッグからドロップキックで反撃。
 YOHは棚橋の泣き所であるヒザに低空ドロップキックやニークラッシャーを見舞いアキレス腱固め。ヒザへのストンピング連打も棚橋がキャッチしてドラゴンスクリュー。
 棚橋はエルボーと太陽ブローの連打からサンセットフリップ、さらにスリングブレイドのフェイントから低空ドロップキック、テキサスクローバーホールドへと捕らえる。YOHは必死のロープブレイクを見せる。
 棚橋はスリングブレイドを狙うが、YOHがかわしてドラゴンスクリュー。さらにYOHは曼荼羅捻り、ドラゴンスクリューと続けてスターゲイザーを狙うが決まりきらぬ内に棚橋がロープを掴む。
 YOHはファルコンアローを狙うが、棚橋はツイスト・アンド・シャウト2連発で切り返しドラゴンスクリュー。棚橋はスリングブレイドを発射もYOHがかわしてバックを取りジャーマン・スープレックス・ホールドも、足のダメージからブリッジが崩れフォールが解除される。
 YOHは棚橋をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙うが、棚橋がエルボーで撃ち落としハイフライフローを狙う。YOHが地対空ジャンピングハイキックで阻止し、雪崩式ブレーンバスターからロープへ飛ぶが、棚橋がカウンターのスリングブレイド。さらにスリングブレイドを狙うが、YOHが掟破りのスリングブレイドからファルコンアロー。さらにドラゴン・スープレックスを狙うが、棚橋がバックエルボーで振り払う。YOHはトラースキックで追撃し、DIRECT DRIVEの体勢も、棚橋がドラゴン張り手で振り払いスリングブレイド。さらにドラゴン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。
 解説を務めたライガーは「ドラゴン殺法、合わせ鏡でいいですよ。でも合わせ鏡であなたは棚橋選手を倒せるんですか?プラスアルファが無いと倒せないんじゃないですか。棚橋選手をナメちゃだめだよ。なにか一発がないままズルズルと。僕の目にはそう映りました。勝てないっすよ、これじゃあ」とYOHへ厳しい言葉を送った。

<試合後コメント>
棚橋弘至
「だいぶヒザを攻め込まれたけど、まずは1回戦突破。ここまでしっかりYOHとシングルマッチをやるのは初めてかな? “ちょっと見ない間に”っていう言葉が…本当ちょっと見ない間に…やっぱ揉まれてるね、新日本プロレスのジュニアの中で。今までどうしてもタッグのイメージがあったかもしれないけど、今こそチャンスだと思うよ。1回戦で倒しといてなんだけど、YOHはまだこれからチャンスあると思うよ。よしっ、『NEW JAPAN CUP 2022』、ちょっくら優勝してきます!」

YOH
「(しばらく沈黙してから)……魔法のような時間でした。ありがとう」

第7試合


 約8年ぶりとなるNO LIMIT対決。正々堂々の闘いを誓っていた裕二郎はステッキをリングに持ちこまずHOTの仲間たちも引き連れずに現れた。
 ゴングが鳴るとしばらく動かずにらみ合い、裕二郎がロックアップで組み付こうとするも内藤は応じず無気力なままロープへ押し込まれる。裕二郎はクリーンに離れる。
 腕の取り合いから裕二郎が押し込んでクリーンブレイク。手4つから内藤がハンマー連打、アームドラッグからグラウンドヘッドロック、ネックロック。さらにロープに飛ぶが裕二郎がスタンガンで迎撃し、内藤が場外へ逃れるも裕二郎はすぐにリング内へと戻し、スライディングキック。さらにフェイスロックからフィッシャーマン・バスターを狙うが、内藤が振り払ってスイングネックブリーカー。さらにヒップトスから後頭部に低空ドロップキック。さらに振り子式ドロップキックから拳を天に突き上げる。
 内藤は裕二郎に好きなようにエルボーを打たせて行くが、裕二郎は足払いからスライディングキック。さらに内藤をロープにくくりつけて串刺しビッグブートからフィッシャーマン・バスター。裕二郎はインカレスラムからマイアミシャインを狙うが、内藤が怒涛のバックエルボーで振り払い、マンハッタンドロップから延髄斬り。さらにエスペランサで叩きつけ、コリエンド式デスティーノを狙うが裕二郎がキャッチしてマイアミシャイン。
 エルボーの打ち合いに打ち勝った裕二郎がピンプジュースを狙うが、内藤がジャーマン・スープレックスで切り返し、浴びせ蹴りからフライングフォアアーム。さらに内藤がブレーンバスターを狙うと、裕二郎がニュートラルコーナーに押し込み、レフェリーが挟まれる形で失神。
 無法地帯となったリングにEVIL&SHOが入ってきて内藤を襲撃。2人がトレイン攻撃を決め、裕二郎に攻撃を促すが「2人でやらせてくれ!頼むよ!2人でしたいんだよ、俺と内藤、1vs1で。頼む!頼む!」とひざまずいて懇願。2人は不服そうに引き上げていく。
 裕二郎は「内藤!起きろ!カモン!」と立ち上がるのを待ち、場内から大きな拍手が起きるものの、内藤が立ち上がった瞬間に裕二郎がローブロー。裕二郎が“してやったり”の笑みを浮かべ、ラリアットからステッキを持ち込み内藤に殴りかかるが、内藤はこれをかわし、SHOがレフェリーの視界を遮っていることを確認してから急所蹴りを叩き込み、ジャックナイフ式エビ固めで3カウントを奪った。
 怒りのEVILがリングに飛び込んできて内藤にEVILを狙うが、内藤はホップアップしてからの急所蹴りを叩き込んで撃退。リングに寝転んで天に拳を突き上げた。そして、内藤は「ライガー、ライガー」と解説席からライガーをリングに呼びつけ、ライガーに自身の右手を上げさせようとするも、ライガーが内藤手を取った瞬間に内藤が振り払う。怒りの獣神が観客席からイスを持ち出すも、内藤は「トランキーロ(笑)」となだめて退場していった。

<試合後コメント>
内藤哲也
「すごく久々に今の高橋裕二郎を感じましたよ。若手時代を一緒に過ごし、一緒に海外遠征に出た、2年先輩の高橋裕二郎。当時は、彼の背中がすごく大きく感じてたよ。それがいつの間にか、小さく見えてしまい、そして視界に入らなくなってしまった。俺は今の高橋裕二郎を否定するつもりはない。だって、アレが今の高橋裕二郎なんでしょ? なら、自分の信じた道を突き進めばいいよ。そして、また俺の視界に入ってくればいいかな。アミゴ・パサード(昔の友達)。俺にとっては、外すことのできない人物なんでね。またシングルマッチで向かい合えるその日を、楽しみにしてるぜ。カブロン!」

高橋裕二郎
「(※股間を押さえ、苦しげに床に座り込む。隣ではPIETERが心配そうな顔)チクショー! あともう少しだったのによぉ。内藤、覚えてるか? 昔はよぉ、相手のこと一緒にベルトでぶん殴ったりよぉ、一緒に悪さしたよな。思い出せよ。内藤ちゃん、また一緒に、あ、来るか? HOUSE OF TORTUREに。また一緒によぉ、悪いことしようぜ! な!」

第8試合


 ゴングが鳴るとしばらく動かずにらみ合い、デスペラードが距離を詰めて「こんなに身長差がある」という旨のジェスチャーで油断させてから足を踏みつけヘッドロック。さらにショルダータックルでぶつかっていくもオカダはビクともせず、逆にショルダータックルでなぎ倒す。さらにオカダがレインメーカーでの速攻を狙うが、デスペラードがかわしてヌメロ・ドスを狙いオカダが即座に場外へ逃れるというスリリングな攻防を展開。デスペラードが場外へ追っていって鉄柵や鉄柱を使った攻撃で優位を取り、リングへオカダを放り込む。
 デスペラードはチンロック、サーフボードストレッチ、ヒザへのボディプレスからブレーンバスターを狙うが、オカダが振り払ってフラップジャック。今度はオカダが場外戦でデスペラードを鉄柵へと叩きつけていく。
 闘いの場がリングに戻ると、オカダはデスペラードに好きなように打撃を打たせた上でスイングネックブリーカー。さらにチンロックからセントーンアトミコ。デスペラードはチョップ、エルボーと粘っていくがオカダはエルボースマッシュ一発でデスペラードを吹き飛ばす。さらにロープへ飛ぶが、デスペラードが低空ドロップキックでヒザを打ち抜き、バックドロップからニークラッシャー。さらにヒザへのボディプレス、監獄固めと足への集中攻撃。オカダは苦戦しながらもなんとかロープへ。
 デスペラードはニークラッシャーから串刺し攻撃をねらうがオカダがかわしてデスペラードをコーナーに座らせた上で地対空ドロップキックで場外に叩き落とす。オカダは場外DDTで追撃し、デスペラードがリングに戻ると即座にDDTで突き刺し、リバースネックブリーカーを狙うがデスペラードが振り払ってスパインバスター。
 デスペラードは逆水平チョップを連打もオカダは動かずショットガンドロップキックで反撃。さらにダイビングエルボードロップを発射もデスペラードがかわして着地したオカダの膝裏へのスライディングラリアットからマフラーホールド。オカダがロープブレイクするとギターラ・デ・アンヘルからマッドスプラッシュもカウントは2。さらにピンチェ・ロコを狙うがオカダがリバースネックブリーカーで切り返し、マネークリップ。デスペラードがアームドラッグで切り返すと、オカダが顔面をぶち抜くドロップキックからマネークリップ。デスペラードが必死のロープブレイクを見せる。
 オカダはコーナーに上ってダイビングエルボードロップ。さらにレインメーカーポーズを決め、レインメーカーを狙うもデスペラードがバック走でコーナーに叩きつけ、ヒザへのドロップキックから曼荼羅捻り。デスペラードがロープへ飛ぶとオカダがカウンターのドロップキックを発射も、デスペラードが空中でキャッチしてヌメロ・ドスに捕らえる離れ業を見せる。オカダはなんとか振り払いマネークリップ。そのまま引き起こしてローリングラリアット、マネークリップ。意識を失いかけるデスペラードを引き起こしてショートレンジ式レインメーカー。さらに正調レインメーカーを発射も、デスペラードはカウンターのエルボーを叩き込んでリバースタイガードライバー。さらにピンチェ・ロコを狙うがオカダが振り払う。デスペラードはロコ・モノからピンチェ・ロコの体勢も、オカダがショルダースルーで切り返してドロップキック。さらに開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーを叩き込んで3カウントを奪った。

オカダ「おい、デスペラード!流石、IWGPジュニアヘビー級チャンピオン。強いし、カッコいいし、最高だよ!でも、新日ジュニアってそんなもんじゃないでしょ?ジュニアでも、佐山さんのように、ライガーさんのように、歴史は作ることは可能でしょ?俺らヘビー級が妬くくらい新日本ジュニア、盛り上げてってちょうだいよ。それを出来るだろお前は!そして会場の皆さん。今日も熱い熱い熱い声援、本当にありがとうございました!昨日もプロレス、今日もプロレス、皆さん本当にありがとうございます。今年のNEW JAPAN CUP、違うよね?こうやってチャンピオンも出るし、ジュニアヘビーも出る。ワクワクする戦いがドンドン続いていきます。今日で終わりじゃなく、まだ始まったばかりです。みなさんがドンドンワクワクする闘いをこの新日本プロレスが届けていきますので、引き続きよろしくお願いします!NEW JAPAN CUP、オカダが優勝すると思う人、3回手を叩いて。任せてください。チャンピオンのまま俺が優勝しないと、この50周年盛り上がらないでしょう!ということでNEW JAPAN CUP、俺が優勝します!というわけで!NEW JAPAN CUPに金の雨が降るぞ~ッ!」
 
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
──今年の『NEW JAPAN CUP』は史上初のヘビー級のチャンピオンが参加しての戦いになりました。初めてチャンピオンがこの『NEW JAPAN CUP』を優勝するというのも可能になったんですけど、今まさに宣言されましたね。
オカダ「そうですね。チャンピオンとして出て負けるわけにはいかないでしょう。それは『G1』もそうですし、そんなこと言って1回も勝ててないですけど、50周年で別にいつもと気合いは変わらないですけども、特に今年はしっかりとチャンピオンとして戦っていかないといけないと思ってますから、その使命はしっかり果たしたいなと思います」

──そんな中で1回戦はオカダ選手が指名した形でデスペラード選手との対戦になりましたが、ジュニアのチャンピオンと戦っていかがでしたか?
オカダ「強かった(笑)。こうやって階級のあるプロレスというものですけど、力強いのもありましたし、やっぱり戦ってないからこそああいう戦い方をやってくるとは思っていなかったんで。まあでも、デスペラードはヘビー級の戦いを知らないかもしれないですけど、ヘビー級にはジュニアヘビー級から上がってきている選手がたくさんいるんで、そういう中では僕のほうがジュニアヘビーの戦いは知っていると思うんで、そういう差がちょっとは出たんじゃないかなと思います。でもやっぱりジュニアでやっているプライドは凄く感じましたね」

──「強かった」という言葉とは裏腹に「こんなもんじゃないだろう、ジュニアは」という言葉もリング上では出ました。
オカダ「やっぱり昨日、OBの人たちを見て、ジュニアでも凄い選手はたくさんいたんだなと思いますし、過去の人たちばっかり凄い凄い言われて、俺たちは『今も凄いんだよ』って今の新日本プロレスの凄さを知ってもらわないとダメという中で、やっぱりジュニアヘビー級でもね。僕もまだまだだと思いますけど、やっぱりジュニアヘビー級でも『この選手が勝つところを見たかった』、『この選手カッコいいな』っていう選手に出てきてもらって、そういう素質のある選手がジュニアヘビー級にはたくさんいると思いますし、そのジュニアのプライドを持ってドンドン盛り上げていってもらいたいなと思いますね。それを僕たちが『うわッ、悔しいな。俺たちも負けねえ』と切磋琢磨して、ヘビー級とジュニアヘビー級で一緒に上がっていけたらいいなと思いますね」

──昨日、改めて50周年を背負うという言葉の重みがさらに加わったと言っていました。その重みが加わった中での今日の1回戦、プレッシャーはあったんでしょうか?
オカダ「凄い差だなと。昨日は藤原さんの頭突きを食らってたのに今日はこんなにも激しい戦い。やっぱりチャンピオンが出てるからこそ、こういうタイトルマッチのような戦いにもなったと思いますし、タイトルマッチでもおかしくなかったんじゃないかなっていう。今日は本当にこんなんですよ(と言って、肩にかけていたベルトをどかして、赤く腫れ上がった胸板を見せる)。でも、これがプロレスだし、この痛みを背負って。まだ始まったばっかりですから。2回戦、3回戦、何回勝てば優勝か分からないですけど、そこまで。50周年の重みは僕だけじゃなくて今日戦ったデスペラードにもそれを背負ってる部分はあるんだと思いましたし、でも1番は俺だというプライドを持って、これからどんどんどんどん勝ち上がって盛り上げていかないとダメだと思いますので、しっかりと優勝に行きたいなと思います」

──次の対戦相手はシードのマスター・ワト選手。またジュニアの選手になります。
オカダ「なんでシードがそこなのか分からないですけど。まあでも、オカダvsワトなんて見たことのある人全然いないと思いますし、それはタッグマッチでもですね。だから僕もそこは楽しみな部分でもありますし、ジュニアタッグのチャンピオンですから、一応チャンピオン対決にまたなりますんで。それでもやっぱり僕はジュニアのプライドはワトにも持ってもらいたいですし、ヘビー級代表として潰していきたいなと思います」

──リング上で誓ったチャンピオンとしての『NEW JAPAN CUP』優勝を楽しみにしています。
オカダ「任せてください。俺じゃなきゃダメでしょうっていう感じです」

エル・デスペラード
「(コメントスペースに現れると座り込み、呟くように)……クソッ。(しばらく座り込んでいた後、立ち上がり)……次は負けねえ」

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