「俺たちは1度だけケンカをした」高梨将弘がクリス・ブルックスとの友情に報いるべく両国国技館でタッグ二冠王戴冠へ驀進!

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 27日、東京都・後楽園ホールにてDDT『Ultimate Tag League 2022 the FINAL!!』が開催され、HARASHIMA&吉村直巳がタッグリーグ優勝を果たし第72代KO-Dタッグ王座を戴冠。高梨将弘&クリス・ブルックスを初防衛戦の相手に指名した。

 第71代王者であったHARASHIMA&吉村直巳がタッグリーグ優勝に向けて背水の陣を敷くためにKO-Dタッグ王座を返上したことを受け、覇者チームがタッグ王者となる今回のタッグリーグ。しかし、今タッグリーグは団体内で新型コロナウイルス陽性者&濃厚接触者が続出しリーグ戦をリタイアするチームが続出するという非常事態の中で進んでいった。

 この日は『Ultimate Tag League 2022』のリーグ最終戦および優勝決定戦が行われ、Aブロック制覇を決めた竹下幸之介&上野勇希と、Bブロック制覇を決めたHARASHIMA&吉村直巳が対戦。
 竹下&上野はリーグ最終戦で30分近い試合を行ったばかりとは思えない運動量で序盤から攻め込んでいくが、この猛攻をしのぎきったHARASHIMA&吉村がじわりじわりと逆転をしていく展開に。
 吉村の一本気なパワーファイトに鼓舞されたHARASHIMAが竹下を相手に徹底した腹攻めから蒼魔刀で決めにかかるが、竹下がラリアットで迎撃し上野とともに華麗な空中技の競演やダイヤモンド・ハリケーンとタッグワークで渡り合う。
 最後はかつて“ノーチラス”としてKO-Dタッグ王座も戴冠した吉村と上野の一騎打ちの構図となり互いに雄叫びを上げながら息もつかせぬ打撃合戦を展開。上野がBMEを投下するも試合は決まらず、上野が吉村へカウンターのウラカン・ラナを放つもののHARASHIMAが蒼魔刀で豪快なカット。そして吉村がパワーボム、ラリアット、変形の正念場を叩き込んで3カウントを奪った。


 試合後、吉村はトーナメント優勝の上でタッグ王座を取り戻すという約束を果たしたことをファンに報告するも、もう1つの約束であった全勝優勝は逃した悔いがあるとして、リーグ戦で自身に土をつけた“CDK”高梨将弘&クリス・ブルックスを呼び出し挑戦者に指名。

 2人は今月26日に獲得したばかりの我闘雲舞のタッグ王座、アジアドリームタッグのベルトを持ってKO-Dタッグ王者組と向かい合う。
 マイクを取った高梨は、「今DDTで一番強いタッグチームはお前らだよ。一番つえーけどな、言わせてもらうぜ。お前らが今持っているKO-Dのタッグベルトは、DDTのベルトなんだ。そしてこのDDTのリング上に於いて最もドラマチックでドリームなチームが俺たちCDKなんだよ!タイトルマッチ、やろうじゃねえか。お前らに勝ってそれを証明してやるぜ!」と受けて立つ姿勢を見せ、3月20日の両国国技館大会でのタッグ王座戦が決定された。

 バックステージに戻った高梨は「今日、HARASHIMAと吉村が並んでいるのを見て思い出したことがあるんだ。クリスは俺が怪我したときもずっと待っていてくれた。俺が長期で休むことになるから会社の方からクリスに『HARASHIMAとタッグを組んでみたらどうだ』という提案があった。これは当然の話で、長期に渡ってクリスのようなレスラーをほっとかせるのはおかしいからよ。でもそのときクリスが取ったのは『高梨を待つ』という選択だった。俺はそれは良くないと思った。海外の選手が、会社がせっかく良い提案をしてくれたのに、それに『NO』と言うことがどういうことか、この世界に住んでれば分かるよな?俺が『HARASHIMAと組んでもいいんじゃないか』という話をしたときだ。1度だけだ。CDKが1度だけケンカした。『なに言ってんだマサ、俺はお前を待つんだよ』って言ってくれた。そして、両国の相手はHARASHIMAと吉村だ。吉村に対して変な気持ちはねーよ。だけど、あの2人を見たときにそんなことを思い出した。そしてあのとき『HARASHIMAと組んだほうがいいんじゃないか』と言った俺が間違っていた、そしてクリスの言ったことが正しかったということを俺は証明してやるよ」と、クリスとの固い絆と王座戴冠に向けた熱い気持ちを語った。

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