「この防衛はアントニオ猪木さんへの誕生日プレゼント」オカダ・カズチカが内藤哲也を下してIWGP世界ヘビー級防衛し猪木の新日本リング登場を熱望!

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 20日、北海道・北海きたえーるにて新日本プロレス『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』が開催され、オカダ・カズチカが内藤哲也を破ってIWGP世界ヘビー級王座を防衛した。

 オカダは昨年のG1 CLIMAX覇者となり、IWGP世界ヘビー級王座への挑戦権の代わりに封印されたIWGPヘビー級王座のベルトを要求。鷹木信悟の持つIWGP世界ヘビー級王座のベルト、そして負傷欠場に伴いイギリスへ帰国していたウィル・オスプレイが「真のIWGP世界ヘビー級王者は俺だ」ともう一本のIWGP世界ヘビー級王座のベルトを持ち込んだことから新日本の最上級王座戦線は混迷を極めていた。
 そして今年の1・4東京ドーム大会でオカダが鷹木を制してIWGP世界ヘビー級王者となり、IWGPヘビー級王座を封印。さらに1・5東京ドーム大会でオカダがオスプレイを制してIWGP世界ヘビー級王座の初防衛に成功したことからこの騒動に終止符。
 その後、内藤哲也の挑戦表明に対し、「新日本の50周年を飾るにふさわしい相手」としてこれを快諾。今シリーズはオカダと内藤の闘いの行方に注目が集まるシリーズとなっていた。

 オカダと内藤のシングル戦績は5勝5敗。そして、2007年のオカダの新日本プレデビュー戦の相手が内藤であったり、10年前の40周年記念大会ではオカダの持つIWGPヘビー級王座に内藤が挑戦していたりと、時代の節目で闘ってきた2人が再び最上位王座を巡って対峙した。

 試合は序盤からじっくりとした堅実なレスリング戦が展開され、オカダはレインメーカー、内藤はデスティーノの布石のためにともに的確な首への一点集中攻撃を展開。
 オカダが多彩なDDTで流れを掴んでレインメーカーを発射も、内藤はこれをキャッチしてプルマ・ブランカ。さらに雪崩式フランケンシュタイナー、雪崩式エスペランサ、ヘビーレインを切り返してのデスティーノと猛攻。コリエンド式デスティーノから久々のスターダスト・プレスまで繰り出すもオカダは肩を上げる。
 内藤は正調デスティーノを狙うが、これをキャッチしたオカダが掟破りのデスティーノ。さらに顔面にドロップキックを突き刺し、開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーを叩き込んで3カウントを奪った。


 オカダは倒れ込んだ内藤が握った拳に自らの拳を合わせ、去りゆく内藤の背中へ「内藤さん!50周年にふさわしい相手、ふさわしい闘いでした!ありがとうございました!」と語りかけると内藤は拳を突き上げて応える。そして、オカダは3月2日のNEW JAPAN CUP初戦で現IWGPジュニアヘビー級王者であるエル・デスペラードとの対戦を熱望した。

 バックステージに戻ったオカダは内藤との10年前の闘いも振り返りつつ、「掟破りのデスティーノは狙っていたか」と聞かれると「もちろん狙っていましたね。それが今までにない10年の戦い方だと思いますし、いつも同じようなことをしてたら勝てない相手ですから。そういう意味ではドームで同じような感じで負けてるっていうのもあったんで、バレンティアを返そうと。その中で内藤さんも狙って、特にスパッと行けたんで良かったなと思います」とニヤリ。
 そして50周年の旗揚げ記念大会に向けて「最近プロレス好きになった方、ファンになった方も、昔から好きな方も楽しんでいただける大会になると僕は思ってますし、その50年の歴史っていうのをしっかり見せていきたいと思います」と抱負を語った。
 
 さらに、オカダは「今日、2月20日は猪木さんの誕生日ですから。この防衛をプレゼントとして、お返しは新日本プロレスのリングでお待ちしております」と語り、不敵な笑みを見せた。

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