【試合詳細】2・19 新日本プロレス北海きたえーる大会 【IWGP US】棚橋弘至vsSANADA 【IWGPタッグ】後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsEVIL&高橋裕二郎 【IWGPジュニアタッグ】タイガーマスク&ロビー・イーグルスvsエル・デスペラード&金丸義信vs田口隆祐&マスター・ワトvs石森太二&エル・ファンタズモ

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『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』
日程:2022年2月19日(土)
開始:17:00
会場:北海道・北海きたえーる
観衆:2,068人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/●藤田晃生
6分59秒 イタリアンストレッチNO.32
[鈴木軍]○DOUKI/TAKAみちのく(JTO)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
矢野通/●大岩陵平
8分2秒 拷問コブラツイスト
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○タイチ

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]石井智宏/○YOH
10分37秒 Out Of Print
[BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE]SHO/●ディック東郷(みちのく)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●本間朋晃
12分15秒 エリミネーター→体固め
[UNITED EMPIRE]○グレート-O-カーン

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/小島聡/●永田裕志
18分3秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[L.I.J]内藤哲也/○鷹木信悟/高橋ヒロム

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 4WAYマッチ 60分1本勝負
【王者組/FLYING TIGERS】●タイガーマスク/ロビー・イーグルス
12分22秒 No.9→片エビ固め
【挑戦者組/シックス・オア・ナイン】○田口隆祐/マスター・ワト
※FLYING TIGERSが2度目の防衛に失敗。シックス・オア・ナインが新王者となる
※あと2組は【挑戦者組/鈴木軍】エル・デスペラード/金丸義信、【挑戦者組/BULLET CLUB】石森太二/エル・ファンタズモ

▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/CHAOS/毘沙門】後藤洋央紀/○YOSHI-HASHI
16分55秒 消灯→エビ固め
【挑戦者組/BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE】“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●高橋裕二郎
※毘沙門が初防衛に成功

▼IWGP USヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】●棚橋弘至
29分26秒 ジャパニーズレッグロールクラッチホールド
【挑戦者/L.I.J】○SANADA
※棚橋が初防衛に失敗。SANADAが第13代王者となる

SANADAが棚橋を撃破し新日本で初のシングル王座戴冠!後藤&YOSHI-HASHIがHOTの反則を打破しタッグ王座初防衛!田口&ワトが第69代ジュニアタッグ王座戴冠!

第1試合


 藤田がゴングを待たずにTAKAにショルダータックルで突っ込んでゴング。しかし鈴木軍が巧みに場外戦へと引き込み劣勢へと陥る。
 TAKAがリングに戻して執拗なヘッドロックからクルックヘッドシザース。DOUKIにタッチ。
 DOUKIとTAKAは2人でロープに振って藤田に連携攻撃を見舞い、DOUKIは藤田のドロップキックをスカして自爆させて不敵に笑う。しかし藤田はメゲずに2発目のドロップキックをヒットさせ真壁にタッチ。
 真壁はDOUKIにパワースラムを見舞い、TAKAもコーナーに振って2人へ往復串刺しラリアット。DOUKIにテンカウントパンチからラリアット。TAKAがカットするも、真壁が2人まとめてダブルラリアットでなぎ倒して藤田にタッチ。
 藤田はDOUKIにエルボー連打から串刺しバックエルボー、ショルダータックル、ボディスラム、逆エビ固めと猛攻。さらにロープに飛ぶがDOUKIがカウンターのドロップキックを見舞い、ブレーンバスターを狙うが藤田が首固めで切り返す。TAKAがカットに入り、TAKAのスーパーKとDOUKIの延髄斬りのダブル攻撃。その後すぐにDOUKIがイタリアンストレッチNO.32に捕らえると藤田は無念のギブアップ。

<試合後コメント>
TAKAみちのく
「(額を指で触りながら)汗かいてねえ、ちょっとしか。TAKAみちのく&DOUKI、もしかしたら初めて二人で組んだかもしんねえんだけどよ、意外としっくりくんじゃねえか? オイ、俺らこれから何かやるかもしんねえぞ。やらねえかもしんねえけどな。もっと汗かかせてくれ!(と言って、先に控室へ)」

DOUKI
「ハッハハハ、そうだな、TAKA。なんかよう、今日、初めて組んだんだろ、多分? そんな気がしないな。ずっと何年も何年も組んでるような感じがすんな。オイ、ヤングボーイ! (ここからスペイン語で)まだまだ青い野郎だ…経験が足りないな。まだまだだよな、シモダさん?(下田さんがスペイン語で『Sí(イエス)』と返してくると、再びスペイン語で)あいつに必要なのは経験だ」

真壁刀義
「さすがの勢いだな。俺の期待通りだ。藤田、いいんじゃねえの? あと言えることはよ、それをもって相手を飲み込めるかどうかだよ。さすがにいけるかなって思ったけどよ、さすがはさすがだ。百戦錬磨、TAKAとDOUKI。軽くいけるかなと思ったけどよ、そうは問屋が卸さなかった。まあ、俺のフォローがまだまだいかねえってのと、藤田もまだまだ練習、稽古、バンバンバンバン死物狂いでやるべきことがあるってことだよな。オイ、俺に試合やらせるような壁なんて低いかもしれない。だけどよ、藤田にしてから、その壁が高えんだよ。そこの計算がよ、俺がちょっと甘かった。だからどうする? 次やる時はよ、TAKAみちのく、DOUKI、今の時代だからこそ、血祭りに上げてやるよ。言いてえことはそれだけだよ」

藤田晃生
「俺は、俺はいい試合をしようなんて、これっぽちも思ってないです。何がなんでも、どんな手を使ってでも勝たないと、そう思ってずっとやってます。丸め込みで勝つのは好きじゃないです。でも、そんなことを言っている場合じゃないです。何がなんでもヤングライオンの中で一番初めにシングルでも勝ちを収められるように、もっと強くなります! ありがとうございました!」

第2試合


 矢野は翌日のKOPW戦でも用いる巨大なドッグケージを押して入場。みのるがレフェリーへ矢野の執拗な凶器チェックを要求すると矢野のタイツから手錠の鍵が出てくる。うろたえる矢野をみのるが奇襲して試合開始。
 みのるが矢野の両手首のテーピングをはぐと、それぞれから鍵が出てくる。みのるは場外の矢野を連れ出してドッグケージに入れようとするが、矢野は暴れて抜け出しドッグケージを押して突撃するも、みのるが徒歩で避けてスリーパー。矢野はドッグケージに稔を叩きつけて脱出する。
 矢野は「見とけよお前らーっ!」とニュートラルコーナーのマットを外しみのるにフルスイング。さらに金具むき出しのコーナーにぶつけようとするが自爆する結果となり、みのるがサッカーボールキック。矢野は「ばかばかばか!バカヤロー!」とみのるの頭をぺちぺち叩くと、みのるが鬼の形相でアキレス腱固め。さらにゴッチ式パイルドライバーを狙うが矢野がショルダースルーで切り返しマンハッタンドロップ。両者タッチ。
 大岩はタイチにエルボー連打もタイチは涼しい顔で耐えてミドルキックで反撃。大岩はタイチのフロントハイキックを避けてランニングエルボーを見舞い、串刺しドロップキックからヒップトスを狙うが、タイチが喉輪で捕らえて振り払う。大岩はドロップキック、逆エビ固め。さらにボディスラムを狙うが、タイチがエルボースタンプで脱出しキチンシンク、サッカーボールキック、そして後頭部にヒザを押し当てながらの逆エビ固めも矢野がカット。みのるが矢野を場外に連れ出し、手錠でドッグケージへとつなごうとする。
 大岩はタイチに突っ込むが、タイチはカウンターのソバットからバズソーキック。さらに拷問コブラツイストで捕らえると大岩がギブアップ。
 みのるは、矢野と坂本レフェリーをドッグケージ越しに手錠でつなぎ、身動きが取れない2人を嘲笑しながら退場していった。

<試合後コメント>
タイチ
「(一人でやって来て真顔で)今日は久しぶりの地元に帰ってきたんで、どうしても勝ちたかったです。勝てて良かったです。ありがとうございました」

鈴木みのる
「(イスを片手に、怒りの形相でコメントブースにやって来て)オイ、この野郎! オイ、矢野、この野郎! さあ、いよいよ明日だ! 明日、てめえをあの虫かごにぶち込んでやる。手も足も、そしてお前の大事なところ全部結んで、あの虫かごの中に放り込んでやる。そしてなあ……(ニヤッとした表情でテレビカメラを指差し)アハハハハハハハ! 明日……」

大岩陵平
「北海道の大舞台でこんなに一瞬でタイチにギブアップを獲られて、本当に情けないです。自分はまだまだです。ありがとうございました!」

矢野通
「(レフェリーと手錠で繋がれたままコメントブースに現われて)痛い! 痛い! 痛い痛い!(やはり『痛い痛い』と叫ぶレフェリーに対して)引っ張るなよな! オイ、引っ張るな! 引っ張るな、引っ張るな! 痛い!(と叫びながら控室へ)」

第3試合


 SHOの入場中にYOHが奇襲して試合開始。YOHはリングに戻ってもSHOをコーナーに押し付けながら顔面を踏みつけていくが、SHOはフィンガーロック。YOHはこれを振り払ってカニバサミから顔面へスライディングキック。さらに突っ込んでいくが、SHOがサミングでひるませて場外に放り出し、エプロンから空対地サッカーボールキック。
 代わる東郷はナックルやストンピングでいたぶり、SHOとともにYOHの左腕に集中攻撃。
 SHOはターンバックルのカバーを剥がしてYOHの首を絞め上げ、腕を固めながら左右のミドルキックを連打。さらにロープに振るがYOHがフライングフォアアームを叩き込み石井にタッチ。
 石井は東郷の攻撃をSHOに上手く誤爆させ、SHOにバックドロップ。さらにコーナーに押し込んで逆水平チョップを連打して行くが、SHOがフィンガーロックからスピアーを発射。これを正面からガッチリ受け止めた石井だったが、SHOはキチンシンクを見舞って東郷にタッチ。
 東郷は顔面にナックルを連打しフルネルソンも、石井が振り払ってブレーンバスター。YOHにタッチ。
 YOHは東郷に低空ドロップキック、ドラゴンスクリューから投げようとするが東郷がレフェリーの目を盗んでナックルを叩き込み、SHOが入ってきて串刺しラリアットからスピアー。さらに2人でYOHにブレーンバスターを狙うが石井がカットし、SHOを場外へと連行。YOHは東郷をトラースキックで場外に叩き出し、プランチャで2人まとめて圧殺。
 YOHの首投げから石井のスライディングラリアット、さらにYOHのOut Of Printが決まると東郷が悲鳴を上げてタップ。

<試合後コメント>
SHO
「オイ、YOH! それからCHAOSの先輩方! (トーチャーズツールでNEVER6人タッグのベルトを叩きながら)今日も、そして明日も勝つのは俺たちHOUSE OF TORTUREだ。ふざけんな、この野郎!」

第4試合


 ゴングとともに2人が素早く組み付きレスリング戦を展開。本間がヘッドロック、フロントネックロックと堅実な絞め技からボディスラムを狙うが、オーカーンが逆にボディスラムで叩きつけ王統流二段蹴りから肩固め。
 オーカーンは「よく見とけ!」と本間を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。さらにストマッククローで怯ませてからアイアンクローを狙うが、本間がガットショットからのDDT。さらにショルダータックル、逆水平チョップ、串刺しバックエルボーからフェイスクラッシャー。さらに小こけしを発射も回避され自爆。
 2人は足を止めて逆水平チョップで打ち合い、オーカーンが身体の後ろに手を組んで本間に好きなように逆水平チョップを打たせていく。今度は本間も身体の後ろに手を組んでオーカーンに好きなように打たせるという意地の張り合いを見せる。オーカーンが一本背負いから大空スバル式羊殺し、パワースラム、モンゴリアンチョップ、逆水平チョップ、地獄突きと猛攻をかけてロープに飛ぶが、本間がカウンターのこけしロケット。
 本間は雄叫びを上げて小こけしをヒットさせ、コーナー上からこけしを狙うが、オーカーンが追いすがり雪崩式ブレーンバスターを狙う。本間はクラッチを切って着地し地対空こけしロケットでコーナー上から叩き落とす。さらにこけし落としを狙うが、オーカーンが耳へのアイアンクローで脱出。本間はヘッドバッド連打からラリアットを叩き込み、こけしロケットを発射も、オーカーンがアイアンクローでキャッチし、そのままエリミネーターで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
グレート-O-カーン
「(右の脇腹を押さえ帽子を口にくわえて、うめき声をあげながら荒い息遣いでコメントスペースに現われ、ヒザをついて正座すると)ハァハァ…あと一つ! 言いてえことはたくさんあるんじゃけんど、これだけは言っとく。口の悪さも、性格の悪さも、見た目の悪さも、バカにされるようなこのキャラでもな、俺はぜってー負けねえぞ! ヒヒッ! 貴様らよ、会社、愚民ども、世間なんかにな、村八分にされたぐらいで信念曲げるかよ。このスタイルを貫いて、必ずチャンピオンまで這い上がって、嫌われもんのまま、貴様らの手のひらを返させてやるよ。そして、酒を浴びるほど飲んで、いい女をたくさん抱いて、労働者どもを札束でビンタして、てめえらより幸せな人生歩んでやるよ! ざまあみろ……(と言いながら脇腹を押さえて苦悶の表情を見せるが、立ち上がって)ざまあみろ!(と言って、途中で倒れながら、ヨロヨロとした足取りで控室へ)」

本間朋晃
「(ヤングライオンの肩を借りてコメントスペースに現われ、床に倒れ込むと)俺がこの試合、どんだけ楽しみにしてたか…。あんだけ攻めて、あんだけ攻めても勝てねえ…勝てねえ…。でも俺は絶対這い上がってみせるぞ! トップ戦線にいるオーカーンに勝って、『NEW JAPAN CUP』、そして『G1』だって思ってたんだけど、クソがぁ! 俺は何回やられても…もう聞き飽きたろう、そんな言葉はよぉ! (立ち上がって)でもよ、俺はよ、絶対諦めねえんだよ! 諦めたら終わりなんだ、この野郎!」

第5試合


 先発はオカダと内藤でゴング。
 両者静かにリングを周り、ロックアップからロープへの押し込み合い。内藤が離れ際にチョップを見舞うとオカダがにやりと笑い、自身も押し込んだあと離れ際にガットショットからヘッドロックへ。内藤もグラウンドへ持ち込み、両者クリーンブレイクからタッチへ。
 永田と鷹木の対面となると、リストロックの応酬からエルボー合戦、ショルダータックルの打ち合いと真っ向勝負。永田がサッカーボールキックからミドルキックを連打も鷹木がキャッチして担ぎ上げボディスラム。ヒロムにタッチ。
 ヒロムと鷹木はダブルショルダータックルを見舞い、ヒロムがロープに走ると永田がキチンシンクを見舞って小島にタッチ。
 小島はスイングネックブリーカー、連続体固めからレフェリーに「(カウントが)遅い!」と一喝してオカダにタッチ。
 おからはスタンド式の変形ストレッチプラムからネックブリーカードロップを見舞い小島にタッチ。
 ヒロムは小島に逆水平チョップで突っ張るが、小島はエルボー一発で黙らせてコーナーでマシンガンチョップ。さらに「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫んでコーナーに上るが、ヒロムが転がりながら遠くへ距離を取り、小島がコーナーから降りたところへ低空ドロップキック。さらにショットガンドロップキックを見舞って内藤にタッチ。
 内藤はバックエルボーから低空ドロップキックのコンビネーションから振り子式ドロップキック。さらにバックを取るが、小島がDDTで切り返してオカダにタッチ。
 オカダと内藤はエルボーで打ち合い、オカダがランニングバックエルボーからリバースネックブリーカー。さらにヘビーレインで叩きつけるが、引き起こそうとしたところへ内藤がヒザへの低空ドロップキック。さらにネックブリーカードロップと首筋へのバックエルボーの連打からプルマ・ブランカ。さらにグロリアを狙うがオカダが振り払ってマネークリップ。内藤はアームドラッグで切り返し、フライングフォアアーム。両者タッチ。
 再び鷹木と永田の対面となり、逆水平チョップ、エルボーの打ち合いに。鷹木のラリアットからブレーンバスターが決まり、さらにバックドロップの体勢も永田がエクスプロイダーで切り返しナガタロックII。これはヒロムがカット。永田は串刺しジャンピングニーからサンダーデスドライバー。さらに串刺しビッグブートを狙うが、ヒロムが飛び込んできてトラースキックを見舞い、鷹木がバックドロップ。オカダがカットも内藤が延髄斬りからコリエンド式デスティーノで叩きつけて排除。鷹木は永田にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、永田が耐えて延髄斬り。鷹木は倒れずスライディングラリアットを叩き込み、パンピングボンバー。永田が意地で肩を上げると、鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけてカウント3を奪った。
 試合後、場外で大の字になるオカダの横に内藤が寝転びながら拳を天に掲げ、スライディングキックを見舞ったから片エビ固め。ヒロムがその横でカウントを3つ叩き、「新チャンピオン、内藤哲也!」と右手を掲げた。

<試合後コメント>
鷹木信悟
「(※上腕二頭筋に力を込めた自身の右腕に目をやりながら)いい感触だよ。見たろ、永田裕志にやったパンピング・ボンバー。俺はもう準備万端だ。なぁ、前にも言ったように、今シリーズ、内藤、SANADAの前哨戦のパートナー組んできてるけどな、俺はオマケじゃねぇんだよ。俺はもうスイッチ入ってんだよ。なぁ、真壁刀義、小島聡、そして今日の永田裕志。全員、前(元)IWGPヘビー(級)チャンピオンだろ? オイ、新日本プロレス! 俺はもう『NEW JAPAN CUP』見てんだよ。1回戦から、面白ぇカード組んでくれよ。楽しみにしてるぜ」

高橋ヒロム
「そっかぁ、今、鷹木さんが『NEW JAPAN CUP』とか言ったよな。そっかぁ、もうそんな季節になんのか……。あまりにも俺自身、ただただプロレスが楽しすぎて、次のシリーズが何なんだろうとか、そういうの一切忘れてた。そっかぁ、そういう季節かぁ……。このシリーズ、もちろんベテラン、そしてオカダ・カズチカ、いろんなヘビー級と当たった。ヘビー級とはなんなのか? ジュニアとはなんなのか? そんなことを、俺も言ってたなぁ。そして別に、今でも忘れたわけじゃない。ウン……なんなんだろうねぇ? まぁでも、俺が今見てるのは、内藤さん、あなただよ。明日の試合、楽しみにしてる。内藤さんにさ、この前、『セコンド、俺つきましょうか?』ってちょっとまぁ、聞いたのさ。そしたらさ、『なんで、なんでつかれなきゃいかないんですか? いやですよ。帰ってください。(試合が終わったら)先に帰ってくださいよ』っていうふうに言われちゃって、セコンドつかないことにしました。でも、俺は、帰らずに、内藤さん、あなたの試合を見てるから、もし気が変わってないなら、試合後、俺のことを呼んでくれること、楽しみにしてるよ。あなたが、このタイミングがベストだと思うんであれば、俺はやるよ。そのタイミングが、俺にとってもベストだと思ってるよ」

内藤哲也
「今日の勝利で、オカダとの前哨戦、13連勝。これで無事、全勝で明日のタイトルマッチを迎えられますよ。まぁでも、前哨戦っていうのは、挑戦者が勢いをつけなきゃいけない場なわけで、挑戦者が有利なのは当たり前。大事なのはここからだよ。前哨戦で勝った者は本番のタイトルマッチでは勝てないなんて話をよく聞くけど、明日、俺がその常識をぶち破ってみせるよ。改めて言うけど、俺が明日、IWGP世界ヘビー級王座に挑戦する理由は、三つ。今、新日本プロレスで一番強い男、オカダ・カズチカを感じたい。そのオカダ・カズチカに勝ちたい。2023年1月4日、東京ドームのメインイベントに戻りたい。この俺の三つの目標? を頭に入れた状態で明日のタイトルマッチ見ると楽しめると思いますよ。明日のタイトルマッチを楽しみにお待ちください。ではでは、明日もまたここ、北海きたえーるでお会いしましょう。Adios」

小島聡
「さぁ、次(の対戦相手)は誰だ? 次は誰だ? 明日(の対戦相手)は誰だ? あぁ、わかってるよな。同じ相手に2回も連続でやられるほど、俺は安くないぞ……」

永田裕志
「いやぁ、クッソー、結果出ねぇなぁ……。今シリーズ、コロナにかかって復活、絶好調なんだよ。俺は。なんで結果出ねぇんだ? だんだん調子上がってきてんだ、こっちは。今、絶好調なんだよ、バカヤロー。なんで結果出ねぇんだよ? 絶対、出してやる。だてに長くやってきてるわけじゃないんだ」

オカダ・カズチカ
「(※若手の方を借りて引き揚げてきて、フロアに座り込む)いやぁ、強いね……。まぁ、50周年にふさわしい闘いと言った通り。まぁ、簡単な相手を倒しても50周年にふさわしくないでしょう。まぁ……10年前もやって、この10年、どちらが強くなったとか、そんなことは関係なく、お互いの10年の成長というものをぶつけて、今の新日本プロレスの凄さってものを届けましょうよ。まぁそれにふさわしい、それにふさわしい実力だと思いますし。まぁ、もうあとはもう、何もいらないでしょう。明日を楽しみにしててください。すべては明日だから……(※ゆっくり立ち上がって、ふらついた足取りで控室に向かう)」

第6試合


 最後に入場したFLYING TIGERSがゴングを待たずに奇襲するが、鈴木軍が即座に応戦しタイガーへ集中攻撃をかける。しかしすぐにBULLET CLUBが鈴木軍を排除し、タイガーをコーナーに逆さ吊りにして2人でコーナーに上がりながらの股間踏みつけ。これはすぐにロビーがカット。
 石森はがタイガーをいたぶろうとすると、シックス・オア・ナインの2人が入ってきて石森を排除。そして共闘を求めるそぶりを見せ、タイガーが応じようとすると田口がスクールボーイ。ロビーが慌ててカットし、ワトにアサイDDT。これは金丸がカット。
 金丸はロビーにサミングからロープに飛ぶが、ロビーはフライングニールキックでカウンターし場外に逃れた金丸に場外飛びを狙うが、石森が場外から足を引いて妨害。石森も場外飛びを狙うが、今度はデスペラードが場外から足を引いて妨害。そしてデスペラードが場外飛びを狙おうとしたところでファンタズモが立ちはだかり、2人でチョップの打ち合いに。2人同時にロープに飛ぶが、デスペラードの足をタイガーが、ファンタズモの足を田口が場外から引いて妨害。
 リング上はタイガーと田口の対面となり、エルボーの打ち合いからタイガーがミドルキック連打で優勢を取る。しかしここに鈴木軍の2人が飛び込んできてタイガーをロープに振るが、タイガーは場外に逃れていた田口へトペ・スイシーダ。
 ここにBULLET CLUBの2人が入ってきて鈴木軍にサミングを見舞って怯ませるが、デスペラードが2人を相手取って翻弄。ファンタズモへ攻撃を狙ってロープに飛んだところを石森がロープを下げて場外に出し、三角跳びケブラーダで追撃。
 リング上はワトと金丸となり、ワトがフランケンシュタイナーで金丸を場外に排除してトペ・コンヒーロ。コーナー上から場外のワトへ攻撃を狙うファンタズモだったが、リング内からロビーがスワンダイブ式フランケンシュタイナーでファンタズモを場外に放り捨てるという荒業を見せる。
 タイガーは田口をコーナートップから雪崩式ダブルアーム・スープレックスで叩きつけ、ロビーがワープ4.5。タイガーが田口をダブルアームバーで捕らえ、カットに来たデスペラードをロビーが裏足4の字固めで捕縛。しかしこれはBULLET CLUBの2人がカット。
 石森はロビーにハンドスプリング式オーバーヘッドキック、ファンタズモがブファドーラと連撃。さらにファンタズモのスピニング・ネックブリーカーに石森がスワンダイブ式ニードロップを叩き込む連携攻撃。これをタイガーがカットすると、石森がファンタズモへ疑惑の右足でのサドンデスを要求するが、ファンタズモは悩んだ末に攻撃を繰り出さず。椎森の串刺しダブルニーから2階建てコードブレイカー、さらにファンタズモがムーンサルトプレスを発射もこれが石森に誤爆。金丸がジャンピングハイキックで石森を排除し、金丸がロビーにラウンディングボディプレス。これをカウント2で返されると金丸はタッチアウトを狙うが、ワトがミサイルキックでカット。さらにワトはロビーに旋風脚を叩き込み、カットに来たタイガーへ田口がヒップアタックからケツイェ、オーマイ・アンド・ガーアンクル。しかしこれは鈴木軍の2人がカット。
 鈴木軍の2人は田口をロープに振るが、田口がヒップアタック。さらに石森にもヒップアタック。さらにコーナーから飛んできたファンタズモも地対空ヒップアタックで撃ち落とし、タイガーにどどんを狙うも、タイガーはこれをカサドーラで切り返し、さらにロビーがジャックナイフ。これはワトがカットしロビーにスワンダイブ式エルボースマッシュ。さらにワトがタイガーにハイキックを叩き込み、田口がどどんスズスロウン。これは残る4人が総出でカット。シックス・オア・ナインはNo.9(※田口のフェイスバスター+ワトのコンプリートショット)を決めてタイガーから3カウントを奪取。田口が悲願の69代王者となった。

<試合後コメント>
田口隆祐&マスター・ワト
田口「ありがとーッ!」
ワト「田口さん、ありがとうございます」
田口「待て、その前に飲まないか? 飲むか(と言って、それぞれ1本ずつ缶ビールを持ち)カンパーイ! おめでとうIWGP! おめでとう、カンパーイ!(と言って、1本飲み干す)」
ワト「初めての……ずっと俺がこの4つの英語(IWGP)、このベルトを目指して新日本プロレスのジュニアでやりたいという気持ちを常に持って、新日本プロレスに入って、そして今日、自分の手にすることが出来ました。もちろん一人では出来なかった。そのことも感謝しています」
田口「プハーッ(ワトが喋っている間に2本目を飲み干し、3本目に手をかけ)長いよ」
ワト「早い! 3本目…」
田口「好きです、サッポロ黒ラベル!」
ワト「……」
田口「いや、これは感謝する。69代の神が我々を選んだということですから。それだけの素質があるということですから。69の素質が」
ワト「俺は……」
田口「(ワトの言葉を遮って)ワトさんは変態ってことですよ! ワトさんはぁ!」
ワト「かもしんないね(笑)。分かんないけど」
田口「狂ってんですよ!」
ワト「ああ。でもさ、俺は田口さんとさ……」
田口「(ワトの言葉が耳に入らないのか)マスター・ワト……グランド……」
ワト「酔っ払ってんじゃない? もうええよ、もうええよ」
田口「ベッドマスターに……。オン・ザ・ベッド……」
ワト「俺はIWGPジュニアタッグのベルトを田口さんと69代の王者。そして69代の王者として最多防衛記録を狙っていきます。俺の記憶が正しければ、田口さんはApollo55でプリンス・デヴィットと組んでいた時に7回防衛していましたよね? 俺はその記録を同じパートナーだった田口さんと超えたいと思います」
田口「(3本目のビールを飲み干し)やっぱり6回から9回の間だだろうな、防衛はね。やっぱり6から9に選ばれてる。だから、二人でね、6回から9回は防衛します。まずは目標は。まあ今日の試合は4WAYで多少ゲーム性が…」
ワト「(ボソッと)難しかった~」
田口「はい、タッグより難しかったですけど、やはり4WAYという難しさをね。何よりチャンピオンチームから、チャンピオンチームのタイガーさんから獲れた、ワン・ツー・スリーを。チャンピオンから獲れたのは大きいですよ。やっぱりタイガーさんの頑張りを見て、自分もまだやらないといけないと思ったしね。しかも今日、タイガーさんから二人で、一人じゃなくて二人でワン・ツー・スリーを獲りましたから」
ワト「引退はまだまだ先です。考えなくていいと思います」
田口「はい、引退が6年から9年は伸びましたかね? サッポロ黒ラベルを飲んで、サッポロ黒ラベルの力を借りてまだまだ頑張りたいと思います。防衛したらまた飲めるしね、これ! これが一番美味いよ! 防衛して飲む酒は、ここで飲む酒は!」
ワト「こんなにビールが美味しいとは思わなかったですよ」
田口「汗かいてね。最高だよ、サッポロ黒ラベル! 好きです、サッポロ黒ラベル! 札幌だしね、ここは。最高だよ」
ワト「グランド・マスターへの道は……」
田口「あっ、どうぞ続けてください(と言って、一人で引き上げしまう)」
ワト「グランド・マスターへの道は少しまた、一つ階段を登ったことでしょう」

タイガーマスク&ロビー・イーグルス
ロビー「アイム・ソーリー・タイガー!」
タイガー「ノー! アイム・ソーリー!」
ロビー「申し訳ない。最後、助けられなかった」
タイガー「いつもは戻ってくればベルトがあったのに、今日はマスクだけだ。悔しい。せっかくロビーと獲って、いつもロビーのいいサポートを出来てたと思ってたのに。アイム・ソーリー・ロビー」
ロビー「仕方ない。あんなに軽く4WAYを提案したのが良くなかったのかも。キツかったな。一度に3チームを相手にするのは難しかった。(日本語で)ムズカシイ。(英語に戻して)ほら、ニホンゴ、勉強してるだろ。リングの上でもレジェンドのパートナーと共に成長し続けるよ。フライング・タイガースはこれで終わりじゃない! 明日も試合がある。仕切り直して、またベルトに挑戦するチャンスを掴もう。去年、俺たちがベルトを獲ってみんなの予想をいい意味で裏切り、チャンピオンチームとして『WRESTLE KINGDOM』に上がり、チャンピオンとしてリングを降りたんだ。また俺たちフライング・タイガースでみんなをアッと言わせてやる」
タイガー「まあ今回こうやって負けてしまったけど、金丸&デスペラード、ファンタズモ&石森に獲られるよりは、獲られたのは悔しいけど、まだ田口&ワトでまだなんか……良かったって言い方もおかしいけど、同じ本隊としてこれは祝福すべきなのかなと思いますよね。まあ、僕とロビーのタッグは終わることはないです。(ロビーに向かって英語で)俺たちのチームは終わらない(日本語に戻して)終わることはない。ロビーとはいっくらでも狙える。ロビーもこれからはシングルのチャンピオンに向けてチャレンジャーになるだろうし、これからもこのフライング・タイガース、俺とロビーは続いていきます。続けます! この先もね」
ロビー「フライング・タイガース、フォーエバー!」
タイガー「イエス! フォーエバー! でも、悔しい」

エル・デスペラード&金丸義信
金丸「オイ、最後、俺らじゃなかったのかよ! オイ、あんなインチキ臭え奴らがチャンピオン? オイ、おかしいだろう! なんかの間違いか?」
デスペラード「(乾杯用のビールを1本くすねてきて)ガタガタガタガタ中に入ってきて、ルールもなんにもねえよ。品もねえ! なんだ、この質の悪い試合させやがって、この野郎! ロビー、てめえが言ったことだぞ! 4WAY? てめえ、単細胞だからこんなことになるんだよ、バカ野郎!」
金丸「オイ、もうちょっと考えてもの言えよ、この野郎!」
デスペラード「自分が言ったルールで自分が獲られちゃ世話ねえな。ざまあみろ、バカ野郎!」

石森太二&エル・ファンタズモ
石森「(ファンタズモに向かって)なぜだ? なぜだ?」
※ファンタズモは石森の言葉に答えず、無言のまま控室へ

第7試合


 挑戦者組に続いて王者組が入場してくると、その背後からHOUSE OF TORTUREの東郷とSHOが飛び込んできて後藤&YOSHI-HASHIを襲撃。CHAOSからも石井が援軍に駆けつけるが数的不利で撃退されてしまう。早くも大ダメージを負ったYOSHI-HASHIを裕二郎がリング上でいたぶる中で試合開始のゴングが鳴る。
 EVIL&裕二郎は2人がかりでYOSHI-HASHIへ攻撃を狙うが、後藤がすぐに援護に入り裕二郎にはざんまい、EVILには太鼓の乱れ打ちを見舞う。YOSHI-HASHIがロープに飛ぶと、東郷&SHOが場外から足を引き、ダブルフラップジャックでエプロンにYOSHI-HASHIの顔面を叩きつけイスで喉元をえぐっていく。
 裕二郎はリング内でYOSHI-HASHIにマウントナックルを連打し、スライディングキックで追撃してEVILにタッチ。
 EVILはYOSHI-HASHIに逆水平チョップ連打から裕二郎にタッチ。
 裕二郎はギロチンドロップ、エルボードロップ、ヘッドドロップと連撃しEVILにタッチ。
 EVILはHOTの数珠つなぎ式コブラツイストの悪の連携を見せ、サミングで怯ませてから急所蹴りを発射も、YOSHI-HASHIはこれをキャッチしてスピンキック。後藤にタッチ。
 後藤は裕二郎にショルダータックル、EVILに村正からブルドッギング・ヘッドロック、さらにロープへ飛ぼうとするが、各方面でSHOと東郷が場外でイスを振り上げて待ち構えており、後藤の足が止まったところで裕二郎がマットを外して金具むき出しになったコーナーへEVILが押し込んで叩きつける。さらにカットに来たYOSHI-HASHIも金具むき出しのコーナーの餌食になる。
 さらにEVILは場外で本部席がふっ飛ばされるほどの勢いで後藤を鉄柵に叩きつけ、代わる裕二郎が後藤の頭に噛みつき攻撃。さらにスライディングギロチンドロップ。EVILにタッチ。
 EVILは黒頭巾で後藤の首を締め上げ、連続エビ固めで体力を削って裕二郎にタッチ。
 裕二郎は足払いからスライディングキックを発射も、後藤がこれをかわして追走式ラリアット。YOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは裕二郎に逆水平チョップ連打からソバット、スイングネックブリーカーからパワーボムを狙う。裕二郎は指への噛み付きで脱出し、場外からEVILがYOSHI-HASHIの足を掴む中で裕二郎がビッグブートからインカレスラム。さらにピンプジュースを狙うも後藤がカットし、EVILもラリアットで排除。YOSHI-HASHIは逆水平チョップ連打からトラースキック。さらにカルマを狙うが、東郷がレフェリーの気を引いたところで裕二郎がローブロー。裕二郎がYOSHI-HASHIをレフェリーにぶつけて昏倒させ、リング上が無法地帯に。
 リング上にHOTの4人が集結し、YOSHI-HASHIにトレイン攻撃。さらに裕二郎がステッキ攻撃を狙うが、後藤が錫杖を持って飛び込んできて見事な杖術で4人を次々となぎ倒す。石井&YOHも加勢に入り、YOHがノータッチ・トペ・コンヒーロでHOTセコンド陣を撃退。
 YOSHI-HASHIは裕二郎にラリアットから後藤とともにGYR。これをEVILにカットされると、後藤が串刺しラリアット、YOSHI-HASHIが逆水平チョップ、後藤ごとハントと連撃して撃退。YOSHI-HASHIは後藤とともに消灯を狙うが、裕二郎が振り払って後藤にフィッシャーマン・バスター。YOSHI-HASHIがラリアットを狙うが場外からEVILがイスで一撃入れ、裕二郎がピンプジュース。YOSHI-HASHIはギリギリで肩を上げる。
 EVILが入ってきてYOSHI-HASHIにEVILを狙うが、後藤が飛び込んできてラリアットでカットし、金具むき出しのコーナーに叩きつけてGTWで撃退。さらに裕二郎に隠し狭間から激烈一閃、さらに最後は消灯を決めてカウント3を奪った。

タッグベルトを取り戻した後藤&YOSHI-HASHIは、YOHとともに6人タッグのベルトもHOTの面々の眼前で掲げて見せ、「よーく見とけ、明日、同じ光景だ。覚えとけこの野郎!」と吼えた。

<試合後コメント>
CHAOS
※石井とYOHが拍手で迎える。YOHが音頭をとって乾杯して
石井「明日もだな、明日も(※と防衛した2人に告げて先に控室へ向かう)」
YOSHI-HASHI「明日も。明日、明日、YOHが加わって、明日は俺たちがNEVER6人タッグのチャンピオン、2冠になるから。後楽園で言った通り、明日はあいつらが残りのヤツら、斜めに入れるのか、横に入れるのか、縦に入れるのか、それだけのチョイス。それだけだ」
後藤「ぐっすり眠らしてやるよ、明日」
YOSHI-HASHI「CHAOSの完全勝利だ。明日も結果は同じだ」
後藤「(※手にしている金剛杖のような棒に目をやりながら)強い味方が、できた。名前つけるか、こいつに?」
YOSHI-HASHI「つけてもいいと思います、ハイ」
後藤「……(※少し考え、棒を鳴らしながら)邪羅蛇羅(じゃらじゃら)棒だ。……(※棒の先端についている金具を鳴らしながら)最高だぜ。なぁ?」
YOSHI-HASHI「いいですね」
後藤「負ける気がしねぇな」
YOSHI-HASHI「そうですね。ただ、裕二郎もEVILも、前回のタッグリーグの決勝に比べたら、ちょっと危うい部分もあった。でも、俺たちは何倍も、何倍も俺ら……。そして明日も、2冠だ、2冠。2冠。よしっ」
後藤「(※立ち上がり、棒を手にしながら)こいつの対策、しっかりとってこいよ。今日と同じ結果だぞ」
YOH「こんな戦争さ、さっさと終わらせようぜ」

高橋裕二郎
「(※フロアに倒れ込んで仰向けになり、上半身を少し起こして)明日、明日、覚えてろ、コノヤロー……」

EVIL
「(※這ってバックステージに引き揚げてきて)後藤、テメェ、反則じゃねえか、コノヤロー。全面戦争ファイナルだ。テメェらの負けで終わりだ。よく、覚えとけ」

第8試合


 ゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いから両者ゆっくりとクリーンに分かれる緊張感ある立ち上がり。
 カニバサミでグラウンドに引き込んだ棚橋が腕を固めていき、ヘッドロックの攻防から互いにコブラツイストの奪い合い。真っ向から手4つでの力比べとクラシカルな攻防であっという間に5分経過。
 コーナーへの振り合いを制した棚橋がブーメランアタックからエアギター。さらにパラダイスロックを狙うも時間がかかってしまったためSANADAが下から蹴り上げて脱出し、互いにアームドラッグの応酬で揉み合いながら場外へと転がり出る。
場外でリストロックの応酬が展開されるという珍しい光景が展開され、優位に終えたSANADAがリング上で棚橋にパラダイスロックから低空ドロップキック。さらにチンロックからエルボー合戦へと誘う。SANADAが優勢も棚橋がフライングフォアアームでふっとばして流れを変える。
 棚橋はサンセットフリップ、スリングブレイドのフェイントから低空ドロップキック、ドラゴンスクリューから強引な力技でパラダイスロックを決め、低空ドロップキックで追撃。場外へと転がり出たSANADAに対し、棚橋はコーナートップからハイフライアタック。SANADAは場外カウント19でリングへ戻る。
 棚橋はSANADAの足をロープに絡めてドラゴンスクリュー、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューとヒザ殺しのフルコースからテキサスクローバーホールド。SANADAがロープを掴むとさらにドラゴンスクリューで追撃。棚橋はスリングブレイドを狙うが、SANADAはカウンターのフランケンシュタイナーを狙う。これを読んでいた棚橋はガッチリとキャッチしそのまま急角度テキサスクローバーホールド。
 棚橋がスリングブレイドを狙うと、SANADAはレッグロールクラッチのフェイントからドラゴンスリーパー。これを振り払った棚橋がスリングブレイドからハイフライフローを発射も、SANADAが剣山で迎撃。棚橋は腹を、SANADAは足を押さえて悶絶。
 先に起きた棚橋が突っ込んでいくと、SANADAはセカンドロープからムーンサルト式で飛びついてドラゴンスリーパーからSkull End。棚橋は後転で抜け出してドラゴンスリーパーで返すも、SANADAは冷静に取り返して再びSkull End。棚橋がギブアップしないと見るやSANADAは自ら解放してラウンディングボディプレスを発射も、棚橋も剣山で迎撃。今度はSANADAが腹を、棚橋が膝を抱えて悶絶。
 SANADAはTKOのフェイントからドラゴンスリーパー。棚橋もドラゴンスリーパーで取り返しツイスト・アンド・シャウトを3連発。棚橋はスリングブレイドからハイフライアタックも、SANADAはこれをキャッチして担ぎ上げTKO。さらに背中へのラウンディングボディプレス。続けて正調ラウンディングボディプレスを発射も、棚橋がギリギリで回避して自爆させ地を這うドラゴンスクリューで追撃。
 満身創痍の両者がエルボーで打ち合い、棚橋がドラゴン張り手を見舞うとSANADAもドラゴン張り手からローリングエルボー。棚橋も負けじとだるま式ジャーマン・スープレックス・ホールドもカウントは2。棚橋はスリングブレイドからハイフライフローを発射もSANADAが回避して自爆させ、ジャパニーズレッグクラッチホールドで固めて3カウントを奪った。

SANADA「ここのリングに上って7年。やっとシングルのタイトルが獲れました。初めてということで、今年はじめてのギフト、やりませんか?(※会場の照明が落とされる)まず、対戦相手のタナさん、リスペクトです。タナさんとだったらまたいつでもどこでもやってもいいかなと思ってます。あと、今、中々会場に来れない人、ワールドで見てたりもするんですけど、ただ、会場は唯一俺が皆さんに会えるところなので、今日わざわざ来てくれた方、ありがとうございました。あんまりこういうことを言うの得意じゃないんですけども、日本で一番ここ、札幌が好きです。オイ札幌!シーユートゥモロー!」

<試合後コメント>
SANADA
「獲ったばっかりであんまり考えられないですけど、今なかなか海外に行けない状況なので、それだったら日本でも世界に名がある人はたくさんいるので、そういう人たちとこのベルトの価値を一緒に上げていったらいいんじゃないかなと思ってます。ちっと今、それしか思いつかないですね。ありがとうございました」

棚橋弘至
「(ヤングライオン二人に肩を借りてコメントスペースに現れると、床に寝転がり)ああ、悔しい! 俺がミス、大きなミス、致命的なミスをしたわけないし、していないのに負けてしまった。戦法は良かった。ヒザからいってハイフライで仕留める。それは良かった。ただ前哨戦がしっかりあったからこそ、俺たちみたいなタイプは大変だったけど、水を得た魚のような活きがいい、活き活きとしたやりがいがあった。ただ、あのベルトは俺がアメリカから持ってきたものだから。何勝手に日本で王座交代してんだよって、このままだと言われてしまう。近い将来、もっと状況が良くなって、会場にたくさんファンが来てくれて、新日本プロレスの歴史が続けていけるならば、USヘビーの歴代王者に俺もいたし、SANADAもいた…なんつってね!(笑)。(立ち上がって)すぐ取り返してやるよ! アメリカから俺が持ってきたんだ。しばらくは俺の自由にさせてもらうから」

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