4月で卒業する“ギャルレスラー”小橋マリカが最後の地元凱旋試合で山下実優に惜敗!

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 東京女子プロレスが2月5日、神奈川・横浜ラジアントホールで「Tokyo Joshi 2022 Winter~横浜公演~」を開催。4月17日の東京・両国KFCホールで同団体から卒業するギャルレスラーの小橋マリカが最後の地元凱旋試合で、これまで縁が深かったプリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優とのシングル戦で奮闘するも惜しくも敗れた。

 小橋は16年1月に弱冠14歳のJCレスラーとしてデビュー。高校受験に備えた休業前の同10月29日、横浜ラジアントホールで山下を相手に“壮行試合”を行った。17年4月にJKレスラーとして戻ったが、大学受験を控え、19年5月25日の東京・北沢タウンホールを最後に再び休業。その際にもタッグマッチで山下と対戦しており、節目節目で山下と縁があった。

 その後、大学に進学し、ギャル雑誌「egg」の読者モデルになった小橋は、20年10月にギャルレスラーとして復帰し、独特の個性で同団体マットを彩ってきた。しかし、「大学生のうちにやりたいことがある」との理由で今春での卒業を決めた。

 約2ヵ月後に卒業を控えた小橋は現役の頂点王者・山下と5年ぶりに一騎打ちを行った。秘かに山下との対戦を熱望していた小橋は5分過ぎ、チョップ、エルボーの連打、レッグドロップ、駆け上がり式ブルドッキングヘッドロックを繰り出し猛攻。さらに、プロレス入り前にファンだったアブドーラ・小林(大日本プロレス)のムーブでもあるトップロープからの脳天チョップ、バカチンガー・エルボーを繰り出し、フロントネックロックで絞め上げた。なんとかエスケープした山下はSkull Kickからアティテュード・アジャストメントをさく裂させて3カウントを奪った。

 山下は「マリカ、本当にしっかり成長して。横浜でマリカとシングルができてよかった。私ももっと頑張ろうと思った」と去りゆく後輩に向け、涙のマイク。

 小橋は「痛いとか、苦しいとかじゃない、いろんな感情が襲ってきて、ふしぎな気持ち。私は東京女子プロレスが大好きです。ふだんのお茶目な山下さんも、リング上のおっかない山下さんもどっちも大好きです。今日は勝てなかったけど、また機会があって、対角に立ってくれるときは私が山下さんを超えます」と涙で言葉に詰まりながら、思いの丈を吐露した。

 バックステージで小橋は「山下さんと試合をするのは何度目でもメチャクチャしんどい。試合をする度にプロレスがさらに好きになります。山下さんを超えることはできなかったけど、心までは折られてないので。また山下さんと試合がしたいなって思ったし、大人になるにつれ、忘れてた小橋マリカが小橋マリカであるためのファイトスタイルみたいな。今日の試合で火が点いたんで、あと2ヵ月時間があるんで、東京女子を引っかき回したい」と意欲を見せた。

 一方、山下は「今回は卒業ということでメチャクチャさびしい節目になってしまって。だけど、マリカの強い気持ちも確認できたし。卒業して新たな挑戦というのは、いろんなことがあったとしても、マリカなら何度だって立ち上がって、しっかり強く生きていけるんじゃないかと思った。本当に試合ができてよかった」と感慨深く語った。

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