【試合詳細】1・5 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGP世界ヘビー級】オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ 【USヘビー級】棚橋弘至vsKENTA 【NEVER6人タッグ】EVIL&高橋裕二郎&SHOvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&YOH 【KOPW】矢野通vs鈴木みのるvsCIMAvsチェーズ・オーエンズ

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『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』
日程:2022年1月5日(水)
開始:17:00
会場:東京都・東京ドーム
観衆:6,379人

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/永田裕志/○本間朋晃
6分40秒 中こけし→片エビ固め
[BULLET CLUB]バッドラック・ファレ/●外道/邪道

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡/○マスター・ワト
9分23秒 ベンダバール
[鈴木軍]●エル・デスペラード/金丸義信/TAKAみちのく(JTO)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[L.I.J]○鷹木信悟/高橋ヒロム/BUSHI
10分28秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./●DOUKI

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 3WAYマッチ 60分1本勝負
【王者組/フライングタイガース】タイガーマスク/○ロビー・イーグルス
12分7秒  ロン・ミラー・スペシャル
【挑戦者組/メガコーチズ】田口隆祐/●ロッキー・ロメロ
※もう1組は【挑戦者組/BULLET CLUB】石森太二/エル・ファンタズモ
※第68代王者組が初防衛に成功

▼STARDOM SPECIAL MATCH 30分1本勝負
[MK☆Sisters]岩谷麻優/●スターライト・キッド
9分14秒 フェニックス・スプラッシュ
中野たむ/○上谷沙弥

▼『KOPW 2022』決定戦4WAYマッチ 時間無制限1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
6分8秒 ゴッチ式パイルドライバー→片エビ固め
●矢野通
※あと2人はCIMA(GLEAT)、チェーズ・オーエンズ
※みのるが『KOPW 2022』保持者となる

▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB/HOUSE OF TORTURE】“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/○SHO
9分37秒 片エビ固め
【挑戦者組/CHAOS】後藤洋央紀/YOSHI-HASHI/●YOH
※第22代王者組が初防衛に成功

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
[L.I.J]○SANADA
13分21秒 オコーナーブリッジ
[UNITED EMPIRE]●グレート-O-カーン

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
[L.I.J]○内藤哲也
15分34秒 デスティーノ→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]●ジェフ・コブ

▼IWGP USヘビー級選手権ノーDQマッチ 60分1本勝負
【王者/BULLET CLUB】●KENTA
22分40秒 ラダーからのハイフライフロー→片エビ固め
【挑戦者】○棚橋弘至
※第11代王者が初防衛に失敗。棚橋が第12代王者へ

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/CHAOS】○オカダ・カズチカ
32分52秒 レインメーカー→エビ固め
【挑戦者/UNITED EMPIRE】●ウィル・オスプレイ
※第4代王者が初防衛に成功

オカダがオスプレイとの激闘を制しIWGP世界ヘビー級王座初防衛!狂乱の棚橋が仰天技でUSヘビー級王座奪取!みのるがKOPW2022獲得!ファンタズモの右足の疑惑がついに暴かれる!

第0試合①


 BULLET CLUBの面々が奇襲して試合開始。ファレは真壁をショルダータックルでなぎ倒し邪道にタッチ。
 邪道は真壁の顔面をロープにこすりつけ、腰へのエルボー連打からロープに掴まりながらの踏みつけ攻撃。外道にタッチ。
 外道は罵倒しながらのストンピングからファレにタッチ。
 ファレは邪道&外道とともに3人で真壁の上に乗って潰していき、エルボーで粘る真壁をボディブロー。真壁は意地のダブルラリアットを見舞って永田にタッチ。
 永田はファレにローキック連打から延髄斬り。さらにエクスプロイダーを狙うが邪道がカット。永田は邪道を低空ドロップキックで撃退しファレがショルダータックル。さらにグラネードを狙うが永田が脇固めからナガタロックIIを狙うが邪道がカット。永田は本間にタッチ。
 本間がラリアットを狙うがファレがボディブローで止め外道にタッチ。
 外道はトラースキック、邪道のトラースキックからファレがエルボードロップ。邪道が竹刀を持ち込もうとするとレフェリーが止めに入り、その隙に外道がメリケンサックで殴りかかるが、GBHのサンドイッチラリアット。本間はラリアットでなぎ倒すもファレがカット。真壁がファレをラリアットで場外に排除し、本間が外道にこけしロケットから小こけし。さらにセカンドコーナーからの中こけしで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
真壁刀義&本間朋晃
真壁「オイ、見たろ、オマエ? こけし獲ったよな? 新年早々、おめでてえじゃねえか、この野郎! これがオレたちの本当の力だよ。これでドンドンステップアップしたらいいわけだろ? 見してやるよ、この野郎! こけし、なんか言え!」
本間「真壁さん、昨日のIWGPタッグ見て、後藤とYOSHI-HASHIが獲りました。凄えいい試合だった。もうオレはジェラシーしかねえ!」
真壁「そうだな。あれで万々歳じゃねえよな。オレたちはまだまだグツグツ煮えたぎるからな」
本間「真壁さん、行くしかないっしょ!」
真壁「おお、行くしかねえだろうな、オイ! この勢いを本物にしてやるよ。言いてえことはそれだけだ。あとはこけし頼むぜ(と言って、先に引き上げる)」
本間「あとはNEVER! あんな悪い奴が持ってていいのか? あんなNEVERっぽくねえ戦いでいいのか? あれが法律だって言うなら、今は奴らが、奴が、いや奴らが、いやEVILがチャンピオンだから奴らの法律かもしんねえけど、オレは認めねえ! ぜってえオレは認めねえし、さんざん今までNEVERに挑戦して1回も獲れねえけど、獲ったことねえけど、獲ったことねえ奴が言うのはチャンチャラおかしいかもしんねえけど、ぜってえオレがNEVER無差別級巻いてみせる。その第一歩として今日獲った。こんなめでたいことはない! 今年はもう行ける気しかしない! 行ける気しかしない! 最後に“こけし・ザ・ハッピー”叫んでやるからよ」

第0試合②


 ワトはデスペラードの持つIWGPジュニアのベルトへ挑戦アピールも、デスペラードは「お前挑戦してーのか?NO!残念だけどお前じゃねーよ(笑)」と嘲笑。これに怒ったワトがフロントハイキックで奇襲して試合開始。
 ワトはエルボー、ミドルキック連打からカンフーコンビネーション、左右のサッカーボールキック連打。天山にタッチ。
 天山はワトをなだめてから小島とともにエルボー、真モンゴリアンチョップを連打。さらにテンコジのエルボードロップ+ヘッドドロップの連携攻撃。さらに串刺しラリアットからブレーンバスター、真モンゴリアンチョップの連打からラリアットを狙うが、金丸がエプロンからキックを見舞い、TAKAが場外へと引きずり出すと全員入り乱れた場外戦へ。
 天山とTAKAの対面となると、TAKAがサミングから自軍コーナーに連れ込んで金丸とともに天山を暴行。金丸にタッチ。
 金丸&TAKAは天山にトレイン攻撃からサンドイッチキック。さらにドロップキックを狙うが天山がマウンテンボムで切り返し、TAKAにはニールキックを見舞って小島にタッチ。
 小島は金丸にマシンガンチョップ。カットに来たTAKAも重ねてマシンガンチョップ。金丸にもう一度マシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶもTAKAがスーパーKでカット。小島は金丸&TAKAをダブルショルダータックルでなぎ倒し、TAKAにDDT、金丸にコジコジカッターからラリアットを発射も、TAKA&金丸がサンドイッチ延髄斬り。両者タッチ。
デスペラードとワトの対面となり、ワトがミドルキック連打からカンフーコンビネーション。さらにハイキックを狙うがデスペラードがキャッチしてバックドロップのフェイントからスパインバスター。さらにギターラ・デ・アンヘルもテンコジがカットしテンコジカッター。ワトはTTDもTAKA&金丸がカット。ワトはデスペラードにRPPを発射もデスペラードが回避したため自爆。デスペラードがスピアーからピンチェ・ロコを狙うがワトが着地して回転エビ固めからゆりかもめで捕らえるとデスペラードがタップ。ワトが王者からギブアップ勝利を収める金星をあげた。

<試合後コメント>
天山広吉&小島聡&マスター・ワト
ワト「昨日防衛したエル・デスペラードからギブアップを取った。これはチャンスと思うから、言わせていただきます。IWGPジュニアヘビー級王者、エル・デスペラードに、俺が挑戦します。新日本ジュニアの未来は、俺が開拓します」
天山「(※帰ろうとしていたワトを呼び寄せて)素晴らしいじゃないか! オッケー! 最後はワトに託したけど、ホントに結果が出てね。丸め込みとは言え、ギブアップ、取ったんやもんな。参ったって言わせたんや。これはもうタッグとは言え、次、挑戦権あってもいいやろなって。1回取ったぐらいでって言われてもアレやけど。今日勝ってんねやから、大きいこと言わな。チャンスは自分の手で掴み取れよ!」
ワト「この手で、自分の手でチャンスを掴んでやる!」
天山「(※ワトの手を握り)俺もできるだけ、後ろから後押しするから、頼むぞ!」
ワト「ありがとうございました(※先に立ち去る)」
天山「ありがとう! (※座って)いやもう、昨日はね、ニュージャパンランボー、あんまりできんかったけれども、今日はテンコジ、そしてワトがやってくれたよ。昨日防衛したチャンピオンに参った言わせてるんやから、これはもうまぎれもなく、ガッチリいい結果出してるんやからね。なぁコジ!」
小島「(※近くにいたが、慌てて天山の横に来て握手)ありがとうございました!」
天山「今年、2022年、コジはどう思ってるか分からんけど、また、テンコジは去年が30周年、今年は31年目に突入やけど、また末永く頼むで。ありがとう。あとは任せるわ(※先に立ち去る)」
小島「2022年、あけましておめでとうございます。1999年に結成したテンコジが、2022という、そんなとてつもない未来にまでやってきた! あの時のテンコジに教えてあげたい。そして、1991年にプロレスラーになったテンコジ、その2人にも、今日という日があるということを教えてやりたい。ということで、また、2022年も、頑張りたいと思います! ありがとうございました! 行っちゃうぞバカヤロー!」

エル・デスペラード
「(※後頭部を冷やしながら歩いてくると、インタビュースペースの机の前に立ち、ベルトを机の上に置いて拳で3回叩き)リンダマン君ごめん。ちょっと先にやることができてしまいました。あのでっかいオッサン2人の力を借りたとは言え、ワトが俺からギブアップを取ってしまったので、気は進みませんが、アイツの挑戦を受けなきゃダメなようです。ヒロムに勝って、あんなドサンピンに、なぁ、丸め込まれるとか虚をつかれるとかじゃなく、正々堂々一本取られてしまいました。情けない。何がチャンピオンだって。アホくせぇ。未来を、未来を、っつって、それをテーマにした一戦に勝って、たどり着いた未来がこれですか。なかなか面白いじゃない。(※声を荒げて)ワト! オマエがどういう未来を俺に見せてくれるか。俺から一本取れるなんつーのはな、こっから先、もう何年もないんだ。今日はうれしくて寝れないかもしれないけど、よーく寝とけ。こっから始まるのは……俺とオマエの公開練習みたいなもんだ。悪いけどそれくらい、オマエはまだ低い位置にいる。俺がオマエを引っ張り上げるんじゃない。オマエが勝手に、こっちに上がってこなきゃいけないんだ。頑張ってくれよ。と、さっきギブアップした人間が言ってます。頑張ってくれよ。俺も頑張るよ」

第0試合③


 BUSHIとDOUKIの対面でゴングが鳴ると互いにロープワークの応酬から攻撃をかわしあいつつアームドラッグ合戦。BUSHIがコーナーから飛びつくティヘラで先制すると両者タッチへ。ヒロムが「アイ・ウォント・レスリング!」とザックとのレスリング勝負を要求するとザックが出てくる。
 ヒロムがなかなか組合わない手4つを展開するとザックがボディブローからロープに飛びすれ違いざまにヒロムの足を取ってグラウンドに引き込む。ヒロムも対応してロープに振りショルダータックルからティヘラを狙うがザックが耐えて足を取りヒールホールド。ヒロムは慌ててロープブレイク。ザックはじっくりとしたトゥーホールドから変形弓矢固め。DOUKIにタッチ。
 DOUKIはフットスタンプを見舞ってタイチにタッチ。
 タイチは3人でヒロムの顔面を踏みつけ、サッカーボールキックから喉輪。チョップで粘るヒロムを喉輪から押し倒すタイチだったが、ヒロムが意地のヘッドシザースホイップから腕極め式ドラゴンスクリューを見舞って鷹木にタッチ。
 鷹木はタイチに串刺しラリアット。カットに来たザックにも串刺しラリアットを見舞い、胴絞フロントネックロックを見舞うザックをぶっこ抜きブレーンバスター、タイチには龍魂ラリアット。さらにロープに振ろうとするがタイチが腕を引き寄せながらのトラースキックを叩き込み、バズソーキックを発射。鷹木がこれをかわすと、タイチは延髄斬りからアックスボンバーを狙うが、鷹木もパンピングボンバーで迎え撃って相打ちに。鷹木がローリングパンピングボンバーを狙ったところでタイチがカウンターのアックスボンバーを叩きこみ、DOUKIにタッチ。
 DOUKIは鷹木に串刺しラリアットから延髄斬り、さらにラリアットを狙うが鷹木が追走ラリアット。鷹木がさらにラリアットを狙うがDOUKIがロープを引き下げて鷹木を落とし、ヒロム、BUSHIも場外に落としてDOUKIボム。DOUKIは鷹木をリングに上げてラリアットを狙うが、鷹木は龍魂ラリアットのフェイントからDDT、スライディングラリアットと見舞い、カットに来たザックへは熨斗紙。場外のタイチにBUSHIがトペ・スイシーダで飛んでいき、リング上では鷹木&ヒロムがDOUKIにトレイン攻撃、ヒロムのトラースキック、鷹木のパンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンと連撃してカウント3。

<試合後コメント>
高橋ヒロム
「あれ? オレ、一人で喋っていいのかな? どうなのかな? みんな来るのかな? 来ないのかな? まあいいか。この通り完全敗北して、IWGPジュニアチャンピオンではないですけど、オレは元気です。そして夢も希望もたくさん持ってます。いやあ、それにしても昨日のダメージが大きすぎるな。でも、快感だよ。勝っていたかったけどね。でも、大丈夫。ヒロムちゃん、もう前を向いて元気です! よし、じゃあ次の戦いのこと、少しだけ喋ろうか? 1.8、vsノア! まあ、インタビューでも言った通り、オレにとっては団体と団体が始めるのであれば、団体と団体が記者会見が行なったのであれば、それはオレの中で交流戦だろうと。その気持ちは何も変わらないです。ただ、どうして対戦相手に覇王選手がいないのか? 先週かな? 先々週かな? 拳王選手がコラムを書いてたんですよ、オレと覇王選手のこと。おいおい、ちょっと言いすぎじゃねえって思っちゃったよね。オレ、言ってこなかったのにさ、あそこまで言っちゃうの? 楽しみなくなっちゃうじゃん。自分たちで調べてよって思ったけど、あれ言ってくれたおかげでオレがどうして覇王のこと言っているか分かるでしょ? ねえ? どうして今回いないんですか、覇王選手? そこまでノアで人気じゃないんですか? 残念です! 是非シングルマッチでやってみたかった! ただそれだけです。オレにとっては交流戦! でも、その先があるかないか、それがオレは楽しみだ!」

鷹木信悟
「昨日の敗戦ですぐ立ち直れっていうのは無理があるけど、下ばかり見ててもしょうがないからね。今の試合見ても分かる通り、オレはいつも通りどんな試合だろうが元気ハツラツ。それしかないよ。まあオレらしいんじゃない? こっから這い上がるだけ。それでこそ鷹木信悟の真骨頂だと思うから。次は1.8か。一緒に記者会見した中嶋の勝っちゃんも記者会見では緊張してたのか大人しかったくせに、今さらスカして内藤にしか興味がねえとか、拳王も同じようなことを言ってるけどな、アイツら分かってないねえ。だったらオレも無理にアイツらとやり合ってもしょうがないからな。偶然にも対戦相手にはタダスケとかいう……いや“とかいう”じゃない、タダスケだな。闘龍門時代、同期で入門して、アイツは確か夜逃げしちゃったのか憶えてないけど、18年ぶりぐらいか? 18年ぶりぐらいのリング上での再会を楽しみにしている。以上です」

タイチ
「(タオルをテーブルにかけて)昨日も言った通り、タオルだけになっちまったって、ますますタオルだけになっちまったよ。見てみろ。いつも隣りにいたザックもついに喋ることがねえってよ。本当にタオルだけになっちまった。まあ恋人同士もそうか? 別れる時は一瞬なのかもしんねえな。今までどんなにラブラブでも冷める時ってのは一瞬なのかもしんねえな。まあこの後のことはまだどうするか分かんねえし、オレとザックは。ザックも何を考えてるか分かんねえし、彼はずっと日本にいてくれたし、彼にはもしかしたら休みが必要なのかもしれないし、それは彼が選ぶことだし。とりあえず今後のことは次の試合、1月10日、タカタイチ興行の後に考えてやる。今集中する試合はそれしかないんだ。次の試合は10日しかないんだ、オレは。DOUKIとシングルマッチして、新しい何かを見つけられるかもしれないから。ハッキリ言って、これは宣伝だよ。1月10日、後楽園ホール、『タカタイチマニア』見に来いよ。オマエらもちゃんとカメラ持って来いよ。宣伝させてくれよ。あと昨日言い忘れたけど、会社頼むよ。新日本プロレス、YOSHI-HASHI頑張ったろ、トロフィーとベルトを獲って? 公式マーク付けてやってくれよ。それだけだよ。じゃあな。(帰り際に呟くように)ダメだ…。死んだ…。死んだよ、これ。ダメだ…」

第1試合


 石森&ファンタズモがゴングを待たずに奇襲。漁夫の利を狙うメガコーチズが他4人をコーナーに振って串刺しラリアットを見舞い、絆のヒップタッチ。さらに石森&ファンタズモへそれぞれヒップアタック。田口がコーナー上で尻を突き出し、ロッキーがロビーの顔面をモンキーフリップで叩きつけてからDDT、田口がスライディングヒップを叩き込む。さらに2人でロープに振ろうとするがメガコーチズの攻撃を誤爆させ2人まとめてドロップキック。ロビーは石森の攻撃をいなして延髄斬りを見舞い、コーナーに飛び乗り、場外へ逃れていたメガコーチズへプランチャ。しかしリングへ戻ったところへファンタズモの疑惑の右足でのサドンデスを腹部にもらってしまう。
 石森&ファンタズモは2人でファンタズモの背中を引っ掻いていき、石森の串刺しダブルニーからファンタズモとの合体コードブレイカーを狙うが、ロッキーがスワンダイブ式ロケットパンチで石森を撃ち落とす。さらにロッキーはファンタズモへ掌底を連打していくが、ファンタズモが疑惑の右足で足を踏みつけるとロッキーは転げ回って悶絶。田口もツッパリ攻撃連打もファンタズモの疑惑の右足で右手を踏まれてしまう。さらにオールドスクールからの背中ひっかきを狙うが、ロビーがスワンダイブ式フランケンシュタイナーで叩き落とし、場外の石森へトペ・コンヒーロ。さらにメガコーチズがプランチャの編隊飛行。さらにファンタズモも場外へ飛ぼうとするが、タイガーが追いすがって雪崩式ダブルアーム・スープレックス。
 タイガーはさらにタイガードライバーも石森がカット。タイガーは石森、田口、ロッキーにそれぞれ風車式バックブリーカーを見舞い、ロッキーへフライングタイガースでサンドイッチ延髄斬り。さらにロビーがワープ4.5。しかしこれは石森&ファンタズモがカット。タイガーはファンタズモをショルダースルーで場外に落とし、ロッキーへサンドイッチキックを狙うが、ロッキーが回避し田口がヒップアタック。さらにロビーへダブルヒップアタック。さらに田口のどどん+ロッキーのコードブレイカーの合体技。これをカットした石森が田口にハンドスプリング式オーバーヘッドキックを見舞うが、ロッキーが石森&ファンタズモをダブルフランケンシュタイナーで排除。さらに石森へスライスブレッドを狙うが、ファンタズモが横からキャッチし、そのまま2人で合体サイファーウタキ。さらにタイガーへファンタズモのスピニング・ネックブリーカーに石森がダイビングニードロップを合わせる合体攻撃から石森は場外のメガコーチズへケブラーダ。そしてファンタズモが長距離を飛ぶスワンダイブ式のサンダーキス'86。
 石森&ファンタズモがタイガーを引き起こすが、ロビーが飛び込んできてファンタズモの右足を石森に誤爆させ、メガコーチズとフライングタイガースがファンタズモを取り囲む。命乞いをするファンタズモへ、フライングタイガースがサンドイッチ延髄斬り、ロッキーのビンタから田口がスライディングヒップ。そして4人で協力してファンタズモを押さえつけて右足のシューズを脱がすと、中から鉄板のようなものが出てくる。

 4人はレフェリーへ反則負けを取るよう要求すると、レフェリーが本部席へ判断を仰ぎ、ファンタズモが失格によって退場という裁定が下る。抵抗するファンタズモをヤングライオンたちが総出で運び出していく。
 騒動が一段落付くと全員で目まぐるしい丸め込みの応酬からタイガーが田口にソバット、ロッキーにカンガルーキック、田口のヒップアタックを耐えて場外に放り出しトペ・スイシーダ。
ロッキーがロビーにノミスギニーを発射もロビーがキャッチして変形トルネードクラッチ。ロッキーが返してカサドーラからエルボースマッシュ。これをかわしたロビーがバックスライドからターボバックパック。ロッキーがこれを返すと、ロビーがロン・ミラー・スペシャルで捕らえ、ロッキーがギブアップ。

<試合後コメント>
タイガーマスク&ロビー・イーグルス&エル・ファンタズモ
タイガー「(先に来てコメントスペースのイスに座り、ロビーがやって来ると)サンキュー・パートナー!」
ロビー「お待たせ! (ファンタズモのシューズに入っていた鉛を見せながら)証拠を持って戻ってきたよ。これを見れば分かるだろ? これがオレたちがずっと話していた、エル・ファンタズモのブーツの中身だ。しかし、今日で暴かれたのでもうこれ以降心配する必要はない。そしてオレたちはIWGPジュニアヘビー級タッグチームのチャンピオンに再びなれたよ」
タイガー「この東京ドーム、新日本プロレスの50周年、寅年ということでこのベルトを防衛出来たこと、そしてロビーと防衛出来たことをもの凄く嬉しく思います。そして、あのファンタズモの最初のサドンデス。今日は一段と硬かったと思ったんですね。このようにロビーが暴いてくれて、とっても感謝しています。やっぱりアイツはああいうことしなきゃ勝てないんだなと思いましたね」
ファンタズモ「(突然、アゴを押さえてヨレヨレの石森と一緒に現われて)オマエたち何やってんだよ! あんなずるいやり方あるかよ! オレは安全な環境で戦いたい、その一心だったんだ! やり直しをしなきゃいけないと思うぞ、この試合のことは。そしてタイガー、オマエのせいでイシモリのアゴがぶっ壊れている。もうあっちに行け!(と言ってシューズを投げつける)」
ロビー「(お祝い用の缶ビールをファンタズモ目がけて投げつけるが、シューズを履いているほうの足に当たり)もう片方の足に当てるべきだったぜ!」
タイガー「(ロビーと一緒にファンタズモと石森に詰め寄り)来い、この野郎、オマエ! 来い、来い!(と怒鳴りつけるが、ファンタズモたちが退散したので席に戻り)結局アイツらはああいうことしなきゃ勝てないんだよ。とにかくオレとロビーが、フライングタイガーが真のジュニアタッグチャンピオン!」」
ロビー「アイツらは退場になった後まで悪あがきをして、いったい何をやっているんだか理解が出来ない。しかし、もう一度試合をするというならばやってやろうじゃないか。2オン2だ! タイガー、(日本語で)オゾマシイ。(英語で)見てくれ、この酷いブーツを!」

──田口選手とロッキー選手のメガコーチズに関しては戦ってみてどうでしたか?
タイガー「ボクは前から言っている通り田口のああいう動き、全てのことは実力あってのことだと思ってるから。真の実力者だから、やはり今日は侮れないと思っていましたけど、とにかく今日はファンタズモと石森に目が行ってしまったのでね。ただ彼らは素晴らしいタッグチームだと思います」

──試合が終わってからもう一度やりたいという意思表示もありましたけど、その点に関しては?
タイガー「石森&ファンタズモとやるよりも田口&ロッキーとやったほうがよっぽどいいですよ。こんなクソみたいな奴らとやってもどうしようもないぞ! でも、オレとロビーがもう一回アイツらとやるってなるんだったらぶっ潰してやりますよ!」
ロビー「もちろんだ! タグチとロッキー、ファンタズモとイシモリ、どちらでもいい! オレたちはもしかしたらアイツら二人にやり返さないといけないかもしれないけど、まずは休憩しようぜ(と言ってから、ファンタズモのシューズにビールを注ぎ込み、唖然とするタイガーの前で飲み干す)」
タイガー「ブラボー!(笑)」

田口隆祐&ロッキー・ロメロ
ロッキー「痛い…。ファンタズモに蹴られたんだ…」
田口「(英語で)昨日飲んだ?」
ロッキー「飲んでない」
田口「(英語で)なんで?」
ロッキー「だって今日はタイトルマッチじゃないか」
田口「(英語で)飲まなきゃダメなんだよ」
ロッキー「酒を? タイトルマッチの前の日に?」
田口「(英語で)そう」
ロッキー「何言ってんの?」
田口「(日本語で)酔っ払ったら痛みもなくなるのよ。酔っぱらいは大事よ。いっぱい飲んだら痛くない」
ロッキー「昨日の夜飲んだの?」
田口「(英語で)飲んだよ。9か? 6…う~ん9だよね。なぜならば、オレたちは69代目のチャンピオン。69というのは神の選択だ」
ロッキー「オレはもうすぐで9回目のチャンピオンになれるところだった。オマエもベルトを獲れるところだったのに。今回はオレが悪かったな。(日本語で)ゴメンナサイ。昨日はチューハイもストロングゼロも何も飲まずに早く寝たんだ」
田口「(英語で)何言ってるんだよ。新しいスポンサーがいるじゃないか(と言って、バックパネルのサッポロビールのロゴを指す)」
ロッキー「えっ? 9缶もサッポロを飲んだのか?」
田口「(英語で)そうだよ」
ロッキー「気分はどう?」
田口「(英語で)いいよ。ロッキー、これから飲みに行く?」
ロッキー「えっ? メインイベントの前に行っちゃっていいの?」
田口「(英語で)いいんじゃない?」
ロッキー「でも、オカダだよ? これ見終わってから行こう」
田口「OK!」
ロッキー「今日はオレがビールをおごるよ。(日本語で)ゴメンナサイ。(英語に戻して)そして世界中で応援してくれてたみんな、本当にごめん。今日のパフォーマンスは本当にダメだった。次のタイトルマッチはビールを9缶飲んでから臨むよ。約束するよ(と言って指切りをする)。まだ(タイガーとロビーが)防衛したっていうことは69代のチャンピオンになってないから、69チャンスがあるね」

第2試合


 ゴングが鳴るなりキッドと上谷が突っ込んでいき、キッドがコルバタからの低空ドロップキックで先制。岩谷にタッチ。
 岩谷とキッドはダブルの619から「一発喰らえ!」と2人で叫んでその場飛びムーンサルトプレスとかつてのMK☆Sistersの連携を見せる。岩谷はサッカーボールキックからロープに振っていくが上谷がニールキックを叩き込み、たむにタッチ。
 岩谷はたむにスピンキックもたむは追撃をかわして低空ドロップキック。さらにジャーマンを狙うが、岩谷が振り払ってエルボー合戦を展開。岩谷はスクールボーイで転がしてバカタレスライディングキック。岩谷はドラゴン・スープレックスを狙うが、たむが振り払うと岩谷がドドンパで叩きつける。岩谷は「今度こそ!」とドラゴン・スープレックスを狙うが、たむは振り払ってスピンキックからロープに飛ぶが、岩谷はスリングブレイドで迎え撃つ。両者タッチ。
 キッドはロープに飛んでいくが上谷がドロップキックでカウンター。上谷はスワンダイブ式の攻撃を狙うがキッドがこれを回避し、岩谷が上谷の着地狩りのトラースキック。たむがカットに入って2人でロープに振ろうとするが、岩谷が2人を同時にスワンダイブ式アームドラッグで場外まで投げ捨て、キッドがケブラーダで追撃。さらにキッドがコーナーに上って旋回式フロッグスプラッシュ。
 キッドは「東京ドーム、行くぞ!」と叫び、MK☆Sistersの必殺技であった龍星。さらにキッドがテキサスクローバーホールドが捕らえるもたむが必死のカットを見せ、キッドの後頭部へバイオレット・シューティング。場外に転がりでた岩谷&キッドへ場外プランチャで追撃。
 たむは「上谷!決めろ!」と勝負を託し、上谷はスワンダイブ式クロスボディからノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらにスター・クラッシャーを狙うがキッドが首固め。2人でエビ固めの応酬となり、上谷がスクールボーイ・スープレックス・ホールド。
 上谷は「終わり!」と宣言してスター・クラッシャーを狙うが、岩谷が横合からトラースキック。さらにキッドがウラカン・ラナもたむがギリギリでカット。岩谷がドラゴン・スープレックスでたむを叩きつけるが、雄叫びを上げて起き上がったたむが岩谷をタイガー・スープレックス・ホールド。
 上谷はスター・クラッシャーからコーナーに上ってフェニックス・スプラッシュを決め、これで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
中野たむ&上谷沙弥
上谷「女子プロレス団体STARDOM、Queen's Quest、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥です。本日、フェニックススプラッシュを決めさせていただきました。新日本さんのリングでフェニックスを決めるのはこれで3回目。ということで、新日本プロレスのファンの皆さんにも、私のフェニックスが最強だということを再確認していただけたんじゃないでしょうか。そして、私はここのリングに上がらせていただいて、本当に感謝しています。それで、まだまだこの新日本プロレスさんのリングで、夢がひとつあります。それは、自分の憧れの飯伏幸太選手とシングルマッチをすることです。飯伏さん、どちらのフェニックスが最強か、勝負していただけませんか? はい、女子プロレスでナンバー1のハイフライヤー目指してこれからも頑張っていきますんで、スターダム、そして上谷紗弥の応援、よろしくお願いいたします! 本日は本当にありがとうございました!」

中野「宇宙の皆さん、こんにちは! 宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです! ……試合後だからブスですか? かわいいですか?かわいい? 今日は新日本プロレスさんの東京ドーム大会で試合をさせていただいて、上谷沙弥と組んで勝利できたことを、本当にうれしく思ってます。女子プロレスSTARDOMでは、激しくて、カッコよくて、かわいくて、泥臭くて、人間臭くて、全く新しい女子プロレスを展開しています。ぜひ、新日本プロレスのファンの皆さんも、女子プロレスSTARDOM、見に来てください。絶対、たむのこと、好きにさせちゃいます。待ってるね。ありがとうございました」

──去年まではダークマッチで今年は本戦でしたが、本戦で戦うというのは違うものを感じましたか?
上谷「そうですね。やっぱり最初リングに上がらせていただいた当初は、批判の声が99%で、試合をさせていただくにつれて、『STARDOMよかったよ』『見に行きたい』『新日本プロレスさんのリングで見て、来たよ』という声をすごくいただくようになって、ホントにホントにうれしく思ってます。本日上がらせていただいて、やっぱり新日本プロレスさんはホントにホントにすごい選手ばかりで尊敬もしてますし、憧れでもありますし、たくさんのお客さんの前で試合をしているなんてホントにホントに尊敬でしかないですし、身も引き締まりましたし、これからもっとSTARDOMが上に上がって、いつかスターダムでも東京ドームで試合がしたいとすごく思いました」
中野「本戦で、そして新日本プロレスワールドで配信ということで、昨年のダークマッチとは違って、プレッシャーも感じましたし、STARDOMを背負って、女子プロレスを背負ってという責任があるので、怖かったです。でも、新日本プロレスのファンの皆さんはすごく温かく迎えてくださって、分かんない、今日エゴサしたらメッチャ、アンチに叩かれるんかもしれないけど、でも、アンチの皆さんの声も応援の声と思ってる。アンチは好きの裏返しだと思ってるんで、これから『あ? STARDOM? こんなもん?』と思った人たちも、どんどんどんどん手のひら返させてあげますんで、覚悟しといてください」

岩谷麻優&スターライト・キッド
キッド「STARDOM大江戸隊、闇に躍るスカイタイガー、今年は寅年、スターライト・キッドです。東京ドームには2年連続でセコンドとして来ていたけど、今年やっと出場、そして第2試合、この日をすごくすごく楽しみにしてた。今日、新日本プロレスさんの東京ドーム大会に出場した中西百重さんが決めた以来のモモラッチを、この東京ドームで、この私が、決めた。決めたけど、女子プロレスの歴史をつないで勝ちたかった。ホントに悔しい。だけど、その悔しさと新しい夢を、今日持ち帰って、私はまた、ここ、東京ドームに帰ってきたいと思う。そして最後にひとつ。去年セコンドで来た時に、こんなでっかい会場で流星という技が決められたら、どれだけ最高に気持ちいいんだろうかなんて、思ってたけど、岩谷真優、今いる道は、私たちは違うけれど、やっぱりあの連係力と流星、それは私たちにしか本当に、できないと思う。悔しいけどすごく楽しかった。今日はありがとう」

岩谷「皆さん、こんばんは! STARDOMのアイコン、岩谷麻優です。3年連続東京ドームというビッグな大会に出させていただいて、本当にうれしく思ってます。メチャクチャ緊張したけど、会場で、『1・5、見に来るからね」とか、ツイッターでたくさんの応援メッセージがあって、ホントに緊張がすごくデカかったけど、応援してくださってる皆さんがいるから、楽しんで試合をすることができました。今は4人とも違うユニットだけど、STARDOMを背負って、このでかい会場で、初めてスターダムの試合を見るという方に、STARDOM、女子プロレス、面白いなって、これからも見てみたいなっていう人が、一人でも多く思ってくださるように、力一杯、4人が出せる全てを出したつもりです。また、今日だけではなく、これからもSTARDOMの会場に来て応援してくださる方がたくさんいることを願ってます。今日はありがとうございました。また来年も出たいです」

──CSで新日本プロレスワールドの配信だけではなく、生放送もされていましたが、全国で、初めてSTARDOMを見た方がたくさんいると思います。その方たちに、改めてひと言お願いします。
キッド「いろんな意見とか、声とかあるかもしれないけど、私たちはそんなの吹っ飛ばすぐらい熱い試合をこれからもし続けたいと思ってるし、今日の試合を見て、少しでもSTARDOMとこの私、スターライト・キッドが気になったヤツらがいるならば、STARDOMの会場に見に来い。それだけだ」
岩谷「女子プロレスを初めて見るという、アナタ。STARDOMの会場に来れば、もっともっと面白い、魅力的な試合をたくさんお届けしますので、会場で待ってます。ありがとうございました」

第3試合


 最後に矢野がリングインするなり3人から袋叩きにあい、場外でぐったり倒れ込む。
 リング上ではみのるとCIMAがチョップ合戦を展開し、CIMAが素早い動きで制してセカンドロープからのミサイルキック。さらにロープに飛ぶがみのるがバックを取ってスリーパーホールド。さらにみのるがロープに飛ぶが、矢野&チェーズが場外から足を引き3人でも見合う中でCIMAがトペ・スイシーダ。
 リング上ではCIMAとチェーズが向き合い、CIMAのリープフロッグをキャッチしたチェーズがCトリガー。その背後から矢野が「バカヤロー!」と頭をひっぱたいてニュートラルコーナーのマットを外して行くが、その間にリング中央ではみのるとチェーズがエルボー合戦を展開。その背後から矢野が「お前もバカヤロー!」と頭をひっぱたいて金具むき出しのコーナーへとぶつけ、CIMAもぶつけようとするが、CIMAが逆にぶつけてカニバサミからリバース・インディアン・デスロック。カットに来たチェーズも捕縛しブレーンバスター。矢野をリバース・インディアン・デスロックで固めたままのCIMAをみのるがチョップ、エルボー、ビッグブートでなぎ倒していき、そのたびに矢野が悲鳴を上げる。
 みのるはCIMAにスリーパーホールド、その後ろからチェーズがみのるにスリーパーホールド。矢野が悲鳴を上げながらロープブレイク。
 チェーズは矢野の足にストンピングを連打しワンツーエルボーからCトリガー。さらにパッケージドライバーを狙うが、CIMAが延髄斬りからシュバイン。さらにコーナーに上ってメテオラを叩き込むが、体固めに入ったCIMAの背後からみのるがスリーパーホールド。その背後から矢野が小次郎を見舞い、みのるにスクールボーイ。

 矢野は「見とけよオラーッ!」とロープに飛ぶがみのるがドロップキックでカウンターしゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウント。KOPW2022の最初の保持者はみのるとなった。
 試合後もみのるは矢野にスリーパーホールドをかけるが、矢野はどこからか取り出した手錠でみのるの手をトップロープにくくりつける。なんとかレフェリーによって手錠を外されたみのるはヤングライオンに八つ当たりしながら矢野を追いかけて荒々しく退場していった。

<試合後コメント>
鈴木みのる
「(左手に手錠を付けトロフィーを持って、三角ポールなどを蹴飛ばしながら現われ、テレビカメラの前に仁王立ちし)ふざけんなよ、この野郎! 何だよ、この手錠はよ! でも、これがKOPWなんだろ、このクソみてえなルールが? ああッ!? それがKOPWなんだろ? かかってこいや。2022年、KOPW保持者はこのオレ、鈴木みのるだ! 手錠ね。矢野通ね。おお、かかってこいや。オイ、オマエら、KOPW、それから昨日の第0試合、屈辱の第0試合だ。1にもならねえ。1にもならねえ使いようのない、タイトルマッチにも絡めない、本戦に出られないしょうもねえクズども集まりの時間差バトルロイヤル。それと何でもありの4WAY。でもな、このルールで勝ったのはこのオレだ。今言ったチャンピオンもジュニアもヘビーもタッグも誰一人出てきてねえんだ。だから、オレは胸張って、こう言わせてもらう。これはオレのものだ! そしてオレにとって2022年、一番大事なものになるはずだ、これが。なぜならば、オレはここから行くんだ。必ず行くぞ。オカダ、オスプレイ、鷹木、オマエらの間に割って入るぞ。オイ、そのためにオレにはこれが必要なんだ。クズみてえなオメエらの脳みそじゃ分かんねえだろう。『何がこんなのが必要なんですか?』って。最後にオマエらに納得させてやる。そうだ、鈴木みのるがこれを持って良かったとな。(手錠をトロフィーにもハメながら不気味に笑いつつ)へへへへ! 新日本プロレスよ、オレにこのルールを与えたことを後悔しろ。なんでもいいぞ。なんでもいいぞ。道具はありか? 多人数か? それとも違うルールか? なんだ、格闘技のルールがいいのか? ボクシングがいいのか? それとも武器がいいのか? どんなルールでも受けてやる。もっと面白えのをオレが用意してやるからな。それから矢野通、テメエ、逃げんなよ。オマエ、逃さねえぞ、この野郎。ぶち殺してやる。(テレビカメラを見ながら)撮ってんじゃねえよ。撮るんじゃねえよ。撮るんじゃねえつってんだよ! (違うテレビカメラに向かって)オメエも撮ってんじゃねえんだよ。撮るんじゃねえよ、この野郎。(カメラを持たないアナウンサーに向かって)撮るんじゃねえよ。撮ってねえんだ…。(コメントブースから引き上げながら)オイ、これどうするんだよ! この鍵、どこ行ったんだ、この鍵は! この鍵! オイ、矢野、この野郎!(と怒鳴り散らしながら姿を消す)」

矢野通
「ああ痛えぇぇ! 痛えぇ! いってえぇぇ! 痛いけど、痛いけど、鈴木! 鈴木! ざまあみろ、オマエ! だっせえ! 鈴木、だっせえな、オマエ! オイ、オマエよ、囚われて牢獄から出ることが出来たのか? オレがな、いつでもテメエをな、牢獄にぶち込んでやる、バカ野郎、オイ! オレのベイビーを返せ、この野郎!」

CIMA
「(#STRONGHEARTSのT-Hawkとエル・リンダマンを引き連れて現われ)『WRESTLE KINGDOM』2日目ありがとうございました。正直、今日は『KOPW2022』、勝つというよりも昨日の続きと言いますか、鈴木さんと試合をして1発1発が嬉しかったり、矢野選手のキャラクターに試合をしながら感じながら戦ったり、それからチェーズも後ろの二人のことをなんか意識してくれているみたいやし、本当に新しい環境にGLEATから来たなという思いが強かったんで、今日は勝ちにはたどり着かなったんですけど、昨日初めて、もの凄く久しぶりに新日本プロレス、日本が世界に誇る新日本プロレスに出させていただいて、昨日はリンダマンが影で見てたんですけど、試合が終わってからデスペラード選手がリンダマンの名前を上げてくれましたし、今日は#STRONGHEARTSと言えばいうことでT-Hawkも一緒に3人でこの東京ドームの花道を歩けたっていうことが、ボクは一歩前進やと。GLEATにとって、#STRONGHEARTSにとって、そしてGLEATと新日本プロレスにとって、一歩前進屋やと思っていますんで。立場上、CIMAが今ここで話をさせてもらっていますけど、#STRONGHEARTSの現場はCIMAじゃないんで。リンダマン、T-Hawk、彼らの名前を上げたんやったら、是非、新日本プロレスのセルリアンブルーのマットに上げてください。昨日、デスペラード選手が言ったように何もしなければ何もスタートしない。種も蒔かなければ何も生えない。水もやらなければ実らない。その言葉、我々3人は深く受け止めてますから。GLEATを背負って、このリングに上がらせていただいてますんで。今日は勝ち残ること出来ませんでしたけど、この2日間で終わることなく、GLEATの代表として#STRONGHEARTS、是非新日本プロレスへの継続参戦、我々3人をお願いします。対戦相手は誰でもいいですよ。全世界のプロレスファンの皆さん、覚えといてください。#STRONGHEARTSは前身しかないんです。#STRONGHEARTSは強い心を持ってチャレンジ、挑戦しかないんです。我々が#STRONGHEARTSです。必ず新日本プロレスで爪痕を残しますんで、2022年、ご期待ください」

第4試合


 HOTのリングインを待たずにCHAOSが奇襲して場外戦のさなかでゴングが鳴る。
 リング上では後藤がEVILに村正からブルドッギング・ヘッドロック。SHOがカットしてロープに飛ぶが、YOHがカウンターのドロップキックからプランチャで排除。後藤はEVILを引き起こすが、EVILがサミングで怯ませ、裕二郎がコーナーマットを外して金具むき出しのコーナーへと叩きつける。
 EVILが後藤を場外に放り捨てレフェリーの気を引いている間にHOTの面々が膀胱を加えようとするが、CHAOSのセコンドの石井が睨みを効かせてこれを許さない。
 後藤とSHOの対面となると、SHOがリストを取りながらのミドルキック連打。YOHが猛然とカットするがSHOがキチンシンクで撃退。SHOは金具むき出しのコーナーに後藤を叩きつけ裕二郎にタッチ。
 裕二郎は串刺しビッグブートからフィッシャーマン・バスターを狙うが、後藤が振り払ってローリングラリアット。さらにEVILの攻撃をSHOに誤爆させた上でEVILをバックドロップで叩きつけ、YOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは裕二郎を逆水平チョップ、トラースキックで打ち据え、カットに来たEVILにスイングネックブリーカーを見舞って撃退。YOSHI-HASHIは裕二郎をトップロープにぶら下げてドロップキック。さらにパワーボムを狙うが裕二郎が指に噛み付いて脱出し側頭部へスライディングキック。さらにインカレスラムからラリアットを狙うが、YOSHI-HASHIがカウンターのラリアットを打ち込み両者タッチ。
 YOHとSHOの対面となると、YOHがフォアアーム連打からカニバサミで倒して低空ドロップキック。互いにジャンピングニーの撃ち合いからYOHがジャーマンを狙うが、SHOはフィンガーロックで脱出。YOHは振り払ってロープに飛ぶが、場外からEVILが足を引いて妨害し、HOTの3人でYOHにトレイン攻撃。SHOは投げっぱなしパワーボムからスパナをリング上に持ち込むがレフェリーが必死に止めにかかる。その間にディック東郷がスポイラーズチョーカーでYOHの首を絞めるが、石井が東郷を排除。
 後藤の牛殺しにYOSHI-HASHI&YOHがダブルトラースキックを合わせる変形激烈一閃からYOHがDIRECT DRIVEを狙うが、SHOがショルダースルーで脱出。YOHはすぐにトラースキックを叩き込み、ファルコンアロー式牛殺し。さらにDIRECT DRIVEを狙うが、EVILが急所打ちからSHOがスパナで殴りつけ、体固めで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
HOUSE OF TORTURE
EVIL「石井の野郎がよ、何か言ってたなオイ。もう一回これに挑戦したいだと? 負け犬がほえてたな。いいよ、やってやるよ。いいかオイ。アイツがよぉ、逃げられないように、俺ら、ランバージャックで勝負してやるよコノヤロー。いいか? HOUSE OF TORTUREとアイツらの全面戦争でやってやるからな、よく覚えとけ!」
高橋「オイ、この前の『WORLD TAG LEAGUE』の決勝、石井の乱入、介入、反則。俺たちはよぉ、もう反則はこりごりだよ。な? 昨日、IWGPタッグのベルトを獲った後藤とYOSHI-HASHIが、このNEVER6人タッグのベルトもほしいだと? オマエらよぉ、欲深いんだよ。この、欲の塊が! でもよぉ、俺たちは優しいんだよ。オマエらよぉ、このNEVER6メンのベルトを懸けて、もう一回、やってやるよ。その代わりよぉ、オマエらが昨日“たまたま”獲ったIWGPタッグのベルトを懸けて、俺とEVILで挑戦させろ。これ、マジ!」
SHO「ついでだ、ついで。オイ、YOH! オマエ、ケンカもタイマンも、そして今日のこの試合も、オマエ全敗だぞ! 全敗! オイ、もしも仮に『ありがとう』じゃなくてよぉ、オマエにまだ少しでも根性が残ってんだったら、相手になってやってもいいぞ。胸貸してやる、オマエ全敗してんだぞ。胸貸してやるぞ。俺たち優しいんだよ。貸してほしいなら、オマエの口から言ってみろよ。ベルトがあるのはここだぞ。オマエが負けたんだぞ! オイ、先輩方が大事にしてたベルト、オマエのせいで取られたんだぞ。根性残ってんだったらよぉ、かかってこいや。いつでもいいぞ!」
EVIL「そういうことだ。(※全員立ち上がる。去り際に)いいか石井オイ、ランバージャックだ。テメェ逃げんなよバカヤロー、よく覚えとけ!」

後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&石井智宏
後藤「今日の試合を楽しみに来てくれたお客さんに申し訳ない。そのひと言だよ、今日は。
YOSHI-HASHI「アイツらが試合後言ってた、『NEVER6人タッグのベルトを懸けてやる代わりに、IWGPタッグのベルトに挑戦させろ』。NEVER6人タッグのベルトもちゃんと獲ってないオマエらが、何でIWGPタッグのベルト獲れるんだよ。ふざけるな。だがよぉ、今日、本来なら、俺たちはNEVER6人タッグとIWGPタッグの二冠になる予定だった。それをオマエらに邪魔された。IWGPタッグのベルト、懸けろって言うんなら懸けてやるよ。その代わり、そのNEVER6人タッグのベルトは俺たちがもらう、いや、返してもらう。時期はずれたけど、IWGPタッグ、そしてNEVER6人タッグのベルト、俺たちは二冠になる。何ら変わりない。やってやるぞ、コノヤロー。覚悟しとけ」
後藤「望むところだ」(※2人は先に控室へ)
石井「(※去り際に)昨日、あんな試合した自分が情けねぇよ。チキショー。これを拭い去るにはよぉ、アイツをKOするしかねぇんだ。それしかねぇんだ。EVIL、俺の挑戦を受けろ。逃がさねぇぞ」

プロレスリングNOAH選手勢登場


 武藤敬司の入場曲に合わせてNOAHの全選手が現れ、リングへ上がる。

清宮「新日本プロレス、新日本プロレスファンの皆さん。プロレスリングNOAHが1・8、横浜アリーナで、ケンカ買わせていただきます」
拳王「日本で一番の団体、新日本プロレスにプロレスリングNOAHが来てやったゾッ。日本で一番?この東京ドームの客席を見ても、困ってんだろ?テメーらが困ってるから俺たちプロレスリングNOAHが助けにやって来たぞ!」
(※L.I.Jの面々がリングサイドに現れる)
拳王「おいおいおい、誰だと思ったら、昨日、IWGPヘビー級選手権、敗れた鷹木信悟。テメーじゃねーか。そして、よくわかんねー奴いるな」
鷹木「おいおいおい、テメーいきなりいてーとこ突くな。揃いも揃って何しに来やがったんだい?新年早々、お前らも暇だなオイ!お前らがどんなに煽っても、背負うのはリスクのみだ。1・8、横浜。コイツらと明確な実力の差を見せつけてやる」
(※L.I.Jの面々が退場しようとする)
拳王「おいおいおい、今言っただろ?ケンカを売りに来たんだぞ?逃げんのかオイ?どうした?逃げんのか?まあいいや。まあいいや。その結果、1・8、横浜アリーナまでお預けだ。いいかオイ!日本で一番の団体、テメー鷹木信悟、『新日本にメリットがない』?メリットがあるから俺たちが来てやってんだろ。オイ!いつまでもなあオイ!天狗になってんじゃねーぞ!(東側へ)ここにいるテメーらもそうだ!(南側へ)ここにいるテメーらもそうだ!(西側へ)ここにいるテメーらもそうだ!新日本プロレスが一番なのか?全然一番じゃねーぞ。俺たちのプロレスのクオリティ。全然変わんねえんだよ。いいか!1・8、横浜アリーナ!日本のプロレスの序列を覆してやるからな!オイ!いいか!1・8、横浜アリーナ、俺たちプロレスリングNOAHが日本で一番のプロレス団体になってやるからな!楽しみにしておけよ!」

 拳王が魂のマイクを終えると、武藤はスマホを取り出して自撮りを開始。
 解説の獣神サンダー・ライガーは「喋り方が慣れてないですね。こんだけ広い会場であんな早口で喋ったら音が跳ね返って何言ってるかま~ったくわからない。慣れてないんでしょうね、大会場に」と厳しい評価を下した。

<バックステージコメント>
鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHI
BUSHI「今、ノアの皆さんが総出で今度の横浜アリーナ大会の宣伝に来たわけで、ありがたいよね。全対戦カードも発表しているわけで、後は試合順がどうなるのか分からないけど、非常に楽しみにしてますよ」
ヒロム「やっと対抗戦っぽくなってきましたねえ。でも、オレが意識するのはジュニア戦士たち。だから、一言だけ言わせください。新日ジュニアが最強です」
BUSHI「(ヒロムの言葉を聞いて拍手)パチパチパチ!」
鷹木「拳王、吐いたツバ飲み込むなよ、この野郎。よく言ったな、アイツ。1.8、楽しみにしてるよ。わざわざ宣伝ご苦労だったな。でもよ、武藤敬司なんかも仕方なく来たって顔してたじゃねえか。まあリング上で言った通り、明確な差がハッキリするよ。ノアが上なのか? 新日本が上なのか? それから拳王、ピーチクパーチクと話が長えんだよ! ちょっとはな、オレのトークを見習って短くしろ」
ヒロム「(小声でボソッと)長いなあ、相変わらず…」

第5試合


 ゴングが鳴るとじりじりと距離を詰合い、バックの取り合いからクリーンブレイク。
 リストの取り合いからSANADAがアームドラッグ、ドロップキックで先制し場外へムーンサルトアタックを発射もオーカーンがこれを回避してリングへ。エプロンへ上がってきたSANADAをラリアットで叩き落とす。
 オーカーンはブレーンバスター、ゴードバスターから「舐めろ!舐めるんだよ!」と靴を舐めさせようとする。SANADAが抵抗すると、オーカーンはモンゴリアンチョップを連打。SANADAもモンゴリアンチョップを発射し、読み合って互いにガード。
ロープに飛んだオーカーンのヒザをSANADAが低空ドロップキックで撃ち抜き、ランニングバックエルボー、アームドラッグ、ドラゴンバックブリーカー、プランチャと連撃。さらにパラダイスロックを狙うがオーカーンが下から蹴り上げて脱出し、裏投げ式のコンプリートショット。SANADAが場外へエスケープすると、オーカーンは「逃げるなSANADA!」と激怒し、SANADAが場外戦へ誘う挑発をするとオーカーンがフォームの美しい見事なプランチャで飛んでいく。
 オーカーンはSANADAをリングに戻し、アクシズから肉便座。さらに王統流二段蹴りから肉便座ブリッジ。さらに俵返を狙うがSANADAが背面着地しムーンサルトアタック。オーカーンはこれをキャッチして大空スバル式羊殺し。SANADAは辮髪を掴んで脱出しドラゴンスリーパー。オーカーンも負けじともう一度大空スバル式羊殺し。SANADAは膝蹴りで抜け出してドラゴンスリーパー。オーカーンもエリミネーターを狙うがSANADAがかわしてオコーナーブリッジを狙う。オーカーンが下からアイアンクローで阻止し、大空スバル式羊殺し。オーカーンが持ち上げるがSANADAはドラゴンスリーパーで切り返し、タイガースープレックス。SANADAはコーナーに上ってラウンディングボディプレスを発射も、オーカーンが剣山で迎撃。
 互いにふらつきながらもエルボーで打ち合っていき、SANADAがエルボースマッシュ、オーカーンが地獄突きと一歩も引かず。SANADAがローリングソバットを叩き込むと、オーカーンが顔面へ正拳突き。さらにオーカーンが掟破りのラウンディングボディプレスからエリミネーターを狙うが、SANADAが着地してオコーナーブリッジで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
SANADA
「今日の試合、純粋に楽しかったです。なんとなく追い求めてるのがオーカーンと似てるような感じでシンパシーさえ感じました。顔じゃないっすよ? あと1月8日、横浜アリーナ。みんな知ってるか分かんないですけど、対戦相手に親近感湧く相手がいるので楽しみです。あと新日本プロレス50周年、今年、SANADA、攻めます」

グレート-O-カーン
「(コメントブースに来るなりイスを蹴飛ばして)オイ、笑えよ! また負けた。ああ……オイ、どうした? 笑えよ! 笑ってんだろ! ハッ! ハハハハハハハーッ!(寂しそうに高笑い)。だがな、SANADA、余はイケメンじゃなくていいよ。バカにされんのも、負けることも、冷遇されることも不幸話じゃねえ。だって、一気に返したほうが面白えだろ。余は今、最高にプロレスラーしてる。だからよ、思う存分バカにしろよ。色物って言えよ。イケメンじゃねえって言えよ。手の平を返させるのは余の得意技なんだよ! とは言っても帝国の沽券に関わる。コブ、オスプレイ、後は任せたぞ! 帝国バンザーイッ!(と言って、自らバンザイ)」

第6試合


 内藤がゆっくりと入場コスチュームを脱いで焦らしていき、すべてを脱ぎ終えた瞬間にコブが突っ込んで滅多打ち。内藤はコーナーダウン。
 コブが串刺しラリアットを狙うが内藤は低空ドロップキックでヒザを打ち抜き、膝へのストンピング連打で追撃。エプロンに逃れたコブにフォアアームを狙う内藤をコブがキャッチして奈落式ブレーンバスターを狙うが、内藤が蹴落とし、場外飛びのフェイントで油断させてからのスライディングキック。場外戦ではコブがブレーンバスターの体勢で持ち上げたまま幾度も鉄柱に叩きつけてからのランニング・ブレーンバスターと驚異的なパワーを見せる。
 場外カウント19でなんとかリングに戻った内藤へ、コブは容赦ない背中への追撃からリフトアップ式デッドリードライブ。さらにコーナーへの往復串刺しボディスラムから逆水平チョップを連打し串刺しドロップキック。
 内藤はエルボー連打もコブはショルダータックル一発でなぎ倒し、ぶっこ抜きブレーンバスターの体勢へ。内藤は着地して低空ドロップキックで一矢報い、バックエルボーからヒザへの低空ドロップキック。さらに振り子式ドロップキックのフェイントからヒザへの低空ドロップキックから変形裏足4の字固め。さらに低空ドロップキックを発射も、コブが足を上げて回避しぶっこ抜きフロントスープレックス。
 コブは串刺しバックエルボーから旋回式バックドロップ。さらにツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ってロープに振るが、内藤が耐えてスイングDDT。さらにヒザへの低空ドロップキックから雪崩式エスペランサからコリエンド式デスティーノを狙うが、コブが耐えて振り払う。内藤はまたも低空ドロップキックからコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、コブがコーナー上で持ち上げて雪崩式パワーボム。
 コブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、内藤が暴れて着地し変形カーフキラー。しかしコブはこれもぶっこ抜いてジャーマン・スープレックス。さらにラリアットを発射も、内藤がかわして延髄斬り。コブは倒れずラリアットを叩き込む。
 コブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが足に力が入らずよろけてしまい、内藤が変形バレンティアで切り返す。さらに満を持してのデスティーノで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
内藤哲也
「ジェフ・コブ、ホントすごい選手だな。そのすごい選手に勝った俺って、もっとすごいでしょ? って、ホントは強がりを言いたいけどさ、ちょっとダメージがデカすぎるわ。まぁ俺も、そんな簡単に負けてらんないんでね。だって昨日、ここで宣言したから。2023年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントに戻るってね。そういえば、さっき、プロレスリング・ノアの選手たちが、わざわざ新日本プロレスの会場に来てくださったようだね。今日は1月5日だけど、もしかして彼ら、日付を間違っちゃったのかな? 1月8日まで、あと3日間あるわけで、俺は声を大にして、彼らに言いたいよ。そう、まさにトランキーロ! あっせんなよ、ってね。まぁ心配しなくても、金剛の皆様、我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが、最高級のおもてなしをしてあげますよ。楽しみにお待ちください。ではでは、皆様、次は1月8日、横浜アリーナ大会で、またお会いしましょう。アディオス!」

第7試合


 KENTAは入場の際に竹刀を2本手に取り、1本を棚橋に投げ渡して果し合いのような雰囲気が醸成。
 ゴングを待たずに竹刀でチャンバラが始まり、KENTAの竹刀をはたき落とした棚橋がリング内外でKENTAを滅多打ち。KENTAは本部席からUSヘビーのベルトを奪って棚橋を殴打。棚橋の竹刀も奪って棚橋を滅多打ちにしていく。
 KENTAはリングの下からパイプ椅子や金属製のお盆、かつてお気に入りだった挑戦権利証のアタッシュケース、スチール製のごみ箱と多彩なアイテムをリング内に投げ込む。KENTAはイス、お盆で棚橋を殴打して、リングの下からラダーを取り出す。
 KENTAはコーナーに立て掛けたラダーに棚橋をぶつけ、竹刀で滅多打ち。さらにスチール製のごみ箱で殴りかかるが、棚橋が低空ドロップキックでカウンター。
 棚橋はお盆、ごみ箱でKENTAの頭をぶん殴り、ごみ箱をKENTAの頭にかぶせてからイスでフルスイング。
 棚橋はリングの下からエアではないギターを取り出し、KENTAの頭に叩き下ろす。
 さらに棚橋はリングの下から取り出した長テーブルを場外にセット。これを妨害に来たKENTAの足を取り、ロープを絡めたドラゴンスクリュー。さらにリング内でテキサスクローバーホールドを狙うが、KENTAが下からアタッシュケースで頭をぶん殴り、ブサイクへの膝蹴り with アタッシュケース。KENTAは棚橋をテーブルの上に寝かせてコーナーに上っていくが、棚橋がガバリと起き上がって追いすがり、テーブルへの奈落式ブレーンバスターを狙う。KENTAが抵抗するとドラゴン張り手でリング内に叩き落とし、棚橋はリングの下から大量のパイプ椅子をリング内に投げ込み山を作る。
 棚橋はイスの山へスリングブレイドで飛び込んでいき、2人ともに大ダメージ。大量のイスの上に寝るKENTAへハイフライフローを発射も、KENTAが回避し棚橋はイスの山へと自爆。
 KENTAは棚橋をコーナーに押し付けて顔面ウォッシュから大量のイスを重ね、串刺しドロップキック。さらにgo 2 sleepを狙うが、着地した棚橋がツイスト・アンド・シャウト、2発目のツイスト・アンド・シャウトはイスの山の上へ。
 棚橋は場外にセットしていたイスをリング内に持ち込むと、KENTAをその上にセットしパイプ椅子も重ねる。棚橋はコーナーに上ってハイフライフローを狙うが、KENTAがイスを手に取って起き上がり、下から棚橋の顔面を殴打。KENTAはテーブルを改めてセットし、トップロープから雪崩式ファルコンアロー。
 KENTAはリングの下からもう一脚の長テーブル、ギガラダーをリングに放り込み、ギガラダーの固定装置に「しっかりし過ぎだろ!」と愚痴をこぼしながらたっぷり時間をかけて組み立ててから棚橋をテーブルの上にセット。KENTAはギガラダーの上からダイビングフットスタンプを狙うが、棚橋は起き上がってラダーを揺らし、KENTAは顔面からゴミ箱に落下。棚橋はKENTAをテーブルにセットし、ギガラダーからのハイフライフローを投下し、これでカウント3を奪った。

<試合後コメント>
棚橋弘至
「(コメントブースの席について、しばらく頭を抱え)嬉しいとか、悲しいとか、悔しいとか、何の感情も残ってないです。ただ…ただあるのは虚無感……。虚しいだけ…。なんでオレ、プロレスラーになったのかな………。プロレスラーである自分を誇りに思いたくて……。ああ…はあ…ベルトは返ってきたけど、どっからスタートすればいいのか分からないです。ああ、藤波さんが好きだったなあ……。ああ、武藤さんに憧れたな。で、今、これか…(苦笑)。ああ……レスリングやらなきゃ……。こってこての60分フルタイムドローのレスリングやりたいよ(と涙声で語りながら立ち上がり、天を仰ぎながら鼻をすすりつつ)ふー(と一息つきながら控室へ)」

第8試合


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かずじっと睨み合い、グラウンドで首の取り合いからクリーンブレイク。
 ロックアップで組み合い、リストの取り合いからグラウンドでヘッドロックの奪い合い。オスプレイがエルボー連打からロープに飛ぶとオカダがビッグブートでカウンターし、足を踏んでからロープに飛んだオスプレイをフラップジャックで放り捨てる。オカダは腰へのエルボー連打からスイングネックブリーカーからチンロック。さらにオスプレイをコーナーに上げて地対空ドロップキックを狙うが、これをかわしたオスプレイがハングマンDDTからピッピーチェリオ。場外に逃れたオカダを追っていったオスプレイは場外鉄柵に叩きつけたりリング周囲を連れ回しながらエルボーを打ち込んだりといたぶっていく。
 オスプレイはリングに戻してサッカーボールキック、エルボー、逆水平チョップを連打。さらに旋回式サイドバックブリーカーからネックロック。さらにロープに飛ぶがオカダはフラップジャックで迎撃。
 オカダは往復ロープワークからランニングバックエルボー。さらに串刺しバックエルボーからDDT、さらにロープに振るがオスプレイはハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙う。オカダはこれを先読みしてキャッチしてリバースネックブリーカー。続けてツームストンパイルドライバーを狙っていくが、オスプレイは暴れてエプロンに着地。そのまま奈落式ブレーンバスターを狙うがオカダも必死にエプロンに着地し、ショットガンドロップキックでオスプレイを鉄柱に叩きつける。さらにビッグブートで場外鉄柵の外に叩き出して鉄柵越しのクロスボディを発射も、オスプレイがトラースキックで叩き落とす離れ業を見せる。

 そしてオスプレイは照明が組まれたやぐらに登っていき、とんでもない高さからムーンサルトアタック。
 さらにオスプレイはオカダをリングに放り込み、コーナートップから後頭部へのピッピーチェリオ。立て続けに垂直落下式パワーボムからオスカッターを狙うが、オカダが振り払ってエルボー連打。オスプレイはサマーソルトキックから延髄斬り。場外に逃れたオカダへサスケスペシャルを発射も、オカダがキャッチしてツームストンパイルドライバー。
 オカダはオスプレイをリングに戻してミサイルキックからマネークリップ。オスプレイがコーナーに叩きつけて外すとオカダがショットガンドロップキック。さらにコーナートップからダイビングエルボードロップ。レインメーカーポーズを決める。
 オカダがレインメーカーを狙うが、オスプレイはカサドーラで組み付く。オカダはそのままジャーマンを狙うがオスプレイが着地してハイキック。さらにオカダのドロップキックをかわしたその場飛び式シューティングスタープレスを発射もオカダが剣山で迎撃。さらにオカダがロープに振ってドロップキックを発射も、オスプレイが空中でキャッチしてそのままパワーボムで叩きつけるという切り返しを見せる。
 オスプレイはオカダをトップロープにぶら下げ、その状態でシューティングスタープレスを投下。さらにコーナートップから正調式シューティングスタープレス。さらにオスカッターで顔面から叩きつけるが、オカダはギリギリでキックアウト。オスプレイは後頭部へのエルボーバッドからヒドゥンブレイドを発射も、オカダがこれを回避しツームストンパイルドライバーを狙う。オスプレイはリバースして掟破りのツームストンパイルドライバーからレインメーカーポーズ。さらに掟破りのレインメーカーを発射するが、オカダがこれを回避して掟破りのストームブレイカー。
 オカダがレインメーカーを狙うとオスプレイが抵抗。オカダは後頭部へのドロップキック、正調ドロップキックからレインメーカーを発射もオスプレイがキャッチしてスパニッシュフライ。
 オスプレイはオカダの腕を取りながらショートレンジラリアットを連打。さらにスーパーオスカッターを決めるもカウントは2。オスプレイはストームブレイカーを狙うが、オカダが空中で姿勢を入れ替え、旋回式ツームストンパイルドライバー。さらにレインメーカーを発射もオスプレイは着地してストームブレイカーの体勢。オカダはローリングラリアットで切り返し、レインメーカーを叩き込むもまさかのカウント2。オカダはマネークリップで捕らえ、そのまま逆落としを狙うが、オスプレイが着地して掟破りのレインメーカーをクリーンヒット。
 満身創痍の2人は膝立ちになりながらもエルボーを打ち合っていき、オカダが連打で打ち勝つとオスプレイは前のめりにバタリと倒れ込む。オカダは逆さ押さえ込みから入るショートレンジ式レインメーカーを2連打から雄叫びを上げ、レインメーカーを狙うもオスプレイはホップアップ式エルボーバッドからヒドゥンブレイド。
 オスプレイは天に向かって雄叫びを上げ、ステップキックからストームブレイカーを狙うが、オカダがエビ固めで切り返す。キックアウトしたオスプレイはサイレントウィスパーからジャンピングニー、強烈なヘッドバッドからエルボーパッドを投げ捨てて突っ込んでいくが、オカダがカウンターのドロップキックが突き刺さる。さらにオカダが変形みちのくドライバーIIからレインメーカーを炸裂させ、3カウントを奪った。

オカダ「オスプレイ!本物のチャンピオンはこの俺だけど、お前の強さは本物だよ。俺が認めてやる。これで胸を張って言えると思います。IWGP世界ヘビー級チャンピオンはこの俺だ!昨日の鷹木さん、今日のオスプレイのように、50周年にふさわしい相手と、50周年にふさわしい戦いを皆さんにお見せしますので、オカダ・カズチカに、IWGP世界ヘビー級チャンピオンにご注目ください!」
(※内藤が入場ゲートから歩いてきてリングイン)
内藤「昨日は鷹木に勝利し、そして今日はオスプレイに勝利。今、新日本で一番強い男は間違いなくオカダだよ。だからこそ、そんなオカダを感じてみたい。だからこそ、そんなオカダの持つベルトにチャレンジしたい。次のタイトルマッチの相手、内藤哲也、どうだ?」
オカダ「まあ、この“歓声”を聞いたら問題ないでしょう。オカダ・カズチカvs内藤哲也、決定で良いんじゃないでしょうか。50周年に相応しいんじゃないでしょうか」
(※内藤が満足げに笑い、拳を突き上げて去っていく)
オカダ「いいねえ、50周年。俺がチャンピオンになったからには、こういうワクワクする闘いを皆さんにお届けすることをお約束します。そして、1・4。1・5、2日間、熱い声援本当にありがとうございました!本当に、声が出せない中、応援してもらって、でもその熱い声援ってのはしっかり選手に届いて、しっかり熱い闘いで返せたんじゃないかと思います。本当にありがとうございました!本当に、50周年ってのは始まったばかり。まだまだ続いていきますので、皆さんよろしくお願いします。あと1つだけ。猪木さん!俺はこの新日本プロレスのリングの上に猪木さんが上がってくれるのを待ってます!元気があれば何でも出来る。そうでしょう?猪木さん、しっかりと元気になってまたこのリングに上ってください。リングに上がる50周年、ふさわしいんじゃないかと思います。みなさんもしっかりと、まだまだ油断できないですからね。気をつけて。俺、やっぱり声援のある中でプロレスがしたい。(※涙で声をつまらせる)もう無観客に戻りたくないですし、しっかりとみんなの前で闘っていきます。新日本プロレス、全選手、熱い戦いしますので!これからも新日本プロレス、よろしくお願いします!新日本プロレスも50周年まで来ることが出来ました、そしてこの先まで、50年先までこのオカダ・カズチカで食っていけるように、まだまだ盛り上げていきますのでよろしくお願いします!今日はありがとうございました!というわけで!新日本プロレスに、金の雨が降るぞ~ッ!」

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ&CHAOS
※後藤、YOSHI-HASHI、石井、ロッキー、イーグルスが待ち受ける中、オカダが矢野に付き添われて登場すると、全員が拍手で迎えて祝福。
ロッキー「オカダサン、おめでとう! オマエは2日連続でIWGP世界ヘビー級チャンピオンであることを証明したな。CHAOSのためにカンパーイ! ハッピー・ニュー・イヤー!」(※全員で乾杯すると、オカダ以外はお祝いの言葉をかけて立ち去る)
オカダ「ありがとうございました!」

──昨日今日と戦い抜いて、ベルトとともにインタビューに応える今の思いは?
オカダ「やっぱり2020年ですね、1月4日は勝ってたんですけど、5日に負けるっていう、そういう悲しいことも、思い出したくないようなこともあったので、今回はこうやって4日、5日と勝つことができたので、すごくうれしいですし、やっぱり4日だけ勝つ、逆にオスプレイが5日だけ勝つ、そんなようなことよりも、2日連続で勝つっていうことがこの新日本プロレスを引っ張っていく人間にふさわしいと思うので、昨日今日と、素晴らしいチャレンジャーと、素晴らしい元チャンピオン、鷹木さん、その2人と戦うことができて、その中で勝つことができたので、ホントに僕の中でお正月が来たような……すごい、うれしいです」

──この2試合、相手に対しての思いは?
オカダ「ホントにどちらも強かったですし、やっぱりこの新日本プロレスというリングのレベルの高さをすごく感じましたね。まぁでも、4、5と戦っていく中で、4代目のIWGPヘビー級の経験というのがすごく生きてきたと思いますし、今日2日連続でつらかったですけど、4代目で戦った経験がすごく生きて、今日はまた4代目のベルトに助けられたような気がしましたね」

──そのベルトをどんなベルトにしていきたいですか?
オカダ「まぁやっぱり、最高のベルトにしていきたいですね。4代目、IWGPヘビー級のベルトに負けないようなベルトにしていきたいですし、ホントにまだこのベルトの歴史は始まったばかり、新日本プロレスの歴史は50年ありますけど、まだまだ僕も4代目ですので、4代目IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、どんどんこの価値というものを上げていって、新日本プロレス、イコール、IWGP世界ヘビー級となるように、どんどんどんどん……昨日今日と、素晴らしい相手と戦いましたし、僕が巻いたことで世界中に届くことにもなると思いますので、しっかりとこのベルトの価値を上げていく、そして新日本プロレスの50周年を盛り上げていく、新日本プロレスをもっともっと上のステージに持っていく、そうやっていかないといけないなと思います」

──試合後、内藤選手が上がってきました。笑っていましたが、どんな思いでしたか?
オカダ「何か、久しぶりな感じがしましたね。2020年の1・5で負けた相手ですし、今日初防衛しましたけども、10年前の2012年、僕がレインメーカーとして新日本プロレスに帰ってきた時に、初めて防衛戦した相手で。それこそ40周年の旗揚げ記念日に戦った相手ですので、10年経って、またやるのかなと。ホントに、50周年を盛り上げたいですから、ふさわしい相手じゃないかなと思います。ただ適当に出てきた相手ではなく、実績もありますし、ワクワクしますね。僕と内藤さんが向き合っただけで、次のシリーズが楽しみになっている人もいると思うので、止まらないですよ、新日本プロレスは。どんどんいきます」

──その後、込み上げるようなものがあったように見えました。どんな思いがありましたか?
オカダ「まぁ何も込み上げてはないですけど……昨日目に当たってそれが痛いなというだけだったんですけどね。やっぱり僕は歓声のある中で試合したいですし、僕だけじゃなくて、お客さんもそうだと思うんですよ。やっぱりそういう中でのプロレスが楽しいと思いますし、無観客でやるってのはすごく淋しいこと……無観客でやることっていうよりも、2020年のような状態で、プロレスのリングだけじゃなくてですね、世間がそうならないように、しっかりとまた気を引き締めて、また一歩ずつ前に進めるように、また3カウント入りそうになるのではなく、返して返して返して勝ちにいく、そういうものを、気を引き締めてまた進んでいかないといけないと思いますし、だからホントにその日を楽しみにしたいと思います。その時はまた僕が中心にいないとダメだと思いますし、その日まではずっと勝って、このベルトと一緒に盛り上げていきたいと思います」

──この2日間、新日本のリングではいろいろなことが試合の中で起きていました。この新日本プロレスの50周年、どんなものにしていかないといけないという使命を感じていますか?
オカダ「まぁ、僕に任せてください。今の新日本プロレスはオカダ・カズチカでしょという気持ちもありますし、どんな戦いがあろうとも、メインイベントでIWGP世界ヘビー級とともに、素晴らしい戦いを僕が見せていきますので、リング上でどんな反則があって、不満が溜まるようなことがあったとしても、それを晴らすような戦いを、僕がこのベルトとともに見せていきますので、しっかりと僕に任せてください」

──おめでとうございました!
オカダ「ありがとうございました!」

ウィル・オスプレイ
※オスプレイは若手の肩を借りてインタビュースペースにたどり着くと、しばらく顔を伏せたまま。付き添っていたオーカーンがベルトを机の上に並べると、IWGP世界ヘビー級のベルトを引き寄せてニヤリと笑う。
オスプレイ「寂しくなんかないよ。俺が悲しんでるのを見て、喜ぶヤツもいるだろうが、感情っていうのはそういうものだな。今、この状況でここに座っていること、それ自体が最悪の状況だ。しかし俺は誰からも手助けは受けられない。ここ2年間、俺は周囲の人々を助け続けた。しかし、今、俺が悲しんでいるところを見て喜んでいるヤツがいるならば、笑顔を見せようじゃないか。落胆しているかって? それに答えるなら、『イエス』だ。もう俺の腰にはベルトがない。これまで長いこと、オカダと俺の一騎打ちが続いてきた。しかし、ほとんどの場合、オカダの勝利で終わるというのが、この2人のストーリーだった。しかし、その事実を受け止め、そして乗り越えるためにここまで来た。俺はさらに強くなった。しかしこのまま戦い続けて、30半ばまで戦い続けたら、体もガタが来るんだろうなぁ。AJ・スタイルズやケニー・オメガのような高給取りのスター選手たちも、30代を越えて力を失って来つつあったようだが、俺はまだ30歳にも満たずに、このポジションに君臨することができている。それには、オカダも、そして世界も実は怖がっているんじゃないかなぁ。俺が30を越えたらどうなるのか。しかし俺は、今日はファンに謝らないでおこうと思う。俺はここで、ただ次のチャンスを待ったりはしない。ここにい続けて、次の東京ドームのメインイベントでまた戦えるように、そしてこのベルトを自分の腰に負けるように戦い続ける。それまで、このベルトは返してやるよ。俺には友人なんかいないんだ。でも、(※横に立っているオーカーンとヘナーレをチラリと見て)大事なブラザーたちがいるからな(※と、IWGP世界ヘビー級のベルトは机に残し、他の3本のベルトを手に引き上げる)」

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