【試合詳細】9・6 スターダム後楽園ホール大会 彩羽匠vs中野たむ 【フューチャー】ウナギ・サヤカvs月山和香 朱里vs小波 スターライト・キッドvsコグマ ジュリアvs白川未奈 ひめかvsなつぽい

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『5★STAR GP 2021』
日程:2021年9月6日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:471人(コロナ対策限定人数)

▼桜井まいスターダム・チャレンジ・4 15分1本勝負
[Donna Del Mondo]○舞華
6分20秒 山茶花→片エビ固め
[COSMIC ANGELS]●桜井まい(フリー)

▼フューチャー・オブ・スターダム選手権試合
【王者/COSMIC ANGELS】○ウナギ・サヤカ
8分48秒 大ふへん固め
【挑戦者】●月山和香(フリー)
※ウナギが2度目の防衛に成功

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Queens Quest]○上谷沙弥【3勝2敗=6点】
7分40秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
[大江戸隊]●琉悪夏【0勝4敗=0点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Queens Quest]○渡辺桃【2勝1敗=4点】
1分24秒 回転エビ固め
[大江戸隊]●フキゲンです★【1勝4敗=2点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Queens Quest]○渡辺桃【3勝1敗=6点】
5分34秒 起死回生を切り返しての片エビ固め
[大江戸隊]●鹿島沙希【1勝3敗=2点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]○ひめか【2勝2敗=4点】
12分12秒 アルゼンチン・バックブリーカー
[Donna Del Mondo]●なつぽい【2勝3敗1分=5点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]○ジュリア【3勝2敗=6点】
5分33秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
[COSMIC ANGELS]●白川未奈(フリー)【2勝3敗=4点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[大江戸隊]●スターライト・キッド【3勝2敗1分=7点】
12分0秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[STARS]○コグマ【2勝1敗=4点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]●朱里【2勝2敗1分=5点】
13分14秒 スリーパーホールドを潰しての体固め
[大江戸隊]○小波【4勝2敗=8点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[COSMIC ANGELS]●中野たむ【3勝3敗=6点】
14分54秒 ランニングスリー→エビ固め
○彩羽匠(Marvelous)【2勝1敗=4点】

彩羽がたむに激勝し「つらい状況のMarvelousを絶対いい方向に持っていく」と決意を叫ぶ!ウナギが王座防衛し月山和香にスターダムの洗礼!葉月の復帰戦はコグマと同期対決!

第1試合


腕の取り合いからヘッドロックの攻防となり、舞華がショルダータックルで打ち勝ちボディスラム。膝つきフォールからコーナーに押し込み「そんなもんか」と挑発すると、桜井がエルボー連打からビッグブート、エルボードロップからマウントエルボーも、舞華が即座にマウントを取り返してエルボー。舞華がビッグブートからロープに飛ぶが、桜井がフェイスクラッシャーで迎え撃ち、踵落としからSTF。舞華がロープにたどり着くと、桜井がコーナーに上ってダイビングエルボードロップ。
 桜井がエルボー連打からロープに飛ぶと舞華がラリアットからスリーパーホールド。桜井がなんとかロープにたどり着くと、舞華が山茶花で叩きつけて3カウント。

第2試合


 両者しっかり握手を交わしてゴングが鳴ると同時に月山がドロップキック5連打。さらにロープに振っていくがウナギがショルダータックル。ウナギはヒザへのエルボードロップからニークラッシャー、逆片エビ固めでギブアップを迫る。

 ウナギは両手を広げて月山に好きなようにエルボーを打たせていき、自身は強烈なエルボーでなぎ倒してキャメルクラッチ。ウナギが無理やり引き起こすと月山はヒザへの低空ドロップキックからコーナーに振って串刺しドロップキック2連打。続けてパロスペシャルを狙うがウナギがチンクラッシャーで切り返してビッグブート。見得を切ってからギロチンドロップを発射も月山がこれを回避してパロスペシャル。ロープにしがみつくウナギの背中に串刺しドロップキックからロープに飛ぶが、ウナギが開脚式フェイスクラッシャー。

 ウナギは再び両手を広げて月山に好きなようにエルボーを打たせ、ロープに飛ぶも月山がカウンターのクロスボディ。さらにミサイルキックからコーナーに押し付けながらのグラウンドバロスペシャルから腕十字。月山がウナギを引き起こすと、ウナギがコードブレイカーからギロチンドロップ。続けて大ふへん固めを狙うが月山が首固めで切り返し、さらにスクールボーイ2連発からオクラホマロール。ウナギはこれを全てキックアウトしてからスカルクラッシングフィナーレで叩きつけ、最後は大ふへん固めでギブアップを奪った。

ウナギ「どうやら今日もまた傾いてしまったなあ。誰だっけ?なんとか山?なんだっけ?(※月山にマイクを突きつける)」
月山「月山和香です!」
ウナギ「月山ね。覚悟を持ってスターダムに上がってきたと思うけど、これよりももっともっとキツくて、痛くて、苦しくて。でも、自分の力で乗り越えなきゃいけないこと、メチャクチャ出てくるから、こんなんでビビんなよ?さあ、今ね、査定係のタイトルマッチ、賛否否否否否否両論なわけなんですけど、私はここに来てアーティストのベルトを巻いて、心身ともに強くなったし、このリングで育ててもらったと、本当に思ってます。だから、私はこのフューチャー・オブ・スターダム、未来のベルト、そしてこのベルトは唯一権利がある、キャリア3年未満の子たちしか、1つだけ限られているベルト。この尊いベルトを、私は権利を持つ全ての人で闘いたいと心から思ってます。生え抜きの人は自ら名乗り出てほしいと思ってます。そして初めての人は、これからもっともっとキツイことがあっても、下を向かず狙うものを狙って進んでほしいと思ってます!というわけで!ウナギカブキ、まだまだ終わりませんよ!よろしくお願いします!」

<試合後コメント>

ウナギ・サヤカ
「守りましたぁ~♪パチパチパチパチパチパチパチぃ~♪……はぁ、今日もまた、私のもとにフューチャーが帰って参りました~よかったあ~♪そうですね、初めてのスターダムで初めてのタイトルマッチって、なかなかにパンチのあることやってると思うんですけど、私はきっと、今日の日が忘れられない日となって、どんなときもあの月山の胸にあって、どんどん上を目指してもらえたらいいなと、本当にに思ってます。このベルトだけが唯一条件がついてて、キャリア3年未満と20歳以下っていう条件が付いているんですけど、その限られた尊いベルトなので、ここにいる条件が当てはまるすべての選手で。前の挑戦者のときはみんなまだ、タイトルマッチとかしたことない人たくさんいたんですけど、それがなく、みんながこのベルトを欲しがって、みんなでこのベルトを取り合いできる、そんな一番盛り上がるフューチャーにしたいと、思ってます!終わりィッ!」

――査定を終えて、月山選手はいかがでしたか
「んあ~、そうですねぇ。まだまだだったんじゃないでしょうか。正直、ダメージはありませんし、でも、その丸め込みだとか勢いとか気持ちは多分あるんですけど、やっぱりね、彼女も久々の試合だったと思いますし。そういうのも含めて、ホンットにここからじゃないですかね?」

――桜井選手に続いて月山選手とのフューチャー戦でしたが、王座戦としてはいかがでしたか
「私としては……なんだろう?多分初めてリングに上がる、プラス、初めてのタイトルマッチ。かなり緊張するというか、キツい試合だと思うんですよ。でもやっぱり、踏み出せないままずっとタイトルマッチ挑戦できずにいるよりも、私はこの一発目でやって、次にもっとこのベルトへの思いが強くなって取りに来るという。ちょうど今日でキャリア1年だったので、あと2年あるじゃないですか。その2年を、機を待つんじゃなくて、やっぱり欲しがってほしいなって気持ちがあるので。私もCOSMIC ANGELSに入れて、あっという間に挑戦してわけのわからないまま巻いてたというのが正直あったんですけど、やっぱりベルトにメチャクチャ育ててもらったので、やっぱり巻いてから手に入れるものの方が大きいと思うので、巻くところまでとにかくとにかく進んでほしいなっていう思いです」

――挑戦の資格などの話で物議を醸しましたが、フューチャーというベルトに関しては他のベルトとは違う?
「そうですね、これだけじゃないですか、決められているのって。でも逆に限られているけど、チャンスはその枠にいる人には無限大なので、そこは攻めてほしいなと思います」

――よく口にしている生え抜きからの挑戦表明が今回なかったことについては
「そうですね、でも、生え抜きの人たちって逆にこのフューチャーのベルトを巻いてた人を知ってるので、やっぱり飯田にしろ、詩美さんにしろ、スゴい人が巻いてたっていうのもあるので、多分挑戦しにくい気持ちではあると思うんですけど、彼女たちはそれなりの強さを持っていると思うので、それは自分の足で来てほしいなと。早速噛み付いている人もいますけど、噛み付くってことは意識してるってことなので、それに関しては私の勝ちかなと思ってます」

月山和香
――初めてのスターダムはいかがでしたか
「すごく緊張しました。やっぱり、久しぶりのリングはすごく痛かったですし、2日前に参戦表明させてもらって、そこからベルトをかけてくれるってウナギさんが言ってくれて……こんな幸せなことあっていいのかなって。闘う前から負けることは考えなくて、絶対勝つって気持ちで上がったけど、やっぱりまだまだ強くならなきゃいけない。今日でデビューしてから1年経過して、あと2年、フューチャーの挑戦権があるけど、2年と言わず、すぐにでも取りたい。強くなりたい!せっかくこのリングに来たから、強くなりたい!ウナギさん、ありがとうございました!」

第3試合


 試合開始から琉悪夏がラフファイトで優勢を掴み、顔面ウォッシュがクリーンヒットした上谷はガクリと両膝を付いて苦悶の表情。上谷が膝立ちでエルボーを放っていくと琉悪夏は余裕で受け止めて顔面にビッグブートを叩き込んでいくが、上谷は側転+ロンダートからのドロップキックで反撃開始。
 上谷は串刺しジャンピングニーからドロップキック。琉悪夏からクロスボディの反撃を受けるも即座にビッグブートで反撃。琉悪夏はサミングからショルダータックル、セントーン、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと連撃してコーナーに上がり冷凍庫爆弾を狙うが、上谷が雪崩式アームドラッグからスワンダイブ式ダイビングクロスボディを見舞い、ノーザンライト・スープレックス・ホールド。
 両者正面からエルボーの打ち合いとなり、ビッグブートの打ち合いに発展。上谷が優勢になるも、琉悪夏はラリアットで叩き伏せ。ロープワークの応酬のさなかで追走バックエルボー。琉悪夏はラリアットで試合を決めにかかるが、上谷がフランケンシュタイナーで迎え撃ち、そのままエビ固めに捕らえて3カウント。

第4試合


 フキゲンは鎖付き首輪を鹿島に引っ張られながら不機嫌な様子で入場し、この日はポケットに東スポを突っ込んだ姿でリングイン。
 ゴングと同時に渡辺が突っ込んでいってハイキックも、フキゲンはこれを回避しロープに飛ぶ。渡辺がドロップダウンするとその真横でヤンキー座りで喫煙ポーズ。さらに「デース!デース!フキゲンデース!」と串刺し攻撃を狙うが、渡辺が回避して串刺しミドルキックを連打。しかし、フキゲンは丸めた東スポで渡辺の頭をぶん殴り、東スポを読みながらの蒼魔刀。続けて後方回転エビ固めを狙うが、渡辺がこれをひっくり返しながらエビ固めのシーソーゲームとなり、最終的に渡辺が3カウントを奪った。

第5試合


 フキゲンとの試合が終わった瞬間に鹿島がリングに飛び込んで渡辺にストンピングを連打する中で試合開始のゴングが鳴る。
 鹿島は着ていたパーカーを脱いで渡辺の首を絞め上げながら場外に放り出し、フキゲンが東スポで渡辺の全身を殴打。ロープにくくりつけながら記念撮影を行う。
 鹿島はさらにフキゲンに東スポで渡辺の頭を叩かせてから串刺し攻撃を狙うが、渡辺が振替して串刺しドロップキック2連発からブレーンバスター。さらにチキンウイングフェイスロックからBドライバーを狙うが、鹿島が回転エビ固め。渡辺はキックアウトしてPKを叩き込むも、追撃を狙ったところで鹿島がフランケンシュタイナー。

 ロープ際の渡辺に貫通ビッグブートを叩き込んでからダブルアーム・スープレックス。エルボー連打で粘る渡辺に対し、鹿島はサミングからビッグブートも、渡辺はハイキックをクリーンヒットさせ、膝立ちになった鹿島の後頭部に蒼魔刀。さらに胴絞チキンウイングフェイスロックで絞り上げ、テキーラサンライズを狙うが鹿島が耐えて起死回生を狙う。これを耐えきった渡辺がハイキックからピーチサンライズの体勢も、鹿島は再び起死回生。これで決まったかと思われたが、先読みしていた渡辺が技をかけられながらも腰投げのように身体を浴びせて押さえ込み、これでカウント3が入った。

第6試合


 DDM対決、かつ元アクトレスガールズ対決のこの試合。ひめかは試合前に握手を求め、なつぽいがこれに応じて手を握った瞬間に引き寄せて首固め。慌ててゴングが鳴らされる中、なつぽいはスクールボーイ、ラ・マヒストラルと丸め込みを連発も、キックアウトしたひめかがショルダータックル。
 ひめかは、なつぽいのクロスボディをキャッチしてボディスラム、アームドラッグを腕力だけで耐えてコーナーに投げ飛ばし、ロープに身体を絡めながらのキャメルクラッチ、リング中央での変形キャメルクラッチと圧倒。

 ひめかがなつぽいを引き起こすと、なつぽいはソバットからのカサドーラ式フェイスクラッシャーで反撃し、貫通ドロップキックで場外に叩き出してから場外ダイビングクロスボディ。リングに戻してから再びダイビングクロスボディを見舞い、ジャーマンの体勢に入るがひめかが振り払ってエルボー合戦に持ち込む。ひめかがパワーで上回っていくが、なつぽいはフランケンシュタイナーで対抗。ひめかも即座に起き上がってジャンピングニーを叩き込み、串刺しランニングニーからJPコースターもなつぽいが着地して顔面ソバットからヘッドハンター。さらにフェアリアル・ギフトを投下もひめかが回避してスライディングラリアットからなつぽいの身体がコの字になるほどの逆エビ固め。続けてJPコースターからパワーボムを狙うが、なつぽいが振り払ってソバットからのジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにフェアリアル・ギフトからフェアリーブリンクを狙うが、ひめかが首投げで切り返してスライディングラリアット。さらにラリアットで叩き伏せてからアルゼンチン・バックブリーカーで絞り上げるとなつぽいは無念のギブアップ。

 ひめかは笑顔でなつぽいの手を握り、振り払ったなつぽいに改めて握手を求めるが、なつぽいはその手を叩いて悔しそうに退場していった。

第7試合


 ジュリアが入場し、コーナー上でポーズを決めた瞬間に白川が奇襲。
 ヒザへの低空ドロップキックから後頭部への低空ドロップキック、スリーパーホールドからロメロスペシャル。エルボーの打ち合いからブートでこれを制し、後頭部へのスライディングエルボーから首4の字固め。

 ジュリアがブレイクすると白川がダイビングエルボーを見舞い、後頭部へのローリングエルボー。ジュリアをコーナーに上げて地対空バックブローからグリーンキラー。さらにインプラントDDTを狙うが、ジュリアが振り払ってノーザンライト・ボムの体勢へ。白川がこれを首固めで切り返してジュリアの起き上がりにローリングエルボー。さらにロープに飛んでフライングクロスチョップを狙うが、ジュリアがキャッチしてノーザンライト・ボムで叩きつけて3カウント。

第8試合


 選手コール時にキッドがコーナーに上がってポーズを決めた瞬間にコグマが地対空ドロップキックで奇襲。場外戦となる中でゴングが鳴り、コグマがキッドのマントを剥ぎ取って首を絞めつつ首を場外鉄柵にロックした上でドロップキック。
 戦いの場がリングに戻ると、ロープワークの応酬の中ドロップダウンしたコグマにキッドがフットスタンプ。アームドラッグの攻防を制したキッドがコグマの顔面をロープにくくりつけてグリグリと踏みつけ、ぶら下がり式で髪の毛を引っ張り、エプロンを駆けて顔面にビッグブート、場外鉄柵に叩きつけてからの串刺しビッグブート。
 キッドはコグマをリングに戻してエルボーを連打し串刺しエルボーを放つが、コグマが回避してボディスプラッシュからガン・スタン。さらにスリーパーホールドも決まり切る前にキッドが慌ててロープブレイク。コグマがキッドをロープに振ろうとするが、キッドはフランケンシュタイナーで切り返して619、その場飛びムーンサルト。続けて断崖式DDTからケブラーダを狙うが、コグマが下から足を引いて場外に落とし、場外ダイビングクロスボディを狙ってコーナーに上っていくものの、キッドがリングに戻って雪崩式アームドラッグから旋回式フロッグスプラッシュを発射も、コグマが回避。自爆したキッドは痛みにのたうち回る。

 コグマはネックチャンスリーからキッドのドロップキックをスライディングでかわして顔面にドロップキック。さらにコグ☆ラッチに捕らえるもキッドがエビ固めで切り返してシーソーゲームに。コグマはロコモーション式スクールボーイで押さえ込んでいくも、キッドが下から蹴り上げてコグマをロープ際まで吹き飛ばし、後頭部への蒼魔刀からテキサスクローバーホールド。キッドがムーンサルトを狙ってコーナーに上るが、コグマが追いすがって雪崩式ガン・スタン。さらにミサイルキック、ガン・スタンと連撃。ロープに振られたキッドがライオンサルトを狙うも、コグマはこれを背後から組付き、足をクラッチして高角度ジャーマン・スープレックス。さらにコブラクラッチに捕らえながらぐるぐると振り回し、後頭部へのミサイルキックからジャーマン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

 試合後、リング上に葉月が登場してマイクを取る。

葉月「コグマ、久しぶり!またこうやってコグマとスターダムのリングで会えたこと、これは私は運命だと思っています!私の復帰戦、務めてもらえませんか?」
コグマ「オイ!葉月!久しぶりだね。正直、復帰するって聞いてびっくりしたけど、またプロレスはやると思ってたから。私は歓迎するよ。過去は結構つっかかって着たりしてたけど、同期として試合で精算させよう。……そうだなあ、10・9、大阪城ホール!せっかくだから、大きいところでやろう!」
葉月「じゃあ、10・9。大阪城で復帰します!コグマ、よろしくお願いします!」
(※2人がガッチリと握手)

<試合後コメント>

コグマ
「今日、勝ちました!実は、このリーグ戦で新旧ハイスピード王者から、私勝ってるんです!まだ分からないけど、ベルトに挑戦する権利はあるんじゃないかなって思ってます。ただ、今はとにかくリーグ戦突っ走ることと、また同期の葉月が戻ってくるみたいなんで、私は大きな大会で葉月と……もう何年ぶりかな?6年とか?けっこう経つけど、大きな会場で私が大きな勝利を挙げて、また葉月と切磋琢磨していきたいと思ってます。今日はハイスピードチャンピオンのスターライト・キッドに勝ちました!」

――葉月選手に対戦要求されてどう思いましたか
「プロレスを、彼女がすごくプロレスが好きなのは知ってたので、絶対戻ってくると思ってたんです。『プロレスやるだろうな』って。私がそうだったので。やりたいなと思ったらやるしかないので。ただ、なんかやっぱり、急に知ったので。しかも私がいない間に大会で発言してたので……そうですね、正直ビックリが大きいですね」


葉月
「今日はコグマに会いに来て、『復帰戦の相手を務めてほしい』と思いを伝えました。コグマとはデビュー戦でシングルして、レフェリーストップで負けて、ハイスピードをコグマが持ってるときに挑戦して負けて……ずっとバチバチやり合ってきた同期なので、やっぱり復帰するにあたって、同期はとても大事な存在だなと思ったので、今回はコグマに復帰戦を務めて欲しいと思いました」

――復帰戦の舞台として大阪城ホールという大きな会場を指定されました。同期2人で大会場で闘うということについては
「まあ、大きい舞台に立ったことがそんなにないので……なんだろ、まずは緊張。マジソンに立ったことはあるんですけど、やっぱりスターダムとしては全員が立ってるわけではないので、スターダムの大会で大阪城というのは復帰うんぬんよりも緊張の方が今勝っちゃってるかな」

――同期2人でどんな試合をしたいですか
「前にベルサール汐留で登場したときに言った通り。刺激を与えにきたので。生え抜きもそうですけど、今いるスターダムの選手全員に刺激を与えられればいいなと。同期2人で」

第9試合


 スターダムが誇る二大格闘戦士の師弟対決は、グラウンドでじっくりと関節を取り合う静かな立ち上がり。
 スタンドのヘッドロック合戦をショルダータックルで制した朱里がサッカーボールキックを発射すると小波がキャッチしてアンクルロックに捕らえるも、朱里は即座に転がって足を取りアンクルロックで返すといった一進一退の攻防が展開され、互いに交互にサッカーボールキックを打ち合う意地の張り合いに発展。全くの互角と見ると正面からミドルキックを撃ち合っていき、これも互角と見るとエルボー合戦へ。朱里がエルボーをキャッチしての背負投からスリーパーホールドも、小波がブレイクしてフロムジャングル。ロープブレイクした朱里に小波がミドルキックを連打も、朱里はこれをキャッチしてぶら下がり式アキレス腱固め。朱里がコーナーに上がると、小波は追いすがってコーナー上での卍固めでやり返し、ミサイルキックで追撃。

 小波が腕十字を狙うと朱里も体を起こして腕十字で取り返し、熾烈な腕の取り合いが展開。朱里がバッククラッカーからサッカーボールキック、投げっぱなしジャーマンと畳み掛けるも、小波は即座に起き上がってジャーマンでやり返す。ジャーマンでの意地の張り合いが展開されるも、朱里がランニングニーで吹き飛ばしてエルボー連打。小波もエルボーで応戦し、延髄斬りからハイキックを発射も、朱里も同時にハイキック。リーチの差で朱里のハイキックのみがヒットすると、朱里がハングドマンDDTからジャーマン。さらにバックブロー3連打から流炎の体勢に入るが、小波は回転エビ固めで切り返す。エビ固めのシーソーゲームを制した朱里がスリーパーホールドで捕らえるも、小波が首を絞め上げられながらも身体を後ろに倒してフォール。そのまま3カウントが入り、小波が師匠を相手に勝利をもぎ取った。

第10試合


 両者しっかりと握手を交わしてからゴングが鳴ると、身を低くしながら腕や首を取り合っていく堅実なレスリングの攻防を展開。
 一旦離れてから手4つで組み合うも、彩羽がガットショットからサッカーボールキック。逆エビ固め、サソリ固めと痛めつけ、場外に逃れたたむへエプロンを駆けての空対地サッカーボールキックを発射も、たむがキャッチして場外に引きずり落とし、鉄柵に叩きつけてからのバイオレットシューティング。さらに場外ダイビングクロスボディで追い打ち。
 リングに戻って互いにミドルキックの打ち合いとなるも、彩羽のミドルキックの威力が上回り、たむが何度も膝をつく。彩羽がロープに飛んでフライングニールキックを発射も、たむが前転してかわし、バイオレットシューティングを叩き込んでからタイガースープレックスの体勢も、彩羽がサムソンクラッチからハイキック。さらにスワントーンボムで追撃する。
 彩羽はたむをコーナーに上げてランニングスリーを狙うが、たむが着地してスピンキックからジャーマンスープレックス。さらにコーナーに上がると彩羽が追いすがって雪崩式ブレーンバスターを狙うものの、たむがコーナー上でのフロントネックロック。あわや湿疹かと思われたが、彩羽はこれを振り払って雪崩式ブレーンバスター。たむは即座に起き上がって雄叫びを上げながら後頭部にバイオレットシューティング。

 両者膝立ちになりながらもエルボーを撃ち合っていき、両者のランニングエルボーがクロスカウンター。踏みとどまった彩羽がハイキックを叩き込むも、たむも踏ん張ってハイキックからスピンキック。さらにタイガースープレックス・ホールドからトライライトドリームを狙うが、彩羽がロープをまたいでブレイクし、スリーパーホールドからパワーボム。そのままエビ固めに入るもたむがひっくり返してエビ固めのシーソーゲームとなり、たむが隠し技の飛びつき式腕十字を見せるも彩羽は即座に抜け出してバズソーキック、トラースキック、ハイキック。ガクリと崩れ落ちたたむをランニングスリーで叩きつけて3カウントを奪った。

彩羽「白いベルト、王者、中野たむに勝ちました!本当に今3戦目なんですけど、ホントにスターダム、いい選手がいっぱいいて、自分はこのリーグ戦毎試合、ドキドキワクワク、そしていつもとは違う緊張感に楽しんでます!本当にありがとうございます!そして、Marvelousは今……そうですね、つらい状況なのかもしれないですけど、自分がこのリーグ戦に出た意味、ここで今どういう覚悟で立っているかっていうのを、このリーグ戦を通して証明していきます!Marvelousを絶対いい方向に持っていくので、今後とも応援の方よろしくお願いします。ありがとうございました!」

<試合後コメント>

彩羽匠
「5★STAR GP、ちょっと出遅れまして今3戦目です。2戦目でね、まさか黒星となりまして、焦ってる状態でこの3戦目。中野たむ選手、自分は初めてだったんですけど、まあよくTwitterに出てくるし、よくメディアでも見るなっていう思いがあったので。でも、気にしないわけ無いですよね、あの選手を。なので、一度2戦目で1本取られたので、『3戦目、中野たむ選手かぁ……』って思いがあったんですけど、二冠冠王者なんですかね、今。二冠王者なだけあるなって思いますけど、自分も覚悟が違いますのでね。今の状況、さすがに負けて、『すみません負けました』っていうわけにはいかないので。それじゃ帰れないので。いやぁ……なかなかキツい闘いでしたね……」

――お互いの持ち味が出た素晴らしい試合だったと思いますが、たむ選手の感情を引き出してやろうという気持ちはありましたか
「いやあ、まあ本人が言われたら嬉しくないかもしれないですけど、岩谷麻優を見てるような、そんな、一瞬そんな感情が自分も出ましたね。やっても立ち上がってるので。『なんで効いてないの?』みたいな、そういう心が揺れるところはありましたけど、やっぱりプロレスって技の華麗さとかそういうのもあると思うんですけど、やっぱ、女子プロレスの一番いいところって自分は感情だと思うんですよ。なので、今日の中野たむ選手が、いつもと違う中野たむ選手が見れたなら、勝負はこうやって勝ちましたけど、まあ、ハイ。内容でも勝てたのかなという感じはしますね」

――次は11日の新宿大会で上谷沙弥選手、12日の仙台大会で琉悪夏選手という若い選手との対戦で、ほとんど知らない相手だと思います
「いやいや、知ってますよ。上谷選手は、暴露した上谷選手ですよね?(笑)もちろん知ってます(笑)会見で自分がいなかったことをいいことに一本取られた部分があるので、ある意味。自分はXで、こう、彩羽匠でお客さん『オーッ!』ってなるところが、上谷選手に一本取られたので。まあ勝負ではね、このリングの上では自分がしっかりその分取り返してやろうと思いますけど。琉悪夏選手に関しては……すごい大きい、スターダムにはあんまりいないような、スターダムって、細くて、筋肉とかもガッチリしてて、かわいらしい選手、とは対照的なガッチリしてて、しかも若い若い選手なので、すごく肝が据わってるなという印象はありますね。まあ、あんまり試合は見たことがないんですけど。でもまあ、その悪ぶってる部分を自分がいかにどう崩してやろうかなっていう、ちょっとかわいい琉悪夏ちゃんが出ちゃうかもしれないですね(笑)」

――リング上でも仰っていましたが、Marvelousの状況を踏まえてのリーグ戦という意味合いが強くなっていますか
「まあ、出る前にこういうことになるとは思わなかったですよ、リーグ戦。なので、リーグ戦が始まったと同時にいろいろ発表で賑わせちゃったと思いますけど。やっぱり残っている選手がいるので、その選手をいかにどう導いていくか。守ることも大事かもしれないですけど、守るって言うよりも自分は攻めに出て、その背中を残ってる後輩たちに見せていくことが一番だと思うので。まあそういった意味ではこのリーグ戦は一番……こうやってメディアの方たちもいっぱいいますし、背中を見せるのには一番いい試合なんじゃないかなと思います。もちろん結果も、ね……出さないといけないし」

中野たむ
「いや、星が……チカチカして……強い!彩羽匠、強い!やっぱり守るものがある人間って、メチャクチャ強いんだなって身を以て感じました。Marvelousを背負って、守り抜こうっていう強さ。目がギラギラしてて、打撃も全部強くて、その強さを身を以て感じました。でも、私にも守りたいものがたくさんできました。COSMIC ANGELSをスターダムで一番のユニットにしたいし、中野たむとして白いベルトの聖なる王者として、白いベルトをしっかり守り抜いていきたい。私は守り抜くために、これから攻めの中野たむで行きます!見ててください!……ふああ(※頭を抑えながら退席)」

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