【試合詳細】8・29 全日本プロレス後楽園ホール大会 【王道トーナメント決勝戦】諏訪魔vs芦野祥太郎 青柳優馬&青柳亮生&ライジングHAYATOvsSUGI&ブラックめんそーれ&フランシスコ・アキラ ゼウス&イザナギ&デビル紫vsヨシタツ&T-Hawk&立花誠吾

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『第8回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』
日程:2021年8月29日(日)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:700人

▼シングルマッチ
○斉藤ジュン
2分44秒 逆エビ固め
●塚本竜馬

▼「第8回 王道トーナメント」準決勝
[Evolution]○諏訪魔
12分39秒 万力固め
[NEXTREME]●宮原健斗
※諏訪魔が王道トーナメント決勝進出

▼「第8回 王道トーナメント」準決勝
[TOTAL ECLIPSE]●ジェイク・リー
9分34秒 ラストライド→体固め
[Enfants Terribles]○芦野祥太郎(フリー)
※芦野が王道トーナメント決勝進出

▼タッグマッチ
岩本煌史/○本田竜輝
8分23秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/●田村男児

▼10人タッグマッチ
石川修司/大森隆男/●斉藤レイ/アブドーラ・小林(大日本)/土方隆司(フリー)
7分44秒 ダイビングセントーン→体固め
[TOTAL ECLIPSE]TAJIRI/大森北斗/土肥こうじ(フリー)/○羆嵐(フリー)/児玉裕輔(フリー)

▼6人タッグマッチ
[PURPLE HAZE]ゼウス/イザナギ/●デビル紫
7分18秒 ケルベロス→片エビ固め
ヨシタツ/○T-Hawk(GLEAT)/立花誠吾(フリー)

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 6人タッグマッチ
[NEXTREME]青柳優馬/○青柳亮生/ライジングHAYATO(愛媛)
11分12秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
SUGI(フリー)/ブラックめんそーれ/●フランシスコ・アキラ(ICW)

▼「第8回 王道トーナメント」優勝決定戦
[Evolution]○諏訪魔
21分57秒 バックドロップホールド
[Enfants Terribles]●芦野祥太郎(フリー)
※諏訪魔が王道トーナメント優勝。

諏訪魔が芦野との師弟対決を制して4年ぶり3度目の王道トーナメント優勝!三冠獲りと芦野との組んでの世界タッグ獲りで五冠王復活宣言!T-Hawk&リンダマンがアジアタッグ挑戦宣言!

第0試合


 ゴングと同時に両者突っ込んでいって胸板へのエルボーの打ち合い。これを制したジュンがボディスラム3連発を見舞い、背中へのエルボードロップを連打。

 再び互いに向き合って胸板へのエルボーの打ち合いを展開し、またもジュンが打ち勝ってロープに飛ぶが、塚本はドロップキックでカウンター。塚本はボディスラムで叩きつけ、さらに2発目を狙っていくがジュンが耐えてニーリフトを連打。塚本は離さず必死に堪えるもののジュンの連打に思わず膝をつく。ジュンはこれを見逃さずブレーンバスターで叩きつけ、続けて逆エビ固めに捕らえると塚本は無念のタップ。
 試合後、ジュンが握手を求めるも、塚本はその手を荒々しくはたいてジュンを睨みつけた。

第1試合


 ロックアップでの押し合いから宮原がブラックアウトを発射も諏訪魔がキャッチ。諏訪魔が振り払ってダブルチョップを発射も宮原が回避。スリリングな攻防からクリーンブレイク。
 諏訪魔はエルボー連打で宮原をコーナーに押し込み、場外に放り出して鉄柵に叩きつける。宮原も場外ヘッドバッドなどで応戦するも諏訪魔がラフファイトで上回り、さらに鉄柵攻撃で痛めつけて宮原をリングに放り込む。
 諏訪魔はボディスラムから逆エビ固め。さらに高速ブレーンバスターから宮原をロープに振ってラリアットを狙うが、宮原は低空ドロップキック+ドロップキックの得意のコンビネーションでペースを変える。
 宮原は諏訪魔をコーナーに振って串刺しブラックアウトを発射も、諏訪魔がキャッチして宮原をエプロンに落とし、トップロープ越しのスリーパーホールド。諏訪魔もエプロンに出ていってラリアットを狙うが、これをかわした宮原がエプロンパイルドライバー。

 宮原は諏訪魔の後頭部に串刺しブラックアウト、正面からのブラックアウトからシャットダウン・スープレックスを狙うが、振り払った諏訪魔が振り向きざまのラリアットからジャーマン・スープレックス。さらに右腕を突き上げてラリアットを発射も、宮原がバックを取ってジャーマン・スープレックス。さらにブラックアウトを発射も、諏訪魔がキャッチしてラストライドの体勢。宮原は背面着地すると諏訪魔のアゴへブラックアウトをクリーンヒット。宮原はダブルチョップ連打で粘る諏訪魔の顔面に再びブラックアウト。

 宮原は距離を取って助走をつけ渾身のブラックアウトをヒットさせるも、フォールに行ったところを諏訪魔が電光石火の万力固めで捕らえて3カウント。諏訪魔が久々に見せた万力固めで王道トーナメント決勝進出を決めた。

<試合後コメント>
宮原健斗
「ノーコメントだ!ノーコメントだ!」

第2試合


 腕の取り合いからジェイクがショルダータックル。さらにロープに飛ぶが、ドロップダウンした芦野が下から足を取り、いきなりのアンクルロック。ジェイクはもう片方の足を使って冷静にクラッチを切り、起き上がりざまのハイキックを発射。芦野はしゃがんで回避してショルダータックル。さらにエルボースマッシュを連打。ジェイクが場外に逃れると芦野が追おうとするが、芦野がロープをまたいだ瞬間にジェイクが地対空ビッグブート。さらにロープに腕を絡めて絞め上げ、「フハハハハハ!」と高笑い。たまらず芦野が場外に転がり落ちると、ジェイクは鉄柵を使ったアームロックでさらに腕を痛めつける。
 ジェイクは芦野をリングに放り込むと、両手を広げて芦野に打撃を誘う。芦野はあえて痛む右腕で逆水平チョップを連打していくが、ジェイクはその腕をキャッチしてアームロック。そのままグラウンドに引き倒して右肘へのニードロップを連打。さらに芦野をロープに振りながら追走キチンシンクを連打も、芦野がロープに振り返すフェイントからフロントスープレックスで叩きつけ、サイドスープレックスで追撃。

 芦野はホップアップ式エルボースマッシュ、スライディングエルボースマッシュ、さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、ジェイクがクラッチを切りながら脇固めを狙い、芦野が耐えるとニーリフト。さらにグラウンドに引き倒す過程で三角絞めに切り替えて絞め上げ、高笑い。
 ジェイクは芦野にジャイアントキリングを叩き込み、倒れ込んだ芦野の髪を掴んでその顔をカメラに映させ、さらにロープに飛んで2発目のジャイアントキリングを発射も、これをかわした芦野がラリアットで叩き伏せ、バックドロップ。さらにTボーンスープレックスを狙うが、ジェイクは腰を落として耐えつつフロントネックロックで絞め上げ高笑い。さらにグラウンドで胴絞フロントネックロックも、芦野が持ち上げてバスターを狙う。
 ジェイクは暴れながらコーナーにたどり着き、上を取って芦野を殴りつけるが、芦野は下から担ぎ上げ、なんと諏訪魔の必殺技であるラストライドを炸裂。思わぬ技に大ダメージを負ったジェイクは肩を上げることが出来ず、芦野が三冠ヘビー級王者から3カウントを奪って王道トーナメント決勝進出を掴んだ。

<試合後コメント>
芦野祥太郎
「まだ座んねぇぞ。まだ終わってねぇんだ。・・・よし!勝ったぞ、ジェイクに!三冠王ジェイクだ。このトーナメントで優勝しないと俺はもう後がないんだ。本当に背水の陣でこのトーナメントに臨んでんだよ。俺はもう次の試合に呼ばれないかも知れないんだよ。勝てば呼んでくれるだろう?優勝すれば呼ばざるをえないだろう?覚悟が違う。全日本プロレスで所属でやってる連中とは覚悟が違うんだ。次は諏訪魔さん、いや!対戦相手だから諏訪魔!獲るぞ!」

第3試合


 岩本と男児でゴングが鳴ると、ロックアップから腕の取り合いになり、グラウンドでのヘッドシザースの攻防からクリーンブレイク。
 光留と本田の対面となると、本田がヘッドロックからショルダータックル。さらにコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、光留がかわしてジャンピングハイキック。すかさず男児がコーナー上からダイビングショルダーを見舞ってアシストし、光留&男児でダブルパックエルボーからダブルのブレーンバスター。光留と本田がエルボーで打ち合い、光留がミドルキックに切り替えて優位を掴むが、本田がこれをキャッチしてスパインバスターで叩きつけて岩本にタッチ。

 岩本はショルダータックル連打からラリアットを発射も、光留がキャッチして飛びつき腕十字。岩本がブレイクすると光留がロープに振ろうとするが、岩本は振り返した勢いを使った一本背負い。岩本がさらにブレーンバスターを狙うと、光留が着地して腕へのオーバーヘッドキックからジャンピングハイキックを決め、男児にタッチ。
 男児は岩本にショルダータックル連打から串刺しラリアットを狙うが、岩本はキャッチしてホップアップ式ニーリフト。本田にタッチ。

 本田と男児がゴツゴツとしたエルボー合戦を展開し、打ち勝った本田がロープに飛ぶと男児は下からすくい上げてバックフリップ。男児は光留のアシストを受けつつもぶっこ抜きサイドスープレックスを決め、ダンロックに入るも岩本がカット。男児はヘッドバッドで押していき、ロープに飛ぶが本田がカウンターのスピアー。さらにラリアットでなぎ倒してから必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを決めてカウント3を奪った。

<試合後コメント>
岩本煌史&本田竜輝
本田「今日、田村男児、佐藤光留チームから勝利を取ることができました。新木場大会でも言いましたけど、僕は岩本さんと組んで戦っていきたいです。技術や、技術もそうなんですけど、自分は今までずっと力任せにプロレスをやってきたんでこれからは戦略や頭の使い方をしっかりプロレスで使いこなせるようにしたいです。岩本さん、お願いします!」
岩本「いま現時点で言えることはまだまだ足んないですね、本田には。まだまだ足んないし」言うこといっぱいあるけど、ダメなところはない、ダメなところはないから足りない部分をどんどんこれから補って強くなっていけばいいし。それをするのに俺を利用するならどれだけでも利用すればいいし。強くなる分には全力で協力しますよ。いいって思ったものは取り込めばいいし、それは違うなって思ったことは取り込まなければいいしね。ただ俺のスタンスは聞かれたことは何でも答えるけど、聞かれないことはなんにも言わない。そこはお前が全部自分で考えて、どうしたらいいか(の答え)を出せ。俺がすべて100%の答えを出すことはない。99.9%をお前が考えて0.1%だけ俺がアドバイスしてやる。あとは全部自分で考えろ。じゃないと成長はないぞ。全部俺に頼り切るな。」
本田「よろしくお願いします!」

第4試合


 TOTAL ECLIPSE全員で大森が先発で出てくるよう求め、大森が出ていくと全員リングから降りる。仕方なく土方が先発を買って出るとTOTAL ECLIPSEが全員リングに上って先発を争い合い、大森が出てくると再び全員リングから降りる。
 結局土方と児玉でゴングが鳴り、ロックアップでの押し合いから児玉がショルダータックル。土方もヒップトスから腰投げで叩きつけ、両者タッチ。
 大森と土肥の対面となり、ショルダータックルで何度もぶつかり合うもパワーは互角。チョップ合戦となり、大森が押される展開となると、大森が「おーもりっ!おーもりっ!」とコールを煽り始めるが、なぜかTOTAL ECLIPSEの面々が全力で「おーもりっ!おーもりっ!」とコールを始め、「おーもりっ!おーもりっ!」をコールしながら全員でストンピング視大森を袋叩きに。さらに土肥熊が大森をダブルチョップでなぎ倒し、「シュッ!シュッ!」とワイルドムーブで挑発。石川らが満面の笑みで「おーもりっ!おーもりっ!」とコールを煽り始める中、大森が羆嵐のセントーンを回避して自爆させ、アブ小にタッチ。

 アブ小はTOTAL ECLIPSE全員に順番に地獄突きを叩き込んだのちにポーズを決めると、TOTAL ECLIPSEが全員同時にバタリと倒れ込む。さらにアブ小が羆嵐にバカチンガーエルボー。そしてアブ小が羆嵐を羽交い締めにし、石川が「持ってろよ!絶対持ってろよ!」と念押ししてからロープに飛ぶが、羆嵐が回避したため石川のヘッドバッドがアブ小に誤爆。2人が同時にバタリと倒れ込む。

 羆嵐とレイの対面となり、レイがチョップ連打からツッパリ連打、蹲踞の姿勢からのぶちかましから河津掛け。続けてチョークスラムを狙うが、羆嵐が耐えてバックフリップ。土肥熊のトレイン攻撃から北斗のローリングエルボー、児玉のトラースキック、羆嵐のセントーンと連撃が決まり、最後は羆嵐のダイビングセントーンで決着。
 試合終了後のTOTAL ECLIPSEの面々はレイを袋叩きにしていき、大森がこれを救出して土肥熊にダブルアックスボンバー。TOTAL ECLIPSEが対戦すると、石川、土方が笑顔で大森に握手を求めるが、試合中に散々茶化されたことに怒っていたためか、大森は荒々しく手をはたいて拒否した。

<試合後コメント>
TOTAL ECLIPSE
羆嵐「お~い大森隆男。お前ワイルドが足りてねぇんだよ。元気出すのがおせぇじゃねえかよ。なぁアニキ、どう思う。」
TAJIRI「あいつ今日、ポンプアップしてたよ(笑)。覚醒したらエレェことになる。」
羆嵐「らしいぞ。エレェことになるよ、なぁ若大将。」
北斗「え?」
羆嵐「聞いてなかったのか?聞いてなかったのか?こうじのアニキ、言ってやってくれよ。」
土肥「ワイルド・ポンプアップしたらアブねぇぞ。ポンプアップしたらエレェことになる。大森のワイルドを引き出すのは俺らしかいねぇ。」
羆嵐「そうだなぁ。」
土肥「みんなで立ち上がってもう一回『オーモリ!』ってやった方がいい。いくぞ!」
全員で「オーモリ!オーモリ!オーモリ!」

第5試合


 ゼウスとT-Hawkの対面でゴングが鳴り、互いに得意とする逆水平チョップでバチンバチンと撃ち合っていく。全く互角の形勢となり、互いにタッチ。
 ヨシタツとイザナギの対面となり、イザナギが身を低くして足を取ろうとするとヨシタツがガットショットで牽制。イザナギがバックを取るとヨシタツは自軍コーナーに押し込んで立花にタッチ。
 立花はナックル連打も、イザナギが顔面かきむしりで怯ませてデビルにタッチ。
 デビルは立花にマウントを取りながら顔面に噛みつき攻撃。ゼウスにタッチ。
 ゼウスは逆水平チョップ連打で立花をコーナーに押し込み、逆エビ固め、弓矢固めと背中にダメージを集中。
 代わるイザナギはサッカーボールキックからロープに振ろうとするが、立花が振替しながら引き寄せてエルボー。さらにランニングエルボーを叩き込んでヨシタツにタッチ。
 ヨシタツはミドルキック連打からブレーンバスターで叩きつけ、CBJを狙うもイザナギがトラースキックでカウンターし、デビルにタッチ。
 デビルはヨシタツをコーナーに押し付けて首絞め攻撃。さらにロープに飛ぶがヨシタツがキチンシンクでカウンターし、T-Hawkにタッチ。
 T-Hawkが出てくると、デビルにイザナギが加勢し2人でトレイン攻撃を狙うがT-Hawkはうまくかわしてデビルにドロップキック、イザナギをブレーンバスターで叩きつけ、カットに来たゼウスにトラースキック。みなぎってきたT-Hawkはヨシタツをリングに呼び込むが、先の展開が読めていたヨシタツは立花をリングに送り込む。T-Hawkは立花に強烈な逆水平チョップを見舞って気合を入れると、2人でゼウスをロープに振る。ゼウスはダブルラリアットを発射も、立花だけ逃げ遅れて吹き飛ばされる。ゼウスは立花をリフトアップしてT-Hawkに投げつけるが、T-Hawkが避けたため立花はベチャリとマットに叩きつけられる。
 デビルがT-Hawkにアイアンクローを発射も、T-Hawkはこれを白刃取りしてホップアップ式ニーリフト。さらに逆水平チョップからウラジゴク、ケルベロスと連撃して3カウントを奪った。

 試合後、ヨシタツが立花に闘魂注入ビンタを叩き込む中でT-Hawkがマイクを取る。

T-Hawk「まず、後楽園ホール!GLEATヨシタツ・キングダムが勝利だ!そしても~~1つ!ゼウス、イザナギ!ちょっと上がれやオイ。お前らに話があるんだよ。この反応を見たら、お前らよりお客さんのほうが何を求めているか分かってるんじゃないか?えぇ?お前らのそのアジアタッグのベルト、俺ともう1人のパートナー、今日そのパートナー連れています。そのパートナーに挑戦させろ。俺のパートナーはコイツだあ!」
(※T-Hawkの呼びかけに合わせ、リンダマンが登場しリングイン)
リンダマン「全日本ファンの皆さん、こんばんはっ!まだ夜じゃねえっつってね(笑)おぉい、T-Hawkがここに復帰してきて、喋ったことでなあいっぱい言いたいことがあっただろう。プロレス界あるあるの、タイミングが悪くなったり都合が悪くなったりしたらアジアタッグの話もなかったコトにする。そんな古いプロレスは俺たちGLEAT、#STRONGHEARTSには通用しないぞ!今や全日本プロレスは、今回の王道トーナメントもその先もそう、三冠ヘビー級選手権、だいたいお客様は大してそれ以外に注目してない!おぉい!なぜだか分かるか?そのタイトルに疾走感が無いからだ!そのタイトルに俺らGLEAT、#STRONGHEARTSが疾走感を持ってそのタイトル戦線を盛り上げることを約束しますよォ!お前らにはわからない疾走感を以てそのベルトを奪い取って、この全日本プロレス、アジアタッグ戦線は俺たちGLEATが盛り上げるからな!楽しみにしとけよ!」
イザナギ「……疾走感ってなんだ?なんだ、疾走感って」
T-Hawk「後半戦も盛り上がって行くぞォ~ッ!」

<試合後コメント>
T-Hawk&エル・リンダマン
リンダマン「う~し、来たぁ!」
T-Hawk「あの野郎。ゼウス、イザナギ。アジアタッグ挑戦決まったけどよ。なんかあいつら1年以上あのベルト持ってるらしいぞ。今まで逆にチャレンジャーチームどうしたの?って感じだよな。」
リンダマン「そうですよ。」
T-Hawk「俺らは前哨戦から声を出してきてこのザマだ。お前らとは気合が違うんじゃ。わかるか!」
リンダマン「おい!俺は知らなかったけど、そんな1年間の長い間持ってたなんて。1年間も持ってて印象ひとつも残ってないぞ。全日本プロレスファン、アジアタッグ、タイトルマッチ。こういうもんだっていう疾走感を!」
T-Hawk「いいねぇ!」
リンダマン「俺とT-HAWK、GLEAT#STORONGHEARTSが全日本プロレスに刻み込みますよ。」
T-Hawk「俺もしっかり完治してるからよ。体重もなんか知らんけど8キロ増えてよ!俺はバッチリだぜ!イザナギ、お前もうちょっと頑張れよ。俺とリンダマンにはまだまだ届かないぜ。お前らがチャレンジャーの気持ちで来いや!以上!」
リンダマン「俺は俺がチャレンジャーの気持ちでいます(笑)。はい!」

ゼウス&イザナギ
イザナギ「おいおいおい!疾走感って何よ!疾走感って何よ!疾走感がないって何よ!必要なの?俺たちは鈍行電車なんだよ!いろんな駅に俺たちを待ってるヤツがいるんだよ!各駅に止まって何が悪いんだよ!疾走感だと?ふざけんじゃねぇ!この野郎。リンダマン、お前はなんてフットワークの軽いヤツなんだ。試合がないのに後楽園ホールまでノコノコ来やがって。・・・あー!ゼウス、言ってやってくれ!」
ゼウス「まぁ飛沫が飛ぶんでちょっと小さい声で。おい。疾走感?疾走感ていう意味ちょっとわからへんけど。えぇこと言うてくれるやんけ。おう!このアジアのベルトをかけてやってやるわ。お前らのおかげで俺らに疾走感が出る。楽しみにしてるわ。待っとるわ。人生は祭りやで!ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ!」
イザナギ「祭りに疾走感はいらねぇんだよ。俺らは各駅に止まるんだよ!」

第6試合


 SUGIと、SUGIの持つ世界ジュニア王座へ挑戦が決まっている亮生の前哨戦。
 亮生とSUGIの対面でゴングが鳴ると、両者目まぐるしいロープワークの攻防を見せ、亮生のカウンター狙いのドロップキックをロープに捕まってスカしたSUGIがグラウンドに持ち込もうとするが、亮生がするりと抜け出してクリーンブレイク。両者タッチ。
 青柳とめんそーれの対面となり、めんそーれがハブクローを発射も青柳が白刃取り。めんそーれがヘッドロックに捕らえると青柳がロープに振り、ロープワークの攻防の中でめんそーれがリープフロッグを見せるも、あまりに低かったため青柳が通り抜けるのに苦労し、足をハの字にしながら小刻みにジャンプしてめんそーれを小馬鹿にする。めんそーれはドロップキックで青柳を場外に落とし、場外翔びのフェイントから「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決め、またも場外飛びを狙ってロープに飛んだところで青柳が素早くリングインしてカウンターのバックエルボー。HAYATOにタッチ。
 青柳兄弟が自軍コーナーでめんそーれの足をそれぞれ固定する中、HAYATOがコーナーでめんそーれの顔面に両膝を押し付ける。亮生にタッチ。
 亮生はめんそーれの顔面にて空ドロップキックを見舞ってHAYATOにタッチ。
 HAYATOは高速ブレーンバスターからチョップ合戦に持ち込むも、めんそーれが延髄斬りを決めてSUGIにタッチ。
 SUGIはスワンダイブ式ミサイルキックでHAYATOを場外に叩き出し、ノータッチ・トペ・コンヒーロ。HAYATOをリングに戻してソバットから旋風脚、コーナーではなくロープを使ってのリバーススプラッシュからその場飛びムーンサルト式ダブルニードロップ。さらにスワンダイブ式の攻撃を狙うが、HAYATOが下からドロップキックで撃ち落とし、亮生にタッチ。

 亮生とSUGIがエルボーで撃ち合っていき、SUGIがコーナーに振ると亮生はバク宙して着地し、ブーメランアタック式アームドラッグからドロップキック。さらにコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、SUGIがするりとエプロンに抜け出して回避し、トップロープ越しのジャンピングハイキック。さらにコーナートップから飛びつくフランケンシュタイナーからトラースキックでロープ際に吹き飛ばしてから741。さらにコルバタを狙うが亮生が回転を加速させて周期をずらすことで着地させ、延髄斬り。さらにロープに飛ぶが、SUGIはスパニッシュフライで迎え撃ち、アキラにタッチ。


 アキラはめんそーれとともに亮生にトレイン攻撃を見舞い、めんそーれのトラースキックからアキラがスワンダイブ式蒼魔刀。さらにブレーンバスターを狙うが亮生がブレーンバスターで返し、青柳&HAYATOが串刺しジャンピングエルボー。亮生もこれに続くが、アキラがこれを回避し、そのタイミングに合わせてSUGIが青柳に千本桜。めんそーれが青柳&HAYATOをスワンダイブ式ミサイルキックで2人まとめて排除。
 SUGIが亮生にミスティカ式リバースDDTを見舞い、アキラがエルボー連打から亮生をロープに振る。亮生がハンドスプリングエルボーを発射も、アキラはこれをキャッチして振り払い、ハイキックをクリーンヒット。さらに突っ込んでくる亮生に足払いで顔面からコーナーに突っ込ませた上で後頭部への串刺し蒼魔刀。さらに正調蒼魔刀からYutakaを宣言して飛んでいくも、亮生が空中でキャッチしてそのままフィッシャーマン・バスター。亮生がムーンサルトプレス、ファイヤーバードスプラッシュと連撃して前世界ジュニア王者のアキラから3カウントを奪い、迫るSUGI戦に向けて弾みをつけた。

<試合後コメント>
SUGI
「前哨戦ということで青柳・・・。アキラに勝ったんですけど、そんなことよりも波に乗ってると自分で言ってる時点でもう実力はないと。勢いだけだと自分で自覚しているってことなので。6月のジュニアのトーナメントからそこまでの成長は感じなかったかなと。結果は見えているのでいかに追いつめられるか。ここが焦点じゃないかなと。そしてその防衛戦。ボクが防衛するのは間違いないですが、その試合で亮生が成長してくれることをわたくしが壁となって証明して、さらに教育の場とさせていただきます。ありがとうございました。」

ブラックめんそーれ
「誰も知らないかも知れないけど、俺も積み重ねてきたものがあるんだよ。ブラックめんそーれが全日本プロレスのセミファイナルに出て悪いのか!俺だってなぁ、このまんま終わんねぇよ!」

青柳亮生
「よしよしよし!OK!まだ王道トーナメントベスト8の青柳亮生の勢いは止まっていません。この後9月7日、青柳亮生のベルト姿を見に、みなさん来てください。ありがとうございました。」

第7試合


 ゴングが鳴るとレスリング出身の2人らしいグラウンドでの濃密な首の取り合いが展開され、諏訪魔がロープに押し込んで離れ際にエルボー連打も、芦野は飛行機投げからランニングバックエルボーで諏訪魔をコーナーに吹き飛ばして顔面をグリグリと踏みつける。
 芦野が諏訪魔が立つのを待って不敵な笑みを浮かべながらガンを付けると、諏訪魔がエルボーバッド、芦野はエルボーバッドでバチバチと打ち合いを展開。諏訪魔は延髄斬りから芦野をコーナーに逆さ吊りにしてお返しの顔面踏みつけから場外に出てチンロック。さらに場外DDTで突き刺してからリングに戻してフロントネックロック。コーナーで串刺しラリアットのマシンガンからスロイダー。「投げるぞオイッ!」とラストライドを宣言も芦野がショルダースルーで切り返し、串刺しエルボースマッシュからスライディングエルボースマッシュ、サイドスープレックスと連撃してロープに飛ぶが、諏訪魔はランニングビッグブートでカウンターし、ジャーマン・スープレックスからローリングラリアット。

 諏訪魔が右腕を突き上げて雄叫びを上げながら芦野が起きるのを待ち、スリーパーホールドで捕らえて力任せにぶん回す。芦野は力なく崩れ落ちたかと思いきや、倒れた瞬間に諏訪魔の足を引いてアンクルロック。諏訪魔がロープを目指すと、芦野はバックを取ってジャーマン・スープレックス。諏訪魔は即座に起き上がってジャーマン・スープレックス。芦野も即座に起き上がってジャーマン・スープレックス、諏訪魔も同じくジャーマン・スープレックスとジャーマンでの意地の張り合いを展開。

 両者四つん這いになりながらも額を突き合わせてにらみ合い、再び真っ向からのエルボー合戦。諏訪魔がヘッドバッドを見舞えば芦野もホップアップ式エルボースマッシュを見舞い、諏訪魔直伝のラリアット。さらに芦野はここ一番の大技であるムーンサルトプレスを狙うが、諏訪魔が組み付いてラストライドの体勢へ。芦野は回転エビ固めで切り返しつつ足を取って繰り出すアンクルロック。諏訪魔の回避運動に合わせて執念で食らいつき、ブリッジを効かせる形でのジャーマン・スープレックス・ホールド。

 諏訪魔は首を押さえて絶叫しながら転がり回り、その異様な様子に和田京平レフェリーがチェックに入るが、芦野はレフェリーを引き剥がして構わず上からエルボー連打。諏訪魔がダウンすると再びレフェリーチェックが入るが、芦野はまたもレフェリーを押しのけて引き起こすが、諏訪魔は雄叫びを上げながらかんぬきスープレックスで叩きつけ、重爆ドロップキック。さらにラリアットを叩き込むも芦野は倒れず耐える。諏訪魔はダブルチョップからのラリアットでなぎ倒し、さらにラリアットを発射も芦野がバックを取ってTボーンスープレックスの体勢へ。諏訪魔はこれをバックドロップでぶっこ抜き、ラリアットを叩き込むと芦野は一回転。諏訪魔は芦野を引き起こし、バックドロップ2連発からのバックドロップホールドで試合を決めた。

諏訪魔「王道トーナメント、優勝したぞオイッ!芦野!お前と決勝でやって、俺はすげぇ気持ちいいよ!お前、ホントつえーよ!だから、今日は決勝でシングルやったけどさ、まだまだこれからもやるけど、この先、俺らで世界タッグ取りに行こうよ!OKだよね?!(※芦野が了承のメロイック・サインを見せる)おーっし!来たァオラァ!本格始動するよ。そしてこの王道トーナメントの優勝カップを手に入れて、じゃあ次はなんだぁ?もうみんな思ってるよ。『次は三冠行け!』って。そうだよね?!おっしゃあ!これ聞いてる……オイ!ジェイク!出てこいこの野郎!」
(※三冠ベルトを持ったジェイクが不服そうな表情を浮かべながらリングイン)
諏訪魔「オイ、その三冠ベルトは俺がコロナで返上しただけなんだよ。おぉん?俺はコロナにも勝ったよ!次はテメーに勝つんだよお前!返事聞かせろよオイッ!」
ジェイク「ホンット最悪な展開だ。俺の計画が狂ったよ。本来は俺がこれ(優勝カップ)をお前を逆指名する予定だったんだ。いいさ、軌道修正だ。タイトルマッチ、いつでもやってやる!」
諏訪魔「おし!三冠決定だよ!ジェイク、テメーはもう帰れ!」
(※諏訪魔が優勝カップを、ジェイクが三冠ベルトを掲げてにらみ合い、ジェイクが去っていく)
諏訪魔「早くかえんなさい。これで全盛期復活したって証拠、なったよね?!じゃあ全盛期も復活したってことで、最後は『全盛期だオイッ!』で締めたいと思うんで、みんなご起立お願いします!今日来てくれた後楽園ホールのみんな、そして王道トーナメント優勝した俺は、全盛期だ!オイッ!」

<試合後コメント>

諏訪魔
「やったなあ、やったなあ!いやぁ、芦野はどんどん強くなってんだよなあ。首は痛いし、足も壊されるし。若いから吸収が早いなあ。いろんな事すぐやっちまうんだからさ、あぶねーわ。強かった。たださ、優勝できた。これで完全復活だよね。これにかけてたんだよね。スゲー不安だったんだよ。コロナ明けてからさ。でもこうやってまた最前線、トップに上がったと言っても過言じゃねーよ。ここまで来たんだからさ、当然さっきも言ったけどさ、ジェイクと三冠戦。それは挑みたいな。すぐ組んでほしいよ。場所は問わない。それと、芦野!芦野に言った世界タッグも取りに行こうぜって。アイツも呼応してくれたしさ、これからだよな。絶対芦野との絆っていうのかな、これはやっぱそろそろ形にしたい。そして世界タッグ取って、俺は三冠獲って、また五冠返り咲きだよ。絶対五冠、間違いない!五冠、ウン。返り咲きたい。それが俺の目標だね。あそこまで行かないとさ、戻った感じしないよ。全日本三冠、世界タッグだけじゃ俺も物足りないんだよ。やっぱし、独占だよ!全日本プロレスはここに暴走する奴がいるんだからって証明するんだ、プロレスファンに!まだまだこれは始まったばかりなんで、みんなまだまだ見ててください!」

――次のシリーズに三冠と世界タッグ戦をやって五冠を狙いに行く?
「そうだねえ。早いほうが良い。またこれ判断するのPWFなんでね。俺は会社の方やってるから全然決まらねえんだよな。だから早くPWFには早急に決定してほしい。俺からは以上ですよ」

――芦野選手に教えたバックドロップ、ラリアットを食らいましたが、いかがでしたか
「ラリアット、強烈だな、アレはな。もう、今でも威力があるわけだからさ、もっとこれからやり続けたら俺の首は間違いなく折れるんじゃないかなと思ったよね。……ラストライドなんて教えてねぇよなあ。なんだよ。なんでだよ。なんで出来んだよすぐアイツは。おぉん?不思議だなあ。トレーニングだけやってたらアレが結局ソレに繋がっちゃったってことだよね。計算外だなあ。でもあの男はすごい。よくやるよ。これからまたね。どういうふうになっていくのか。まだまだEvolutionと同盟関係でいてくれなきゃ困るんだからさ。男児とも仲良くしてもらわないといけないし、佐藤とも仲良くしてもらいたいなあ。それだけだ。でもホントすごかった!ありがとう!」

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