凶器ありの“ハードコア柔道”で青木真也が王座を防衛!「痛い。以上!」

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 15日、東京都・後楽園ホールにてDDT『Summer Vacation 2021』が開催され、青木真也が“ハードコア柔道”で勝利しDDT EXTREME王座の初防衛に成功した。

 DDT EXTREME王座は王者が試合ルールを決めて良いというDDTの自由な部分を象徴する王座。現王者である青木は目隠し乳隠しデスマッチ、NO MOVE,NO LIFEルールなどの特殊ルールでの試合経験があり、MMAファイターとしてだけではなくプロレスラーとしての対応力も年々うなぎのぼり。
 今回は初防衛戦の相手であるMAOが柔道二段を持っていることを知った柔道三段の青木は柔道ルールを提案するも、MAOは「二段なんて三段と比べたら天と地の差があるんです。申し訳ないですけど “ハードコア柔道”で勘弁してもらえないですかね?」と逆提案。青木は詳しいルールについて聞かぬままにこれを了承し、両者が柔道着を着用するということ以外の詳細のすべてが当日まで謎に包まれたルールにてEXTREME王座戦が実施されることとなった。

 試合前に本部席より、「試合は3勝勝負で行い2本先取した選手が勝利。1本目は柔道ルール、2本目はハードコアルール、3本目はハードコア柔道ルールで実施」とアナウンス。

 1本目の柔道ルールの試合は、MAOが青木の巴投げを一回転して着地するといったプロレスの技術を柔道に応用して見せ、熾烈な襟の取り合いを制してMAOが内股で青木から1本取るという金星。
 2本目のハードコアルールの試合は、リング内に次々とイス、ラダー、プラボックスが持ち込まれる中でゴング。イスとイスとでの殴り合いが互角と見るや青木はコルバタでMAOを場外に放り出してトペ・スイシーダを発射も、MAOがプラボックスで脳天をフルスイングして撃ち落とす。さらにMAOはハリウッド・スター・プレス with プラボックス、青木のアームロックを無理矢理持ち上げてのみちのくドライバーIIと攻勢をかけるが、青木が一瞬の隙を突いてヨーロピアンクラッチでカウント3。


 柔道ではMAO、ハードコアでは青木とどちらも相手の土俵で1本取って互角の状態となり、ついに3本目のハードコア柔道ルールに突入。凶器・反則攻撃・押さえ込みで1本、または投げ技でのテーブルクラッシュに1本が認められるというルールが明かされる。
 2人はリングの中央にイスを積み上げ、その上で袖を取り合うも足場が不安定なため生協が動かず、主審によって両者に指導が入る。その後、イスの山に順番に背負投げで投げ合っていくという世にも珍しい意地の張り合いから2人同時に河津掛けでイスの山にダイブ。全くの互角と見た2人は一緒にテーブルをセットしてから同じコーナーに上がり互いに雪崩式の投げ技を狙っていくが、この攻防に競り勝った青木が雪崩式パワースラムでテーブルクラッシュに成功し1本。2本先取した青木が王座防衛に成功した。

 死闘を経て絆が深まった2人は互いに座礼。MAOが去っていくのと入れ違うように平田一喜が現れると青木はイスを投げつけて威嚇。
 平田は「日本初?のルールで勝った気分は最高だと思うんですよ。でも、もっと最高になる方法があるんですよ!それは、絶対に勝てる相手に負けることになるかもしれないルールで闘うことです!挑戦者の僕がルールを考えてタイトルマッチをやる。弱者が勝つかもしれないスリル満点の試合にしましょう!」と自分の弱さを最大限に活かした挑戦表明をするも、青木は「いや、人に迷惑かけちゃダメだよ。お断りします」と取り付く島もなく拒否。
 しかし、平田がゴネにゴネまくると「じゃあ、やりますか」とあっさり受け入れるも、今林久弥GMに9月12日の西鉄ホールでのタイトルマッチを提示されると「いや、武道館だろ。西鉄ホールは東京のお客さん見に来れないじゃないか」と不満顔。しかし、CFグループの映像配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』で生中継されることを聞かされると「プロレス見るならWRESTLE UNIVERSE!」と笑顔で告知。すっかりDDTの一員となった青木の姿に監修は大喝采を贈った。

 バックステージでは、試合の感想を聞かれて「痛い。以上!」と切り上げようとしたが、平田の挑戦表明について聞かれると「マイク長いんじゃない?リング壊れたのに尺取っちゃ不味いだろ。WRESTLE UNIVERSEの尺を守らないと」と、大会中にリングの板が割れたことで思わぬリング調整時間を取られたことまで把握した上で放送時間を気にする気遣いを見せた。

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