アジャコングへの愛で暴走した後輩を母の前で裏拳制裁!「俺はずっとここにいる。俺は誰のモンでもない」

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 9日、神奈川県・横浜武道館にて『アイスリボン15周年記念大会』が開催され、アジャコングが星いぶきとNATSUMIへ愛あるエールを贈った。

 いぶきは、実母である星ハム子を追ってアイスリボンに入団し、2017年に中学生ながらプロレスラーとしてデビュー。高校受験の勉強とプロレスの両立を目指して邁進する中、プロレスラーとして一皮剥けるために2018年10月にアジャとのシングルマッチを敢行。
 試合はアジャが圧倒的な強さで完勝を収めたが、「プロレスって、馬鹿じゃ出来ねぇんだ。いろんな知識を持った利口じゃないとプロレスラーとして上には上がっていけない。そのためにも、受験勉強が必要だ。今日、苦しいし怖いしつらい思いしただろ?多分、これよりは受験のほうがまだマシだぞ。受験して、高校生になったらもう一回やろう」と諭すといぶきは感涙。その後高校生になったいぶきと約束のリマッチを果たしタッグを結成するなど絆を深めていった。

 すっかりアジャに心酔したいぶきは「アジャさんはいぶきのもの」と重い愛を語るようになり、アジャが自らの団体である超花火プロレスの新人・NATSUMIの育成にかかりきりになると「NATSUMIを倒したら少しはアジャさんの近くにいられますよね?アジャさんが大好きだから言ってるんですよ!嫉妬してるんですこの女に!」とジェラシーを顕にしてNATSUMIとの抗争を宣言。この日は星ハム子&星いぶきvsアジャコング&NATSUMIのタッグマッチが行われた。

 試合は、握手を求めるNATSUMIの手をはたいて拒否したいぶきが突貫し、ハム子とのコンビネーションを駆使して猛攻。笑顔でアジャを見つめながらNATSUMIの顔面を執拗に踏みつけるなど歪な愛を見せつける。
 ハム子もこれを後押しし、劣勢になりながらもアジャを足止めしていぶきとNATSUMIの対面をアシスト。威力に定評のあるNATSUMIのエルボーといぶきの逆水平チョップの打ち合いとなるが、アジャが幾度もカットに入るといぶきはアジャにも牙を剥く。アジャはいぶきの逆水平チョップ連打を受け切ると一斗缶で頭をぶん殴ってからの裏拳。ダウンしたいぶきの上にNATSUMIを被せてフォールさせ、NATSUMIがいぶきから3カウントを奪う形で決着した。

 試合後、アジャは号泣するいぶきを見下ろしながら「俺はずっとここにいる、俺は誰のモンでもない。俺は俺。でもお前は今日負けた。NATSUMIに初勝利を捧げた。あとは今日からどうやりかえすかはお前次第だし、NATSUMI、次は自力で勝てや!」と若い2人に厳しくも愛あるエールを贈った。

 バックステージに戻ったアジャは「NATSUMIにばっかり気を取られたのが今日の奴の敗因でしょうね。最後NATSUMIに集中してればいいものを、私にちょっかいかけてきたからああいう風になっちゃうわけだから。ある意味さ、いいんじゃない?これからの2人のライバルストーリーというかさ。いぶきも悔しいんだったら自力で取り返せばいい話だし、NATSUMIも自分1人の力で獲ったと思ってないだろうし、これで満足なんてしないだろうから。そうやって切磋琢磨していけばいいんじゃないでしょうかと思います」と2人の成長を暖かく見守る展望を語った。

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