DDT3.29後楽園大会 関本&岡林vs.ディーノ&ササダンゴのKO-Dタッグ戦、Xvs.彰人のEXTREME級戦

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Judgement 2015
日時:2015年3月29日(日)
開場:11:00 開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:2200人(超満員札止め)

▼ダークマッチ キングオブダーク選手権 60分1本勝負
[王 者]●伊橋剛太
4分9秒 腕ひしぎ逆十字固め
[挑戦者]○ゴージャス松野
※初代王者・伊橋が3度目の防衛に成功

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○大鷲透(フリー)/星誕期
7分49秒 のど輪落とし→片エビ固め
MIKAMI/●勝俣瞬馬

▼第2試合 次期KO-Dタッグ挑戦者決定戦 30分1本勝負
石井慧介/○入江茂弘
10分0秒 ビーストボンバー→エビ固め
KUDO/●坂口征夫
※石井&入江が次期KO-Dタッグ挑戦者となる

▼第3試合 高木三四郎デビュー20周年スクランブルバンクハウス・エニウェアフォールマッチ 30分1本勝負
○高木三四郎/葛西純(FREEDOMS)
14分40秒 シットダウンひまわりボム on the テーブル→体固め
飯伏幸太/●宮武俊

▼第4試合 DDT EXTREME級選手権試合 トータルカウントマッチ 10分1本勝負
[王 者]▲X=旭志織(K-DOJO)
10分0秒 引き分け(時間切れカウント17対17)
[挑戦者]▲彰人

<サドンデス ワンカウントフォールマッチ>
[王 者]●X=旭志織(K-DOJO)
1分32秒 飛行機投げ固め
[挑戦者]○彰人
※第31代王者X(旭)が2度目の防衛に失敗。彰人が第32代王者となる

▼第5試合 KO-D次期挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル
○HARASHIMA⑩
23分35秒 蒼魔刀→体固め
●竹下幸之介①
※HARASHIMAが4.29後楽園大会でのKO-D無差別級挑戦権を獲得
【退場順】○内は入場順
⚫︎大石真翔④(6分56秒 OTR)福田洋⑧○
遠藤哲哉②(8分21秒 キング・オブ・ダーク挑戦権獲得)
ヤス・ウラノ③(8分21秒 いつでもどこでも挑戦権獲得)
⚫︎岩崎孝樹⑦(9分7秒 キャメルクラッチ)HARASHIMA○
マサ高梨⑨(11分13秒 興行権獲得)
⚫︎松永智充⑤(11分53秒 OTR)樋口和貞⑬○
⚫︎DJラ⑥(12分8秒 カナディアンバックブリーカー)樋口和貞○
福田洋(13分2秒 いつでもどこでも挑戦権獲得)
⚫︎平田一喜⑭(14分4秒 OTR)樋口和貞○
⚫︎高尾蒼馬⑫(14分59秒 OTR)樋口和貞○
⚫︎佐々木大輔⑪(15分3秒 OTR)樋口和貞○
樋口和貞(15分24秒 いつでもどこでも挑戦権獲得)
アントーニオ本多⑮(17分16秒 いつでもどこでも挑戦権獲得)

▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]関本大介(大日本)/○岡林裕二(大日本)
16分10秒 子泣き式ゴーレムスプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者組]●男色ディーノ/スーパー・ササダンゴ・マシン(新潟プロレス)
※第51代王者組・関本&岡林が初防衛に成功

ササダンゴとディーノが妖怪になっても関本&岡林は倒せず!次はドリフが挑戦
バトルロイヤルで優勝したHARASHIMAが飯伏に挑戦決定!彰人がEXTREME奪回

ダークマッチ

2015-3-29DDT後楽園_ダークマッチ伊橋の持つキング・オブ・ダークのタイトルに松野が挑戦。ベルトをリングに投げ入れた伊橋は踏みつけたり、亜門GMにベルトを投げたりとベルトへの敬意がまったくない。ロックアップからロープに押し込んだ伊橋だが余裕のクリーンブレイク。リストロックに捉えた伊橋だが、ハンマーロックに切り返した松野。
バックの取り合いから松野がバックを取るが、伊橋は持ち上がらない。腕を取られた松野だが、トリッキーな動きで脱出するとフライング・クロスチョップ。さらに619からゴージャススター・エルボーを狙うが、倒立の段階で失敗してしまったためレッグドロップから腕十字にスイッチ。

しかし持ち上げてマットに叩き付けた伊橋はスリーパーに捉える。ロープに逃れた松野だが、伊橋はファイアーマンキャリーからマットに叩き付けると、ジャンピング・ボディプレス。辛くもカウント2で返した松野は正面から飛び付き腕十字を決めて伊橋からタップを奪った。
この結果、伊橋はキング・オブ・ダーク3度目の防衛に成功。笑顔の松野からベルトを受け取った伊橋にGMは「絶対王者の風格が出てきたな」と声をかけると、松野には「ちょっとヒヤヒヤした部分もあったんですけど、それもすべて松野さんの手の平の上で僕らが転がされてたってことなんですね」とニッコリ。

<試合後コメント>
伊橋剛太
「ベルトが、戻ってきました。何度も言うけど、こんなの防衛して戻ってきて……いらないベルトないです。早く、早く次の挑戦者に勝って、渡したいと思います。あー! チキショウ!」

オープニング

2015-3-29DDT後楽園_オープニング①まず鶴見亜門GMからDDTグッズがビレッジヴァンガードで取り扱われることが発表された。まずは渋谷の宇田川店と京都の新京極店の2店舗から。今後はどんどん取り扱う店舗が増えていく模様。そして4月4日の横浜ラジアントホール大会のチケットに「16時30分開場/17時開始」と記載してあったが、正しくは「17時開場/17時30分開始」だと訂正のアナウンス。
続いて先日発表された4月25日、26日に幕張メッセで行われるニコニコ超会議での超プロレスリングに、DDTが全面協力することを改めて発表。1日6〜7試合行う予定とのこと。この超プロレスリングにauが協賛している関係で、auビデオパスでDDTの試合が配信されていることもアナウンスされた。

そして春日部大会で発表された4月8日にエビスコ酒場で黒豚を振る舞うイベントを行う大石と旭が登場。大石が「元々旭に与えられたものなんですけど、何かね千葉の道場でちゃんこにされるのも勿体ないじゃないですか」GM「まあシャクですよね(苦笑)」大石「せっかくのいい肉をさ、あんな汚い道場でさ(苦笑)。……俺はそんなこと思わないけどね。なので、皆さんに振る舞いたいと思います。たぶん豚汁なんぞを作って。あと何かスペシャルメニューを作っていくらかで食べていただけたらなと(笑)。今日勝って防衛記念としたいので、旭選手頑張ってください」と言うと、旭も「僕のアレは喜びの味だと思っていますので、喜びの味を皆さんと分かち合えたらと思っています」とアピール。

すると大石が旭だけを先に帰すと、GMにいつものXの応援をやろうと提案。しかし「もうよくないいっすか?」と全然乗り気じゃないGMは「バカヤロウ!」と大石を鉄拳制裁すると、「お前、ちょっと天狗になってんじゃねぇか? お前らがお客さんを盛り上げたと思ってんのか? お客さんがお前らのことを盛り上げてくれたんだよ! 調子に乗ってんじゃねぇぞ! 大体よ旭志織は外敵だろ? 何で外敵のために声援を送ってあげなきゃいけないんだよ! 普通ブーイングだろ!」と完全に手の平を返したことを言い出し、ブーイングの練習をすることに。
一度観客にブーイングさせたGMは「全然ダメだよお前ら! 憎しみが全然足りねぇよ! もっとイメージをしてください! 女性の皆さん、大石真翔に弄ばれて捨てられた。男性の皆さん、自分の彼女が、自分の奥さんが大石真翔に寝取られた。自分の娘が大石真翔と結婚したのに浮気された、それぐらいのイメージを持って、憎しみを込めてブーイングをしてください!」と力説。「で、できねぇっす」と落ち込む大石に再び「バカヤロウ!」と鉄拳制裁したGMは「甘んじて受け止めろ! やれ!」と強権発動。
泣く泣く大石が「Xはコイツだ、カモーン!」と呼び込むと、超満員の観客が一斉に大ブーイングを起こす。すると思わず様子が変なことに気付き、入場ゲートの前まで出てきた旭は「はぁ?」と納得いかない表情で場内を見回した。

2015-3-29DDT後楽園_オープニング②そして今から4年前、2011年3月、東日本大震災の影響でスクリーンを使わずに後楽園大会を開催したDDT。それ以来、毎年3月はあのときの気持ちを忘れないように、スクリーンを使わずに生対戦カード発表を行うことに。リングアナが読み上げたカードごとに選手たちがリング上に走り込んできて睨み合う。旭が登場すると早くも大ブーイングが会場に鳴り響いた。

第1試合

2015-3-29DDT後楽園_第1試合大鷲に紙テープが飛ぶと場内からどよめきが起こる。それぞれ握手を交わす中、大鷲はMIKAMIに握手を求めておいてスカす。その大鷲とMIKAMIの先発で試合開始。ロープに飛んだMIKAMIをリープフロッグでかわそうとした大鷲だが、明らかにジャンプが足らない。
「叉焼!」とMIKAMIが罵倒すると、観客も「叉焼」コール。怒った大鷲はショルダータックルでなぎ倒すと、「いま叉焼って言った奴、顔覚えておくからな!」と観客に向かって叫ぶ。続いて誕期と勝俣がリングイン。高い位置での力比べを要求した誕期は必死に手を伸ばす勝俣にチョップ。

しかし勝俣も足を踏んづけてショルダータックルでぶつかっていく。ビクともしない誕期は勝俣を肩に担ぐと、飛び込んできたMIKAMIも反対の肩に担いで叩き付ける。大鷲は「叉焼」と言われた怒りを勝俣に逆水平チョップとサッカーボールキックでぶつけると、「お前のせいじゃねぇけど」と言いながら勝俣の腹の上に乗って踏みつける。
そして誕期が首を捻りあげていくが、勝俣はロープに脱出。突っ張っていった誕期だが、ロープに飛び乗った勝俣はミサイルキック。タッチを受けたMIKAMIはダイブするが、キャッチした誕期はそのままアバランシュホールド。しかしMIKAMIの串刺し攻撃をかわしてミッキーブーメランを決めるとブレーンバスターを狙う。

勝俣も入ってきてダブルのブレーンバスターで投げると、MIKAMIはリキラリアットを狙うが、誕期はフラップジャックで迎撃。勝俣が大鷲に延髄斬りを叩き込んでから走り込むが、ビッグブーツで迎撃した大鷲は誕期とダブルタックル。さらに2人同時にジャンピング・ボディプレス。
辛くもMIKAMIがカットすると、大鷲は2人まとめてのど輪落としで叩き付けようとするが、逃れたMIKAMIと勝俣はヒザへの低空ドロップキックを同時発射して、2人してフィッシャーマンの体勢で抑え込む。誕期がカウント2でカットしたが、誕期のコーナースプラッシュを大鷲に誤爆させたMIKAMIは場外に追いやってプランチャ。

その間に勝俣は大鷲に向かっていくが、サマーソルトキックを狙ったところをのど輪で捕まえた大鷲ランニング・のど輪落としで叩き付ける。さらに延髄斬りからブレーンバスター。カウント2で返す意地を見せた勝俣だが、大鷲は豪快なのど輪落としで叩き付けて3カウント。

第2試合

2015-3-29DDT後楽園_第2試合この日のメインで行われるKO-Dタッグ選手権試合の勝者への挑戦権をかけて、6人タッグ王座を巡って抗争が激化している酒呑童子のKUDO&坂口とチーム・ドリフの石井&入江が激突。
坂口と石井の先発で試合開始。ワキ固めを狙った坂口だが、前転して逃れた石井は脇を差していって入江にタッチ。坂口もKUDOにタッチすると、入江がヘッドロックに捉えるが、KUDOがロープに飛ばして脱出。しかし入江はショルダータックルでなぎ倒すと、KUDOのショルダータックルを受け止める。

入江から走り込むとミドルキックからニーリフトを叩き込んだKUDOは場外に放り出す。すかさず坂口がエプロンからランニングロー。入江をリングに戻してなおも蹴っていった坂口。続いてKUDOがニーリフトを叩き込むと、坂口もニーリフトからボディブロー。そこにKUDOがスリングショット式エルボードロップを落とす。
完全に捕まってしまった入江に対し、酒呑童子はダブルのミドルキック。入江は2人に向かってエルボーを叩き込むとロープに飛ぶが、酒呑童子はまたもダブルのミドルキック。しかし走り込んできたKUDOをブラックホールスラム(=旋回式スクラップバスター)で叩き付けた入江は石井にタッチ。

スライディングキックからニードロップを落とした石井は投球フォームからのチョップ。KUDOも蹴りとヒザを返すと8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)からコーナーに登ってダイブ。しかしドロップキックで迎撃した石井。KUDOも串刺し攻撃を狙った石井をコーナーに乗せると、坂口が走り込んで串刺しキック。さらに逆さ吊りになった石井にKUDOが断頭台式ダイビング・ダブルニードロップ。
酒呑童子はサンドイッチ・ランニングローを叩き込むが、入江が飛び込んできて「勝負だ!}と叫ぶと1対2の状態でエルボーと2人の蹴りを打ち合う。坂口のミドルキックでダウンした入江だが、石井が蘇生してニーリフトで坂口を突き上げる。

坂口もスリーパーからPKを狙ったが、かわした石井はフィッシャーマンバスター。続いて入江がブレーンバスターからテディベア(=ヒップドロップ)。しかし串刺しラリアットをかわした坂口は串刺しジャンピングニー。モロに顔面にもらったしまった入江だがカウント2で石井がカット。KUDOが石井を場外に連れ出すと、坂口はスリーパーで入江を捕獲。
しかしファイアーマンキャリーから肩車した入江。そこに石井がミサイルキックで合体。カウント2でKUDOがカットしたが、入江はフライングソーセージを投下。坂口もカウント2で返すと、入江のビーストボンバーと石井にニールキックをかわしたが、入江は背後から後頭部ラリアット。石井も飛び込んできたKUDOに延髄斬り。その間に入江が坂口にビーストボンバーを叩き込んで3カウント。

この結果、石井&入江がメインの関本&岡林vs.ディーノ&ササダンゴの勝者が持つKO-Dタッグ王座への挑戦権を獲得した。

第3試合

2015-3-29DDT後楽園_第3試合①高木三四郎のデビュー20周年を記念して行われるエニウェアフォールマッチだが、試合前に選手の希望によりスクランブルバンクハウスルールが追加されたことがアナウンスされた。リング上には金ダライ、有刺鉄線バット、アコースティックギター、大量のイスが置かれ、まずは飯伏&宮武が入場。続いて葛西が入場すると、最後に高木が登場して自ら20周年を祝うように超満員の観客と一緒にファイアーポーズ。
一旦リングを降りて南側客席の通路まで下がっていった選手たち。カウントダウンの途中で宮武がコケて階段が落ちていったが、飯伏がリングインしてきたクレイジー大社長にスワンダイブ式ミサイルキック。しかし高木も飯伏を記者席のテーブルに叩き付ける。

リング上では葛西がイスで殴りかかるが、宮武はジャンピングバックエルボーで吹っ飛ばす。今度は高木と飯伏がリングに入ってきて飯伏がミドルキックからオーバーヘッドキック。そこから再び場外に出ると、葛西が飯伏を鉄柱に叩き付ける。高木はギターで宮武を殴打。さらに南側客席の通路まで連れて行くと、通路ダッシュ・ラリアットをお見舞い。
葛西はテーブルを持って南側客席の通路まで行くと、出入り口の前にテーブルをセット。そして飯伏をそのテーブルの上に寝かせた葛西は、出入り口の塀の上に登るとボディプレスを投下してテーブルクラッシュ。

その間にバックステージに下がった高木は戦闘用自転車ドラマティックドリーム号に乗って再登場し、宮武に自転車ダッシュ・ラリアット。テーブルの破片で葛西を殴打していた飯伏はそのままバルコニー席へ。葛西は飯伏をバルコニーから落とそうとする。体のほとんどがバルコニーの外に出て危うく落ちそうになった飯伏だが、辛くも回避。
リング上では高木が宮武に619を決めていくが、宮武もジャンピング・フロントキックを返す。さらに葛西は「俺はイケメンが大嫌いだ!」と叫んでペットボトルで飯伏を殴打すると、肩車してからコーナーポストに投げつける。しかし飯伏もソバットを返すと、その場飛びムーンサルトからその場飛びシューティングスター。

2015-3-29DDT後楽園_第3試合②葛西も急所蹴りを返すが、飯伏はラリアット。葛西もラリアットを返すが、ウラカンホイップで葛西を場外に投げた飯伏はエプロンに立った宮武のタイツを吊り上げてTバック状態にさせると、その宮武の上に飛び乗ってのケブラーダを発射。宮武もコーナーに登っていくが、高木がスペース・ローリング・ロケットパンチでエプロンに落としてからぶっこ抜きブレーンバスター。
だが、飯伏が高木にフットスタンプを落としていく。葛西も戻ってきて飯伏とエルボー合戦。飯伏はミドルキックを打っていくが、蹴り脚を捕まえた葛西はエルボーをヒザに落としてからヘッドバットを連打。さらに垂直落下式ブレーンバスターから金ダライで殴打するとコーナーへ。

パールハーバー・スプラッシュを投下するが、飯伏は剣山で迎撃。宮武は「飯伏さん、その強そうなバットを」と指示して葛西を羽交い締めに。有刺鉄線バットを手にした飯伏はフルスイングするが、葛西がかわして宮武に誤爆。ならばと葛西にもフルスイングして殴打するが、葛西は効いてないというジェスチャーから飯伏をリバース・タイガードライバーで叩き付ける。
クレイジー大社長は場外でテーブルをセットすると、その上に宮武を寝かせ、テーブルごともう1つのテーブルの上に乗せる。そしてコーナーに登った高木がプランチャでダイブして二段になったテーブルをクラッシュ。しかし飯伏がコーナーからダイブし、フットスタンプを落としてカット。

自らデビュー20周年記念試合を勝利で飾った高木三四郎高木は巨大テーブルをリングに持ち込むと、フットスタンプの下敷きになりグロッキー状態の宮武を引き起こして肩車。そして「20周年おめでとう!」と自ら叫ぶとシットダウン・ひまわりボムでテーブルクラッシュして3カウント。
試合後、葛西と飯伏は額をくっつけて睨み合い。そこから飯伏がミドルキックを叩き込んだため一気に緊張感が漂ったが、高木がファイアーポーズでひとまず締めくくった。

<試合後コメント>
高木三四郎&葛西純
高木「えー、20周年、20週年ね。長くやるもんじゃないね、ホントにね」
葛西「何言ってんの!?」
高木「いやいやいやいや、20年か。長いね。でもホントね、今日はこういう形で20周年記念試合、迎えてよかったですよ。葛西純ちゃんと、対戦相手の飯伏、宮武とね、やっぱりなんか頭のおかしな試合をしなくちゃなというのはあったんで。十分おかしかったと思います」
葛西「たかが20年、されど20年。三ちゃん、俺っちはいつ辞めてもいい人間だけども、三ちゃんはまだまだなんだよ。日本中のプヲタ、どこに夢を見ればいいんだよ? まだまだ日本中のプヲタ、プ女子、プ男子、プジジイ、プババア、プ子供、プベビー、なんでもありだよ。そいつらによ、もっともっとドラマチックドリームを見せてあげなきゃ」
高木「そうだね」
葛西「それは三ちゃんじゃなきゃできないんだよ。三ちゃんしかできないんだから」
高木「じゃあ、ちょっと20周年記念試合も今日終わったんで。またね次は25周年、30周年記念試合、また一緒にやりましょう。ね?」
葛西「いや〜」
高木「え!? いやちょっとちょっと、プ女子とプ男子、プジジイ、プババア、プベビーに夢与えましょうよ一緒に」
葛西「そりゃ三ちゃんの仕事だから……」
高木「お互いにね」
葛西「俺っちカツカツだからよ。家族養うだけでいっぱいいっぱいだから。とりあえずお前オイ、飯伏の野郎だよ」
高木「そうだよ」
葛西「(伊豆)ぐらんぱる。お前よ、あいつも出るんでしょ?」
高木「出る出る。4.15、伊豆ぐらんぱる公園でね。エニウェアフォール4WAYで思う存分やってやればいいよ」
葛西「もちろんもちろん。おい飯伏幸太、聞いとけよ。お前がな、伊豆の地でな、熱川バナナワニ園のワニの餌になるんだからなこの野郎。新日本、DDTダブル所属とか関係ねーよ。俺っちは天龍の頭に蛍光灯くらわした男だぞ。ほんとにやっちゃうぞこの野郎」
高木「以上だ。わかったかこの野郎」
葛西「とりあえずおめでとう!」
高木「ありがとう。サンキュー!」

第4試合

2015-3-29DDT後楽園_第4試合煽りVの中で「僕の手でベルトを流出させてしまったから、僕の手で取り戻さないと」と語った彰人。一方の王者・旭が提案したルールは、通常のプロレスルールに加えて10分間終了時点でのフォールカウントの多さを競う「トータルカウントマッチ」。
まず彰人が入場すると、大石が「さーて皆さんお待ちかね! DDT EXTREME級チャンピオン、Xはコイツだ! カモーン!」と呼び込むが、いつもの大歓声と違い大ブーイングで迎え入れられた旭。

さらに「帰れ」コールの大合唱。さすがに落ち込む旭に追い撃ちをかけるように「彰人」コール。旭が握手を求めてもブーイングが飛ぶ大アウェー状態。逆に彰人から握手を求めていくと、旭は応じた瞬間にスクールボーイ。これで1ポイント入る。さらに首固めで丸め込んで2カウントまで奪ったためトータルで3ポイント。
エルボー合戦から鶴の拳を見舞った旭だが、彰人もヒザへの低空ドロップキックからネックブリーカー。だが、カバーしても旭はすぐに肩をあげる。彰人は河津落としから十字固めで抑え込んでカウントポイント1。

旭の左足を集中攻撃していった彰人はサソリ固めの体勢から肩をマットについて1カウント取ると、肩をあげた勢いを利用してステップオーバー。ロープに逃れた旭はエルボー合戦から再び鶴の拳。しかしキャッチした彰人は逆に鶴の拳。旭もニールキックを返すと、卍固めと見せかけて回転エビ固めで2カウント取ってから一人サボテンの花で蹴り上げてから阿吽(=低空延髄蹴り)からカバー。
これでポイント旭の7-2となったが、彰人はアンクルホールドに捉えるとそこからバックドロップ。だが、旭はロープを掴んでカバーさせない。逆にモダンタイムス(=連続逆さ押さえ込み)で4カウント追加したが、逆さ押さえ込みの体勢からシットダウンしてヒザをマットに叩き付けた彰人は、逆さ押さえ込みから旭の両腕と両ヒザを決めるカンガルークラッチを決めて、うまいこと両肩をマットにつけてカウントポイントを稼いだ。

さらに後方のそのまま投げてカバーしたことで、12ポイントとなり1ポイント差でリード。旭は後方回転エビ固めからジャックナイフ式エビ固め。彰人もエビ固めで切り返すが、旭が17で彰人は14。彰人はアンクルホールドに捉えると、足横須賀を決めるが、旭は阿吽を返す。残り時間1分で17-14のまま。彰人は再びアンクルホールドに捉えると、反転してエビ固めでカバー。
これで17-16と1ポイント差まで迫った彰人は俵返し。さらにマウントポジションからどうにかカバーするが、旭の肩が1カウントだけついたところで10分時間切れ。17-17で時間切れとなったため、1カウントフォールのサドンデスマッチに突入。

水を欲しがる旭だが、セコンドの大石が持ってこなかったため、喉カラカラ状態でサドンデスへ。ヒザへの低空ドロップキックを連発する彰人に対し、旭はどうにか丸め込んでいくが、カウントが入る前にキックアウトした彰人。しかしヘッドシザースでエプロンに彰人を出した旭は阿吽から、さいたまSA大会でも見せたロープを利用したシーソー式DDT。だが、これもカウント1が入る前にキックアウトした彰人。
EXTREME級王座を奪回した彰人旭は彰人の串刺し攻撃を蹴りで迎撃し延髄斬りを叩き込むと、ビクトル投げから阿吽を狙ったが、彰人は一瞬早くトルネードクラッチで丸め込んで1カウント奪い勝利。王座奪還した彰人をセコンドのHARASHIMAとヤスが祝福した。マイクを持った彰人は「あー、キツかった! けどこの試合を通じて、たかが1ポイント、されど1ポイントだなと思いました。1ポイント、1カウントの大事さをすごい感じることが出来て、すごいよかったです。これは僕のベルトなんです。やっとこのベルトが僕の腰に戻ってきました。ちょっとみんなからしたら出遅れたかももしれないですけど、これでやっと両国に向いてスタートを着ることが出来ます。改めて言います。このベルトは俺のもんだ!」と叫んだ。

<試合後コメント>
彰人
「やっと僕のベルトが、僕の腰に戻ってきたなって思います。そうですね、さいたま終わってから、僕ベルト落としたショックが大きくて。今のDDTの中で自分というものはEXTREMEのベルトだと思ってたんですよ。だから、こう失った後はずっとDDTに居場所がないと思ってしまった時もあって。これでやっと、皆と同じように両国向いて走りだすことができます。そうですね。今日試合してEXTREMEのベルト、DDTの個性の象徴のベルトって言ったと思うんですよ。けど今日試合してて、そうじゃないのかなって。なんだろうな? EXTREMEってKO-D無差別級にはない閃きのベルトだと思うんですよ。ルールがあってチャンプオンが閃かないと何も起きないベルト。チャンピオンの閃きが多くないとベルトの価値が落ちる一方なんですよ。EXTREMEのベルトって、閃きのベルトだなって今日改めて思いました。そうですね。ここからこのベルト使って…そうですね。さいたまからの1か月の間、シングルで負けた相手もいますし、借りを返さなきゃいけない相手もいる。そして僕がやりたい対戦相手も、もちろんたくさんいるし。そういうのを1つずつクリアしていこうかなと思います。このベルトはそうですね、エブリシング・イズ・インスピレーションなベルトだと思います」
ーー両国に向けて動き出すと思いますが、両国でやってみたい相手はいますか?
「ん〜、そうですね。今この人と両国でやってみたいなという相手はもちろんいます。何人かいます。けど、それは僕が両国までベルト…もちろん守りますけど、守れて両国が近くなった時に(言います)。はい」

旭志織
「お見事としか言いようがないですよね。1カウントの最後の勝負って完全に僕の土俵ですよ。僕の土俵で、狙ってたのかな? 狙ってたのか分からないけど、僕の最大の得意技をああいう形で切り返されて負けたんですから文句ありません。お見事ですよ。まあ僕は取り返された形になりました。でも、彼にこういう短いスパンでリターンマッチのチャンスが来たんだったら、僕にもいつしかリターンマッチの可能性あるんじゃないかなと。僕はそれを望みますんで。その間、彰人選手にはもう一回王者としてベルトの価値を高めてもらいたいです。その高まった最高のタイミングでもう一回、僕のリターンマッチをやらせてもらいたいです。今日は完敗です」

第5試合

2015-3-29DDT後楽園_第5試合①天井からニコちゃんマーク、クローバー、ハート、ダイヤ、スペードが各1枚、そしてドクロ2枚の封筒が吊り下げられる。オーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)採用の時間差バトルロイヤルで行われるこの試合、8人目が登場した時点でラダーが投入される。
まず最初に登場したのは竹下。その対戦相手として登場したのはタッグパートナーの遠藤。ハッピーモーテル対決で試合が始まると、まずはロープに押し込んだ竹下が離れ際にチョップ。遠藤も竹下をロープに押し込んでチョップ。チョップとエルボーを打ち合っているところに3番手のヤスが登場。

遠藤に握手を求めるがスカされ、竹下にもスカされた落ち込むヤスだが、竹下のエルボーを遠藤に誤爆させると、遠藤のエルボードロップを竹下に誤爆させ、さらに遠藤の足をすくって竹下に激突させる。そこに4番手の大石が登場して遠藤にエルボーを連打。スイングDDTを狙った大石だが、遠藤は下からドロップキック。辛くもエプロンに着地した大石だが、そこに5番手の松永が登場。
竹下&遠藤と共闘してヤスと大石を蹴散らした松永は遠藤をエプロンに出すと、竹下のエルボーを誤爆させるが、辛くも遠藤のOTRは竹下がキャッチして防いだ。そこに6番手のニラが登場するが、対戦カード発表のときにやられたダメージが大きく、尻を押さえながら引き上げてしまう。

そこに7番手の岩﨑が入ってきてヤスにランニングエルボーからバックドロップ。さらに大石と協力してヤスをトップロープの上から落とそうとするが、ヤスは岩﨑の手に噛みついて阻止。そこに8番手の福田がアメリカ国旗を振りながら登場。国旗を持ったままのラリアットで次々になぎ倒した福田。「USA」コールの中、大石とハイタッチ。
しかし大石がサミングを見舞うと、怒った福田がOTRで大石を失格させる。9番手の高梨が入ってきて早速ラダーをセットして登っていくが、松永が引きずり落とす。揉み合う2人の背後から遠藤がドロップキック。

そのままラダーに登っていく遠藤だが、ヤスも反対側から登ってヤスはドクロ、遠藤はスペードの封筒をゲット。しかし次の瞬間、ヤスが遠藤にパンチを見舞って封筒をすり替える。その結果、ヤスはいつでもどこでも挑戦権を獲得。遠藤はキング・オブ・ダークの挑戦権を獲得。
10番手のHARASHIMAが入ってくると、岩﨑が猛然と向かっていくが、フロントキックで迎撃したHARASHIMAは拷問式キャメルクラッチに捉えてギブアップを奪った。さらに高梨にもキャメルクラッチを決めていると、11番手の佐々木が入ってきて高梨を救出。

2015-3-29DDT後楽園_第5試合②福田が佐々木にアッパーカットで殴りかかっていき、パーフェクトプレックスを狙うが差し合いはクロスフェースで切り返す。そこに12番手の高尾が登場し、ラダーに登っていく佐々木に向かってミサイルキックを発射。さらにラダーを高梨に叩き付けると、福田の腕を取ってオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。その間に高梨がラダーをセットして登っていき、ニコちゃんマークの封筒をゲット。高梨は興行権を獲得。
13番手の樋口はHARASHIMAをドロップキックで吹っ飛ばすと、松永と相撲を取り始めるが、松永を持ち上げた樋口はトップロープの上から落として失格にさせる。さらにいつの間にか戻ってきていたニラをカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げてギブアップを奪う。そこに14番手の平田が登場して『T●KY●,G●!』でダンス。

その後ろで福田がラダーに登ってダイヤの封筒をゲット。入ってきたのはいつでもどこでも挑戦権。平田が踊っているところに最後の15番手としてアントンが登場して平田に殴りかかるが、平田はドロップキックを返す。ラダーに登って行く平田だが、背後から樋口が肩車してトップロープの上から落とす。エプロンに着地した平田だが、樋口はタックルで落として失格にさせる。
佐々木が樋口をコルバタで投げていくが、アントンが南部式ナックル。その間に高尾がラダーにンボっていくが、樋口が殴りかかる。その樋口に握手を求めた佐々木だが、応じたとことに蹴りかかる。だが、飛び付いてきた佐々木をキャッチした樋口はそのままラダーに激突。

高尾はそのまま落ちてOTRになり失格。さらに佐々木も場外に落として失格にさせた樋口は、ハートの封筒をゲット。入っていたのはいつでもどこでも挑戦権。残った封筒は2枚。HARASHIMAのエルボーにアッパーカットで対抗したアントンだが、蹴り飛ばしていったHARASHIMAはブレーンバスターの体勢。しかし竹下が入ってきてアントンとダブルのブレーンバスターで投げると、2人で南部式ナックルからバイオニックエルボー。
そしてアントンがラダーに登っていきクローバーの封筒をゲット。入ってきたのはいつでもどこでも挑戦権。残ったのはドクロの封筒1枚。そして選手はHARASHIMAと竹下の2人。ラダーを「使わないです」とどかした竹下はゼロ戦キックからブルーサンダー。竹下の串刺し攻撃を蹴りで迎撃したHARASHIMAはジョン・ウー。

串刺しフロントキックから竹下をコーナーに乗せたHARASHIMAは雪崩式ブレーンバスター。そのままロコモーション式で起き上がってファルコンアローで叩き付けたHARASHIMAは朦朧としながらもエルボー合戦を挑んでいく竹下。口の中を切って出血しながらも渾身のエルボーを叩き込んだが、HARASHIMAもフロントキックを返す。
2015-3-29DDT後楽園_第5試合③だが、HARASHIMAをロープに飛ばしてラリアットを叩き込んだ竹下はドラゴンスープレックス。さらにウッ小貫ジャーマンを狙ったが、HARASHIMAはソバットからハイキック。さらにリバースフランケンで投げたHARASHIMAは蒼魔刀。かわした竹下はロープを掴む畑島を後方回転してからジャーマンで投げようとするが、サクソンクラッチで切り返したHARASHIMAはそのまま立ち上がってバズソーキック。そして蒼魔刀を叩き込んで3カウント。

この結果、バトルロイヤルに優勝したHARASHIMAがKO-D無差別級次期挑戦権を獲得。亜門GMがリングに入ってきてそれぞれの権利を獲得した選手にインタビューすることに。
まずはいつでもどこでも興行権を取った高梨に「いつどこでやりたいみたいなプランはありますか?」と尋ねるが、高梨は「いや、今言われてあるわけねぇだろ(苦笑)よく考えろよ」と最もな返答。なお、興行権は負けても移動しないとのこと。

続いていつでもどこでもキング・オブ・ダーク挑戦権を獲得した遠藤は「あの、僕よく考えたんですけど、これ返却しようかなと思うんですけど」と言うが、GMは「何言ってんだ、お前。男らしくないこと言うんじゃないよ。甘んじて受け入れろ」と一喝すると、「これダークでしか使えないから。もう今決めちゃおうか? こっちで決めちゃおう」と言って4月19日の春日部大会のダークで伊橋vs.遠藤のキング・オブ・ダーク戦を行うことを決定した。
そしていつでもどこでも挑戦権だが、例年通りDDTの興行であればいつでもどこでも使えるが、公式に組まれた試合で負けた場合は挑戦権自体が移動する。挑戦権を獲得した4選手には、その証であるアームカバーが手渡された。

いつでもどこでも挑戦権を獲得したアントン、ヤス、福田、樋口ヤス「突然のことなのでよく分からないですが、正々堂々と挑戦権を行使するときは宣言をして、突然襲ったりはしないようにしたいと思います。そして今日は宣言は致しません」

福田「非常にデリケートな問題ですので、合衆国のオバマ大統領と相談させていただきたいと思います」

樋口「使います!」GM「それは今ですか?」樋口「いや、今じゃないんですけど。5月札幌テイセンホール、自分の地元・北海道で。そこでこれ使わせてください!」と言ったが、5.24の札幌テイセンホール大会まで挑戦権を守り抜かないといけないため、「絶対守り通します!」と力強く語った。

アントン「自分は! 不器用ですから! 今のは関係ないですけど。今日は使いません。なぜならまだまだ花粉の季節だからですから。花粉の季節が終わったら! あのチャンピオンベルトは、そして俺の鼻の通りは俺のものです! 不器用ですから!」

バトルロイヤルで優勝したHARASHIMAが飯伏に挑戦することが決定最後に本部席で見ていた飯伏を呼び込むと、バトルロイヤルに優勝して4.29後楽園大会で飯伏に挑戦することが決定したHARASHIMAと2人並び立つ。さいたまSA大会から約2か月半。短いスパンでリターンマッチが組まれることになったが、HARASHIMAが「5年半かけるとは言わなかったたけど、2か月半、チャンスを手に入れたから……KO-Dのベルト返してもらいます」と言うと、飯伏は「返しません。また僕が勝ちます」と言って握手を求めると、HARASHIMAもその手をガッチリ握って睨み合った。
ちなみに最後に残っていたドクロの封筒の中を確認したところ、入っていたのはいつでもどこでも挑戦権。そのため4.29後楽園で最後の一枚争奪バトルロイヤルを組むという。

<試合後コメント>
HARASHIMA
「今日の試合で、上の挑戦権を取るって手もあったんだけど、自分が勝ち残れば次挑戦できるというのは知ってたんで。まあ上のものは取らずに勝ち残る事だけを狙って、今日の試合闘って勝ち残る事ができました。次の後楽園で、飯伏のタイトルに挑戦できるんで、預けたベルトを必ず取り返します」

※飯伏はノーコメント

樋口和貞
ーー北海道での挑戦を表明しました。
「ひとつね、北海道で挑戦したいのはやっぱ自分の地元ですからね。地元でこうやってチャンスができたので、ぜひテイセンホールをやってみたいと思って、今回こういうことになりました」
ーーこういう形ではありますが、デビューして間もない形でKO-Dの挑戦権が巡ってきたということはどう思われてますか?
「そうですね。正直出来過ぎてるなってのは思うんですけど、もうここまで来たら突き抜けるしかないかなと。今も負けないの状態なので、こんまま一気にテッペンまで行ってやろうかなと思います」
ーー今日のバトルロイヤルの中でもHARASHIMA選手とあたりましたが、今の期待感やトップの人達とやる上で思うことは。
「そうですね。やっぱりトップの人達が強いのは分かっているんですけど、まあ、どこらへんまで自分が、今の自分がどこらへんまで通用するかと見てみたいと思って」
ーーいつでもどこでも挑戦権を守りぬくだけでも大変だと思うが。
「そうですね。守りぬくのも大変だと思うんですけど、獲った以上は絶対守りぬいて北海道行きますんで。はい」

第6試合

ササダンゴマシンの煽りパワポメインイベントは大日本プロレスに流出したKO-Dタッグを取り戻すため、プロレス界のならず者2人が手を組んだと煽りVで紹介。さらにササダンゴキャラメルでサイドビジネスをはじめて儲かったが、あっという間にブームが去って残ったのは多額の借金だと紹介され、そのVTRを怪訝な表情で見つめる関本。一方のディーノもヘルニアという爆弾を抱えていることが紹介されると、関本は「じゃあそもそもなんで挑戦……」と苦笑い。VTRの最後は「ザ・フィクション」の文字……

井上マイクリングアナが「今から入場してくる男色ディーノ選手、スーパーササダンゴマシン選手はホモです」とアナウンス。合体テーマ曲で入場してきたディーノもササダンゴマスクを被り、ササダンゴは子泣きじじいの格好をして登場し、そのまま本部席へ。
今回の煽りパワポのテーマは「37歳コンビによるタッグ王座挑戦とワークライフバランスの考察について」。ワークライフバランスとは仕事と生活の調和のことで、国民一人一人がやり甲斐や充実感を持ちながら働いて、仕事上の責任感を果たしながら子育て期やプロレス期といった人生の各段階において多用な生き方を選択できるというもの。

ササダンゴのワークライフバランスは「金型」「家庭」「大学院」「ローカルタレント業」「ローカルレスラー業」。ディーノは「ゲイ」「ゲイムライター」「警備員」「ゲイ能活動」「ゲイレスラー」。プロレスラーだけじゃ食っていけないというディーノとササダンゴは、「筋トレ」「プロレス」「筋トレ」「プロレス」「ポセイドン」というワークライフバランスをしている関本&岡林に勝てるわけがないという結論。
比較的DDTの中で「筋トレ」「プロレス」の生活をしている竹下&遠藤でも敵わなかったわけだが、ではなぜ竹下&遠藤が負けたのか分析した結果、彼らに足らなかったのは「体重」だという結論に。

関本&岡林は直近10組のKO-Dタッグ歴代王者の平均体重より60キロ以上も重いという。DDTの中で貴重なヘビー級タッグのディーノとササダンゴだが、それでも王者組よりも20キロも軽いという。ササダンゴは「一度は離れたDDTにこうして戻してくれて、俺どうしてもDDTにタッグベルトを戻したいんですよ! 今回の勝利のためだったら悪魔と契約してもいいんですよ! 体重が増えるんだったら妖怪になってもいい! 37歳にして妖怪になることを決意しました!」と言うと、妖怪になるための方法として関西にある妖竹芸能なる怪しげな芸能事務所に所属。
妖竹芸能に入ったことでササダンゴが手に入れた妖怪スキルは子泣きじじい。おぎゃーと泣いたら体重が25キロ〜2トンになるという子泣きじじい。そのため作戦としては105キロのディーノが決める男色ドライバーに、2000キロのササダンゴがオンブすることで相手の首に2105キロのダメージを与える「子泣き式男色ドライバー」を決めれば勝てるという結論に。しかし弱点としてディーノの腰がヘルニアのため、この技は1回しか決められない。

2015-3-29DDT後楽園_第6試合①ササダンゴのプレゼンが終わったところで王者組が入場。すると挑戦者組は奇襲攻撃を仕掛け、早くも子泣き式男色ドライバーを狙うが、岡林はどうにか回避。しかしディーノは岡林のタイツを引っ張ってTバック状態にすると男色クロー。さらにナイトメアーを見舞って行くと、関本が入ってきて逆水平チョップ。しかしディーノはそのまま岡林の顔の上に座り込む。
続いてササダンゴが杖で岡林を殴打していくが、岡林は逆水平チョップを返して関本にタッチ。逆水平チョップを叩き込んでいった関本がボディスラムを狙った瞬間、ササダンゴが「おぎゃー」と泣くと重さに耐えられなくなり関本が押し潰される。

今度は岡林がボディスラムを狙うが、ササダンゴはまたも「おぎゃー」と泣いて押し潰す。関本&岡林は2人がかりでストンピングを落としていくと、関本が逆片エビ固めに捉える。ディーノが入ってきて尻にソフトタッチしてカットするが、岡林がまたも逆水平チョップ。しかしササダンゴはテーズプレスで重さをかけていくと、ディーノにタッチ。
ラリアットを叩き込むディーノ。なかなか倒れない岡林だが、勢いをつけての一発で何とか倒したディーノは、そこに関本が入ってくると2人まとめてコンプリート♂ショット。しかしファイト一発を狙ったところで岡林が逆水平チョップを叩き込むと、関本が串刺しラリアットからブレーンバスター。

サソリ固めを決めた関本だが、そこにササダンゴマスクを被らされたセコンド(梅田?)がリング内に放り込まれる。反射的に岡林がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、その間にササダンゴが杖攻撃でディーノを救出。ディーノがササダンゴマスクを被った大石と関本に3Dを決めると、ササダンゴも関本とラリアットの相打ちを連発。そこから垂直落下式リーマンショックを決めた。
ディーノは岡林の逆水平チョップをもらいながらもアッパーカットから急所へタッチ。しかし岡林も逆水平チョップを返していく。10分が経過し、またもササダンゴマスクを被ったセコンドが入ってきて思わずアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げた岡林だが、ディーノがシャイニングあてがいをお見舞い。

2015-3-29DDT後楽園_第6試合②ファイト一発から男色ドライバーの体勢に入ると、ササダンゴが飛び乗って子泣き式男色ドライバーをついに決めたが、カウント2で関本がカット。ササダンゴは「1回しか出来ないんだよ! アルゼンチンで担いでみろ!」と挑発。関本がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、ササダンゴは「おぎゃー」と泣いて重みで押し潰す。
その間にディーノはファイト一発から男色ドライバーを狙ったが、岡林はアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる。しかしディーノはマスクをめくってリップロック。するとササダンゴが子泣きじじいの前掛けをディーノにもつけて「もう1回いけるか?」と尋ねる。ディーノが頷くとササダンゴは「お前もつくづくプロレス馬鹿よのぉ」と言ってからマスクを脱ぐ。

2015-3-29DDT後楽園_第6試合④すると2人ともまさかのスキンヘッド! 完全に子泣きじじいとなったディーノとササダンゴは、もう一度子泣き式男色ドライバーを決めたが、またもカウント2で関本がカット。悔しがるディーノは「ぶっ殺す!」と叫ぶと、岡林にスワンダイブで飛び付いてからのウラカン・ラナ。カウント2で返されるとコーナーに登ったディーノだが、背後から捕まえた関本はジャーマンで投げ捨てる。
カウント2で肩をあげたディーノ。15分が経過し、岡林はラリアットでなぎ倒すが、ササダンゴがカット。ササダンゴは関本に垂直落下式リーマンショックを狙ったが、リバースで切り返した関本は、子泣きじじいの衣装を岡林に渡して「行けー!」と叫ぶ。子泣きじじいの格好をした岡林は「おぎゃー!」と絶叫してからコーナーに登ると、最大2トンの重さによる子泣き式ゴーレムスプラッシュを投下して3カウント。

2015-3-29DDT後楽園_エンディングそしてGMが王者組に「登坂さんに怒られないですか?」と心配しながら、4.29後楽園で挑戦する権利を手に入れた石井&入江を呼び込む。奇しくも元アジアタッグ対決となったが、石井が「4月29日……2014年4月29日後楽園ホール、第94代アジアタッグ王者に輝いた日です。そして2015年4月29日後楽園ホール、第52代KO-Dタッグ王者になる!」と言うと、関本は「お前らすべて全力でかかってこいコラ! 真正面から受け止めてやる!」と言って睨み合う。最後に岡林が「このベルトは絶対渡さん! 俺は勝つためなら手段は選ばん! いいか! これからのDDTプロレス楽しみにしてろよ! ビッサリーッ!」と叫んで締めくくった。

<試合後コメント>
関本大介&岡林裕二
関本「まあ相手はね、変化球ばかりなチームだったですけど、なんとか力でもっていきました。大丈夫か岡林?」
岡林「ホントにさっきも言いましたけど、リング上で。自分は勝つためだったら手段は選びません。相手がどんな戦法でこようが、相手の土俵で闘ってやりますよ。それが勝つための方法じゃないですか?」
関本「次は、石井選手と入江選手。非常にタフな二人なんで。なんとか4月も防衛して、このまま全チームを制覇しましょう」
岡林「そうですね」
ーー子泣き式男色ドライバーをくらった首のダメージはいかがですか?
岡林「いや、もう結構キツイっすけど、もう負けるわけにはいかないんで、全力で返しました。相当ですけど首のダメージは」
ーー新たな妖怪の力は今後も使用していくつもりはありますか?
岡林「いや、もう使わないっすよ(苦笑)。いや、それは今日の試合で、向こうがたまたま出してきたから、それで返しただけです。その試合試合によって、分かんないっすよ。今回はこれで返しただけです。はい」

男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン
ササダンゴ「別に、僕らもうこの歳になってこのぐらいのキャリアになりまして、DDTではだいぶお爺さんですよね?」
ディーノ「そうね」
ササダンゴ「別にね、誰にこういうことやれって言われるわけでもなく、勝手にやって、勝手に負けて、何も言うことないですよね?」
ディーノ「そうね。髪の毛一本も残んなかったって話ですよ」
ササダンゴ「すんませんとしか……」
ディーノ「この挑戦には……」
ササダンゴ「竹下と遠藤にすいませんとしか。なんか一瞬でも……なんかふわ〜って、一瞬でも勝ちそうな雰囲気になって逆に申し訳ないというか」
――それ(頭を丸めたのは)はどういう気持ちの表れで?
ディーノ「妖怪として」
ササダンゴ「子泣きじじいがこういう頭だったんで」
――あー……
ササダンゴ「逆にそれが伝わってないって時点でもう、アウトっていうか(苦笑)」
ディーノ「ホントに我々何も残んなかったって事になっちゃうかな」
ササダンゴ「子泣きじじい感を出しただけだったんですけど」
ディーノ「これを着ても子泣きじじいと気付かれなかったという」
ササダンゴ「そう、最終的に俺らなんか一朝一夕で俺ら剃ってるけど、一番結局岡林さんが子泣きじじいだったっていう。岡林さんが一番子泣きじじいとして正しくて、一番ホントに2000キロクラスのね、子泣き式ゴーレムスプラッシュですかね? 子泣き式ゴーレムスプラッシュで完全に(やられた)。ディーノの腰治ったぐらいじゃない? 逆に」
ディーノ「あれでハマったんだ? カチッと(苦笑)」
ササダンゴ「逆にヘルニアとれたんじゃない?」
ディーノ「マジか!? ありがたいですね」
ササダンゴ「普通に階段降りてたし」
ディーノ「そうだ。ホントにね」
ササダンゴ「逆にヘルニア治った的な感じですかね。まあ、どうせね、どうせ分かりますよこれ。週刊プロレス(が大きく載せるの)もあの岡林さんがおぎゃーって言ってるところか、(ゴーレムスプラッシュで)飛んでるところなんで、俺はちっちゃい感じでね。ニューススクランブルでね。インディーのお仕事だからね俺は」
ディーノ「何がですか?(苦笑)」
ササダンゴ「ここの」
週プロ加藤記者「妖怪の契約書はどれぐらい続いてくんですか?」
ササダンゴ「え!?」
ディーノ「それ知りたいですか?」
ササダンゴ「妖竹の?」
ディーノ「それ知って、本当に記事にしてくれるんですか? したらしたですごいし、しなかったらしなかったで、何か意味分かんないし。え? 答えたほうがいいですか?」
週プロ加藤記者「いや、いいです……」
ディーノ「すごいな」
ササダンゴ「ないし、ないし」

石井慧介&入江茂弘
石井「予想通りあのチームが来て、もちろんすごく強いのは分かってますけど、今日子泣きじじいでも敵わなかったんで、相当な覚悟を挑まないといけない。そういう覚悟をすでに持っています」
入江「やっぱリングで向かい合った時に、身体の大きさとか、とにかく怖かったっていう印象はあるんですけど、僕はずーっとプロレスやってきて、ずっとタチムカウっていう気持ちでやってきてるので。その怯えに関してはもう…デカくて強い人にはガンガン立ち向かっていくだけだと思う。妖怪でも勝てない、でも超人に人間が勝ったっていう、(キン肉マンに出て来る)ジェロニモが勝ってるんですね? サンシャインから。だから人間でも勝てるんじゃないかと。子泣きじじいは勝てなかったけど、人間でも勝てるという所を見せたいですね」

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