18歳の女デスマッチファイター・鈴季すずの成長を宮本裕向が大絶賛!「『自分にはちょっと足りないのかな』と思うぐらい彼女のデスマッチ愛は満ち溢れていた」

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 27日、東京都。後楽園ホールにてアイスリボンが『雨のち、リボン~さよなら俺たちの松屋うの~』を開催し、鈴季すずが宮本裕向との2度目のハードコアマッチで成長を見せつけた。

 すずは中学卒業後に世羅りさのデスマッチに憧れてアイスリボンに入門し、デビューから約2年、18歳にして団体の至宝たるICE×∞王座を戴冠して団体のトップに上り詰めた。
 しかし、今年1月に藤本つかさに王座を明け渡すと、「アイスリボンに入ったきっかけ、それは世羅りさのやるデスマッチ!だからこれからは自分がデスマッチ界の先頭に立つ覚悟はもう出来てます!」と胸に秘めていたデスマッチ&ハードコアマッチへの情熱を叫び本格参戦を要求。これを受けた藤本はすずに『鈴季すず・決意のハードコア七番勝負』を用意した。

 今年2月の宮本裕向との試合から一番目が始まり、その後すずは約3ヶ月の間に佐々木貴、竹田誠志、葛西純、木髙イサミ、アブドーラ小林と超一流デスマッチファイターとの一騎打ちを経験。そしてすずが七番目の相手に選んだのは、自身が最も心に残っているデスマッチ(※佐々木貴vs宮本裕向の“高所作業につき立体足場建築現場デスマッチ”)を行った裕向だった。

 裕向との一番目の試合では、すずが勝利のためになりふり構わぬ金的攻撃を連発するも裕向が全く意に介さずラダー上への投げ捨てサンダーファイヤーパワーボムからムーンサルト・プレスで葬っており、この再戦はすずがこの約3ヶ月でどこまで成長したかと裕向に見せつける絶好の機会だった。


 この日の試合は両選手の強い希望により凶器持ち込み有刺鉄線ボードデスマッチに変更され、有刺鉄線ボードおよび有刺鉄線+鈴ボードが2枚設置された状態で開始。
 裕向が有刺鉄線ボードへのボディスラムで先制し有刺鉄線ですずの額から流血させていくと、これですずもスイッチオン。裕向をフォークで作った巨大剣山へコンプリートショットで叩きつけ、有刺鉄線+鈴ボードへの雪崩式パワーボムなども見せデスマッチの“正攻法”で攻め込んでいくが、裕向がリング上にばら撒いたイガグリの上でのローリングクレイドルで捨て身の痛め技を繰り出し、鈴&イガグリの上へサンダーファイヤーパワーボム、ファイヤーサンダーと猛攻。最後は鈴の身体の上にイスを山のように積み上げてからのムーンサルト・プレスで3カウントを奪った。

 宮本は倒れ込むすずの頭を撫でて健闘を称えると、立ち上がって握手を求める。すずがその手を握り返すと、宮本の手の中にはイガグリが握り込まれていたことが発覚し、すずが痛みに悶絶する中で宮本が「へへへ」と笑いながら去っていった。

 バックステージに戻ったすずは悔しさに号泣しながら「鈴季すずのデスマッチ愛は皆さんに伝わりましたか?生半可な気持ちでやってない!カッコイイから?目立ちたいから?そういう理由でデスマッチをやってるわけじゃない!人間の底力を見せるために今後もデスマッチやっていきます!まだまだアイスのお客さんでデスマッチ認めてない人いっぱいいると思います。女子でデスマッチやってる、認めてない人いると思います。鈴季すずが、認めさせます!必ず!」と覚悟を叫ぶ。

 対する裕向は、「現役のトップデスマッチファイターと闘ってきた経験がこれ以上にないぐらい、全然違う。そういう感じがしましたね、闘って。ホント彼女はデスマッチ愛っていうのがすごい伝わってくるような試合をしてくるんで、気持ちが伝わる試合をしてくるんで、やっぱね『自分にはちょっと足りないのかな』と思うぐらい彼女の愛は、デスマッチ愛は満ち溢れてましたね」とすずのデスマッチ愛に敬意を表すなど成長に太鼓判を押した。

 この日のアイス後楽園大会ではメインイベントで世羅りさvs山下りなの蛍光灯デスマッチによるFantastICE王座戦が行われ、最後の2試合が続けて凶器飛び交う流血戦という異例の大会となった。
 この死闘を制した山下が世羅から王座を奪取すると、リング上にすずが現れ山下へ挑戦を表明。これを受けた山下は、すずが感動からか泣き顔で現れたことを指摘し、「泣いてるようじゃこのベルトに届かないぞ。次はお前が選手もお客さんも感動させる番だろ!」と発破をかけ、迫る8月9日のアイスリボン横浜武道館大会での王座戦を約束した。

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