【試合詳細】6・14 新日本プロレス後楽園ホール大会 鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&BUSHIvsタイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&金丸義信 YOH&SHO&オカダ・カズチカvsエル・ファンタズモ&石森太二&外道 後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&矢野通vsEVIL&高橋裕二郎&ディック東郷&邪道

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『映画『ゴジラvsコング』Presents KIZUNA ROAD 2021』
日程:2021年6月14日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:347人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●上村優也
13分55秒 逆片エビ固め
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○棚橋弘至
13分36秒 テキサスクローバーホールド
●辻陽太

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]後藤洋央紀/石井智宏/YOSHI-HASHI/○矢野通
12分29秒 横入り式エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/ディック東郷/●邪道

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]YOH/SHO/オカダ・カズチカ
11分44秒 マネークリップ
[BULLET CLUB]石森太二/エル・ファンタズモ/●外道

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
内藤哲也/SANADA/○鷹木信悟/BUSHI
16分48秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./エル・デスペラード/●金丸義信

内藤&SANADAがIWGPタッグ王座挑戦を猛アピールもタイチは挑戦動機に疑問?!CHAOSがBULLET CLUBとの6人タッグ王座戦の前哨戦で快勝!

第1試合


 両者入場すると闘志むき出しで突き飛ばし合い、ゴングが鳴ると腕の取り合いからみのるがアームロックに捕らえようとするも上村はヘッドロックに捕らえてじっくりと絞り上げる。みのるが上をとってアキレス腱固めを狙う素振りを見せると上村がさっと距離を取ってクリーンブレイク。
 再び組み合うとみのるがリストロックから腕固め、ヘッドシザースに移るが上村が足を伸ばしてブレイク。上村が張り手を放っていくとみのるはバックステップで回避も、上村は距離を詰めて張り手からフライングフォアアーム。更に突っ込んでいくが稔がキャッチしてぶら下がり式腕十字。場外に落下した上村を鉄柵に叩きつけていき、場外でチキンウイングアームロック。
 みのるは上村をリングで待ち受け、上村が上がってくるとエルボーをキャッチして脇固め。さらにもう片方の腕と足を固める複合関節からアームロック。上村が必死のブレイクを見せるとみのるが串刺しビッグブート。もう一発を狙ったところで上村が追走して串刺しドロップキック。上村はエルボー連打からバックドロップ。さらに逆エビ固めを狙うがみのるが足の力だけで跳ね飛ばし、エルボー一発で上村をダウンさせる。チェックに入るレフェリーを突き飛ばして無理やり引き起こし、もう一発エルボー。上村は雄叫びを上げてエルボー連打。みのるは正面からすべて受けきっていき、スリーパーホールドに捕らえるが上村はスクールボーイ、首固めと粘りを見せるが、みのるが上村の顔面を鋭く貫くドロップキック。大の字に倒れた上村をさらに逆片エビ固めに捕らえると上村は無念のタップ。

<試合後コメント>
鈴木みのる
「おいボク、いやお坊ちゃん、いやいやいやいや上村クーン、いつでもやってやるぞ~。いつでもブチ殺してやるぞ~。お前、気づいただろ。“飛車角落ち”ってのはこういう試合のことを言うんだよ、ハハハハ! 俺の前に立つヤツはな、若手だろうがベテランだろうが、日本人だろうが、ヨソの国の人間だろうが、俺の前に立とうとするヤツは、ブチのめす、それだけだ。(※控室へと去りかけて)おお、そうだそうだそうだ、オイ新日本、IWGP世界ヘビー級、いつでも俺が狙ってんの忘れんなよ? いつでもだ! オイ、チャンピオン鷹木、テメェの首も、“正々堂々と”なんて言ってねぇだろ? “いつでもどこでも”だ! ハハー!」
 
 
上村優也
「(※しばらく階段の踊り場で横たわって動けずにいたが、起き出すと転がるようにして階段を降り、何とかインタビュースペースへ。ヒジのあたりを押さえながら床に突っ伏して)クソー! 悔しい! (※顔を起こして柱に寄りかかり)今までさんざん生意気言って、ブチ当たってはボコボコにされ、そりゃ、あんなのにケンカ売ったら、怖いし、痛てぇよ。でも、俺はプロレスラーだよ。リング上なら、誰が相手だろうと、行くしかないでしょ。(※控室へと進みかけて)もうひとつ、鈴木みのる。いまのまま、強いままでいろ。必ず、勝ってやる。それまでは絶対に、いまのまま、強いままの、鈴木みのるでいろ。俺が勝つまでは。絶対勝ってやる!」

第2試合


棚橋と、棚橋の付き人を務める辻の師弟対決。
 ロックアップでの押し合いとなると棚橋が押し込んでクリーンブレイクも、辻が離れ際にビンタ。棚橋はニヤリと笑って再びロックアップでロープに押し込むと辻が低空タックルでグラウンドに引き込むが、棚橋はボディシザースからキーロック。辻はヘッドロックからじっくりとヘッドシザースで絞り上げて行くが、棚橋は弓矢固めや鎌固めと普段は見せない引き出しを開ける。さらに棚橋は辻の足をロープにくくりつけてドロップキックを見舞い、「どうした!」と叫んで鼓舞。辻はエルボーを連打も棚橋はドラゴン張り手一発で辻をダウンさせる。
 棚橋がロープに飛ぶと辻はドロップキックで迎え撃ち、エルボー連打からボディスラム、サンセットフリップ、ヒザへのボディプレス、ニークラッシャー、ダブルニーロックとヒザへの集中攻撃をかけ、アバランシュホールドを狙っていくが棚橋が着地して低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。さらにテキサスクローバーホールドも辻はなんとかロープへ。
 棚橋がスリングブレイドを狙うと、辻は担ぎ上げてゴリースペシャル。棚橋は腹筋の力だけで起き上がって着地しツイスト・アンド・シャウトを狙うが、辻が逆にブレーンバスターからジャイアントスイング。辻は渾身のスピアーから逆エビ固め。棚橋がブレイクするとアバランシュホールドからコーナーに上がり、ダイビングボディプレスを発射も棚橋が回避して自爆させスリングブレイドからテキサスクローバーホールドに捕らえ、辻からタップを奪った。

<試合後コメント>
棚橋弘至
「(※息を弾ませ)座ってもいいかな? 座ってもいいかな?(※と言ってコメントスペースに座り込む) クソ! スタミナのペース配分が、狂ったな。(試合時間)5分…。5分でフィニッシュまで持っていこうと思ってた。それが倍か…!? 辻の成長だな…。辻にしろ、上村にしろ、ヤングライオン(の期間)が、ほかの僕たち例年のヤングライオンよりも長くなってる。こういうコロナ禍の状況だから、なんとも仕方ないけども。タメが長ければ長いほど、デッカくて美しい花を咲かすと思うから、腐らずに1歩1歩(進んでもらいたい)。もう1回だ、辻。お前がスター選手になるまで、新日本プロレスのトップレスラーになるまで、俺が残っといてやるよ」
 
 
辻陽太
「(※コメントスペースで片膝をつき)俺がいま、このリングに立ってるのは、まぎれもなく棚橋さんのおかげだ。棚橋さんがいなければ、いまの俺はないだろう。感謝なんか言葉じゃ言い表せないぞ。だからこそ、棚橋さん、あなたを超えたときに、俺は本物のプロレスラーになるんだ」

第3試合


 石井と東郷でゴングが鳴るとショルダータックルのぶつかり合いから互いにエルボーをかわし合い、東郷が首投げから十字架固めも石井が即座に抜け出してスライディングラリアットを発射。これをかわした東郷のトラースキックも石井がかわし、両者距離を取る。東郷がナックルを放っていくと石井はエルボーで反撃しYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは石井とともにダブルタックルを狙ってロープに振るが、東郷がロープにしがみついて耐え裕二郎にタッチ。
 裕二郎はYOSHI-HASHIの髪を引っ張っていくが、後藤が飛び込んできて2人でダブルタックルからざんまい。カットに来たEVILには2人で太鼓の乱れ撃ち。さらに東郷へは石井と矢野を加えた4人での太鼓の乱れ撃ち。YOSHI-HASHIは裕二郎にエルボー、逆水平チョップを連打し、ソバットからネックブリーカーを狙うが裕二郎が指に噛み付いて脱出。YOSHI-HASHIがコーナーに飛ぶとEVILがエプロンからキックを見舞い、裕二郎がロープスタンガン。全員入り乱れての場外戦へ。
 EVILがコーナーマットを外し、裕二郎がナックル連打からスライディングキック。邪道にタッチ。
 邪道はYOSHI-HASHIの顔面をロープにこすりつけ、頭にナックル連打。さらにショルダータックルから金具むき出しのコーナーに頭から叩きつけてEVILにタッチ。
 EVILはYOSHI-HASHIの逆水平チョップ連打を不敵な笑みで受け止めて再び金具むき出しのコーナーに叩きつけ、カットに来た矢野も金具むき出しのコーナーに叩きつける。EVILは再びYOSHI-HASHIを金具むき出しのコーナーに振ろうとするがYOSHI-HASHIは振り返して逆にぶつけ、スピンキックを見舞って後藤にタッチ。
 後藤はEVILにショルダータックルからラリアット、カットに来た裕二郎の攻撃をかわしてEVILにラリアット、裕二郎にもラリアットを見舞い、EVILに串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。牛殺しを狙う後藤へEVILがサミングを見舞って脱出し、後藤の足をレフェリーに持たせた上で股間にトラースキック。EVILは串刺しラリアットからフィッシャーマン・バスターを狙うが、後藤が振り払ってロープに飛ぶ。東郷が場外から足を引いて後藤を妨害すると、石井もEVILの足を引き、石井と東郷がリング上でエルボー合戦を展開。東郷がトラースキックで石井を撃退するとEVILが後藤にショルダータックル。EVILは「終わりだコノヤロウ!」と後藤にマジックキラーを狙うが、後藤が耐えるとEVILがロープへ飛ぶ。後藤がこれをキャッチして牛殺しを見舞うと矢野にタッチ。
 矢野は素早くコーナーマットを外すとEVILに顔面かきむしりからロープに飛ぶが、場外で邪道が竹刀を振りかぶるのを見て急停止。その隙にEVILが背後から矢野の髪を掴んでロープに押し込み、邪道が竹刀で一撃入れ、タッチを受ける。
 裕二郎のトラースキックから邪道がトーキックを入れ、2人で合体バックドロップ、東郷のセントーンから邪道がグリーンキラーを狙うが、YOSHI-HASHIがカットし、裕二郎をラリアットで撃退。EVILがYOSHI-HASHIを金具むき出しのコーナーに叩きつけ、後藤がリングインしようとロープをまたいだ瞬間にロープを蹴り上げて急所攻撃。石井が入ってくると東郷がスポイラーズチョーカーで絞め落として撃退。邪道が竹刀で矢野に殴りかかると、矢野は外したコーナーマットを盾にして受け止め、レフェリーを邪道にぶつけて作った隙を突いてローブローからスクールボーイで3カウント。

<試合後コメント>
髙橋裕二郎
「石井、後藤、あ~あとYOSHI-HASHI? オイいますぐよぉ、いますぐその3本のベルト、よこせコノヤロー!」

EVIL&ディック東郷 
EVIL「(※持参したイスに座って)オイ東郷、石井に何か言ってやれよ」
東郷「オイ石井! テメェ何熱くなってんだよ! テメェと俺じゃ、格が違うんだよ!」
EVIL「いいかオイ、アイツらの永遠なんてなぁ、一瞬で砕いてやるよ。あのベルトは、俺らのモンだ。よく覚えとけ!」
東郷「(※控室への去り際に)格が違うんだよオラ!」

YOSHI-HASHI&後藤洋央紀
YOSHI-HASHI「ベルト獲るとか言ってるけどオイ、BULLET CLUB、お前らなぁ、いいか、今回で3タテだ。お前らはもう2回俺らに負けてんだよオイ。今回で3回目だ。オイこのベルト、そう簡単に獲れると思うなよ(※と、先に控室へ)」
後藤「ここまで、(※持っていたベルトを叩きながら)このベルトの価値を上げたのは、俺たちだ。そしてこれからも、価値を上げるのは俺たちの責務だ。お前らじゃねぇんだよ! 特に裕二郎、お前だけは違う。俺たちを、お前のトコまで下げられると思うな」
 
石井智宏
「(※ノドのあたりを押さえ、ときどき苦しそうに咳き込みながら)東郷、やっと俺の前に来たな。遅せぇんだよ! でももういい。大阪で俺に手ぇ出したな。俺にケンカ売ったってことでいいんだよな? それから、お前そろそろ、本当のディック東郷の姿を、新日本の連中、新日本のファンに、見せたらどうだ? お前いままで、いくつのユニットを作り上げてきた? そのユニットのリーダーとして、いくつの団体、暴れ回ってきた? あぁ!? そんなヤツが新日本に来て、チマチマチマチマしてんじゃねぇぞ、あぁ!? 東郷、本当のテメェの姿、さらけ出してみろ。オメェがやらねぇつってもなぁ、俺がやってやるよ。なぁ、“大将”」

第4試合


 YOHとファンタズモでゴングが鳴ると、腕の取り合いからグラウンドでの首の取り合いとなり、ファンタズモがロープに押し込むとSHOがコーナーから手を伸ばしてタッチ。
SHOはYOHとともにファンタズモへコンビネーション攻撃からカットに来た石森へダブルドロップキック。外道が入ってくるとオカダも参入し3人で外道にエルボーを見舞って撃退。SHOはエプロンに上がってきたファンタズモをトップロープ越しにブレーンバスターで投げようとするが、ファンタズモがロープを使ったチンクラッシャーからセカンドロープに飛び乗りムーンサルト。石森、外道とともに3人がかりで背中ひっかき攻撃を見舞っていく。
 代わる石森がショルダーバスターを見舞うとオカダがカットに来るが外道がサミングで撃退。石森はSHOに好きなようにエルボーを打たせてからサミングを見舞い串刺しスプラッシュを狙うがSHOが回避しスピアー。YOHにタッチ。
 YOHはランニングエルボーを連打しフライングフォアアームからカットに来た外道にドロップキック。ファンタズモがYOHに背中ひっかきを見舞い石森とともに向かっていくがYOHが2人まとめてドロップキックで吹き飛ばし、石森にスイングネックブリーカーからブレーンバスターを狙うが、着地した石森がロープに飛んでハンドスプリング式オーバーヘッドキック。外道にタッチ。
 外道はチンクラッシャーからトラースキックを発射もYOHがキャッチしてドラゴンスクリュー。オカダにタッチ。
 オカダは外道にエルボー連打からランニングバックエルボー。さらに串刺しバックエルボーからDDT、さらにリバースネックブリーカーの体勢も外道がサミングからナックルを発射。オカダがマネークリップに捕らえるがファンタズモが背中ひっかきから顔面への噛みつき攻撃。外道がトラースキックを見舞い、石森がファンタズモの肩車の上から飛びついてコードブレイカー、ファンタズモがその上からムーンサルト式背中ひっかきと連撃。3Kが石森&ファンタズモを蹴散らし、オカダが外道の外道クラッチを切り返してマネークリップに捕らえると外道がタップ。

<試合後コメント>
YOH
「このさ、この闘いは、長い長い前哨戦というものがなくて、『いかに相手を追い込むか?』よりも、『いかに自分自身を追い込めるか?』。相手からね、(※肩にかけたIWGPジュニアタッグベルトを平手で2度叩き)挑戦権がきて、それは、むしろ俺たちにとって好都合なんで。このベルトを、その価値を高め合うことができる相手だと思ってますから。そして、俺からしたらひとつ。石森に、言われっぱなしじゃ、負けっぱなしじゃ、そんなのイヤなんで。思いきりいきます(※と言い残して先に立ち去る)」

SHO
「2020年の東京ドームから、あいつらとこれ(IWGPジュニアタッグベルト)を懸けて闘った。覚えてる。覚えてるぞ。でもな、そのときの俺たちとも違うし、もちろんお前たちも、そのときとは違うのはわかってる。だからこそ、(6月)23日、後楽園ホール、これを懸けて『ジュニアタッグが最強に、最高におもしれぇ』って言わしてやろうぜ。その上で! 俺とYOHさん、俺とYOHさんで、このベルトを必ず守ってやるよ」

エル・ファンタズモ
「(※大きなゲップをして)おっと失礼。話は『WRESTLE KINGDOM 14』(2020年)まで遡るが、あの大会を最後にファンは声を出して応援ができない。あのときの俺とイシモリの相手もROPPONGI 3Kだった。あいつらは紛れもない正真正銘のバカだが、どういうわけかその日だけは“ファールカップ”なんて付けて試合に挑みやがった。(それを知らずに)急所を殴った俺は指がもげるかと思うほどの痛みにうめいた。4万人もの観客の前で大恥をかかされた。あのときばかりはうまいこと一本取られてしまったが、俺とイシモリには新しい手がある。次のタイトルマッチではもう“フォールカップ”は通用しないぞ。俺の“プロレス脳”はお前ら2人合わせたって越えられない。足りない頭でせいぜい考えてればいい。どうせわからないだろうけどな」
 
石森太二
「(※コメントスペースに座り込み)あぁ~あ…なんだっけ!? “なんちゃら3K”だっけ!? 新日本ジュニアをもっともっと盛り上げるんだろ!? な!? …今日の感じでは『ちょっとどうかな?』と思うけど(苦笑)。まあ、いいや。まだまだタイトルマッチまで日にちがあるから。楽しみにしとくよ」

第5試合


 鷹木とデスペラードとヘビーとジュニアのチャンピオン同士でゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合い、ショルダータックルでぶつかり合う。鷹木がこれに打ち勝つもデスペラードは2発目を許さずアームドラッグ。鷹木はスライディングラリアットを狙うがデスペラードがかわして自軍コーナーへと戻り、両者タッチへと向かう。
 先に内藤が出てきてタッグ王者のタイチかザックが出てくるよう挑発するが、デスペラードが金丸にタッチ。内藤と金丸の対面となると、内藤は興味を失ってなにもせずにBUSHIにタッチ。
 金丸がロープに振っていくとBUSHIはティヘラからロープ越しのオーバーヘッドキック。さらにミサイルキックを狙うがデスペラードがエプロンから足を持って妨害し、金丸がデッドリードライブ。全員入り乱れての場外戦へ。内藤がタイチに喉輪を仕掛けるとタイチ&ザックが2人がかりで内藤に喉輪。金丸がリングに戻ってザックにタッチ。
 ザックはBUSHIにクルックヘッドシザース。BUSHIがブレイクするとタイチにタッチ。
 タイチはBUSHIを喉輪で組み伏せていくが、内藤がカットしてタイチに喉輪。タイチも喉輪で返してつかみ合いとなるもタイチが競り勝って組み伏せる。デスペラードにタッチ。
 デスペラードはBUSHIのエルボー連打を受けきって余裕を見せ、金丸が顔面ひっかきでカット。さらにデスペラードのバックドロップに金丸がドロップキックを合わせる連携攻撃を狙うが、BUSHIが振り払って2人まとめてティヘラ。さらにデスペラードへ延髄斬りを見舞うと両者タッチ。
 ザックとSANADAの対面となると目まぐるしい腕の取り合いを制したSANADAがザック、金丸にドロップキックを見舞って場外に蹴り出し、ザックへプランチャを発射するもザックが回避して場外でコブラツイスト。SANADAもコブラツイストでリバースするがザックが指を極めて脱出。ザックがSANADAをリングに戻すと、SANADAがヘッドロックからグーパンチ。さらにパラダイスロックを狙うがザックが下からエビ固めに捕らえ、SANADAもエビ固めで切り返すシーソーゲーム。ザックのPKをキャッチしたSANADAがドラゴンスクリューから内藤にタッチ。
 内藤はSANADAとともにザックにニークラッシャー、変形足4の字と足を狙いに行く。タイチにこれをカットされると、内藤はさらに膝へのエルボースタンプから担ごうとするがザックがエルボースマッシュで脱出してタイチにタッチ。
 タイチはステップキック、内藤はエルボーで打ち合っていき、タイチがアックスボンバーからデンジャラスバックドロップを狙うが、内藤が延髄斬りからマンハッタンドロップ。さらにSANADAが低空ドロップキックを見舞い、内藤も低空ドロップキックで追撃。鷹木にタッチ。
 鷹木のパンピングボンバーとタイチのアックスボンバーが正面衝突していき、互いにダメージを負うもタイチがジャンピングハイキックを見舞って金丸にタッチ。
 金丸は鷹木のアックスボンバーをかわして飛びつき、旋回式DDT。デスペラードが入ってきて2人で鷹木にトレイン攻撃からデスペラードのバックドロップ+金丸のドロップキックの合体攻撃。金丸はディープインパクトを発射も、鷹木がキャッチして龍魂ラリアットのコンビネーション。さらにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うがザックがカットしフロントネックロック。その背後からSANADAがザックにドラゴンスリーパー。その背後からタイチがSANADAに聖帝十字陵。その背後から内藤がリバースDDTからの低空ドロップキック。内藤がロープに飛ぶとデスペラードがスパインバスターを見舞い、金丸&デスペラードが2人で鷹木に向かっていくも鷹木がダブルのラリアットで叩き伏せ、場外に逃れたデスペラードへBUSHIがプランチャから入る飛びつき式フランケンシュタイナー。
鷹木は金丸にパンピングボンバーを狙うが、金丸がレフェリーを盾にして高木を急停止させ延髄斬りからのスクールボーイ、バックスライド。鷹木がこれをキックアウトすると突っ込んできた金丸をホップアップ式デスバレーボムで叩きつけ、パンピングボンバーからラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけて3カウント。
 
鷹木「キタキタキタァ~ッ!俺が後楽園ホールで試合をするのは約2週間ぶりだ。ということは知らないやつがいるかもしれんから改めて報告しよう。俺が第3代IWGP世界ヘビー級王者、鷹木信悟だ!今年は浮き沈みの激しい俺達だが、このベルトをきっかけにして俺だけじゃねえ、ユニットとしても新日本のてっぺんめざそうじゃねえかオイ!それから俺は新日本に対して怒ってんだよ。6・7、大阪城ホールで俺はこのベルトを奪った。試合後、飯伏幸太を呼び込んで対戦要求した。飯伏も対戦を受諾した。なのに新日本プロレス、どういうことだ?いつまで経ってもタイトルマッチ発表されねえじゃねえか。どういうことだオイ!俺がベルトをとってもなお発言権がないってのか?だったらもっと要求してやろうじゃねえか!飯伏とだったらどこでも構わないと言ったが、その発言は撤回する。撤回だ。俺と飯伏の対決、初代と三代目の頂上決戦だ。オイ、新日本!それ相当の最高の舞台を用意しろ!もう1回言っとこう。俺と飯伏、それ相当の最高の舞台を用意しろ!ということで、このベルトを通行手形に新日本プロレス、いや、プロレス界のてっぺん目指して龍のごとく駆け上っていくぞ!」

<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード
「あー、すごい。ハツラツおじさんがすごい。いるだけで何か熱い。(※首を上に向け体を伸ばして)あー、痛てぇ~。あー、やっぱ最高だな。1コ前にやってたヤツがよぉ、打っても打っても響かない、返事してこないヤツだったからさ、ああいうオモチャみてぇな……ああ、失礼。ヘビーのチャンピオンだぞ、そんな失礼なこと言うなよ。あー、いるだけで加温だし加湿だし、すごいよ。まぁでも、当分いいかな。圧がすごいよ、圧が。ちょっと触るだけですんげぇ疲れる。で……だ。BUSHI、普段あんまりな、まぁ俺がわかんねぇだけかもしんねぇけど、意思表示しねぇオメェが、(※手にしていたIWGPジュニアヘビーベルトを前に出して)だいーぶコレに興味示してたじゃない。ほかのヤツが持ってても、あんまりコイツ(※とバックルを叩きながら)指差したりしないじゃん? 俺からだったら獲れると思った? (※歴代王者のプレートを示して)1人だけ名前が大きく書かれてるBUSHI君よ。いいじゃん、楽しいじゃん。なぁ。だけどなぁ、1コ順番飛ばしして、だいぶ長く待たされてるのが1人いるからよぉ。まずは石森だ。ソイツが終わったら……そのとき、俺が気が向いたら、あと、そのときお前が“まだ”コレに対して意思表示をするようであれば、相手してやるよ」

※タイチとザックがインタビュースペースに登場

デスペラード「おうおうおう」
タイチ「(※デスペラードのベルトを指差して)何だ、アレ(※IWGP世界ヘビー級ベルト)に比べたら小っちぇえな。何だこれ?」
デスペラード「小っちぇえし汚ねぇしボロボロなんだよ」
タイチ「けっきょく、あのワケわかんねぇでっけぇのになって、コレとコレ(※IWGPジュニアとIWGPタッグ)が最古のベルトになったんだよ」
デスペラード「あ、そういやそうか」
タイチ「どっちだ? (※IWGPジュニアのベルトを指して)こっちが古いか。こっちがロング・ヒストリーだ」
ザック「おお、そうか」
タイチ「ここに3本のベルトがあるんだ。何だ、ほしいのかハポン? 鷹木ブーが獲ったから慌ててほしいか。内藤、特にお前は恥ずかしいもんな。お前らの力関係は知らないけど、鷹木ブーに先に獲られて、焦ってんだろ、内藤。『焦んな』っつってんのに、メチャクチャ焦ってんじゃん!」
デスペラード「ハハハハ!」
タイチ「『やべぇな』と思ってんだろ、ハポンの総帥……と思ってんのか知らねぇけどよ。だからほしいのか? そんなくだらない理由か? まだわかんねぇな、お前の気持ちが、どんな気持ちか」
デスペラード「(※英語で)調子はどう? ザックさん」
ザック「調子? (※日本語で)いま、楽しい! 何たって俺たちがチャンピオンだからな。半年もかかったけど、やっとベルトを獲り返したんだから。いまはこの宝を思う存分楽しんでるところだ。ドリームマッチも夢じゃないだろう。“The Holy Demon Army”(聖なる悪魔軍)って日本語で何て呼ばれてるんだ? 黒と黄色のパンツと赤パンツの2人な」
タイチ「内藤・SANADAはいいよ、認めるよ、実力揃ったモン同士組んで。挑戦したいんだろ、俺らに。お前らが口揃えて。いつしかお前がチャレンジャーになっちまったか、内藤。えぇ!? お前に言われて、いまここにいるけど、いつしかお前が、ついにチャレンジャーか。俺に対して。いいよ、SANADA・内藤。いいと思うけど、まだよくわかんねぇんだよな、お前らの真意が。ホントにほしいのか、俺らをリスペクトしてんのか、鷹木ブーに先越されたから焦ってんのか、シングル線戦カヤの外だから何かほしいのか、内藤、お前の気持ちはわかんねぇ。SANAやん、お前はもってのほかだよ。何言ってっか分かんねぇ」
デスペラード「ハハハハ!」
タイチ「お前らの気持ちが早く伝わんないと、俺らホントに、次、川田・田上組とやるぞ。川田・田上組だ、次は。アイツら最強タッグだからな」
ザック「そのあとに内藤・SANADA組の相手をしてやるよ。たぶんな。でも、その前にやらないといけないことがあるから」
タイチ「今日、納得する答えを出せよ内藤、得意のコレ(※しゃべりのジェスチャー)で。じゃないと次は川田・田上組だ」
  
BUSHI
「今日の対戦チーム、相手のコーナーにIWGPジュニア・チャンピオン、いたよな。当然、意識が行くよ。だからそこまで、必ずたどり着いてやる。俺はそれまで、諦めない」

鷹木信悟
「(※肩にかけたIWGP世界ヘビー級ベルトを9回叩いて)言いたいことは! リング上ですべて言ったから、今日のところは! ノーコメントだ、ノーコメント!」
 
内藤哲也
「今日から始まる『KIZUNA ROAD』の、パンフレット知ってる? (※手に持っていたパンフの表紙を掲げて)偉大なタッグチャンピオンチームである、タイチ選手と、ザック・セイバーJr選手が表紙というわけで、自腹で1500円払って、買っちゃったよ。いや、なかなかカッコいい表紙だねぇ。あとで2人にサインもらっちゃおうかな。『もうちょっと内藤の気持ちが知りたい』って、タイチ選手が大阪城ホール大会のバックステージコメントで言ってたけど、いや、何度も言ってるじゃん。偉大なチャンピオンチームだからこそ、俺はチャレンジしたいんだよ。それじゃダメ? それじゃ信じてもらえないの? そんなことよりもさぁ、ザック・セイバーJr選手に、大阪城ホール大会のバックステージコメントで、『内藤は日本一のペンデホ(バカ)だ』って言われたよ。いやぁ、ショックだなぁ……。あまりにショック過ぎて、1日中寝込んじまったよ。日本一のカブロン、ありがたい言葉をいただけて、光栄ですよ。ねぇ、ところで、ザック・セイバーJr選手、我々内藤・SANADA組とのカンペオナート(タイトルマッチ)は、クアンド(いつ)? ドンデ(どこで)? ぜひその答えを日本語で答えてくれよ。カブロン!」

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