中野たむが育てたアイドル・上谷沙弥がシンデレラ・トーナメント優勝を果たし師匠超えを宣言!

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 12日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『シンフォギアXD presents TOKYO DREAM CINDERELLA 2021 Special Edition~CINDERELLA TOURNAMENT 2021(準決勝~決勝)~』が開催され、上谷沙弥がシンデレラ・トーナメント初優勝を果たした。

 シンデレラ・トーナメントとは2015年からスターダムが毎年春に行っているシングルトーナメントであり、優勝者には栄誉のシンデレラドレスと望む王座への挑戦権が与えられる。昨年までは1DAYトーナメントで行われてきたが今年は歴代最多の20選手が参戦ということで分割開催となり、3度目の緊急事態宣言の煽りを受けたこともあって結果的に約2ヶ月間に渡って開催されたシリーズとなった。

 この日は、最初にウナギ・サヤカvs舞華、上谷沙弥vsひめかの準決勝戦が2試合実施。

 ウナギと舞華の試合は、ウナギが舞華の負傷箇所である左足を徹底的に集中攻撃する非情な攻めを見せていき、松風と共にあらん!(※スパインバスター)からのこれより我は修羅に入る!(※フロッグスプラッシュ)と従来の必勝パターンから4日前に披露したばかりの新技・大儀であった(※変形MADE IN JAPAN)を狙っていくが、これを耐えた舞華が山茶花(※クロスアーム式STO)や師匠・TAKAみちのく直伝のみちのくドライバーIIで勝利。

 上谷とひめかの試合は、この試合が約3週間ぶりの復帰戦となるひめかが試合勘の鈍りを突かれぬためか試合開始直後からパワーファイトで猛攻をかけて上谷を圧倒。逆エビ固めを軸とした背骨攻めからラリアットの連打で畳み掛けていくが、上谷は冷静にカウンターのニールキックを叩き込んでいき、スター・クラッシャー(※キークラッシャー)で突き刺して勝利。

 決勝戦で当たることになった舞華と上谷は、スターダムの若手王座であるフューチャー・オブ・スターダム王座戦線でしのぎを削った間柄。昨年まで若手という枠の中で争っていた2人がキャリア2年目にしてスターダムの頂点を決める舞台に上り詰めた。

 上谷は舞華の左足を徹底的に攻め立てていくが、舞華は敢えて自身の左足に上谷を叩きつける風車式バックブリーカーを見舞って仁王立ちするなど不屈の精神で対抗。上谷は機動力を生かして左足への側転ダブルニードロップ、ランニング・シューティングスタープレスと連撃し、舞華のラリアットをキャッチしてスパニッシュフライで切り返すという隠し技を解禁。さらにスター・クラッシャーで突き刺してから奥の手のフェニックス・スプラッシュを投下して3カウントを奪った。

 シンデレラ・トーナメント優勝というシングル戦線で初の実績を残した上谷は、優勝者に贈られるシンデレラドレスを身にまとい、“師匠”である中野たむの持つ白いベルト(ワンダー・オブ・スターダム王座)へ挑戦を表明。


 上谷とたむの出会いは、たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』で上谷がプロレスデビューしたことに遡る。当時のたむ曰く「プロレスの練習もしていない」状態でデビューしプロレスも見たことがなかったという上谷だったが、2019年にスターダムに練習生として入団し直してデビューするとその天性の華と運動神経でみるみる頭角を現し、“未来のスターダム”と呼ばれるようになる。
 2020年には詩美とともにゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)を戴冠し、今年3月には日本武道館という大舞台で赤いベルトをかけて闘うなど大きく飛躍を遂げ、今回の優勝で名実ともにスターダムのトップ戦線に躍り出た。

 大会後、上谷は「今日で私は“未来のスターダム”から“シンデレラ”へとなりました。そして“スターダム”になるべく私は師匠であるたむさんの白いベルトに挑戦表明をしました。今の私なら、手が届く。そんなベルトだと思っています。自分の感情すべてをぶつけて揺さぶって、すべてを受け止めてもらって、私は白いベルトに挑戦してこの腰に白いベルトを巻きます。師匠・弟子、そんな言葉じゃなく、たむさんの上に行きたいです。超えていきます。見ていてください。いや、奪い取ります」とたむを目の前に下剋上宣言。
 たむは「上谷はすごく輝かしい未来をこれから迎えていくんだと思う。けど、私にもまだまだ叶えたい夢と未来があるので、まだ負けませんよ?」と笑顔で握手を交わし、師匠としての器の大きさを見せた。

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