HERO5・29新木場~ヤミキ&ワイルド・セブン追悼大会でワイルド・ベアーが「ロイヤルランブルで優勝して、新しいパートナーを探したい!」と気炎!

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 聴覚障害レスラーも在籍するバリアフリープロレスHERO(主催=バリアフリー・エンターテイメント・サポート、協力=GPSプロモーション)が5月29日、東京・新木場1stRINGで「ヤミキ&ワイルド・セブン追悼大会」を開催。「ヤミキ&ワイルド・セブン追悼試合」(ロイヤルランブル)に出場するワイルド軍のリーダー、ワイルド・ベアーが優勝を宣言した。

 今大会は、HERO創設者で聾レスラーのパイオニアで16年春に急逝したヤミキさんと、19年5月5日にがんのため亡くなった“HERO終身GM”ワイルド・セブンさんの追悼大会となり、第1試合では2人の追悼試合として、ロイヤルランブル(時間差バトルロイヤル)が組まれた。出場するのは、ヤミキさん、セブンさんに縁があった友龍(聾レスラー)、海和択弥、ベアー、大野“ワイルド”翔士、ワイルドZERO、パンダちゃん!、田中稔、ヴィラン・ザ・マスク、ケン・片谷、雷電、仲川翔大、後藤恵介、ウルトラセブン、ワイルド・バニーの14人。

 この一戦に、並々ならぬ決意で臨むのが、セブンさんの“朋友”でタッグパートナーだったベアーだ。ベアーは「先日、3回忌で豊島(修二GPS)会長と墓参りに行ってきたんですけど、『早いなー』と思いました。その存在は今でも自分のなかで変わらない。意思の疎通が目と目でできた。そんなパートナーはなかなかいない。闘病中の(ワイルド)シューターもそうだった。それが一人になって感じた」としみじみと語った。

 昨年5月に予定されていたセブンさんの1周忌追悼大会はコロナ禍で中止になり、同7月に無観客配信マッチで追悼試合が行われたが、「今年はどうしてもやりたかった」と力を込めたベアーは「ロイヤルランブルはこれだけのメンバーが揃ってるし、やらなきゃいけない。入場順にもよるけど、久しぶりに闘う選手もいれば、やったことがない選手もいる。残ってれば海和とは初めてだし、当たってみたい。そのなかで、ワイルド軍が獲らなきゃダメ。俺が獲って締めないと」と亡き“朋友”に優勝を捧げることを誓った。

 セブンさんが亡くなった後、ベアーはシューターと組んで、「初代WBCタッグ王座決定トーナメント」に臨み決勝進出を決めていた。ところが、19年9月にシューターが病に倒れて長期療養となり、王座戴冠は露と消え、パートナーが不在になった。ベアーは、同じくパートナーがいなかったHERO正規軍の友龍と軍団の枠を飛び越えて合体。昨年2月には悲願のWBCタッグ王座奪取を果たしたが、今年2月20日(新木場)にリッキー・フジ、大和ヒロシ組に敗れ王座から陥落し、友龍とのコンビを解消した。

 友龍とのタッグについて、ベアーは「友龍に合わせたプロレスをやってたらワイルドらしさが消えちゃって、葛藤があった。セブン、シューターがいないとワイルドらしさは消える。だから友龍とは別れて、闘った方がいい。友龍は、後藤が『組みたい』と発言したみたいだし、海和が上がっていけばおもしろい」と語った。

 ベアーは再びパートナーが不在になったが、ワイルド軍の大野が、その有力候補として名が挙がる。ベアーは「大野とは気持ちが通じ合ってるし、実力も上がってる。ただタッグは1+1が2じゃダメなんで、大野と組んで、それが出せるかどうか。ワイルドにふさわしくなければ、大野とのタッグは継続できない。友龍のおもりは疲れた。自分と対等の選手、セブン、シューターのように、お互いの色が出せる選手がいい。ランブルで『この選手いいな』と思う選手がいれば誘うし、次の次の大会(8月13日、東京・新宿FACE)には新しいパー-トナーを連れて参戦したい。それが大野になるかどうかはまだわからない」と話した。

 現在、WBCタッグ王座はリッキー&大和が保持しているが、ベアーは「実力あるし、タッグのレベルも高い。ベルトは預かってもらって、俺の新しいパートナーが決まって、『いける』と思ったら、挑戦表明させてもらう」と王座獲りを視野に入れた。

 今大会はヤミキさんの追悼大会でもあるが、「もともとHEROでは、闇鬼軍VS正規軍で闘っていて、ワイルド軍が殴り込んで、闇鬼軍と正規軍が合体してHERO軍になって、ワイルド軍との抗争が始まった。ヤミキさんは体がでかいし、プロレスもよく知っていて、厄介な選手だったけど、その一連の闘いで友龍は伸びた。ワイルド軍の名を表に出してくれたのがHERO。ヤミキさん、セブン、2人の魂が宿ってくれて、ランブルを獲りたい」とコメント。

 ロイヤルランブルで優勝すれば、闘病中のシューターへのメッセージにもなるが、「新しいパートナーが決まっても、シューターが戻ってくれば、俺とシューターとのタッグには入ってこれないと思う。戻ってきてくれることを信じてやっていきたい」と目を輝かせた。

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