”ゲイレスラー”男色ディーノがDDTと歩んだ歴史を秋山準が粉砕!号泣するディーノが「背負いきれませんでしたごめんなさい」と土下座

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 11日、DDTプロレス後楽園ホール大会のメインイベントで、秋山準の持つKO-D無差別級王座に男色ディーノが挑戦した。

 秋山準はレスリングをバックボーンに、ジャイアント馬場にスカウトされ1992年に小橋建太を相手に全日本プロレスでデビュー。若手時代からエース候補として活躍するが、2000年にプロレスリングNOAHが旗揚げされると移籍。
 NOAHでは若手の育成、新ベルトの創設、WRESTLE-1 GPでボブ・サップとの激闘を行った秋山は、2009年に大学での講義中パニック障害を告白。直後に行われたGHCヘビー級戦で王者となるが、3ヶ月後にヘルニアを理由に同王座を返上する。
 復帰後は新日本プロレス、全日本プロレスとの対抗戦で最前線に立ち続けるも、2013年にNOAHを退団し全日本へ出戻り。同年、武藤敬司らが全日本を退団しWRESTLE-1を設立。入れ替わりで秋山率いるバーニングが入団すると秋山が社長に就任する。翌年、バーニング勢が退団すると、DDTグループやK-DOJO勢の参戦が多くなり一部選手の全日本レンタル移籍などが発表された。
 2019年に5年務めた社長職を退任し一選手へ戻ると、2020年に自身がDDTへレンタル移籍し、今年2月にDDTプロレスへ入団した。

 男色ディーノは学生プロレスをバックボーンに2002年にCMAプロレスでプロデビュー。翌年にDDTマットに初登場するとそのまま移籍し、“ゲイレスラー”というキャラも相まって大ブレイク。
 団体外にも噂が広まり、2004年にNOAHに乱入し秋山らを襲い、2009年には新日本プロレスの『SUPER J-CUP』に参戦。2010年に持病の痔ろうを告白し手術をすると、なかなか完治せず得意の男色殺法に様々な制限がかかってしまう。これを乗り越え2011年にはボブ・サップを相手にゲイ道を駆使した試合で勝利し、飯伏幸太とのほもいろクローバーZ、勝俣瞬馬との男方神起、LiLiCoやレディビアードとのタッグ王座奪取など、DDTプロレスのエンタメ要素を駆使した試合でプロレスを知らない層へのアプローチにおいて最前線を走り続けた。
 2017年にはDDT総選挙で一位になり民意としてもDDTのアイコンへ。「DDTには男色ディーノがいます」という言葉を残し、同年にDDTがサイバーエージェントグループ入りしてからも、プロレス界的な闘いが中心になりつつある同団体で自らのゲイ道を邁進している。

 今年2月にKO-D無差別級王者となった秋山は、3月の後楽園ホール大会で初防衛に成功するとディーノを呼び出し「DDTの顔として来た君のことをリスペクトしてる」と挑戦者に指名。
 ディーノも「あんたがDDTを知らなくてそれでも闘っていた頃、ワタシたちはワタシたちでもがいていた。準ちゃん、遠慮なく、今心からDDTへようこそ」と中指を突き立て、大きな拍手に包まれる中で王座挑戦が決定した。


 試合前には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の挿入歌である『翼をください』がBGMで流れる煽りVで思いをぶつけ合う両者。ディーノは気合が入った表情で観客にも中指を立てながら入場し、観客も愛を持って中指を立て返しエールを送る。

 握手で試合が始まるがディーノは手の甲にキスをし、動揺した秋山にスウィート♂チン(=股間へのトラースキック)から電光石火のゲイ道クラッチ(=コスチュームを下げた外道クラッチ)。2で返した秋山の股間や尻を狙っていき、コスチュームの中に手を突っ込むと「入ってる!」と秋山は必死に叫びながら急いで逃れ場外へエスケープする。
 リングに戻ると秋山は尻へ膝蹴りを叩き込むが、ディーノは「カモーン!」と自ら尻を突き出し四つん這いに。ならばと秋山は容赦なく尻への強烈なランニングニーからパイルドライバー。さらに正面からランニングニーを叩き込みフォールも2。
 秋山が一方的に痛めつける展開になるが、ディーノも男色殺法で応戦。男色スクリュー(=股間へのドラゴンスクリュー)、シャイニングあてがい(=シャイニングウィザード気味に相手の顔面に股間をあてがう)、ナイトメア(=仰向けになった相手の顔面上でコスチュームを脱いでスクワット)、Kiss My Ass(=相手の顔面を尻にあてたキルスイッチ)、男色ドライバー(=相手の顔面をパンツの中に入れてのパイルドライバー)と怒涛の攻めを見せ、リバースフットスリーパー(=相手の顔面を股間にあてがう首4の字固め)で捕らえるとそのままコスチュームを脱ごうとする。
 生の股間に顔を埋める事になる秋山は必死にこれを阻止し、ヘッドバッドをボディに叩き込んで逃れるとランニングニー2連発。だがディーノは逃さないとばかりにニールキックから生男色ドライバー(=相手の顔面をアンダータイツの中に入れて素肌で挟んでのパイルドライバー)で突き刺し、リバースえび反りジャンプ(=ムーンサルトプレス)を投下。避けた秋山がランニングニーからエクスプロイダーを狙うが、ディーノは「映像班頼む!」と叫ぶと会場が暗転し、モニターにディーノが秋山への感謝を語る本音映像が流される。だが映像は「ありがとう。私に回復の時間を与えてくれて。今の私に重要なのは秋山準に勝つことその一点のみ。秋山準討ち取ったり!」と締められ、場内が明るくなるとディーノがファイト一発!(=エルボーから相手のバックを取り尻に自らの股間を打ち付ける)からリップロック(=唇で相手の唇を塞ぎ失神させる)。そして真・男色ドライバー(=ゴッチ式男色ドライバー)で突き刺しフォールも秋山は2で返していく。

 万策尽きたかに見えたディーノは、コスチュームを脱ぎ捨て股間をタオル一枚で隠したアルティメットな状態でリバースえび反りジャンプ。ギリギリで避けた秋山は、ほぼ全裸になったディーノを見て頭を抱えながらもランニングニーを何度も打ち込んでいくが、ディーノは起き上がりこぼしのように器用に股間を隠して向き合うと中指を立てて挑発的な姿勢を崩さない。
 意を決した秋山はディーノを立たせるとエクスプロイダーで投げ捨てフォールも2。的確に股間を隠しながら受け切るディーノに、秋山は股間とリストをしっかりとクラッチしたエクスプロイダーで投げ捨てついに3カウントを奪った。


 子供の時に夢見ていた事に手を伸ばしたが、届くことなく覚醒できなかったディーノは「勝たなきゃいけなかったのにぃぃぃ!クソッッ!ごめんなさい。全部背負ってやるつもりだったのに、背負いきれませんでしたすいません・・・すごい期待してもらって、でもごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」と号泣しながら土下座。

 秋山は「なんじゃあれ?(プロレスを)30年近くやってるけどまいったよ。いつもと違う倦怠感(苦笑)あのめちゃくちゃ加減が、何するかわかんないのがDDTがここまで来てウケた彼の一つの色なんでしょう。尻に指入れられて最悪だよ」とゲンナリした様子を見せるが、DDTのもう一人のアイコンであるHARASHIMAがリングへ上がり「僕はまだ、あなたに負けたことありません。僕は、誰よりも、昔からDDTを愛しています。そしてそのベルトも。秋山さん、そのベルトを賭けてこの僕と戦ってください!」と対戦を要求する。


 秋山は「僕の中では男色ディーノとHARASHIMAがDDTの2トップだと思ってるんですよ。彼とやるには一番大きい所が良いと思う。6月6日、さいたまスーパーアリーナ。DDTの強さの象徴を、今日と同様に俺の力で木っ端微塵にしたいと思います」と、ビッグマッチでの王座戦を決定した。

 奇しくも6・6『CyberFight Festival 2021』はグループ総出のイベントとなるため、ノアの参加も決定済み。
 ノアを背負ってきた男とDDTを背負ってきた男が、ベルトと歴史を賭けて激突する。

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