元UFCファイターの朱里が新技2連発でSWA世界王座を防衛し次期挑戦者にハイスピード王者のAZMを指名!「SWA王座が赤と白の王座に隠れているのが悔しい!」

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 30日、東京都・ベルサール高田馬場にてスターダム『日本武道館大前夜祭』が開催され、朱里が渡辺桃を制してSWA世界王座の2度目の防衛に成功した。

 元UFCファイターである朱里は帰国後にプロレスに本格復帰。スターダムではジュリア率いる“Donna Del Mondo”に加入し皆の姉貴分として精神的支柱となり、昨年10月にスターダムへ入団。そして昨年11月の仙台大会でビー・プレストリーを破り、スターダム入団後に初のシングル王座を戴冠した。
 朱里はスターダム内で自身と同じく蹴り技を主体に闘う渡辺桃にシンパシーを感じており、今月3日にシングルマッチで闘った際には15分フルタイムドローの熱戦を展開。朱里が桃にSWA王座をかけての決着戦を要求し、両者の王座戦が決まった。
 王座戦が決まると、朱里は桃がスヌーピーに似ていると言い出し、桃との前哨戦のさなかにスヌーピーグッズを持ち込んだり、調印式会見にはポチャッコの被り物(※スヌーピーの被り物が見つからなかったため代用)を被って登場したりと挑発を繰り返す。さらに会見中にピコピコハンマー&ヘルメットを持ち込み“たたいてかぶってジャンケンポン”を要求するなど精神的な揺さぶりをかけるが、これにブチ切れた桃がピコハンで朱里を滅多打ちにしてしまう。朱里は「いいねぇ、桃ちゃん。そういうのが見たかったよ」と笑顔で握手を求めるも、桃は朱里の手をはたいて拒否。両者は戦前からヒートアップしていた。

 試合が始まると、互いに得意とする蹴り技で打ち合っていく場面が目立ち、朱里はグラウンドを絡めた腕攻めを、桃は朱里をコーナーに宙吊りにして顔面を撃ち抜くローキックやキャメルクラッチなどで首攻めを交えて攻め込んでいく。
 終盤のエプロン上の攻防では奈落式ジャーマン・スープレックスを狙う朱里に対し、桃はBドライバーで切り返して見せ、前後からの蒼魔刀、ダイビング蒼魔刀2連発、テキーラ・サンライズと畳み掛け、必殺のピーチ・サンライズを狙っていくものの、朱里がこれを振り払ってランニングニーを叩き込み、新技である流炎(りゅうえん。変形エメラルドフロウジョン)で叩きつけてから朱雀、青龍に続く四神技の新技・玄武を解禁し、ギブアップを奪った。


 試合後、朱里は桃の強さを讃えつつ、SWA王座の次期挑戦者として自身が昨年の5☆STAR GP(シングルリーグ戦)で敗れているハイスピード王者のAZMを指名。
 AZMはこの指名を受け入れる姿勢を見せつつ、3月3日の武道館大会でなつぽいを相手にハイスピード王座の防衛戦を控えていることを理由にその日以外の王座挑戦を要求。
 かねてより「SWAのベルト自体が赤と白に隠れてしまっている」と悔しく思っていたという朱里は、この日キッドがジュリアの持つ白いベルトへの挑戦を表明したことを持ち出し、「ジュリアとキッドの白いベルト戦、私とAZMのSWA戦、是非同じ日に組んでもらって、どっちがいいのかとか色々思ってみてもらえたらいいなと思う」と対抗心を燃やした。

 試合を終えた朱里は、桃が2月10日のSEAdLINNNG新木場大会で行われるSEAdLINNNGvsスターダムの対抗戦に飯田沙耶とともに参戦することに触れ、「これはユニットの問題ではない。スターダム全体の問題だと思ってるので、自分もセコンドに行って、しっかりとスターダム側として闘っていきたいと思います」と同じ団体の仲間として桃をサポートしていく意志を語った。

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