飯伏幸太の盟友“ぽっちゃりレスラー”伊橋剛太がタッグ王座を戴冠！なべやかんの持つ無差別級王座へ挑戦表明し二冠王を宣言！

　27日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング～2021年開幕戦～』が行われ、伊橋剛太＆大鷲透がBBWタッグ王座を戴冠した。

　ベストボディ・ジャパンプロレスリング（BBJ）とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
　昨年上半期はコロナ禍によって大会を自粛してきたが、昨年8月から再始動し今年は1月から大会を開催。消毒などの感染症予防対策の徹底、20時に大会を終了するために演出面を簡略化したスムースな大会進行を実施するなど万全を期して大会に臨んだ。

　BBJには、谷口がDDTの練習生だった時代からともに過ごしてきた伊橋剛太がレギュラー参戦中。“ベストボディ”へのアンチテーゼとして“ベストぽっちゃり”を名乗り、大鷲透とタッグを組んでその豊満な肉体を生かして活躍している。
　伊橋は、現在新日本プロレスに所属しIWGPヘビー級王座＆IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王を達成した飯伏幸太がDDTでプロレスデビューする前から親交のある盟友であり、飯伏が持つ必殺技の数々は伊橋を実験台として開発されてきたという経緯がある。
　158cm、110kgというプロレスラーとしては異色の体型であり、コミカルな動きも多いことからかつては引退目前の長州力に「もうプロレスやろうと思わないほうがいい！死んじゃうよお前！」とキレられてしまったこともある伊橋だが、飯伏＆ケニー・オメガとKO-D6人タッグ王座の戴冠歴もあり、上記の経緯から飯伏に鍛えられた業界随一の受け身の技術やフォームの美しいムーンサルト・プレスを武器に持つなど隠れた実力者の1人だ。

　BBJにはたけしプロレス軍団（TPG）の遺志を継いだダンカン率いるダンカンプロレス軍団（DPG）が襲来しており、DPGの大和ヒロシ＆諸橋晴也がBBWタッグ王座を保有。凶器使用やセコンド介入など反則三昧の試合運びで防衛を続けており、打倒DPGを宣言した“ベストぽっちゃりジャパン”伊橋＆大鷲が挑戦することとなっていた。

　両軍が入場すると、諸橋が家にベルトを忘れてきてしまったことを告白し、お詫びとして一切反則をせずにクリーンな試合をすることを約束する。
　試合開始直後から反則攻撃を繰り出すことも多いDPGだが、試合が始まると中盤まで本当に反則をせずに正々堂々とした試合を展開。しかし、これに焦れた大鷲が「いつもみたいに反則しろよぉ？！おい、伊橋！コイツらが悪いことしないんだったら俺たちが悪いことしてやろうぜ！」と乱心し伊橋と2人がかりで大和を袋叩きにし始めたことでDPGも反則攻撃を解禁。イスやムチなどの凶器攻撃やDPG総出でのトレイン攻撃などリング内外が大荒れとなる試合展開となってしまう。
　しかし、BBJの至宝であるBBW無差別級王座を持つなべやかんらが伊橋を救出してセコンドを排除し、再び2vs2の状況に戻すと追い込まれた大和が伊橋の股間めがけてアッパーを発射。しかしこれが伊橋のぽっちゃりした太ももに阻まれて急所に届かず失敗に終わると、伊橋がオクラホマスタンピートで叩きつけてからムーンサルト・プレスを投下して勝利。伊橋＆大鷲が悲願のタッグ王座戴冠を果たした。

　キング・オブ・ダーク王座やアイアンマンヘビーメタル級王座など特殊な王座を除けば久々の王座戴冠を果たした伊橋は喜びを爆発させ、かねてよりライバル視していたやかんへ救援について感謝の言葉を述べつつBBW無差別級王座への挑戦を表明。
　面食らった大鷲は「お前、今の試合で頭打ち過ぎたか？これ以上望んでどうすんだよ？！せっかくタッグ獲ったのに、シングルまで獲ったらお前あと死ぬだけだぞ？！」と伊橋を心配するも、伊橋の意志は固く、これを受けたやかんも「伊橋さん、やりましょう！」と挑戦を快諾。両者は互いのベルトを誇示しながらしっかりと握手を交わした。

　試合を終えた伊橋は“あんちゃん”と呼んで慕う大鷲とのタッグ王座戴冠を喜んで満面の笑みも、大鷲はベルトが1本しか手元にないことに不満顔。これに対し伊橋は「俺はこのタッグのベルトと、シングルのベルト、両方持って二冠王になってやります！だから今はベルトが1本でも、もう1本獲ってくれば1人1本ずつ持てます！」とポジティブに返した。
　しかし、伊橋のウエストに対しベルトの長さが全く足りずに腰に巻けないことが判明。“ぽっちゃり”を誇る伊橋だったが、次回大会までにベルトを巻けるよう体を絞ることを約束されられた。