逮捕報道で1年以上の報道被害にあったプロレスラー大谷譲二が涙の復帰戦!「プロレスは楽しいですね」

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 1月27日、新木場1stRingにて『P.P.P.TOKYOハウスショー~Bayside Another “Bubble”~』が開催。メインイベントでは大谷譲二復帰戦として三富政行vs大谷譲二のシングルマッチが行われた。

 大谷は学生プロレスをバックボーンに2015年にミスター雁之助率いる『ガッツワールド』でデビュー。ガッツワールド解散後は田村和宏が代表を務めるプロレスリングHEAT-UPに所属し活躍していたが、一昨年の11月にファンの女子高生と歩いていたところ職務質問を受けて青少年健全育成条例違反の疑いにて逮捕された。この報道がテレビのワイドショーなどでも取り上げられると、大谷は団体から謹慎処分を受けネット上やプロレス界からバッシングを受けることとなった。
 だが大谷は捜査を受けた結果、そもそも被害届も出ていない状況のため数日で不起訴処分となり釈放。しかし報道では不起訴処分になった事も数日で釈放された事も被害届が出ていない事も触れられず、世間では“逮捕された”というイメージのままバイト先なども転々とする事態となってしまった。
 謹慎中のままコロナ禍となってしまった事で大谷の復帰戦は白紙となり、汚名返上する機会を与えられないままバッシングだけが続く状態へ。そのまま昨年10月に所属団体も退団した大谷に、学生プロレス時代からの直属の先輩である三富政行が声をかけ今回の復帰戦が決まった。

 誹謗中傷を受け続けた結果、一度は自らのコスチュームを含めプロレス関係のものを全て破棄したという大谷は、入場しリングに上がると感極まって涙を流す。試合は二人の10年の付き合いを確かめ合うようなじっくりとした攻防となり、大谷はRKO、三富はファーストフラッシュと学生プロレス時代から使っている技も繰り出していく。エルボーの打ち合いを制した大谷が必殺のスライディングDを後頭部と正面からの2連撃で仕留めにかかるが、これに耐えた三富が「大谷おかえり!」とファルコンアローからソルティスプラッシュを投下し3カウントを奪った。


 仰向けにリングに横たわる大谷へ三富は「大谷、おかえり。お前がこうして人前で試合してるとこどうしても見てほしかった。大谷譲二!お前にはプロレスしかないんだよ。これからプロレスを通じて、今日来てくれたお客さんだけじゃなくて、プロレスが大好きなファンの方やプロレス関係者、そしてプロレスを知らない人にまでもっとプロレスの素晴らしさ、届けてくれよ」とメッセージ。
 大谷は改めて正座をしてマイクを持つと涙をこらえながら「ここ最近、プロレスの話をしたり、プロレスの練習をしたり、一緒に試合の映像見たりとかして、その時間だけが楽しくて、すごい迷惑かけちゃったからこんなこと言っちゃいけないんだけどそれが楽しくて、しっかりこうやって場所も用意してくれて、めっちゃ感謝してます。復帰戦の相手が三富さんで良かった。また応援してほしいと、お客様には言えないですけど・・・プロレス、楽しんでください。楽しいですね、プロレスは楽しい。だから、今後もプロレスを、楽しんで見てください」と最後は涙を流しながらも笑顔を見せる。

 全てを受け止めた三富は「俺はずっと一人でここまで突き進んできた。突き進んできてわかった事がある。それはやっぱり一人じゃ越えられない壁があるんだよ。大谷、この団体の所属になってくれ。10年たってまた仲間になってくれよ」と勧誘し、今後も大谷とともに歩む事を宣言した。

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