“ホワイトドラゴン”辰巳リカが元バンド仲間の魔法少女からドラゴン殺法で王座奪取!「革命は起きましたよね?!」

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 4日、東京都・後楽園ホールにて『東京女子プロレス'21』が行われ、辰巳リカが坂崎ユカを撃破しプリンセス・オブ・プリンセス王座の奪取に成功した。

 両者はかつて成田大致が主催する音楽イベント『夏の魔物』から派生したバンド『DPG』のメンバーであり、その活動の中でプロレスに触れて興味を持ったユカ・サカザキ(坂崎ユカ)が東京女子に入団し2013年の旗揚げ戦でデビュー。ユカに誘われる形で入団していたリカもケンドー・リリコ名義で翌年デビューを果たした。
 ユカは魔法少女キャラとして華麗な空中殺法を操る選手に成長し、AEWへの参戦など海外にもその名を轟かせるほどに。そしてリカは各種ドラゴン殺法に磨きをかけていき、渡部未詩とのタッグ“白昼夢”でプリンセスタッグ王座を獲得する活躍を見せている。
 プロレス入りする前からの仲間であった2人の頂上対決には戦前より注目が集まっていた。

 リカが必死にユカを攻めていくが、ユカは受け切ると強烈なエルボーなど厳しい攻めを見せる。だがリカがエプロンから場外へのドラゴンスクリューで流れを変えると、得意のヒップアタックや足4の字と猛攻。
 しかしユカがロコモーション式の垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、ぶら下がり首4の字から魔法少女スプラッシュを狙うがこれはリカがロープを揺らしカット。
 リカは走り込むがユカはカウンターのキャプチュードから左右のエルボー連打。リカがヒップアタックから延髄斬りを叩き込みダイヤモンドカッター。コーナーに上るとミサイルヒップを発射しフォールも2。
 リカはラリアットも、ユカがカウンターのバックブリーカーから後頭部へのスライディングラリアット。さらに正面からスライディングラリアットを叩き込んでフォールも2。
 ユカは魔法少女にわとり野郎もユカは避けて低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。さらに足4の字もユカはロープを掴みブレイク。
 リカがスライディングヒップから足4の字でユカを捕らえ、これでユカがロープまで辿り着くことができずギブアップした。

 マイクを取ったリカは「ずっと、ずっと何度挑戦しても何回挑んでも届かなくて、やっと、やっとこのベルトに届きました。でも戦ったユカさんはやっぱり強くて、最後の同期です。私の気持ち受け止めてくれて戦ってくれてありがとうございました。ちょっとまだ地に足がつかないふわふわしてしまってるんですけど、でも、まだ世界は嫌なことあって、制限ばかりだけど、プロレスが東京女子プロレスが、私もそうだったように、みなさんにとっても希望になっていったら嬉しいです。私はやっと手に入れたこのベルトと一緒で、ずっと、ずっと一緒に東京女子という希望を守っていきたいと思います。なので、これから防衛ロードが続いていくと思いますが、死ぬまで防衛していこうと思います」と語ると、渡部未詩がリング上へ。
 リカと“白昼夢”でともに闘ってきた未詩は「すごく感動したし、去年まで一緒にタッグのベルトで戦ってきて、今たくさん去年は成長できたので、今年はリカさんを越えたいです。そのベルトに、挑戦させてください」と挑戦表明。
 リカは「ちょっと、まだ祝福モードに浸りたかったのになぁ。でも未詩の気持ちよくわかる。このベルトがほしいって気持ちも、ずっとタッグでやっていてタッグチャンピオンとして2人でやってきたから。このベルトほしいって気持ちすごくよくわかるし、1番にこうやって声をかけてきてくれて私はとても嬉しいです」と語り、2月11日の後楽園ホールでの防衛戦を決定した。

 最後にリカは「やっと念願のチャンピオンになったからと言って、ここから大変だと思いますが、今日は最後まで会場で見てくださった皆さんも画面の向こうの皆さんも、ほんとにほんとにありがとうございました。最後に、今日戦った選手全員とスタッフ関係者さん全員に、もちろん見に来てくださった一緒に共有した皆さんに感謝の気持ちを込めて、大きい拍手をいただきたいです。私がありがとございました、って言ったらみんなでここにいる全員に拍手を送っていただいてもいいですか?じゃあ、今日は本当に、1・4後楽園ホール、ありがとうございましたー!」と叫び、チャンピオンとして新年初の大会を締めた。


 バックステージに戻ったリカは「やる前から負けることは考えてなかったんですけど、たしかにここにベルトが来ました!自分で掴みました!あんなすごい王者を倒したんだから、革命は起きましたよね?!やっと革命を起こせました!ただチャンピオンになったからと言って勝手に有名になるわけじゃないから、私がチャンピオンとして東京女子を引っ張って、もっともっと大きくしていきます!」と語る。
 そして「早速未詩が挑戦表明してくれて防衛戦も決まりましたけど、死ぬまで防衛します。でも私は不死身で死なないので、100年以上生きるので。万が一引退したとしてもベルト持ったまま勝ち逃げして、1世紀規模で防衛しようと思ってます」と迷言を残し、満面の笑みで胸を張った。

 対するユカは「最後は根性負けした感じですね。どうしても耐えられなかったので、負けですね。私も覚悟を持っていたけど、リカがそれを上回る根性を見せてきた。最初からこだわりのドラゴン殺法とか足4の字を何度もしつこくやってきた。『この技で絶対決める』というリカの泥臭さとか気持ちを感じました」と試合を振り返り「2020年は思い通りに行かないことが多かったから、今年はみんな前向きに。後ろ向きにならずみんなで一丸となって、この状況の中でどれだけ東京女子が突き出るかっていうのを意識したいと思います」と今年の抱負を語った。

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