【試合詳細】11・30 新日本プロレス後楽園ホール大会 ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーvsタイチ&ザック・セイバーJr. 鷹木信悟&SANADAvsタマ・トンガ&タンガ・ロア 棚橋弘至&トーア・ヘナーレvs石井智宏&矢野通 グレート-O-カーン&ジェフ・コブvsEVIL&高橋裕二郎

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『WORLD TAG LEAGUE 2020 & BEST OF THE SUPER Jr.27』
日程:2020年11月30日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:557人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○小島聡/本間朋晃
7分32秒 ラリアット→片エビ固め
永田裕志/●辻陽太

▼『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦 30分1本勝負
[THE EMPIRE]グレート-O-カーン/○ジェフ・コブ【4勝3敗=8点】
13分2秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→体固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●高橋裕二郎【3勝4敗=6点】

▼『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦 30分1本勝負
[CHAOS]○後藤洋央紀/YOSHI-HASHI【4勝3敗=8点】
8分3秒 GYW→片エビ固め
[BULLET CLUB]バッドラック・ファレ/●チェーズ・オーエンズ【2勝5敗=4点】

▼『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦 30分1本勝負
棚橋弘至/●トーア・ヘナーレ【1勝6敗=2点】
14分43秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[CHAOS]○石井智宏/矢野通【5勝2敗=10点】

▼『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦 30分1本勝負
[L.I.J]鷹木信悟/●SANADA【4勝3敗=8点】
15分28秒 ガン・スタン→片エビ固め
[BULLET CLUB/G.O.D]○タマ・トンガ/タンガ・ロア【4勝3敗=8点】

▼『WORLD TAG LEAGUE 2020』公式戦 30分1本勝負
ジュース・ロビンソン/○デビッド・フィンレー【4勝3敗=8点】
22分32秒 ACID DROP→エビ固め
[鈴木軍]●タイチ/ザック・セイバーJr. 【4勝3敗=8点】

WTL前年度覇者のフィンレー&ジュースがIWGPタッグ王者のタイチ&ザックを撃破!石井&矢野が10点でトップも6チームが8点で追う大混戦へ!

第1試合


 永田と本間でゴングが鳴ると、ロックアップから永田がネックロックで固め、本間がロープに押し込んで離れ際にビンタ。さらに逆水平チョップを連打していき、永田もエルボーで返してエルボー合戦へ。本間がショルダータックルで打ち勝ち、永田もローキック3連打からのサッカーボールキック、ミドルキックと畳み掛けて辻にタッチ。
 本間はコーナーの永田に突っ込んでいくが、辻はその背後からエルボーを叩き込んで永田にタッチ。
 永田はハーフダウンの本間にミドルキックを連打していき、ショルダーアームブリーカーから辻にタッチ。
 辻はサイドバスターから弓矢固め。さらにコーナーに振って突っ込んでいくが、本間がブートで止めてエルボーからDDT。両者タッチ。
 小島と永田の対面となると、エルボーの打ち合いから小島がカウンターのランニングエルボーを叩き込み、マシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤローお前!」と叫ぶも永田はいっちゃうぞエルボーに行かせずエルボー。小島はDDTで突き刺し、両者正面からのエルボー合戦へ。小島が連打で打ち勝つものの、永田は低空ドロップキックで体勢を崩してからのエクスプロイダー。辻にタッチ。
 辻は小島をコーナーに振って串刺しジャンピングエルボーからショルダータックル。さらにボディスラムからフォールも永田が排除。永田&辻はダブルのショルダータックルで小島をなぎ倒し、永田のPKから辻がサンセットフリップからボディプレス。辻は逆エビ固めも、小島はプッシュアップしてロープブレイク。
 辻はブレーンバスターを狙うが、小島が耐えてコジコジカッター。永田がカットに来るも、本間が永田をこけしロケットで排除。小島はエルボーパッドを外してラリアットを放つが、辻はドロップキックで迎撃。小島は倒れず耐えるが、ロープに飛んだ辻がスピアー。辻は雄叫びを上げてアバランシュホールドを狙うが、着地した小島が振り向きざまのラリアットを叩き込むとこれで3カウント。

<試合後コメント>
本間朋晃
「今日で10連勝。強い。でも今日はあえて俺は永田を挑発して、永田から獲りたかった。ゲイブと辻は成長、日に日に強くなって、強くなって。今日だって小島さん、ぶっちゃけ、やばかったね。それぐらい、日々成長してるのに、何? 永田おまえ、子供を見る親みたいな優しい眼差しで、リングに立ってそれで満足か? 俺は違う! 俺は、スゲー高いとこに目標を持ってやってるから。だからこそ、今日出だし永田のほっぺたを思いっきり張り飛ばしてやった。目を覚まさせてやろうと思った。俺と、俺とか小島とか永田、まだまだこれからだろ! うん。上んとこ目指して、ここに夢見てんじゃねーの? そういう思いで、俺はあえて思いっきり張り飛ばしてやりました。悔しいか? 悔しいか? 次、楽しみにしてます。永田さんの、永田裕志の次の対戦楽しみにしています。ただ一つ、やっぱり、辻、今日は思いっきりやれて良かった。日に日に強くなってる。俺はだけど絶対負けない!」
小島「今日も今日とて、ヤングライオンがいて。だけど毎日毎日、とても新鮮な気持ちで試合させてもらってる。2ヶ月、休んでいたっていうのも差し引いたとしても、とても新鮮な気持ちで毎日迎えることができる。1日寝て起きれば一番ピークと言われている、言われていた35歳ぐらいに戻ることができる。今日も今は試合が終わったばっかりでまだ実年齢になってしまってるけれど、一晩寝たら、明日起きたら35歳になる。そういう身体を持って今日までプロレスやってきた。そういうことだ。辻、そしてゲイブ、あと上村もまあヤングライオンだな。ヤングライオンと言われている人間、教育係……かもしれないけどさ、ただの、そんじょそこらの教育係じゃないぞ。どうする? このまま俺がずっと勝っちゃっていいのか? 明日、明日、明後日か。大阪大会やって別府やってそれで終わりか? 鹿児島大会やってそこで当たるのかわかんないけど、とにかく残りの少ない時間辻もゲイブもよ〜〜〜く考えろ! 自分の頭でプロレスとは何なのか、小島聡、第3世代は何なのか。プロレスに勝つということはどういうことか。全て自分自身で考えろ!」

永田裕志
「あーチキチョウ! 今シリーズ、辻、ゲイブ引き連れて小島、本間とぶつかった中、残念ながら一つも勝てなかったな。彼らが日に日に成長している、とにかく一つでも勝てばと思ってね。だけどダメだった。これからって時にまた去るのは残念ですけど、次いつリングに上がるかそれは誰も知らないけど、とにかく一先ずリングの上で次の出番までに鍛え上げて、また、より力強い永田裕志を披露します」
辻「日体大の後輩として、少しでも永田さんに成長したとこをアピールしたかったが、結果として俺はこのシリーズ小島さんに全敗だ。まだまだ、永田さんに認められるような選手には程遠い……」

第2試合


 BULLET CLUBの面々がトゥースイートを決めた瞬間にTHE EMPIREが奇襲し、4人とも場外へ散っていく。
 場外では-O-カーンがEVILを、コブが裕二郎を相手取り、コブが裕二郎をリングに放り込むと-O-カーンが耳を掴みながら引き起こして耳削ぎチョップ。さらに-O-カーンはサイドスープレックスの体勢から前に落とすフェイスクラッシャー。さらに裕二郎を自軍コーナーに連れ帰り、コーナー上で裕二郎の頭に座ってドミネーターポーズ。さらにOLAPの形で絞め上げていく。
 コブに代わると、コブはボディスラムの形で持ち上げて下からヒザを突き上げて打撃を入れてからのシュミット式バックブリーカー。そのまま離さず真横に裕二郎を放り捨てる。さらに2人で裕二郎をコーナーで痛めつけ、-O-カーンにタッチ。
 -O-カーンは右ストレートを叩き込み、払腰からの肩固め。裕二郎がロープブレイクするとコブにタッチ。
 コブは背中へのヘッドバッドから串刺しショルダータックルを連打。フロントネックロックで固めながら-O-カーンにタッチ。
 -O-カーンはEVILへ「見とけオラ!」と挑発しながら裕二郎に靴を舐めさせようとし、ニーリフト連打。裕二郎がエルボーを打ち込んでいくと-O-カーンは腕を後ろに組んで「来い裕二郎!」と受けきっていく。-O-カーンは奇声を上げながらのモンゴリアンチョップで反撃して突っ込んでいくが、裕二郎がロープスタンガンを見舞い、場外に転がり落ちた-O-カーンへEVILがイスで殴りつけて首に引っ掛け、もう一脚のイスでホームラン。コブが救出に駆けつけるがEVILが鉄柵に叩きつけて撃退し、-O-カーンをリングに戻すと裕二郎がギロチンドロップ、エルボードロップ、ヘッドドロップを3連打しEVILがコーナーマットを外して待ち受ける自軍コーナーに叩きつけてからEVILにタッチ。
 EVILは-O-カーンを場外に放り出して何度も鉄柵に叩きつけ、顔面かきむしりからリングに放り込み、「どうした終わりかオイ」と顔面を踏みつける。そして腕を固めながら金具むき出しのコーナーに叩きつけ、裕二郎にタッチ。
 裕二郎はEVILとともに-O-カーンをコーナーに振ってトレイン攻撃。そしてEVILのフィッシャーマンバスターから裕二郎がスライディングキックを見舞う。裕二郎は-O-カーンのラリアットをキャッチしてリバースDDT。さらにランニングビッグブートを見舞い、もう一発を狙ってロープに飛ぶが、-O-カーンは王統流二段蹴りでカウンターしコブにタッチ。
 コブは裕二郎をショルダータックルで叩き伏せ、コーナーに串刺しのスパインバスター。さらに串刺しエルボースマッシュからランニングバックドロップ。さらにブレーンバスターを狙うが、裕二郎が指に噛み付いて脱出し、足払いから顔面にスライディングキック。そしてインカレスラムで叩きつけ、セコンドのディック東郷がレフリーの注意を引いている間にステッキを持ち込んでコブを殴打。
さらにピンプジュースでの決着を狙うが、-O-カーンがアイアンクローでカット。さらにカットに来たEVILにもアイアンクローを放つが、EVILが白刃取りし、-O-カーンの足をレフリーに持たせてがら空きの股間にトラースキック。その間に東郷がスポイラーズチョーカーで-O-カーンに首を絞めあげていくが、そこへ突っ込んできたEVILへ-O-カーンがモンゴリアンチョップを見舞って東郷にぶつけ、東郷の排除に成功。さらに裕二郎をアイアンクローで持ち上げながらEVILにぶつけてEVILも排除。-O-カーンは裕二郎を一本背負いで叩きつけ、ダメージが回復したコブに放り投げコブがその勢いも使ったツアー・オブ・ジ・アイランドで裕二郎から3カウント。

-O-カーン「よく聞け!愚民ども!これがジェフ・コブ、グレート-O-カーン!THE EMPIREの力だ!」

<試合後コメント>
グレート-O-カーン&ジェフ・コブ
オーカーン「だから、言っただろ! 小さな銃弾ごときで、帝国は傷つかない!」
コブ「……それでお前らはまだ、俺が“THE EMPIRE”に入った理由が気になって仕方ないのか? いずれわかることだ。今日の試合に関して言えるのは……裕二郎にリベンジ成功だ。ハワイ王国の力が合わさって“THE EMPIRE”はますます強くなるばかりだ。答えを知りたいのなら、しっかりを目を開いて見とけ」

第3試合


 後藤が入場しコーナー上で印を結んで着地した瞬間にBULLET CLUBが奇襲。
 チェーズとファレは2人で孤島をコーナーに振ってトレイン攻撃を狙うが、後藤はチェーズをカウンターのラリアットで叩き伏せるとYOSHI-HASHIがファレに逆水平チョップ一閃。後藤もラリアットで続き、今度は後藤とYOSHI-HASHIがチェーズへダブルのショルダータックルを叩き込み、後藤がチェーズの上へYOSHI-HASHIをヒップトス。そして太鼓の乱れ打ち、カットに来たファレにも太鼓の乱れ打ちも、ファレが2人まとめてショルダータックルでなぎ倒す。4人散り散りになって場外戦へと突入。
 チェーズは後藤をリングに戻すと後藤のTシャツを脱がしてTシャツスリーパー。レフリーに咎められるとファレにタッチ。
 ファレはチェーズが後藤を押さえつける中でボディブローを連打していき、倒れが後藤の顔面をグリグリと踏みつける。さらにロープ際にボディスラムで叩きつけ、チェーズにタッチしてから2人で後藤に乗って踏みつける。
 チェーズは後藤の背中へエルボードロップを連打し、ファレにタッチ。
 ファレは後藤の背中へのストンピング連打からその巨体で後藤を踏みつけてからエルボードロップを発射も、後藤が回避してYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIはファレにショルダータックルでぶつかっていくも、ファレが倒れないと見るや逆水平チョップ。さらにファレのスプラッシュをかわしてラリアットから低空ドロップキック、ヘッドハンターを叩き込む。YOSHI-HASHIはトラースキックを発射も、ファレがキャッチして担ぎ上げ、コーナーに叩きつけてチェーズにタッチ。
 チェーズはYOSHI-HASHIに串刺しジャンピングエルボーからラリアット。さらに頭をぺちぺち叩きながら「カモン!ヨシハシ!」と挑発し、ランニングニーを発射も、YOSHI-HASHIはこれをキャッチしてスピンキック。後藤にタッチ。
 後藤はチェーズへ村正からブルドッギングヘッドロック。さらに牛殺しを狙うが、暴れて脱出したチェーズがエルボー。両者エルボーで打ち合っていき、後藤がラリアットを放つとチェーズはこれをかわして左右のナックル連打。さらにジャンピングハイキックからジュエルヘイストもカウントは2。ここでファレが入ってきてグラネードランチャーを狙うが、YOSHI-HASHIが飛び込んできて必死のカット。チェーズがYOSHI-HASHIに放ったブローグキックはファレに誤爆し、後藤がファレをラリアットで場外に排除。その隙にチェーズは後藤をスクールボーイで丸め込むが、YOSHI-HASHIがトラースキックで救出。そして後藤の牛殺しにYOSHI-HASHIがトラースキックを合わせる連携攻撃からGYWで叩きつけ、これで3カウント。

<試合後コメント>
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「よっしゃー! これで、2連勝だ! リーグ戦ってのはよ、勝利の後にこうやって勝利が続く。それが1番、大事なんだよ」
YOSHI-HASHI「ハイ」
後藤「この勢いは俺たちにとって……」
YOSHI-HASHI「これで勝ちが先行したから、今までこのリーグ始まって、負けが先行してきたけど、ようやく勝ちが……」
後藤「この勢いのまま行こーぜ!」
YOSHI-HASHI「OK。基本、藤沢で言った通り必ず俺たちが優勝する。それだけは何も変わらないから」
後藤「もう大丈夫かYOSHI-HASHI」
YOSHI-HASHI「もう今日は」
後藤「今日はいい?」
YOSHI-HASHI「これぐらいに」
後藤「OK」
YOSHI-HASHI「失礼致します」
後藤「レッツゴー!」
YOSHI-HASHI「OK」

第4試合


 ヘナーレと石井でゴングが鳴ると、ロックアップからヘナーレがヘッドロックからショルダータックルでぶつかっていくが石井は倒れず。両者ロープに飛びながら何度もショルダータックルでぶつかり合っていき、ヘナーレがカウンターのショルダータックルで打ち勝ってみせる。そして棚橋とともに2人でロープに振ってダブルのショルダータックルからダブルの逆エビ固めも、矢野が2人の髪の毛を引っ張ってカット。すると棚橋&ヘナーレは矢野にもダブルの逆エビ固め。これを石井がカットすると2人は棚橋のエルボードロップ+ヘナーレのブレーンチョップの同時攻撃を見舞い、2人でマッスルポーズ。
 石井がヘナーレをロープに振っていくと、矢野がコーナーからキックを放つも、ヘナーレはノーダメージの様子で矢野をラリアットで場外に突き落とす。そこへ石井が突っ込んできショルダータックルでなぎ倒し、石井がサッカーボールキックを連打。その隙に矢野がこっそりコーナーマットを外す。ヘナーレはエルボーを連打していくも、石井は微動だにせず、コーナーに押し込んでエルボー+チョップを交互に連打。
 矢野に代わると金具むき出しのコーナーにヘナーレを叩きつけ、「見とけオラー!」とブレーンバスターの体勢も、ヘナーレは暴れて脱出しフライングショルダーで反撃して棚橋にタッチ。
 棚橋はフライングフォアアームからロープに振り、矢野がターザンで耐えるとヒザへの低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。さらにボディスラムからセカンドコーナーに上がりサンセットフリップ。さらにスリングブレイドを狙うが、矢野が髪を掴んで動きを止めると両者エルボー合戦。棚橋が打ち勝つも矢野は髪を引き倒して石井にタッチ。
 石井は逆水平チョップで棚橋を金具むき出しのコーナーに押し込んでいくが、棚橋も珍しく逆水平で反撃。そして突っ込んでくる石井にカウンターのブーメランアタックを見舞い、ヘナーレにタッチ。
 ヘナーレはそれぞれラリアットをかわしあいつつコーナーラリアットを叩き込み合い、正面からエルボー合戦を展開した末にヘナーレがバックフリップからぶっこ抜きブレーンバスターを狙うが、石井が耐えると棚橋がドラゴン張り手で怯ませ、ヘナーレがトラースキック。さらに連携を狙って棚橋がロープに飛ぶが、場外から矢野が足を引いて棚橋を転倒させ、突っ込んできたヘナーレにはロープへのフェイスクラッシャー。その背後から石井がホールドしてジャーマン・スープレックス。さらに石井の串刺しラリアットから矢野のマンハッタンドロップ。さらに石井がラリアットを狙うがヘナーレが石井をブレーンチョップで止め、矢野には金具むき出しのコーナーにたたきつけてからのラリアット。ヘナーレはコーナーに上ってダイビングショルダーも、石井は即座に起き上がってショルダータックル。ヘナーレも倒れず耐え、正面から顔面をビンタで張り合っていくが、石井のエルボーがクリーンヒットしヘナーレはバタリと倒れ込む。石井はバックドロップで叩きつけてパワーボムの体勢も、棚橋が低空ドロップキックでカット。矢野が棚橋を羽交い締めにしたところへ石井がラリアットを叩き込み、矢野が金具むき出しのコーナーにたたきつける。そして矢野がマンハッタンドロップからのシーソーホイップでヘナーレを棚橋にぶつけようとするが、棚橋はしっかり抱きとめてキャッチ。突っ込んでくる矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、棚橋が石井にフライングフォアアームからスリングブレイドを狙うが、石井にキャッチされるとツイスト・アンド・シャウト。
 強力なサポートを得たヘナーレは棚橋のスリングブレイド+ヘナーレの水面蹴りのコンビネーションを決め、棚橋が場外の矢野へプランチャで飛んでいき勝負を託す。ヘナーレはスピアーを突き刺しTOAボトムを狙うが、矢野がNUでカット。矢野は棚橋を金具むき出しのコーナーに叩きつけるとターザンでヘナーレを挑発。突っ込んでくるヘナーレを避けたところへ石井がラリアットを叩き込み、矢野がフロントスープレックス。石井がスライディングラリアットを叩き込み、石井がラリアットから垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、ヘナーレが着地すると石井がヘッドバッド。ヘナーレもヘッドバッドで返して後ろ回し蹴りからブレーンバスターの体勢も、石井が逆に垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、これで3カウント。

<試合後コメント>
石井智宏
「これで単独トップだな? トップだよ。あと二つ、行ってやるから。それから棚橋。いつまでサポート役に徹してんだ、この野郎! お前が表に出てこんかい、オラ! そしたら、潰してやるからよ。いい子ちゃんでいんじゃねえぞ?」

棚橋弘至&トーア・ヘナーレ
棚橋「この試合結果も、この試合内容も、そして俺自身も……(天を仰いで)ああああ、すべてが悔しい。悔しくて、頭おかしくなるな」
ヘナーレ「(先に棚橋が控室に戻った後、一人で)潔く負けを認め、前に進んでいこうと思う。負けたことに落ち込んではいない。だって、俺は8カ月もイシイと闘えるこの瞬間を待ち侘びていたんだ。イシイ、あなたは大会が再開してからずっと試合をしていたけれど、俺は闘う相手もなく、リングに上がることすらできなかった。今日はヘッドバットやスピニング・ヒール ・キックといった技を初めてリングで披露できたし、イシイを限界ギリギリまで追い詰めてやった。もしかすると、次こそイシイに勝てるかもしれない。それだけの手応えがあった」

第5試合


 タマとSANADAでゴングが鳴ると、バックの取り合いから腕の取り合い、首の取り合いとスタンドの攻防を展開し、SANADAがドロップキックでこれを制して鷹木にタッチ。
 鷹木とSANADAは2人でロープに振ってダブルのショルダータックル。そして交互にエルボードロップを見舞い鷹木がセントーン。鷹木は首筋へのエルボースタンプからネックロック。そしてタッチを回しながらタマの腕にハンマーを落としていく。タマが場外に脱出するとSANADAはプランチャのフェイントからポーズを決めるが、その隙にリングインしたタマがロープを使ったフェイスクラッシャー。4人入り乱れて場外へ。
 場外では邪道がSANADAを鉄柵に叩きつけて暴行し、SANADAがよろよろとリングに上がるとタマがストンピング連打からロアにタッチ。
 ロアとタマは交互にトップロープ越しのサンセットフリップを見舞い、ロアがコーナーへスパインバスターで叩きつけて2人でナックル連打。さらにエイプシットを狙うが、SANADAは背面着地して低空ドロップキック。鷹木にタッチ。
 鷹木はコーナーに押し付けてエルボー+ナックルを連打。カットに来たタマもコーナーに振って交互に串刺しラリアットを放っていき、ダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒そうとするが2人は耐えて見せ、ダブルのショルダースルーを狙うが鷹木が寸前でストップして2人まとめてDDTで突き刺す。鷹木は追走ニーリフトからスライディングラリアット。ロアはエルボーで反撃し、両者正面からエルボー合戦。ロアがナックルを連打していくと両者ラリアットの打ち合いとなり、鷹木がバックドロップもロアは即座に起き上がってジャーマン・スープレックス。両者すっくと立ち上がって正面からラリアットが正面衝突し相打ち。両者タッチ。
 SANADAはタマの突進を華麗なリープフロッグでかわしてドロップキックで場外に突き落とし、プランチャで追撃。さらにリングに戻してTKOを狙うが、ここにロアが飛び込んでくる。鷹木がロアをカットしてドラゴンスリーパーに捕らえると、SANADAもロアをドラゴンスリーパーで捕らえる競演を見せ、タマへSANADAのドラゴンスリーパー+鷹木のダブルドラゴンスクリューという合体技。SANADAと鷹木はトレイン攻撃を決め、SANADAがマジックスクリューからラウンディングボディプレスを発射も、タマが回避。SANADAは両足で着地するも、そこへロアが突っ込んできてタマのバックドロップにロアがネックブリーカーを合わせる合体攻撃。さらに2人でSANADAに合体トンガツイストを見舞い、救出に来た鷹木にも合体トンガツイスト。さらにG.O.Dはマジックキラーからスーパーパワーボムを狙うが、SANADAが雪崩式フランケンシュタイナーで切り返してロアを場外まで放り捨てると、タマがカットに来た鷹木へガンスタンを狙う。鷹木がこれを振り払うとタマがレフリーにぶつかってしまいレフリーが昏倒。
 無法地帯となったリングに邪道が竹刀を持って上がってくるが、鷹木がナックルで撃退し、タマにもナックル連打しパンピングボンバー。さらにSANADAがTKOを見舞い、鷹木がロアをラリアットで場外に排除。SANADAはラウンディングボディプレス式で飛びついてドラゴンスリーパーに捕らえるが、タマもリバースしてドラゴンスリーパーへ。両者ポジションを奪い合い、タマのバックドロップを背面着地したSANADAへガンスタンを発射も、SANADAがこれをキャッチしてドラゴンスリーパー。さらにスイングドラゴンスリーパーからSkull Endを狙うが、ロアがレフリーの気を引いている間に邪道が飛び込んできて竹刀攻撃でカット。SANADAが技を解除してしまった一瞬の隙にタマが飛びついてガン・スタンを炸裂させるとこれで3カウント。

<試合後コメント>
タマ・トンガ&タンガ・ロア&邪道
邪道「(英語で)これで4勝! ファイナルが見えてきた」
ロア「完全復活だ。まだ生き残ってる。この『WORLD TAG LEAGUE』を優勝するんだ。もちろん優勝だけで満足する俺たちじゃないがな」
タマ「SANADA、お前のスカルエンドは強烈だな。首がもげるかと思った。でも、前回あの間抜けなYOSHI-HASHIにやられちまって、今日は絶対に負けるわけにはいかなった。YOSHI-HASHIに負けた俺をバカにするアンチのコメントをいくつも目にしたが、今日この結果を受けてお前たちがなんて言うのか楽しみだぜ。“TOO SWEET”」
邪道「『WORLD TAG LEAGUE 2020』優勝するのはタマ・トンガ、タンガ・ロア、G.o.D with マスターヒーターだこのヤロウ!」

鷹木信悟
「(タオルで流血した顔を隠したまま)ふざけんな!! ふざけんなBULLET CLUB! わかってんな? アホの邪道! クソの東郷! そして腐れ外道オイ! まとめて俺が相手してやるからかかってこいオラ!! ザケンな! アイツは!! まとめてやってやるわ3対1でオラ!」

第6試合


 昨年のWORLD TAG LEAGUE優勝チームの“FINJUICE”デビッド・フィンレー&ジュース・ロビンソンと、IWGPタッグ王者のタイチ&ザック・セイバーJr.の対決。
 フィンレーとザックの対面でゴングが鳴ると、ロックアップから目まぐるしい腕の取り合いを見せ一旦距離を取る。手4つからザックが腕を取ってサーフボードストレッチに捕らえ、フィンレーも腕を取り返していき、再びクリーンブレイク。再び組み合って腕の取り合いになり、揉み合う中でフィンレーがザックを自軍コーナーに連れ帰りジュースにタッチ。ジュースはザックの腕にダブルアックスハンドルを落とす。
 FINJUICEは軽快にタッチを回しながら片方がザックの腕を取り、もう片方が腕へダブルアックスハンドルを落とす連続攻撃を決め、ダブルのバックエルボー。そしてジュースがザックをボディスラムで叩きつけ、その上へフィンレーをボディスラムで叩きつけ、ダブルのフェイスクラッシャーを見舞うも、ここにタイチが入ってきてジュースに首絞め攻撃。その間にザックも復活し、2人でジュースの顔面をぐりぐりと踏みつけていく。ザックはジュースにエルボースマッシュ3連打からタイチにタッチ。
 タイチは体固めに見せかけたチョーク攻撃で痛めつけ、ジュースはエルボー連打からヘッドバッドで反撃。さらにタイチ&ザックを2人まとめてクロスボディでなぎ倒してフィンレーにタッチ。
 フィンレーは2人をエルボースマッシュでなぎ倒し、タイチにダイビングエルボースマッシュ。さらにエアレイドクラッシュを狙うが、ザックがカットし、足を使ってフィンレーの腕へアームツイスト。タイチはフィンレーを場外に放り出し、4人入り乱れた場外戦へ。タイチは場外鉄柵を使ったアームロックなどでフィンレーを痛めつけ、リングに戻してザックにタッチ。
 ザックは腕取り首投げから腕固め、固めたヒジへのフットスタンプ、タイチにタッチ。
 タイチはロープを使ったアームロックで痛めつけてザックにタッチ。
 ザックは膝立ちになりながらもエルボーで反撃を試みるフィンレーを挑発的に蹴りつけ、チキンウイングアームロックで固めながらタイチにタッチ。
 タイチはロープブレイクするフィンレーの腕をスタンド式の脇固めに捕らえ、さらにハンマーロックで固めた肩をコーナーに叩きつける。さらにアックスボンバーを狙うが、これをかわしたフィンレーがバックドロップ。両者タッチ。
 ジュースはザック、タイチをそれぞれラリアットで叩き伏せ、タイチへセントーン。さらに突っ込んでくるザックを旋回式スパインバスターで叩きつけ、タイチへフルネルソンバスター。ジュースはタイチに串刺しラリアットからジャンピングラリアット。さらに手拍子を煽りながらナックルパートを連打し、飛びつきフロントネックロックを仕掛けてきたザックをぶっこ抜いてブレーンバスター。フィンレーにタッチ。
 フィンレーとジュースはトレイン攻撃からジュースのワンハンド・バックブリーカー+フィンレーのダイビングエルボードロップの合体技。ジュースにタッチ。
 さらにジュースの河津掛けにフィンレーがドロップキックを合わせようとするが、タイチが場外からフィンレーの足を引いて転倒させ、タイチが入ってきてザックとともにジュースへトレイン攻撃。さらにタイチのソバットで崩れ落ちたジュースへザックがランニングPKを叩き込み、タイチがパンタロンを脱ぎ捨てて天翔十字鳳を狙うが、今度はフィンレーがタイチの足を場外から引き倒し、リングに飛び込んでザックへバックブリーカー。さらにジュースの河津掛け+フィンレーのドロップキックの合体攻撃を決める。
 さらにフィンレーがコーナーに上っていくが、タイチが追っていってコーナー上での聖帝十字陵。ザックはジュースに卍固めで動きを封じるが、ジュースはなんとかロープに辿り着く。
 ザックはジュースの顔面にビッグブーツを叩き込んでいくが、ジュースは手を後ろに組んでこれを正面から受け止めていき、ザックがロープに飛んでビッグブーツを放ったところをキャッチしてザ・テイスト。ザックはこれをかわして卍固めも、ジュースは力技でぶっこ抜いてジュースボックス。フィンレーにタッチ。
 フィンレーはザックへブレーンバスターを狙っていくが、ザックがクラッチを切って腕へのオーバーヘッドキック。タイチにタッチ。
 タイチは「オラどうした」とうずくまるフィンレーの腕を蹴りつけていくが、フィンレーは痛む腕を押さえながらもエルボーで反撃。アッパーカットやバックハンドチョップも降りませながらエルボーでタイチをなぎ倒したフィンレーは串刺しバックエルボーを狙うが、これを回避したタイチが「ナメんなコラ!」とジャンピングハイキック。ここへすかさずジュースが飛び込んできてタイチにザ・テイストを見舞うと、ザックにも右ストレートを叩き込んで排除。タイチがジュースをジャンピングハイキックで撃退し、フィンレーにデンジャラスバックドロップ。リング上は4選手が大の字に。
 先に起き上がったタイチはフィンレーにアックスボンバーを叩き込み、「終わりだ!」とブラックメフィストの体勢も、着地したフィンレーもPrima Noctaを狙う。これを振り払ったタイチが顔面への右ストレートを叩き込むと天翔十字鳳を狙うが、これをかわしたフィンレーがACID DROPの体勢。これを着地したタイチがザックを呼び込んでザックメフィストを狙うが、ジュースがザックを右ストレートで排除。ジュースのナックルからフィンレーがPrima Nocta、ジュースのパルプフリクションが決まり、ジュースがザックにパルプフリクション、フィンレーがタイチにACID DROPを同時に叩き込む競演を見せてこれで3カウント。

ジュース「コウラクエ~~ン!!コンバンハァ~~!!ゲンキデスカァ~!ゲンキデェース(※裏声を出して自分で返事)!FINJUICE、ゼンゼンバッチリデース!ヘイ、ZSJ、タイチ!IWGPヘビーウエイトタッグチャンピオン!FINJUICE、イチバーン!ラストイヤーWORLD TAG LEAGUE 2020、(優勝を)モイッカーイ!ナマビール、カンパーイ!アリガトウゴザイマシター!FINJUICE、ガンバリマース!」

<試合後コメント>
FINJUICE
フィンレー「みんな見てたか? たった今、俺たちが倒した相手は現IWGPタッグ王者だぞ。未だにベルトを落としてしまったことは悔しい。でも俺たちが『WORLD TAG LEAGUE』を2連覇するんだ! 優勝してブドーカンでトロフィーを高々と上げるんだ! そしてトーキョードームでザックとタイチからベルトを獲る! 俺の言葉を信じてくれ。次はイシイ&ヤノだな? また手強い相手だが、俺たちが勝つに決まってる。最後はゴトー&YOSHI-HASHI。これも間違いなく俺たちが勝つ。ニュージャパン全体を見渡しても、俺たちフィンジュースより強いチームはいないぜ」
ジュース「その通りだ! 前回、『俺たちはイチバンだ。自信を持って行こう』と言った。今日はコーラクエンのメインイベントでチャンピオンチームと闘って、俺たちのほうが強いってことを結果でキッチリ証明してやった。次の相手もキツいけど、問題ない。俺たちが勝つ。俺たちが2連覇して、タッグのベルトを取り戻す。次はもう簡単に失ったりしない。ネットに溢れてるアンチたちよ、俺たちが一番強いチームだって思い知らせてやる」
フィンレー「2連覇するぞ!」

ザック・セイバーJr.
「フィンジュースのヤローども! 今までずっといなかったくせに。去年優勝し、ドームでベルトを獲ったのかもしれないが、あっという間にアメリカ大会で失ってたくせに。俺とタイチはこの厳しい状況の中、ジャパンのリングで闘い続け、ベルトを獲ったんだぞ? 俺はジャパンを離れなかった。だからベルトに挑戦する資格があった。お前らが今日運よく勝てたからといって、もう何度もベルトを防衛してきた俺たちから獲れるわけがない! あいつら二人のほうがタッグを組んで長かったとしても、俺とタイチには鉄壁のチームワークが備わってる。3敗してしまったが、もうこれ以上は絶対に負けない。ブドーカンで最後のトロフィーを手にするのは俺たちだ。いくつもの名タッグ王座戦が行われてきたブドーカンの舞台で、俺とタイチが史上最強のタッグチームとなる。確かに俺たちの間には言葉の壁があるかもしれないが、俺たちは愛とウィスキーで結ばれてる。あいつらは今夜ハッピー・ビールで乾杯か? じゃあ仕方ないが、俺たちにはサッド・ハイボールだ。フィンジュース、せいぜい今日は浮かれとけ。でもベルトを賭けて闘ったら、お前らなんか5分で殺してやる!」

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