【試合詳細】7・25 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】諏訪魔vs石川修司 【世界ジュニア】横須賀ススムvs岩本煌史 宮原健斗&黒潮“イケメン”二郎&フランシスコ・アキラ&ライジングHAYATOvs芦野祥太郎&羆嵐&大森北斗&児玉裕輔

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『2020 SUMMER ACTION SEREIS ~ReOStaff株式会社 presents~』
日程:2020年7月25日(土)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:494人

▼タッグマッチ
岡田佑介/●ブラックめんそーれ
8分39秒 ダンロック
[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/○田村男児

▼6人タッグマッチ
ジェイク・リー/大森隆男/○渕正信
8分46秒 首固め
青柳優馬/●青柳亮生/西村修(フリー)

▼アジアタッグ選手権試合次期挑戦者チーム決定戦 3WAYタッグマッチ
[PURPLE HAZE]ゼウス/○イザナギ
6分47秒 仙人の首固め
ヨシタツ/●立花誠吾(フリー)
※もう一組はTAJIRI(フリー)/KAI(フリー)

▼8人タッグマッチ
[健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険]○宮原健斗/黒潮“イケメン”二郎(フリー)/フランシスコ・アキラ/ライジングHAYATO(愛媛)
14分58秒 シャットダウン・スープレックスホールド
[Enfants Terribles]芦野祥太郎(フリー)/羆嵐(フリー)/●大森北斗/児玉裕輔(フリー)

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
【王者】●横須賀ススム(DRAGON GATE)
15分56秒 孤高の芸術→片エビ固め
【挑戦者/陣】○岩本煌史
※第52代王者が4度目の防衛に失敗。岩本が新王者となる

▼三冠ヘビー級選手権試合
【王者/Evolution】○諏訪魔
27分33秒 岩石落とし固め
【挑戦者/Evolution】●石川修司
※第63代王者が2度目の防衛に成功

諏訪魔が石川との究極の五冠戦を制して三冠王座防衛!岩本がススムから悲願の世界ジュニア奪還を果たし「新世界を作る」と決意!世界タッグ挑戦が決まった宮原とイケメンの新ユニット名に場内困惑?!

第1試合


 全日本プロレスが4ヶ月ぶりに聖地・後楽園ホールに帰還。
 めんそーれと光留の対面でゴングが鳴ると、めんそーれがマエケン体操で観客の拍手を煽り、光留は「うるせえ!」とミドルキックからコーナーに振るが、めんそーれはひらりとかわして「シャーッ!」とポーズを決め、さらに前転してからのポーズを連続して光留をイラつかせ、攻め急ぐ光留にドロップキックから場外飛びのフェイントを見せてから「1!2!3!シャーッ!」と叫んで岡田にタッチ。光留は「俺なんもやってないぞ!久々の後楽園、これでスタートしていいのか!」と嘆いて男児にタッチ。
 岡田と男児はじりじりと距離を詰めて首を取り合い、男児が押し込んで離れ際はクリーンに。岡田はエルボーで突っ張っていくと、男児も掴みかかりながらエルボー連打で応戦し、岡田が怯んだところでヘッドロックからショルダータックル。男児はさらにロープに飛ぶが、岡田はカウンターのビッグブートを突き刺してロープに飛ぶ。男児はアームドラッグからショルダータックルでなぎ倒してボディスラム。光留にタッチ。
 光留は男児とともにコーナーでキックを見舞うが、岡田も気迫のエルボーで反撃。めんそーれにタッチ。めんそーれはチョップを叩き込んでいくが、光留はミドルキックで反撃して岡田にタッチ。
 岡田は光留へヘッドバッドを連打していき、コーナーに振って串刺しバックエルボーを放つが、光留はこれを回避して延髄斬り。さらにロープに飛ぶが岡田はカウンターのドロップキックを突き刺してめんそーれにタッチ。
 めんそーれはハブクローを放つが、光留はこれをハイキックで撃ち落とし、腕へのオーバーヘッドキックからバックドロップの体勢。めんそーれは背面着地してサミングを見舞い、串刺しバックエルボーからスネークスパイク。さらにジャーマン・スープレックスを狙うが、光留はクラッチを切って足を絡め取りアンクルロック。ここで男児がタッチを要求したため連れ帰ってタッチ。
 男児はエルボー連打からショルダータックル、ブレーンバスターからバックフリップを狙うが、めんそーれが着地するとシュミット式バックブリーカー。さらにダンロックを狙うが、これは決まり切る前に岡田がカット。岡田がヘドバッド連打からロープに飛ぶと、男児はキチンシンクでカウンター。その間に息を吹き返しためんそーれがウラカン・ラナもカウントは2。さらにめんそーれはトラースキックからロープに飛ぶが、男児が強烈なカウンターのラリアットを見舞い、バックフリップからダンロックで固めて試合を決めた。

<試合後コメント>
佐藤光留&田村男児
光留「おい、見たろ!進化してるのは誰なんだよ!いま全日本プロレスのリングで一番エヴォリューションしてるのは誰なんだよ!誰も文句言わせねぇよ。ダンだ!田村男児だ!ダン!ダン!レヴォリューションだよ。見たらわかんだろ。」
田村「このまま全員叩き潰す。以上です。」
佐藤「なんにもしてねぇヤツら。なんにもしなきゃなにも進歩しないよな?後楽園ホール、テレビの前、スマホの前のやつら、よく見ておけよ。この期間でエヴォリューションしたのは田村男児。そして佐藤光留、エヴォリューションだけだ。以上!」

――田村選手、久し振りの後楽園ホールにあすなろ杯で優勝して、新木場大会のメインも任されてからの登場となりました。これまでと変わったと意識するところはありますか?
田村「全然違いますね。今日(先輩を)倒したのも通過点というか、勢いに乗っているだけなんで。ただ叩き潰すだけです。」

――エヴォリューションに入ったことで、今までは赤のコスチュームだったのを変えることになるのでしょうか?
田村「はいもちろん。見てからのお楽しみというか、そういう感じですね。」

第2試合


 大森と西村の対面でゴングが鳴ると西村が押し込んでクリーンブレイク。再び組み合って西村がヘッドロックで捕らえると大森がグラウンドにヘッドシザースで転がしていくが、西村は見事な倒立で抜け出してクリーンブレイク。西村はヨーロピアンエルボーを放っていくと大森もかち上げエルボーで反撃。西村を打ち倒してロープに振るが、帰ってきた西村がトゥキックからエルボーで大森をなぎ倒して渕にタッチ。
 渕は西村にヘッドロックからグーパンチを見舞い、観客もパーの手を掲げて拍手で支持。渕はサミングから再びグーパンチを見舞い、ロープに振ってドロップキックを狙うが、西村がスリーパーで捕獲してコブラツイスト。渕がロープブレイクすると西村はエルボーを見舞う。渕は痛そうに顔を歪めながらジェイクにタッチ。
 ジェイクと西村はエルボーで打ち合っていき、打ち勝った西村が青柳にタッチ。
 青柳はジェイクの腕にエルボーを落として行くが、ジェイクはロープに振ってビッグブート。さらにジェイクは観衆を煽ってPKを叩き込むと、バックドロップの体勢へ。これを背面着地した青柳がドロップキックを突き刺して亮生にタッチ。
 亮生はブレーンバスターを狙うが、ジェイクが耐えるとハンドスプリングエルボーからその場飛びムーンサルトプレス。さらにエルボー連打からロープに飛ぶが、ジェイクはショルダースルーで切り返して渕にタッチ。
 渕は亮生を引き起こすとサミングから滞空ボディスラム。救出に来た青柳もボディスラムで叩きつけると亮生にバックドロップを狙うが、これは西村がカット。亮生はドロップキックを叩き込むが、二発目をかわして自爆させた渕が逆にドロップキック。そして最後は伝家の宝刀・首固めで3カウント。

<試合後コメント>
渕正信&大森隆男&ジェイク・リー
渕「どうもありがとう、いやいや半年振りの試合です。足を引っ張らないようにと思っていたら疲れました(苦笑)。」
大森「スカッとしましたよ!ボディースラムで叩きつけているのを見たら。もう1発2発やってくれとコーナーから(声援を)送っていました。」
渕「悪かったなぁ、ジェイク。」
ジェイク「とんでもないです。渕さんと一緒にリングに立てて嬉しかったです。」
*ここで渕と大森は控室へ

――久し振りの後楽園ホ-ル、このような状況ではありますがいかがでしたか?
ジェイク「ひさしぶりだなぁってモニター見ながら感じたんですけど、リングに上がったらどこの会場もお客さんが「待ってました!」という想いで見ていて。それは全国共通なんですよ。後楽園に限らず。だからリングに上がったらそこは一緒。そこまでは懐かしいなという感じはありましたけれど、リングに上がって戦えば同じ気持ちで。それはタイトルマッチじゃなかったとしても、そこは同じですね。」

――無観客試合を経験して得たこと、学んだこともあったんじゃないかと思いますが?
ジェイク「もちろん。もちろんあります。お客さんの声援にどれだけ選手が後押しされているか、助けられているかというのが。ぼくら選手だけじゃないと思うんですよ。それはレフェリーもスタッフも思ってることだし、お客さまの力って偉大だなって改めて感じました。」

第3試合


 最後に入場してきたイザナギとゼウスがリングインとともに奇襲して試合が始まり、ゼウスが立花をリフトアップスラムで叩きつけるとTAJIRI&KAIがカットし場外へ退散。かまわずゼウスは立花をベアハッグで捕らえ、イザナギがドロップキックを見舞ってゼウスがスパインバスター。そのままフォールに入るもTAJIRI&KAIがカットして即座に場外へ退散。
 立花はヤンキー座りでゼウスに「あぁ~ん?」と突っかかっていくが、ゼウスの答えは無言の顔面ブート。吹き飛んだ立花をTAJIRIがフォールしてごっつぁん勝利を狙うがイザナギがカットし、TAJIRIとナックル合戦を展開。ここで立花がTAJIRIを羽交い締めにしてイザナギに攻撃を促すが、案の定ラリアットは立花にヒット。イザナギはTAJIRIに突っ込んでいくが、TAJIRIが足払いをかけると勢い余ったイザナギがドロップキックを見舞う形で立花にヒット。TAJIRIとKAIは2人でイザナギをロープにふろうとし、イザナギがTAJIRIを振り返すとTAJIRIがハンドスプリングエルボーを見舞い、KAIがトラースキックで追撃。これは立花がカットし、TAJIRIとKAIの手を踏みつけて跪かせてからヤンキー座りで目線を合わせて「あぁ~ん?」と睨みつけてから二人の手へフットスタンプから低空ドロップキック。さらに突っ込んできたイザナギにはマンハッタンドロップからヤンキー座りで睨みつけてのビッグブート。ヨシタツが猛烈にタッチを求め、代わるヨシタツがエビ固めも、返されると立花にタッチ。
 立花はヤンキー座りからのギロチンドロップでイザナギを攻撃すると、イザナギが逃げ帰ってゼウスにタッチ。
 ゼウスは立花、TAJIRI、KAIをボディスラムで叩きつけてコーナーに追いやると、ヨシタツをリング内に引っ張り込んで串刺しラリアット。さらに残る3人にもコーナーラリアットを見舞ってダブルバイセップスを決めると4人が同時に倒れ込む。そしてゼウスはKAIへベアハッグスープレックスからチョークスラムを狙うが、KAIがアームドラッグで切り返してトラースキック、延髄斬りからブレーンバスターを狙うが、ゼウスが逆にブレーンバスター。イザナギにタッチ。

 イザナギはコーナーへ上がっていくが、ここで立花が追いすがり雪崩式ブレーンバスターを狙うが、手間取っていると焦れたヨシタツが入ってきて立花を雪崩式パワーボムで叩きつけると、2階建ての雪崩式ブレーンバスターを受けた形になるイザナギが悶絶。ここでまたしてもTAJIRIがごっつぁんフォールを狙うが、ゼウスが鬼の形相でカット。TAJIRIがロープに飛ぶと、PURPLE HAZEのセコンドに付いていたUTAMAROがTAJIRIの足を引いて場外に引きずり出す。その間にヨシタツはKAIにCBJを決め、ゼウスにもCBJ。そして立花にイザナギを羽交い締めにさせてコーナー上からブレーンチョップも、案の定これはかわされて立花にヒット。立花はエルボー連打でイザナギに攻め込んでいくが、ふらついたフリをしたイザナギが追撃に来た立花に組み付いて仙人の首固めで3カウント。

ヨシタツ「立花ァ!なんでお前最後しっかり押さえてねえんだ!お前責任とって坊主になれ!」
立花「テメェのせいでもう坊主なんだよぉ?!」
ヨシタツ「まあいい」
立花「まあいい?!」
ヨシタツ「お前にはヨシタツゴールドによる給付金を支給しない。ヨシタツの誕生日、そしてついでにこの立花の誕生日でもある8月1日、ヨシタツキングダムを正式に建国する!それにあたって、さらなる国家予算を獲得すべく、財務大臣にある人物を招き入れる。その人物を8月30日、この後楽園ホールで俺はタッグを組む。諸君!8月30日、また後楽園ホールで会おう!We can do it!」

<試合後コメント>
TAJIRI&KAI&UTAMARO
TAJIRI「UTAMARO。なんなんだよ。」
UTAMARO「おいTAJIRI!俺は今日、お前に会いにこのリングに来たんだよ。俺がUTAMAROになって、世界中を旅して、俺は世界で一番オーストラリアが好きなんだよ!もう言いたいことはわかるよな?お前が持っているオーストラリアのベルト、次オレに挑戦させろ!」
*ここでUTAMAROは控室に
TAJIRI「・・・俺が持っているのはオーストリアのベルトなんだよ。オーストラリアのベルトなんて持ってないよ(苦笑)。
まぁ言いたいことはわかるよ。ただ俺が決めることじゃないから。会社が決めることだから。・・・オーストラリアのベルトか。」
KAI「まぁ機会があったらまた組みましょう!ベルトも防衛してください。応援しています!」

PURPLE HAZE
イザナギ「ベルトは俺たちのものだ。パープルヘイズのもんだ!アジアだけじゃねぇぞ!UTAMAROがついに動くぞ!ベルトはすべてパープルヘイズがいただく。俺たちが!神がベルトをほしいんじゃねぇぞ。ベルトが神に巻かれたがってるんだよ。そういうことだ!UTAMAROに注目しておけよ。師弟対決だ!じゅうぶん覚悟してんだよ、こっちはよぉ!チャンピオン、首洗って待っておけ!」
UTAMARO「おい全日本プロレス、そして全日本プロレスTVをご覧のみなさん。いま誰が、どのチームが勢いあるか、わかるよな?俺たちパープルヘイズだ。今度あの2人がアジアタッグに挑戦して、俺がTAJIRIのベルトに挑戦する。
それともうひとつ。アンファンテリブル?芦野たち?いつまでいるんだよ?俺はなぁ、俺は去年からこの全日本のリングにたったひとりで上がって戦い続けてきてるんだよ。それが今日は試合が無い。そしてあいつらは今日試合をしている。
はっきり言ってあせってるよ!そのためにも、あくまで通行手形としてTAJIRIの持っているベルトに挑戦させてもらう。もっともっと言いたいことはあるけれど、話はそれからだ。」

第4試合


 イケメンは入場時にソーシャルディスタンスを保った観客席になだれ込み、いつもどおり観客の眼前でポーズを決めて撮影タイムを設ける。
 Enfants Terriblesが入場すると、北斗が前に進み出て「宮原出てこい!」と挑発するも、因縁あるHAYATOが進み出てゴング。HAYATOと北斗は腕の取り合いからヘッドロックの攻防も、HAYATOがロープに振ると北斗はランニングエルボーでなぎ倒し、コーナーに控える宮原をランニングエルボーで突き落として場外で暴行。北斗がリングに戻るとHAYATOはエルボー連打で突っ張り、北斗の反撃の連打で怯みながらもブーメランアタック式ミサイルキックで一矢報いてアキラにタッチ。

 アキラはEnfants Terriblesの面々を場外に突き落としてコーナートップから場外プランチャを発射も、怪力無双の羆嵐がガッチリと受け止めて場外ボディスラム。アキラをリングに放り込むと、児玉がスピードで翻弄してのニーリフトを叩き込み、芦野がラリアット、さらに羆嵐がボディスラムからセントーンで追撃。北斗はアキラにエルボー連打から首投げで転がしてマウントエルボーを連打。さらに拳にキスをしてから頭頂部へのナックルを叩き込む。そしてまたも宮原にアタックを掛け、場外でエルボーを連打してから羆嵐にタッチ。
 アキラは1vs4の状況でエルボーを放っていくが、羆嵐は意に介さず突き飛ばし、芦野を背負って2人分の体重でアキラを踏みつける。さらに羆嵐はセントーンからブートを放つが、アキラがキャッチしてドラゴンスクリュー。イケメンにタッチ。
 イケメンはジャケットパンチからスワンダイブ式ウラカン・ラナを決め、イケメンスペシャルからスワントーンボムを発射も、羆嵐は回避。倒れたイケメンをぶっこ抜いて担ぎ上げてからのバックフリップを決めると芦野にタッチ。
 芦野はジャイアントスイングでイケメンを振り回し、コーナーエルボーからイケメンの延髄斬りを食らっても怯まずイケメンを上空に放ってからのかち上げエルボー。さらにスライディング錐揉みエルボーからジャーマン・スープレックス。さらにラリアットを狙うが、イケメンがカウンターのトラースキックを突き刺すと両者タッチ。

 HAYATOと北斗の対面になると、北斗の突進をトラースキックで止めたHAYATOがフラッシングエルボーからしまなみドライバーを狙うが、北斗が振り払ってエルボー。HAYATOは怯まずトラースキックを突き刺すと宮原にタッチ。
 宮原は3人を引き連れてリングインしてトレイン攻撃を見舞い、宮原のフロントハイキックにイケメンが続こうとトラースキックを放つが、これが宮原に誤爆。ここで入ってきた 羆嵐が宮原を除く3人をまとめてクロスボディで押しつぶし、芦野が羆嵐をホイップする形で放つ連携セントーン。北斗は倒れ伏す宮原の顔面をグリグリと踏みつけ、トラースキックでカットに来たHAYATOの足をキャッチしてからのエルボー。その間に起き上がった宮原に対し、HAYATOは顔面にビンタを叩き込んで活を入れると、宮原は北斗の後頭部へ串刺しブラックアウト、ジャーマン・スープレックス、ブラックアウトと叩き込んでシャットダウン・スープレックスを狙うが、ここで羆嵐が突っ込んできてラリアット。

 北斗は宮原をパーフェクトドライバーで叩きつけ、ローリングエルボーで宮原をダウンさせるが、ここでHAYATOがミサイルキックで飛んできて救出。児玉がHAYATOをトラースキックで排除すると、アキラが児玉をジャーマン・スープレックス、羆嵐がアキラへショルダータックル、イケメンが羆嵐に延髄斬りを叩き込む乱戦となり、芦野がイケメンにジャーマン・スープレックスを狙うも、イケメンは背面着地してイケメン落とし。さらに場外に逃れたEnfants Terriblesの面々にアキラがノータッチトペ・コンヒーロで突っ込んでいき、北斗をリングに戻すと宮原のブラックアウト+イケメンのトラースキックの同時攻撃。そして最後は宮原がシャットダウン・スープレックスホールドで北斗を沈めた。
 試合後に4人でポーズを決める宮原たちだったが、その背後から北斗が襲撃し再びリング上は大混乱に。Enfants Terriblesの面々が引き上げていくと宮原がマイクを取る。


宮原「帰ってきたぜ!後楽園!皆様お久しぶりです!先日の新潟大会でこのチームに加入したライジングHAYATO、21歳!そこでだ、今日ご来場の皆さん、そしてテレビを御覧の皆様にチーム名を発表したいと思います!×3ここでチーム名、イケメン、発表してくれ!」イケメン「みんな久しぶり!そして俺達のチーム名は、『健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険』!これに決定だ!(3人がじっとりとした目でイケメンを見つめる)……もう一回言います。俺たち4人のチーム名は!『健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険』!これに決定だァ!健斗、アキラも、HAYATOも、俺たち4人だからな。誰よりも輝いて、いつも誰よりも輝いて、もっともっと明るくリングを照らそうぜ!みんな、健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険、俺らについて来い!フィニッシュ!」

<試合後コメント>
健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険
宮原「帰ってきたぞ!ここ後楽園ホールに。宮原健斗、そして全日本プロレスが帰ってきた。今日はそれだけで充分だ。今日はご挨拶だ。そしてここから問題のチーム名だよな。『健斗とイケメンとアキラとHAYATOの大冒険』だ。これはみんなで話し合って決めたチーム名だ。」
アキラ「ちょっと待ってちょっと待って。ダイボウケン?どんな意味なの?」
イケメン「ビッグアドベンチャー!」
アキラ「オオオオ--!」
宮原「この大冒険、すごいチャライ感じだけどなぁ、この大冒険。よ~く考えろよ。このご時世、宮原のプロレス人生も大冒険だ。そして!イケメンのプロレス人生も大冒険。それぞれ大冒険だ。この未知なるプロレス界、どうなるかわからないご時世に、俺ら冒険してるんだ。そんなご時世の日本に俺らは日本を照らす太陽になるから。注目しておけ。」
イケメン「早速次に行くぞ、フィニッシュ。」

第5試合


 ゴングが鳴ると両者じっくりと睨み合いながらリングを周り、ロックアップからバックの取り合いから腕の取り合いとなり、グラウンドで腕十字のポジションの奪い合いから岩本がキーロック。ススムもヘッドシザースで切り返し、両者一旦距離を取る。
 再び向かい合うとロックアップから岩本がヘッドロックで絞り上げ、ショルダータックルでなぎ倒すとススムは一旦場外へ。岩本はすぐに追っていくと鉄柵にぶつけられて怯まずショルダータックル。岩本はススムをリングに戻すとスイングネックブリーカー、肩固め、ニードロップと続け、ロープに飛ぶもススムがキチンシンクでカウンター。
 ススムはさらにロープに振ってキチンシンクから腰へのエルボーを連打し、アイリッシュウィップでコーナーに背中から叩きつける。さらにススムはサイドバックブリーカーから逆片エビ固めからのSTFと背中への一点集中攻撃を展開し、岩本がなんとかブレイクすると再びサイドバックブリーカーからジャイアントバックブリーカーで痛めつけてからグラウンドでコブラクラッチ。岩本の回避運動に合わせて転がり何度も中央に引き戻すが、岩本はなんとかロープに辿り着く。
 ススムが岩本を引き起こすと岩本はエルボーを打ち込んでいき、両者エルボーの打ち合いに。これを制したススムがコンプリートショットからロープに振ろうとするが、岩本は振り返し際の一本背負い。さらに串刺しバックエルボーから腰を落として耐えるススムをぶっこ抜いてのブレーンバスター。岩本はマジックスクリューを狙うが、ススムがエプロンに着地して岩本を誘い、エプロン上でのエルボー合戦。岩本が左右のエルボーを連打し、エプロン上での大外刈り。岩本はさらに場外での大外刈りで追撃。

 岩本はススムをリングに戻すと改めて大外刈り。これを返されると串刺しラリアットを狙うが、ススムはブートで止めてからコーナーに叩きつけるエクスプロイダー。さらに串刺しラリアットから岩本をコーナーに上げて雪崩式エクスプロイダーで叩きつける。これを返されるとススムは横須賀カッターを狙っていくが、岩本は着地してニーアッパーからジャーマン・スープレックスホールド。さらにハリケーンドライバーで叩きつけ、孤高の芸術を狙うがススムはこれを耐えて走りジャンボの勝ち!から横須賀カッター。さらに一度は岩本にガードされながらも二度目はガードを吹き飛ばすジャンボの勝ち!もう一発ジャンボの勝ち!からジャンボの勝ち!固め。これを返されるとススムは横須賀カッターの構えも、背面着地した岩本が高速ドラゴン・スープレックスで叩きつけ、ススムとのラリアットの打ち合いに競り勝ち孤高の芸術。そして最後は走り込むススムをカウンターで完璧にとらえての孤高の芸術で叩きつけて3カウント。

 試合後、スポンサーからベルトを授与された岩本だったが、ススムは岩本の手中のベルトに触れると、その腰にベルトを巻いて岩本の勝利をたたえた。
 そしてリング上には田村男児が現れてマイクを取る。

男児「岩本さん、おめでとうございます。あすなろ杯全勝優勝して、俺は勢いに乗ってます。その世界ジュニアのベルトに挑戦させてください!」
岩本「確かに無観客の期間でお前の成長は凄まじかった。誰が見てても分かっていたし、近くにいる俺らだって目に見えて分かった。それがあすなろ杯無敗全勝優勝できたと俺は思ってるし、素直に底まで成長してきたのはスゴイと思ってる。そして俺は無観客試合になる前の田村男児としか俺は戦ってないんだよ。無観客の期間で成長してあすなろ杯全勝した田村が俺は相応しいと思う。勝負しよう」

<試合後コメント>
岩本煌史
「やっと、やっと、やっと、やっと!世界ジュニアのベルトを全日本プロレスに、そして俺の腰に、1年2ヶ月ぶりに取り戻した。本当に今まで色々あったし、悔しい思いしか残ってないからね、世界ジュニアは。初戴冠して防衛回数ゼロ。二回目戴冠して、防衛回数二回。今日三度目の戴冠で『また岩本か』って言うやつ、少なからずいるだろうけど、初戴冠防衛回数ゼロ、二回目で二回防衛、まだなんもしてないんだよ。俺は。世界ジュニア取ってなんもしてない。前に新木場で児玉裕輔とシングルマッチをしたあとに、児玉は『全日本ジュニアに新世界を作る』って言ってた。俺がまだ作ってないんだよ。俺が作るんだよ新世界は。俺はこれからこのベルトとともに全日本プロレスジュニアで新世界を作り上げていく。その新世界を作りあげるの1人目、田村男児。いいんじゃないの?あすなろ杯、新しい力、全勝優勝。文句ないよ、相応しいと思うよ。新しい力を示していかないと全日本の未来は見えてこない。田村男児、正々堂々受けてやるよ」

――横須賀選手との試合はいかがでしたか
「いや、ホントに、1月戦って、とてつもないパワー。ジャンボの勝ち!を感じました。今日また戦って、分かっていたけどやっぱりすごいし、1月に思ったスゴイとはまた桁違いにスゴイ。よく耐えられたなと自分でも思います。だけど横須賀選手とは戦っててメチャクチャ気持ちいい選手なんで、今年ジュニアのリーグ戦とかタッグリーグがあるかわかんないし、この1年で残された時間で出来るかどうかわからないけど、来年以降あれば是非横須賀選手に全日本プロレスに出て欲しい、戻ってきて欲しい。パートナーは誰でもいいし、1人で乗り込んできてもいいし、ましてや全日本プロレスでパートナー探しに来てもいいんじゃないの?横須賀選手は本当に気持ちいい選手です。ヤバいけどね、明日、相当首、背中、腰、ダメージスゴイと思いますけど、戦ってて、ランナーズハイじゃなく、レスラーズハイみたいな。やってて気持ちよくなる。楽しくなる。もっとやっていたくなる。でもやばい、強い、早く終わらせたいっていうね、不思議な感情になりましたね」

――今日は新コスチュームで臨みました
「やっぱり、この全世界を巻き込むコロナウイルスっていうのがあって、今まで続いてきたものがリセットされたような気がしたんです。ユニットも出来たばっかで、志半ばでメンバーが揃わない。ジェイク・リーと岩本煌史、この2人だけで無観客の時期に活動してたし、ユニットの活動も出来ない。思うように試合も全国各地で出来ない。リセットされたと思って、俺自身新しい気持ちで臨みたいと思って全部変えました。全部変えて新しい気持ちで臨みました」

横須賀ススム
「いやぁ・・・いやぁ。6回目(の防衛戦)でしたっけ?僕はまだまだこの世界ジュニアと旅をして、僕の中に眠らせてある野望をね、いつか自分が納得いくかたちで口にするまで。まだまだ防衛するつもりでしたけれど。今日岩本選手の気持ちが、一発一発の技に込められていて。終盤まっしろになって何がなんだかわからなかったですよ。最後は自分が下になって3つ取られた以上、俺の負けですよ。岩本選手、強かったと思います。僕に一回トーナメントで負けている時より今日に懸ける気持ちは強かったと思いますけど、それが本当に今日は僕にダメージを与えてくれました。
これで全日本プロレスとお別れだと思いますけど、とりあえず自分が小さい時に憧れた団体に出て、むかし見ていた世界ジュニアのベルトを巻いて、こうして全日本のリングに上がれて、本当に最高の、キャリア22年で最高の気分を味わうことができました。これから岩本選手の、僕から取ったわけですから団体は違いますけど、ちょっと注目していきたいと思います。またチャンスがあれば、お客さんが望んでくれればまたこの全日本プロレスのリングにふらっと帰ってきたいなと思います。」

――試合中盤で馬場さんの得意技であるジャイアント・バックブリーカーを使っていましたが、これは普段から使っているのでしょうか?それとも全日本のリングとして用意していた技だったのでしょうか?
「これはもう全日本プロレス育ちなので、馬場さんから見て学んだ部分があるんで。見て学んだと言うか、勝手にやってるだけなんですけど(笑)、直伝でもないですし。それくらい僕は全日本プロレスを見ていたんで。
世界ジュニアも渕さんが君臨していたころから見てますんで。ベルトのかたちは変わりましたけれど、同じベルトを巻けたことは本当に光栄でした。」

――世界ジュニアの歴史に横須賀選手は確かな足跡を残したと思いますが?
「こうやって名前を残せて。でもまだわからないです。全日本プロレスが元気ないようでしたら、またこうやってふらっと戻って来ますんで。気持ち的には次回の大会、青木さんの(追悼)大会にチャンピオンとして戻ってきたかったですけど、岩本選手がそうさせてくれなかったということですね。逆にそれを嬉しく思いますし、全日本プロレスにとってそれがいい方向になるのなら、全日本プロレスに上げてもらったことを返せたかなって。」

――それが最後にベルトを巻いてあげた行動に・・・
「そうですね。僕からベルトを取ったわけですから。とりあえずこれからツイッターでもフォローしておこうかな。岩本選手の今後を見るために(笑)。」

第6試合


 ゴングが鳴るとロックアップで組み合って真正面から押し込み合う力比べを展開し、両者押し込んでも離れ際に張ることなくクリーンに分かれる。続けて手4つからバックの取り合い、リストの取り合い、ヘッドロックからグラウンドの首の取り合いと堅実なレスリング戦を展開し、再びクリーンブレイク。
 再びロックアップで組み合い、諏訪魔がじっくりとしたヘッドロックで締め上げると石川はショルダータックルで切り返し、何度もぶつかっていくが諏訪魔は倒れずに耐える。諏訪魔がコーナーに振るが、石川は跳ね返ってきてショルダータックルで諏訪魔をなぎ倒すことに成功する。石川は諏訪魔へラリアットを放つが、諏訪魔はキャッチしてコンプリートショット。石川はエプロンに出るとロープ越しに諏訪魔とゴツゴツとしたエルボー合戦を展開。諏訪魔はトップロープ越しに石川をスタンドスリーパーに捕らえて絞め上げる。反則カウント4で離すと、石川は一度場外に出て間をとっていく。
 石川がリングに上ってくると、諏訪魔は頭頂部へエルボースタンプを落とし、コーナーで首筋へのバックエルボーを連打。さらに串刺しラリアットからDDT、チンロックと続ける。石川が足を伸ばしてブレイクして場外に転がり出ると諏訪魔は追っていって首筋へのバックエルボーを連打。石川は組み付いて諏訪魔を鉄柵に叩きつけると場外ファイヤーサンダー。
 石川は先にリングに戻って大の字になり、諏訪魔は立ち上がれないという状況に。なんとか諏訪魔が自力でリングインすると、石川はその両手でショルダークロー。そしてコーナーでエルボーを速射し、諏訪魔をコーナーダウンに追い込み、さらにヒザを顔面に押し付けて諏訪魔を休ませない。
 石川は諏訪魔を起こしてチョップ、エルボーと叩き込むと諏訪魔はガクリと膝をつく。石川がロープに振ってラリアットを狙ったところで諏訪魔がフライングショルダーでカウンター。諏訪魔はスロイダーを狙うが、石川はエルボースタンプでクラッチを切ると串刺しラリアットを放つ。しかし諏訪魔はこれをかわして組付きスロイダー。これを返されるとスリーパーホールドで締め上げていくが、石川はコーナーに叩きつけて諏訪魔を外すとバックブリーカーから串刺しラリアット、セカンドロープからのダイビングフットスタンプから「投げるぞオイッ!」とブレーン・バスターを狙うが、諏訪魔も意地で耐えてダブルチョップからブレーンバスター。しかし石川はすぐに起き上がってランニングニーで反撃すると両者大の字に鳴ってダブルダウン。
 両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合っていき、石川が連打で優勢となるも諏訪魔はダイナミックな延髄斬りを見せ、「投げるぞオイッ!」とラストライド狙い。石川はこれをショルダースルーで切り返すと、ロープに走るが諏訪魔がカウンターのラリアット。諏訪魔は石川をコーナーに上げて雪崩式スロイダーを狙うが、コーナー上でのエルボー合戦を制した石川がヘッドバッドで諏訪魔を突き落とし、重爆ミサイルキックを発射。さらにロープを背にした諏訪魔にラリアットを見舞っていくが、諏訪魔も追走してラリアット。そしてラリアットの正面衝突からダブルダウン。

 先に起き上がった石川はランニングニーからファイヤーサンダー。さらに宮原殺し2019を狙うが、諏訪魔は振り払ってラリアット。さらにジャーマン・スープレックス、ローリングラリアット、バックドロップからスリーパーホールド。石川が抵抗すると万力スリーパーで絞り上げると、石川はあわや失神という場面となるも、決まりきらないと見た諏訪魔が連続フォールからバックドロップを狙うが、逆に石川がバックドロップで叩きつけると2度目のダブルダウン。

 ふらふらと起き上がった両者は膝立ちでエルボー合戦を展開し、諏訪魔が怒涛のダブルチョップ連打からラリアットを放つが、これをキャッチした石川がドラゴン・スープレックス、ランニングニー、スプラッシュ・マウンテン、レッグロックスープレックス、カミゴェと畳み掛けてからラリアットで突っ込んでいくが、諏訪魔は奥の手のドロップキックでカウンター。さらにジャーマン・スープレックスからバックドロップ2連発、さらにショートレンジラリアットから走り込んでラリアット。最後はこだわりのバックドロップホールドで3カウントを奪った。

諏訪魔「究極の五冠戦、勝ったぞオイ!後楽園ホールの皆さん、熱い応援ありがとうございます!」
(入場口から宮原とイケメンが姿を現す)
諏訪魔「……んだよオイ」
宮原「おい、やっぱり皆さんの前でやるプロレスは最高だなあ。アンタら2人だけになあ、ベルトを独占している状況を見ているばっかりじゃ面白くねえからな。全日本プロレスのタイトルマッチに宮原健斗が絡んでいないこの状況を、日本全国のプロレスファンが望むわけがない!俺が来たくてここに来たんじゃない!皆さんのエネルギーが俺の足をここに向かせた!ただなあ、その三冠ベルトを獲られた3月23日の歓声を俺は一日たりとも忘れたことはない。ただなあ、今回は世界タッグだ!この黒潮“イケメン”二郎と、来年組むつもりはない!ということはだ!今しかない戦いをしたいんだ俺は!いいか、こんなご時世だからこそ組まれた宮原健斗と黒潮“イケメン”二郎!この2人がそのベルトに挑戦するところを見たくないですか?申し訳ないがなあ、こちらから日時を指定させてもらう。挑戦者なのに図々しく日時を指定させてもらう。イケメン、言ってやれ」
イケメン「ビビって無いぜ?ビビってないです。そのベルトに次の後楽園、8月30日!挑戦させてください!」
宮原「今ここで!皆様の前で返事を聞かせてもらおうじゃないか!」
諏訪魔「オイ、三冠のお前、究極の五冠戦のあとに、出てくんなよ。俺はな、余韻を大事にするのが全日本プロレスだと思ってんだよ。まあいいよ。石川選手、コイツらが次、世界タッグやりたいって言うんだけど、石川選手、いいの?」
石川「……負けたばかりでアレですけど、俺ら暴走大巨人は色んなタッグチームと戦ってきて、面白いチームと闘うって意味では、宮原、イケメン。ちょっと頭の切り替え難しいけど、やってやるよ。ただ!1個、いや2個条件がある。たくさんクレームが来ている。お前ら負けたら、一緒の曲で入場しろ。で、もう一個。負けたら宮原健斗、お前ジャケット着て入場しろ」
諏訪魔「今石川選手が言ったとおりだ。あとイケメン!俺、お前のスタイル気に入らないんだ。ここは全日本プロレスだ。お前のスタイルを変えさせてやるから覚えとけ。お前のこと、2タテしてやっからなお前な。坊主、生意気な口黙らせてやるから覚えとけ」
宮原「おぉう!よう言ったなお前!この野郎!黙らすのはテメェだ!8月30日、決定だ!」
(宮原とイケメンが去っていく)

諏訪魔「宮原あ、お前マイクなげーんだよ。石川選手、とんだ邪魔が入っちゃったけどさ、俺、今日、石川選手と究極の五冠戦、戦えてすげぇ嬉しかった!石川選手、アンタやっぱりスゲェし、漢だよ!ありがとう!そして俺、ここで言わせてもらいたい!これからの全日本プロレス、俺と石川選手でこれから作ってこうよ。どうだよ?聞かせてくれよ、石川選手!」
石川「……負けたんでアレですけど、でも、今日やって確信しましたよ。諏訪魔さんとともにこの全日本プロレスを引っ張っていく。面白くしていく。いや、俺達だけじゃないよ。今日戦ったみんなで一丸となって、全日本プロレスを必ず、必ず面白くしていくから、お客さん、また見に来てください。よろしくお願いします!」
諏訪魔「石川選手、負けたのにごめんね。ただ、今石川選手が言ったようにね、みんなで全日本プロレスをこれから全盛期に持っていきたいと思うんで、みなさんいいですか?!よし!いいなら皆さん、全盛期だオイッ!締めたいんで皆様ご起立お願いします!今日集まってくれた後楽園の皆さんと、全日本プロレスはこれからも全盛期だ!オイッ!ありがとうございました!」

<試合後コメント>
諏訪魔
「よし!究極の五冠戦、厳しかった!重いなあ。やっぱスーパーヘビーだよね。やっぱり石川選手は最高最強のパートナーで、最高最強のライバルでもあるな。この状況でね、みんな騒ぎたくても騒げない。みんなマナーを守って戦ってくれたんだよね、一緒に。それは十分わかったし、今みんなで我慢してできるだけ状況を変えてさ、またみんなでね、盛り上がって1つになれる会場で。その日、またもういっちょだな。究極の五冠戦、もっと集めちゃおうか。六冠、七冠、八冠、もっともっと集めた上でさ、チャレンジしてみようかな。五の上をいきたい。それは思ったね。でも、キツい。立てないな。首に来たし、首から腰にかけて電気が走り、首がドンドン固まっていってる。それだけ石川選手の技っていうのは精度が高いんだよ。そして、イケメン、宮原か。出てきやがってよ。俺の考えってさ、プロレスってのは全日本プロレスは余韻が大事なんだ。試合終わってさ、その帰り道でも『いやあ、今日の全日本すごかったなあ!』っつって、その余韻がね、俺は大事だと思ってる。その余韻をアイツらぶち壊しやがった。若さと勢いに任せて噛み付いてくるのは分かるけど、その自分本意なやり方っつうのもまた先輩として指導してやんなきゃいけねえな。宮原みたいのが出てくると、イケメンみたいのも出てくんだ。非常にめんどくさいものがくっついてしまった。普通お前、ベビーフェイスのユニットってのは爽やかさだろお前。それが、ああ~!もう!ワガママを押し通す!そうじゃないぞ!それを分からせてやる。イケメンのスタイルだけは俺は認めないぞ」

――脱秋山から新しい全日本プロレスを作ろうという言葉がありました
「うん、うん、そうだね。今全日本プロレスはコロナのこともあるし、秋山選手がいなくなっちゃったあとなんだけどさ、今は秋山選手のことをどうこう言うつもりも一切無いんだよ俺は。色んな事があるだろうから。そこには絶対俺は文句の一つも言わないし。全日本プロレスを次のステージに持ってかなきゃいけないと俺は思ってるから。石川選手も一緒に進めていきましょうっつって、それをみんなで進んでいけばいいんだ。そしたら俺もね、じゃあどういうふうにやってくかってのは、またこれから経営陣を通してって、指針になると思うから。俺は全日本プロレスのために命をかける。それだけだ。いい試合して、波風起こして、人を楽しませるってのを永遠に続けていきたいな。俺たちなら続くんじゃね?」

――9月にチャンピオン・カーニバルが開催されることが正式に発表されましたが、チャンピオンとして思うことは
「チャンピオン・カーニバルってのは、チャンピオンが優勝しねえな?だから、そこはやっぱ今誰が一番ノってるのか、それを示さないといけないから。俺も優勝から遠ざかってるんだよね。出場回数は重ねてきても、優勝回数は少ないんでね。そこはあのデカいトロフィーを持ち上げてるところをみんなに見せたいですね。五冠の次は、そしたら六冠になるのかな?いいね!そして、最強タッグも取ってさ、七冠!どんどんどんどん取りたいね!俺がやるしかないよ!」

宮原健斗&黒潮“イケメン”二郎
宮原「もう決定でいいだろ!8月30日だ。宮原健斗、黒潮イケメン二郎。初挑戦だ。もうこんなご時世だからこそ、いいもん見せてやろうじゃないか。」
イケメン「マジで決まっちゃいましたけど!変な条件つけてきましたね?負けたら宮原健斗がジャケットを着て入場?それはそれで見たいけど。俺たちは走り出したばっかりなんだよ!そして初めて全日本プロレスであのベルトに触れる時が来ます。」
宮原「(相手は)日本一のタッグチームだ。ここで勝てばおのずと日本一のタッグだ。歴史に名を刻もうじゃないか。」

石川修司
「・・・何年ぶりかな?2年ぶりくらいですか?やっぱり強いね。やっぱり。こんなにポンポン投げられると後半ダメージが・・・。強いな。でもやっぱり戦ってみて、俺が子供の頃に憧れた全日本プロレスを諏訪魔選手が体現していると思うし、俺と諏訪魔さんの戦いが、俺が考えるね、バケモノが戦う全日本プロレスだと思ってるから。
宮原健斗、イケメンもいいけど、俺はこれが全日本プロレスだと信じているし。その戦いをこれからも信じて戦って、全日本プロレスは大丈夫だ。全日本プロレスは面白いっていうのを身体を張って見せていきたいと思います。」

――試合を見る限りでは遠慮のようなものは感じなかったのですが、実際に戦っているご本人はいかがだったのでしょうか?
「いやぁないですよ(笑)。本当にM体質なのかもわからないですけど、強い人と戦うとワクワクしちゃうんで。どっちが強いかをひたすら純粋に正面からぶつかって負けちゃったんで。あっぱれという言い方は変ですけど、さっぱりしてます。やってて楽しかったし、諏訪魔さんは強いんだなって。この人と組んでいて全日本プロレスが面白いっていうのをみせていけるという確信があったんで。またこういうシチュエーションもいいかもしれないですね。たまには戦うのも。相手の強さを正面から感じるのもいいかもしれないですよ。ひとつ差があるとしたらこのコロナがあって、秋山さんのレンタル移籍があって、全日本は大丈夫かっていう声がある中で俺が引っ張っていくとみんな思ってると思いますよ。
でも生え抜きの諏訪魔さんがその気持ちが一番強かった。その、言い訳かもしれないですけど、その差が最後の最後に出たかなと思います。」

――次はタッグが決まりました
石川「リング上で言った通りわれわれも何年もタッグのベルトを巻いてきたし、いろんな相手とやってきたから。宮原とイケメン。おもしろいんじゃないですか、挑戦者としては。でも全日本のチャンピオンの、簡単に言えば器じゃないと思うんで。
ただ俺らが勝って、全日本プロレスのキレンジャーとして、キレンジャーズって名前に改名しろって言ってきてください。あんなヤツベルトを巻けないでしょう。キレンジャーズって名前にするんだったら挑戦を受けてやるよ。勝手に日付も決めやがって。こっちがいい気持ちで、負けたけどいい余韻に浸っている時に出てきて。その条件で、キレンジャーズでやってくれ。以上です。」

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