【試合詳細】6・24 新日本プロレス無観客試合 石森太二vs金丸義信 矢野通vs高橋ヒロム 真壁刀義vs石井智宏 オカダ・カズチカvs永田裕志

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『NJPW WORLD Special NEW JAPAN CUP 2020』
日程:2020年6月24日(水)
開始:19:00
会場:非公開
観衆:無観客試合

▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[BULLET CLUB]○石森太二
9分18秒 ブラディークロス→片エビ固め
[鈴木軍]●金丸義信
※石森が「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出

▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
●真壁刀義
13分28秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
[CHAOS]○石井智宏
※石井が「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○田口隆祐/棚橋弘至/飯伏幸太
13分55秒 どどん→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./●DOUKI

▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]●矢野通
9分17秒 リングアウト
[L.I.J]○高橋ヒロム
※ヒロムが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出

▼「NEW JAPAN CUP 2020」2回戦 時間無制限1本勝負
[CHAOS]○オカダ・カズチカ
20分14秒 変形コブラクラッチ
●永田裕志
※オカダが「NEW JAPAN CUP 2020」準々決勝戦進出

オカダが永田との5年ぶりのシングル戦を制してNJC2回戦進出!石森が金丸から初勝利!真壁と石井の肉弾戦は石井に軍配!矢野とヒロムのバリカンをめぐる攻防はまさかの結末!

第1試合


 第1試合はジュニアヘビー級ながらNJCを勝ち上がった2人の対戦。NOAH時代から通算して10回以上戦っているにも関わらず石森は一度も勝ったことがないという。
 石森が入場ゲートから姿を表したその瞬間に背後から金丸が襲いかかり、そのまま場外戦となる中でゴング。石森が場外戦を優位に終え両者リングに戻ると石森がスワンダイブ式のヒップドロップなどで畳み掛けていくが、金丸がカウンターの低空ドロップキックをヒザに叩き込んで流れを引き戻す。
 金丸は石森のヒザに狙いを定めて踏みつけていき、ニークラッシャー、さらにヒザへの低空ドロップキックから足4の字固めに入るが石森はなんとかロープブレイク。金丸はさらにニークラッシャー、場外に放り出して鉄柵に足を絡みつけてヒザへキックを入れていく。
 リングに戻っても金丸はさらにヒザへのストンピングを集中させていくが、ロープに振られた石森がハンドスプリング式オーバーヘッドキックで一矢報いる。石森は串刺しジャンピングダブルニー、さらにPKを放つが金丸はかわしてスクールボーイ。さらに上からがぶっていくが、石森は下から首固め、ボディブローからロープに飛ぶが、金丸はレフリーを引き寄せて石森にぶつけると、レフリーの目を盗んで石森をホイップしてその股間に両膝を突き立てる。
 ここで金丸はウイスキー瓶を持ち出して口に含むとその顔面にウイスキーミストを狙うが、石森が金丸の口を抑えてガード。そのまま抑え込まれて金丸はウイスキーを飲み干してしまい激しくえづく。石森が突っ込んでいくが金丸はふらつきながらもキャッチしてリバースDDT。続けて金丸はディープインパクトを狙っていくが、石森はこれをキャッチしてサイファーウタキも、金丸は空中で姿勢を入れ替えて回転エビ固め。これを返した石森はロープに飛んでミスティカを狙うが、金丸はサミングで脱出。石森はジャンピングニーからサイファーウタキ、さらにブラッディクロスを叩き込んで3カウント。石森が金丸を相手に初めての勝利を収めた。

<試合後コメント>
石森太二
「(※インタビュースペースに着くとヒザをついて座り込み)ヨシ! ヨシ! ヨシ! シングル、8度目の正直! だいぶ年月経っちまったけど、金丸アレルギー、克服! ちょっと、ちょっと、余韻に浸らせてくれ。(※小さく握りこぶしを作り、やがて座り直す)ヨシ! 次は、コレ(※レインメーカー・ポーズ)か? コレ(※敬礼)か? 楽しみじゃねぇかよ! 対ヘビー、面白れぇじゃねぇか! 他のブロックには先越された感じがちょっとするけど、この『NEW JAPAN CUP』で、新日本と世の中をRebornさせねぇとな。オマエらに見せてやるよ。It's Reborn!」

第2試合


 ゴングと同時にショルダータックルでぶつかり合い、互角と見るやエルボーでの打ち合い。さらに何度もショルダータックルでぶつかっていきこれは真壁が制す。真壁はエルボーを放っていくと石井は逆水平チョップで対抗し両者足を止めて打ち合っていく。真壁がロープに飛ぶと石井はパワースラムでカウンター。
 石井は真壁が立つのを待って打撃を打たせていき、ノーダメージをアピールしてから硬いエルボー。さらにコーナーに叩きつけて逆水平チョップを連打。真壁は顔色を変えて立ち上がり、石井の突撃をキャッチしてパワースラムでお返し。今度は真壁が串刺しラリアットからコーナー上でナックルを連打し、ノーザンライトスープレックスホールド。これを返されると真壁がジャーマンスープレックスを狙うが、石井がこれを振りほどいて真壁へ詰め寄っていく。真壁がエルボー、石井は張り手で打ち合っていき、お互いノーガードで打ち合って互いに膝をつく。真壁が石井に串刺しラリアットを狙うが、バックを取った石井が真壁の後頭部をコーナーに打ち付けるジャーマンスープレックス。石井はさらにロープに掴まりながら何度もニードロップを落とし、「終わりかオイ!」と挑発。石井はグロッキー状態の真壁の後頭部に何発もエルボーを叩き込んでいくと、真壁がうつ伏せでダウン。石井は構わず引き起こしてフロントネックロックで絞り上げ、石井がラリアットを放つが真壁はこれをガード。真壁も右ラリアットをガードされつつも左ラリアットを叩き込んで石井をなぎ倒す。
 両者はロープに飛んで互いにラリアットでぶつかり合い、この意地の張り合いを制して石井を吹き飛ばした真壁がパワーボムで叩きつけ、なおも粘る石井にエルボー、ラリアットを連打。石井も鬼の形相で倒れずに耐え、左右のエルボーを連打。真壁もこれを耐えきってラリアットで石井を叩き伏せ、石井をコーナーに上げてスパイダージャーマンを狙うが、石井がこれを耐えると真壁はスパイダー式のフロントスープレックス。石井は雄叫びを上げて立ち上がり、コーナー上の真壁へ地対空ジャンピングラリアット。今度は石井がコーナーに上って雪崩式ブレーンバスターで叩きつけてみせる。真壁が目を見開いて即座に立ち上がると石井は即座にラリアットで追撃。目も虚ろの真壁へ石井がスライディングラリアットを狙うが、真壁はナックルでカウンターし、ジャーマンスープレックスホールド。さらにトップロープ上からキングコング・ニードロップを投下するが、石井はこれを回避。
 石井は「立てオラ!」と叫んでラリアットも真壁は倒れず雄叫びを上げながらラリアット。しかし真壁も限界が近く弱々しいラリアットになってしまい、石井はヘッドバッドで真壁をダウンに追い込む。石井は真壁が立ち上がるのを待ってラリアットを叩き込み、さらにヘッドバッド、エルボーを放っていくが、真壁もラリアット、袈裟斬りチョップと対抗。しかし石井は延髄斬りで追撃し、ロープに飛んで全体重をかけたラリアット。さらに垂直落下式ブレーンバスターで畳み掛け、カウント3。かつてNEVER戦線で火花をちらしたライバル同士の対決は石井に軍配が上がった。

<試合後コメント>
石井智宏
「アレはもうダメだな! 黒パンと黒シューズ用意しとけ!」

第3試合


 IWGPタッグ王座を巡って火花を散らす棚橋&飯伏とタイチ&ザック。NJCではタイチが棚橋を、飯伏がザックを下して2回戦進出を決めており、次戦は飯伏vsタイチの組み合わせが決まっている。
 先にタイチらが入場して待ち受ける中、飯伏が猛ダッシュで入場してくるとベルトを越しに巻いたままタイチに襲いかかり、場外戦となる中でゴング。
 リング上では棚橋とザックが打ち合い、棚橋がザックの突撃をかわしてブーメランアタック。しかしここでタイチが加勢に加わるとザックとともに棚橋へユニオーネの竜巻、逆ユニオーネの竜巻、さらにザックがロープを使ってのニーロックと棚橋の泣き所であるヒザを集中攻撃。場外ではタイチが放送機材のコードで飯伏の首を絞め上げる。
 DOUKIがタッチを受けると、棚橋のヒザへニードロップからトゥーホールド、ヒザへのストンピングと追撃し、再びザックへタッチが回る。するとDOUKIは場外で鉄パイプをつかって棚橋のヒザをグリグリとえぐっていく。
 棚橋がリングに戻ると鈴木軍は3人がかりで棚橋のヒザを踏みつけていき、タイチが「終わりか?終わりかオイ!」と挑発し、DOUKIにタッチしつつも棚橋の顔面をかきむしる。
 DOUKIは棚橋に変形足4の字固めで痛めつけてからザックにタッチ。
 ザックもヒザ攻めを引き継ぎ、ヒザへのストンピングを連打していくと、棚橋のエルボーをかわしてコブラツイスト。棚橋がこれを振り払ってドラゴンスクリューで反撃して飯伏にタッチ。ザックもタイチにチェンジ。
 飯伏とタイチはローキックで正面から打ち合っていき、テンポを上げながら数十発のローキックの応酬。飯伏は強烈なミドルキックでこれを制するとコーナーに振って突っ込んでいくが、タイチはこれを回避してジャンピングハイキック。タイチは崩れ落ちた飯伏へバズソーキックを放つが、飯伏はこれをキャッチ。しかしタイチも即座に組み付いてデンジャラスバックドロップ。タイチは首を掻っ切るポーズからタイチ式ラストライドを狙うが、飯伏はこれを着地してハイキック。両者大の字になり、飯伏が田口にタッチ。
 田口はタイチの目の前にドラゴンリングインで飛び込むが、これをタイチが冷静にカウンターしてDOUKIにタッチ。DOUKIは素早いキックのコンビネーションからラリアットを叩き込み、土遁の術。DOUKIはさらに傘ドラの形で持ち上げていくが、田口もこれを抜け出してスクールボーイからヒップアタックを放つ。これはDOUKIがアトミックドロップで迎撃するが、ここで棚橋が飛び込んできてDOUKIにスリングブレイド。田口は前落としからギタって「オヤァイ!」と絶叫してケツィエ。これはザックがカット。棚橋と飯伏がタイチとザックを場外に排除してプランチャで追撃。リング上では田口のどどんを回転エビ固めで切り返したDOUKIだったが、田口が延髄斬りを叩き込んでから即座にどどんで叩きつけるとこれで3カウント。
 勝利した田口が3人でタグチジャパンの勝利ポーズを決めようとするが、ここで鈴木軍が背後から3人を襲撃。タイチとザックはIWGPタッグのベルトを手にしながら棚橋と飯伏の髪を掴んで引き起こすが、ここで田口が忍び寄って鈴木軍の手からベルトを取り戻す好アシスト。棚橋と飯伏は鈴木軍を蹴散らしていき、リングの上と下とで対峙して睨み合い、最後はタグチジャパンとしてポーズを決めた。

<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.
タイチ「いつまでも粋がってんじゃねぇよ、棚橋弘至。オマエはもう終わってんだよ。棚橋は終わった。飯伏、次はオマエが終わる番だ。自分の前に、棚橋と同じ格好で、オマエもリング上に伸びるんだ。俺の前にな。俺がこのトーナメントを制す、一つの踏み台でしかないんだ。いいか、重要なのは俺とザックのタッグ。ザックが日本にいたってことは、そういうことなんだよ。もしコイツが帰っててみろ。こういうこともできなかった。コイツは、俺との約束を果たすためにいつでも行ける準備をして待ってたんだよ。すべては俺に運が向いてんだよ、ザックのこともよぉ。わかったか、オマエら。他のクソ外国人よ、見習えよザックを。えぇ? さっさと逃げやがって。ザックがよ、すげぇストレス溜めてまで日本にいた気持ちをムダにしねぇぜ、俺は」
ザック「タイチ、タッグベルトのことは俺に任せて、今は『NEW JAPAN CUP』に集中してくれ。今年はタイチ優勝で間違いない。大阪城ホールのメインイベントに立つのはお前だ。そしてタッグのベルトも手にして、三冠王に輝くのさ。飯伏の首を壊してやれ。お前たちタイチのバックドロップを見たか? ビューティフルだ。素晴らしかっただろ?」
タイチ「怖いもんねぇよ、ザックといたらよ。すべては、俺とザックに運が向いてる」
ザック「今日もイブシはおまえにやられっぱなしだったな。アイツ、脚を痛めてるっぽいな?」
タイチ「全然効かねぇよ、あんなの(控室に向かいながら)……さあ、飲み行くか! ちょっとだけな」
ザック「(※日本語で)チョットダケ。チョットダケ おっと、消毒しないと(※と、タイチと2人で手を消毒し始める)ディスタンスも開けないと」
タイチ「2メートル開けてるけど、俺とザックの距離はこうだ(※と、両手の人差し指をくっつけて示す)」
ザック「フフフ。興味深いね」

第4試合


 9年前に矢野にバリカンで髪を見るも無残な形に刈られてしまったトラウマに苛まれるヒロムは、髪を防御するためヘルメットを装着して入場。腕に巻いたテーピングにはビッチリと「矢野キライ」の文字が書き込まれている。
 しきりに「大丈夫だよ!なにもないよ!」と安心するよう促す矢野だが、ヒロムはエプロンに避難しながら矢野が持ち込んだレトルトカレーの中までチェックを要求するなど疑心暗鬼。矢野はヒロムのヘルメットを体の一部として認めるなどヒロムを安心させてからゴングを迎えるが、矢野はゴングとともにタイツの中からバリカンを取り出す。
 ヒロムは脱兎のごとく場外に逃げ出し、矢野はこれに激怒するレフリーへ「お前のチェックが甘いんだよ!」と居直る。ヒロムは「終わりだ終わり!帰る帰る帰る!」とリングの下に潜り込む。矢野は一旦バリカンを手放し、「出てこいよバカヤロー!」とヒロムを追いかけてリングの下に潜り込んでいくと、ヒロムは入れ違いにこっそりリングに戻って矢野が手放したバリカンを手に取ると、解放されたとばかりにヘルメットを外してバリカンとともに掲げて喜びの声を上げる。
 矢野がこれに気づいて上がカウントギリギリでリングに上がってくると、ヒロムは仕返しに矢野の髪をバリカンで刈ろうとするが、これは矢野の頭脳プレイから電池が切れておりヒロムは「点かねーじゃねーかー!」と叫ぶ。矢野は「お前の負けだぁ~!」ともう一つのバリカンを取り出すと、ヒロムは恐れおののいて命乞い。
 レフリーが矢野のバリカンを没収すると、ヒロムは今が勝機とばかりに串刺しラリアットからの低空ドロップキック、さらに矢野をロープ肉口受けてのドロップキックを放つが、矢野はこれを回避してヒロムの髪を掴む。ヒロムは悲鳴を上げて振り払いヘッドシザースホイップで場外まで放り捨てて距離を取る。ヒロムは矢野がバリカンを持っていないことを確認してから場外に追っていくが、矢野はどこからともなくハサミを取り出して見せるとヒロムは腰を抜かして尻もち。ヒロムはなんとか矢野のハサミをキックで吹き飛ばすと、リングでうずくまって「もうやだ……」とうなだれ、「俺こんなことやるためにプロレスラーになったんじゃねえんだよ!」と尤もな魂の叫び。
 矢野はコーナーマットを外してヒロムを突っ込ませようとするが、ヒロムはこれを事前に回避しスクールボーイのフェイントからトラースキック。さらに逆水平チョップで打ち据えてからサンセットフリップボムを狙うが、矢野がタイツの中に手を突っ込んでなにかを取り出そうとするとヒロムはその動作を見ただけで技を解除して避難。一度は「なんもねーよ!」と潔白を主張するものの、ヒロムが追撃に向かうと再びどこからともなくハサミを取り出してヒロムに突きつける。ヒロムが腰を抜かしてひっくり返る中、矢野はこれを止めに来たセコンドの辻とヒロムの足をテープでぐるぐる巻にして二人三脚状態にしてしまうと。矢野は満面の笑みでハサミを手に取ると、ついにヒロムの髪の毛を切り取ってしまう。
 これに激怒したヒロムが辻を引きずりながら矢野に突っ込んでいき、今度はヒロムが矢野の手、足、目をテープでぐるぐる巻にすると会場のエレベーターに叩き込んでしまい、エレベーターは遠いフロアへと出発。ヒロムは辻と息を合わせてなんとかギリギリでリングに戻り、ヒロムがカウントアウト勝ち。
 ヒロムはともに足を縛られた辻の腕を掲げあげて抱きしめ、勝利を喜び合った。

<試合後コメント>
高橋ヒロム&辻陽太
ヒロム「(辻と足を結ばれた二人三脚状態で入ってきて)フザケやがって! (よろけながら)最後合わせろキッチリと!」
辻「ハイ!」
ヒロム「俺こっち側!」
辻「ハイ! ハイ!」
ヒロム「オーケー、オーケー、揃えるぞ、せーの(と言って二人で座り込む)」
※ヒロムはしばらく考えていたが、辻に耳打ちして
辻「……とてもしゃべれる精神状態ではありません」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「だけど俺はプロなんでコメントを出します」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺は世界中のレスラーといろんな戦いをしてきた」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺が対応できない選手なんてこの世には存在しない!」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「でも……」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「ハサミ、バリカンを使う矢野通は大嫌いだ」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「あんなレスラーとは二度とやりたくない」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺が唯一対抗できない選手なのかもしれないな、フッフッフ」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「今日は9年前のリベンジを果たせたのかもしれないが」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺はこれが勝利だとはなかなか思えない」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「かと言ってリベンジだとか矢野通ともう1回やりたいとかそういう気持ちは全然ない」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「とりあえず、俺は勝ちを欲しかった」
※ヒロム、辻に耳打ちして
※辻、聞こえずらかった様子で、「もう1回」のゼスチャー
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺の夢が叶うトーナメント、負けるわけにはいかないんだ」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「次の相手、真壁なのか石井なのかいまだに把握できてないけど……」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「俺は必ず勝って夢を掴む」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「今日はそれぐらいにしときます」
※立ち上がったヒロム、辻に耳打ちして
辻「とても話せる精神状態ではありませんでした」
※ヒロム、辻に耳打ちして
辻「失礼します」
※二人は、足が結ばれたまま控室へ

第5試合


 永田とオカダの5年前のG1 CLIMAX以来のシングルマッチ。永田は、Mr.IWGPと呼ばれ当時のIWGP防衛記録V10を達成した際に身にまとっていたガウンを着て入場しその覚悟を垣間見せる。
 ゴングが鳴るとロックアップから腕の取り合い、ヘッドロックからロープに押し込み合う攻防。オカダがクリーンに放つが、永田はビッグブートと闘志を剥き出しにする。オカダはエルボー、永田はミドルキックで打ち合っていき、オカダがロープに飛ぶと永田がブートでカウンターしてPKを放つが、オカダはこれを回避して場外にエスケープ。すると永田は場外に追っていくことなくロープを上げてオカダへリングインを促す。
 オカダがリングに上がるやいなや永田は即座に永田の腕を取り、ショルダーアームブリーカー。さらにロープに飛ぶが、オカダは首投げで切り返して低空ドロップキック。場外戦になるとオカダは永田を鉄柵に叩きつけていき、永田がリングに上ってくるとスイングネックブリーカー。さらに永田をコーナーに押し付けてエルボーを放っていくが、オカダがロープへ飛んだところで永田がキチンシンクでカウンター。
 永田はミドルキック連打からコーナーに振って串刺しブート。さらにエクスプロイダーを狙い、オカダがこれを振り払うとハイキックのフェイントから低空ドロップキック。オカダの姿勢を崩してからエクスプロイダーで叩きつけ、ブレーンバスターの体勢へ。これを振り払ったオカダはランニングバックエルボーで永田をなぎ倒すと、串刺しバックエルボーからDDT。さらにツームストンパイルドライバーを狙っていくが、永田はクラッチを振り切るとエルボーからフロントスープレックス。
 永田はオカダが立ち上がるのを待ち、両者足を止めてのエルボー合戦。額を突き合わせて睨み合ってから「来いこの野郎!」と叫んでさらに激しく打ち合っていき、永田は「オカダぁ!」と叫んで強烈なミドルキック。オカダはたたらを踏むが、その反動を使ってオカダがショットガンドロップキック。オカダはリバースネックブリーカー、ボディスラムで叩きつけてからコーナーに上ってダイビングエルボードロップを狙っていくが、永田が追っていき、オカダのエルボーを耐えきって雪崩式エクスプロイダー。永田はこれを勝機と見て雄叫びを上げながらのミドルキックを連打。さらにブレーンバスターを狙っていくが、オカダは背面着地するととの後頭部へドロップキック。さらにロープへ振って正調ドロップキックからツームストンパイルドライバー。
さらにオカダはNJC初戦で外道を沈めた変形コブラクラッチを狙うが、永田はこれを待ち構えていたかのようにするりと抜け出してナガタロックII。これをブレイクされるとバックドロップの体勢も、オカダが抵抗すると膝を入れてからリストクラッチ式のエクスプロイダーを狙うが、クラッチを切ったオカダがスタンディングで変形コブラクラッチ。これを耐えきった永田がエクスプロイダーでぶん投げて脱出すると、永田がエルボー連打からオカダのドロップキックをすかしてPK。オカダはこれをキャッチしてエルボーを叩き込み、永田と一歩も引かぬエルボー合戦。永田が強烈な張り手で返していくとオカダはローリングラリアットを放つが、これをかわした永田がバックドロップ。続けてバックドロップホールドを狙っていくが、オカダが抵抗すると延髄斬り。さらに組み付いていくが、オカダは永田の足を刈りながらローリングし、その最中に腕を取って変形コブラクラッチ。永田がカッと目を見開いてこれを返そうとするとオカダは胴絞も加えてさらに絞り上げ、永田はついにタップアウト。

オカダ「久しぶりでどんなこと言っていいか忘れてしまいましたけど、いつもは会場名をここで言うんですけど、言えないんで……会場ひこうかぁ~い!……まあ、そんな空気じゃないよね。永田さん、オッサンって言ってすみません。永田さんはオジサンでした。ありがとうございました。まあ、さ。ここで喋っても裏で喋っても一緒なんだからさ、野上アナ、久しぶりにやりましょうよ。勝利者インタビュー。そっから聞こえるんで」

――おじさんだとおっしゃいましたが、どんなおじさんでしたか
オカダ「まあね、ダンディーなおじさんなんじゃないですか。本当にいろんなオジサンいますけど、今日の永田さん見てカッコイイと思わない人いないでしょ。そんなダンディーな……カッコいいって言うと違うと思うんで、ダンディーな永田さん、おじさんでした」

――かつて永田選手の付き人を務めていました。その際に「新日本プロレスとはなにか」を教わったという言葉もありました。「今の新日本をオカダ・カズチカが永田裕志に刻んでやろう」という思いはありましたか
「そうですね、やっぱり今の新日本プロレスっていうのは、永田さんとは8年前にレインメーカーとして帰ってきて、シングルマッチ2回目なんで、やっぱり今のトップの新日本プロレスってものを感じてもらって、まあ別に、永田さんは下でね、諦めたと思ってないですよ。絶対俺らと一緒にまたやってやるんだって思ってると思うんで、僕はいつでも胸貸しますんで、永田さん、全然かかってきてください

――「新日本だけでなく業界の大黒柱はオカダ・カズチカだ」という言葉もありました。ベルトはありませんがご自身でもそれは感じていますよね?
「俺しかいないでしょ。新日本プロレスだけじゃなく、プロレス界、俺しかいないし、俺がやらないとダメだと思ってます。だからこそこのNJC優勝してベルトを取るのが僕の使命です、それが永田さんとか先輩方にお見せする今の新日本プロレスなのかなと思います」

――あくまで、見据える先は1つ
「そうですね、まあ、2つ持ってる人もいますけど、僕が目指すものは1つだと思ってます」

――また永田選手との戦いを楽しみにしています
「ありがとうございます!そういうわけで、久しぶりにはこんなこともあっていいんじゃないかと思います。最後に1つだけ言わせてください。……特にありません。というわけで次に会いましょう。今日はありがとうございました!」

<試合後コメント>
永田裕志
「クソッ! あー、負けた! やられたベイベー! 次こそ、オカダ、またやらせろ!」

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