“ミスタープロレス”天龍源一郎が11月にプロレスラーを廃業することを発表!天龍プロジェクトも幕を閉じることに

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2月9日(月)、12時30分より都内文京区水道橋の後楽園ホール展示場で、天龍プロジェクトが記者会見を行い、天龍源一郎が今年の11月の試合を最後にプロレスラーを廃業、その大会を主催する天龍プロジェクトも、これを機に幕を閉じることを発表した。

2日前の7日(土)発売の『東京スポーツ』一面では、すでに天龍引退に関する記事が掲載されていて、引退決意の一報は広まっていたが、会見の冒頭、「公表に関しまして皆様方には、関係者の方も含めて絶大なるご迷惑をおかけしたことを、まずお詫び申し上げたいと思います」と、同プロの嶋田紋奈(あやな)代表。

代表が語った、引退発表にまで至る経緯は以下のとおり。

天龍本人より引退の二文字が出たのは昨年末。でも、長らくこの世界に身を置き、体一つで50年以上寄り添った格闘技の世界なので、一時の気持ちの問題ではないかと、幾度となく話を重ね、確認したのだが、本人の覚悟は強かった。腰部胸部・脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)で、長期欠場も近年あったことは記憶に新しいし、2月2日には65才になった。でも、ケガや病気、年齢など、ネガティブな理由から導き出された結論でないことは確かだという。

決断からの期間が短いので、まだ今後の日程等、詳細で発表できることはないが、米国でプロレスデビューした11月13日に近い日程で、引退興行をおこなう予定。正式な日時場所は調整が済み次第、随時発表されていく。

代表は「相撲13年、プロレス40周年を迎える2015年に、このような決断ができましたのも、ファンの皆様、関係者の皆様に長らく支えていただいたから以外、何物でもございません。しかしながら、天龍本人と私どもの思いもあり、本日をもって廃業となるわけではなく、本日より9カ月あまりありますので、来たる日まで一人でも多くの方に感謝の思いを伝えに行けるように、できる限り様々な所を大会開催して回りたい。ファンの皆様と、関係者の皆様、そして天龍と心ひとつに駆け抜けて、天龍を華々しく、またすがすがしく、次のステージに立たせていただければ幸いです」と語った。

天龍「私、天龍源一郎は本年度の11月をもちまして、現役を退き、プロレスラーを廃業することを決意いたしました。そこまでの期間の猶予があるといいますのも、プロレスに転向しまして11月に、初めてアメリカのリングにあがりまして、それを記念としまして、そこでケジメの。自分の中での廃業というものにもっていきたいと思います。皆さんには色々ご迷惑をおかけしますけど、それまでの猶予を経て、廃業とさせていただくことになりました。応援してくれた方、ファンの皆様、また色々な記事に関わって応援してくれたライター、マスコミの皆様には、本当に心から感謝の気持ちでいっぱいであります。ありがとうございました。これからプロレス界に恩返しするために、11月まで色んな選手と闘っていきたいとか、希望はありますけど、その時の11月の締めに向けて納得できれば。清々しい気持ちでリングを去れればいいという、そんな一念でもあります。プロレスラーになって本当に!楽しく、いい人生だと思ってます」

引退決意の理由を問われると、「僕はプロレスラーをずっと続けてこられたのは、うちの家族の支えがあって、このわがままな天龍源一郎をずっとプロレスラー一本でやっていけるように支えてくれたんですけど。一番支えてくれた家内が病気になって。そのこともあいまって、プロレスの人気が盛り返したときに、身を引いて今度は私が支えていく番じゃないかなと思ったこともあります。これだって言われると、これだっていうのはないんですけど。そろそろプロレス人気も盛り返して、そろそろ潮時かな、というそんな感じですね」と答えた。

これから11月までは大会名を『〜天龍源一郎 引退〜Revolution Final Tour』とし、ひとつの大きなシリーズとして、何大会か開催していく。

今後、決定している日程は、3月6日(金)東京・新木場1stRING、4月3日(金)東京・新宿FACE、5月30日(土)大阪ボディメーカーコロシアム第二競技場の3大会。それ以降は熊本、故郷の福井、大阪、東京が開催候補にあがっている。また他団体からの出場オファーがあれば、できる限りたくさんの場所に出向いていくそうだ。

3.6新木場大会ではメインイベント(60分1本勝負)で、天龍&嵐vs.那須晃太郎(U-FILE CAMP)&杉浦透(FREEDOMS)のカードが決まっている。

【写真・文/安西伸一】

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