那須川天心が大晦日RIZINで新日本のエース・江幡塁とのキック頂上対決が決定も「くぐってきた修羅場が違う。尊敬の意味を込めてぶっ倒す」

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 5日、都内・目黒雅叙園にて12月29日、31日にさいたまスーパーアリーナにて開催される『BELLATOR JAPAN / RIZIN.20』の記者会見が行われ、大晦日のメインイベントで那須川天心と江幡塁が対戦することが決定した。

 江幡塁は2007年に17歳で新日本キックボクシング協会で一卵性双生児の兄・睦とともにデビューし、老舗の新日本キックの中心選手として活躍。現在は現WKBA世界スーパーバンタム級王者であり、今年8月にはKNOCK OUT初代スーパーバンタム級王座を戴冠。日本キック界で最強の呼び声高い選手の一人だ。
 対する那須川天心は、“神童”と謳われ、史上最年少の16歳でキックボクシング団体・RISEのバンタム級王座を戴冠し、現在は世界三冠王(RISEバンタム級、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級、ISKA世界フェザー級)として君臨しており、昨年大晦日のRIZINで行われたフロイド・メイウェザーJr.とのエキシビジョン戦は世界から注目を浴びた。

 この日の会見で塁との対戦が発表されたことを受け、天心は「江幡選手は自分がデビューする前から活躍してて、新日本キックボクシングでずっと勝ち続けて強い選手だと思うんですけど、僕もやってきたことの差を見せたいというのがすごいある。一度は『やりたい』と思った選手なのでこのタイミングで戦えるのはなにかの縁かなと思いますけど、江幡選手に自分が負けているところは正直無いと思っているんで。闘いに於いてもくぐってきた修羅場が違うと思いますので、その違いをしっかり見せて、江幡選手の幻想が強いと思うんですけど、僕はそういうの関係なく尊敬の意味を込めてぶっ倒しに行きたいと思います」と自信を顕に。

 一方の塁は、「僕は新日本キックボクシングという協会でずっと戦ってまして、17歳でデビューして今28歳になります。那須川天心選手は、今格闘技を引っ張る存在になってると思います。僕も“打倒・ムエタイ”を目指して新日本キックボクシングで夢を追いかけてきました。そこで培った強さ、キックボクシングの伝統のスタイルというのを僕は突き詰めて強さを突き詰めてきました。那須川選手はスピードもパワーも、そして戦いに対する思いも一流だと思います。その中で、僕が培ってきたキックボクシング伝統のスタイルがぶつかってドラマを生むような激しい試合を、大晦日、皆さんに見せて盛り上がる興行にしたいと思います」と天心について静かに語るも、「僕の試合を通してキックボクシング全体が盛り上がっていけばいいなと思います」などの日本キック界全体への影響への言及が目立った。

 今回の試合は『RIZIN キックボクシング特別ルール:3分3R 延長1R』と、ヒジ無し、延長ラウンド有りというルールだが、これについて天心は「延長はいらないと僕は思います。その前に決着をつけるつもりです」とさらり。
 一方、普段はヒジ有りルールで戦っている塁は「元々日本人の選手とやることでキックボクシングを広めることが僕の目的。この舞台で那須川天心選手と戦うことのほうが僕のキックボクシングを極めるという夢だったり、今僕が戦ってる覚悟に一番最適だと思うので、これが最適な条件かと思います」と冷静にこれを受け入れた。

 このカードについて榊原信行CEOは「天心は去年メイウェザーとあれだけのことをやってるんで、同じ方向で言ったときにアレを超えられるような爆発力とか破壊力があるカードって実は無いんですよ。だったら、ホントに天心が極めてるキックの中で世界中を見渡して最強のチャレンジャーをと。日本に天心を倒せる可能性のある選手がいたということを世間の人たちにも伝えられたらいいなと思います」と期待を寄せた。

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