【試合詳細】10・13 新根室プロレス新木場大会 サムソン宮本13番勝負 アンドレザ・ジャイアントパンダvsジャイアントZOZOマシン アンドレザ・ジャイアントパンダvsビッグマン・ベイダー

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『新根室プロレス 東京公演』
日程:2019年10月13日(日)
開始:15:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:未発表(超満員札止め)

▼シングルマッチ 10分1本勝負
●“1人変態大社長”下着三四郎
6分52秒 白目式腕固め→ギブアップ
○“白目の使者”永田ゆうじろう

▼シングルマッチ 20分1本勝負
●“LPGスタイル”マイマッハ隼人
9分27秒 パイナップルボンバー→体固め
○“リアルドンキーコング”〝brother〟GAKKEY

▼タッグマッチ 20分1本勝負
“小さな大人”オッサンタイガー/○“メガネのプリンス”TOMOYA
18分9秒 二段階式スプラッシュ→体固め
“ミルクメーカー”ブラッドオコーナー/●“独身発電所”ドンレオ嬢サン with はるか嬢

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○アンドレザ・ジャイアントパンダ
1分41秒 ジャイアントプレス
●ジャイアントZOZOマシン

▼シングルマッチ
○アンドレザ・ジャイアントパンダ
7分53秒 逆立ちからのダブルニードロップ→体固め
●ビッグマン・ベイダー

▼生か死か サムソン宮本13番勝負
<1人目>
○サムソン宮本
0分39秒 ローブロー→エビ固め
●“若ダイソー”グリーンジャンボ鶴田

<2人目>
○サムソン宮本
不戦勝(飛行機が欠便となり試合会場にたどり着けず)
●“砂利道”大砂厚

<3人目>
○サムソン宮本
0分25秒 サムソンドライバー→体固め
●“絶対居酒屋”小鉢建太

<4人目>
○サムソン宮本
0分23秒 サムソンドライバー→体固め週末サンデーライガー
●週末サンデーライガー

<5人目>
○サムソン宮本
0分22秒 スモールパッケージホールド
●“不信感”ズラン・ハンセン

<6人目>
○サムソン宮本
1分30秒 横入り式エビ固め
●“マッスルフォーク”佐々木ダンス系

<7人目>
○サムソン宮本
不戦勝(高齢のため試合会場にたどり着けず)
●“非公認最高齢レスラー”ジジー・スヌーカー

<8人目>
○サムソン宮本
2分48秒 織田がシャイニングウィザードでヒザを痛める→体固め
●“狂乱の除霊師”織田武藤

<9人目>
○サムソン宮本
試合放棄(乗っていたニワトリがリングインせず控室に帰ってしまったため)
●“銀髪の倦怠期”カーネルサンバ

<10人目>
○サムソン宮本
0分36秒 タナハッシーがコーナーから落下→体固め
●“100年に一度の逸材”タナハッシー

<11人目>
○サムソン宮本
試合放棄(頭部をもぎ取られリングインせず退場したため)
●“防犯モンスター”セクロム

<12人目>
●サムソン宮本
1分41秒 ウツゴェ→片エビ固め
○“セクシーエンジェル”ねね様

<13人目>
○サムソン宮本
7分3秒 ダイビング・クロスボディー→体固め
●“超暇人”ハルク豊満
※サムソン宮本の12勝1敗

新根室プロレスが解散を前に最初で最後の東京大会を開催!サムソン宮本が13人がけを行い別居5年の妻と和解!アンドレザ・ジャイアントパンダが宿敵のマシンとベイダーに圧巻大逆転勝利!

オープニング


まずはリングアナのM.C マーシーがリングに上がり挨拶を行った。

マーシー「来ました、台風の中。新根室プロレス、新木場に辿り着いたぞーッ!(大歓声)ありがとうございます!……もう何言うか飛びました、完全に(笑)いやぁ、あんまりかしこまってもアレなんで一生懸命思い出してます(笑)台風で大変な中、こんなに多くのお客様に集まって頂き本当にありがとうございます!新根室プロレス、13年間の集大成としてこの新木場で興行を打つことが出来ました。今までは無料の大会で、お客様からお金をとったことはありません。自主興行と言って自分たちでお客様を呼んだこともありません。お祭りの実行委員さんに呼ばれてそこに出向いていくという形しか今まではありません。そしてですね、このように屋根のある会場、ほとんどありません(笑)今まではお祭りの縁日の近くで子どもたちを相手にやっているような、そういうプロレス団体です。特別なことは出来ません。ここでもいつもどおりの、13年間やってきたことを出すことしか出来ません。ぜひですね、皆さんも最後までですね……(大量のマスコミカメラが囲んでいることを指して)怖い、怖いもう(笑)よろしくお願いします!ということで、いつもどおりの新根室プロレスをやりたいと思います!ということで前説もいつもどおりやりたいと思います!皆さん、新根室プロレスです!こんにちは!新根室プロレス、知ってるよというお客様いらっしゃいますか?(多くの手が挙がり歓声に包まれる)全員ですね(笑)初めての経験です(笑)新根室プロレスはですね、日本最東端ですね、北海道の一番端っこ、根室市というところで活動するアマチュアの社会人プロレス団体です。社会人です。プロではなく、あくまでもアマチュアです。だからプロのようなスゴい身体、ありません。みんなブヨブヨです。そしてですね、スゴい技、出来ません。練習しててよく分かんなくなっちゃいます。そしてですね、スゴい空中殺法、出来ません。高所恐怖症多いです。無理です。ですから皆さん、温かい目で、甥っ子か姪っ子の、保育園のお遊戯会を見るくらいの温かい目で最後までお付き合いいただければと思っております。皆さんよろしくお願いします!緊張で口が乾いて舌が回りません(笑)色んな匂いを発しています(笑)それでですね、僕たち新根室プロレス、いつものようにやるということで、プロレス見たこと無いよってお客さんいると思います。プロレス初めてみるよっていうちびっこたち……ちびっこたち?ちびっこたち……?(ちびっこがいない会場を見渡して)ちびっこたちもいると思います(笑)プロレスの見方を今から伝授したいと思います!(拍手、手拍子、歓声の説明。SNSへの写真・動画撮影の投稿OKという説明)いちばん大事なお願いがございます。さっきから言っているようにアマチュアの団体です。ハッキリ言って大したことはありません。ゆるいゆるい団体です。選手のメンタルをえぐるようなヤジはおやめください(笑)『なんだこんなもんか』って返金要求もやめてくださいね(笑)ゆる~いプロレスです!肩の力を抜いて、みなさんも新根室プロレスのメンバーとしてこの会場を盛り上げていきましょう!それではまもなく試合開始いたしますので、皆さん最後までよろしくお願いします!」

第1試合


 第1試合を裁くレフリーとしてDJ KOOが登場。
 下着がリングに上がり、コーナー上でファンとともにFIRE!のポーズを決める中、スーツにマスクを被った謎のマネージャーに付き添われてゆうじろうがリングイン。
 ゴングが鳴ってもコーナーにゆうゆうともたれかかるゆうじろうへ、下着は詰め寄って張り手を放つと、ゆうじろうは即座にビンタで反撃。そのまま正面から打ち合っていくが、下着は距離を取ると履いていた下着を一枚脱ぎ、下から出てきたパンツには「下着ボンバー」の文字。下着はそのパンツを手に巻きつけ、串刺し下着ボンバーを狙うが、ゆうじろうはこれを回避して自爆させ、逆に下着へ串刺し攻撃。しかし下着は下着を波動拳のように発射してゆうじろうを吹き飛ばすと、ゆうじろうを軽々と担ぎ上げてシットダウン式ひまわりボム。しかしDJ KOOがスクラッチ式でカウントを取るため時間がかかり、その間にゆうじろうはキックアウト。
 すると下着はゆうじろうを場外に放り出して痛めつけていくが、ゆうじろうは観客の一人に背中を預けると、まるで観客の一人に操られているかのように下着へビンタで反撃開始。激怒した下着は場外でパワーボムで叩きつけてリングに戻っていく。
 ここで謎のマネージャーがゆうじろうを場外からリング内へと高々と放り投げ、ゆうじろうは人間離れした高さからダイビングクロスボディを放つが、下着はこれを空中でキャッチしてスタナー。そして下着はパンツをもう一枚脱ぐとそこには「変態ドライバー」の文字。下着は変態ドライバーで突き刺してフォールに入るが、ゆうじろうが下から腕を取って腕十字。下着がこれを抵抗すると腕固めへ。レフリーがまるでゆうじろうの目から何かを剥がすような素振りを見せると、いつの間にかゆうじろうは白目を剥いており、白目式腕固めが完成。これを抜け出すことが出来ず、下着は無念のタップアウト。

 この勝敗に納得できない下着はゆうじろうを観客席にほうり投げるといった悪逆非道な危険行為を働き、荒々しくリングをあとにした。

第2試合


 第2試合は、“独占男の60分”キャッシー中島vs“リアルドンキーコング””brother”GAKKEYのシングルマッチ、裁くレフリーはマイマッハ隼人と発表されていたが、キャッシー中島が乗る予定だった飛行機が台風19号の影響で欠便となってしまい会場にたどり着けず、代わりにマイマッハ隼人が試合をすることに。これでレフリーもいなくなってしまったため、マーシーがリングアナとレフリーを兼任するという異例の展開となった。

 マイマッハは、キャッシーがやる予定だったハワイアンキャラで登場するということで、陽気なハワイアンを3人引き連れながら入場。
 一方のGAKKEYは、実の妻であるマネージャーを引き連れパイナップルを持って入場。コーナー上でパイナップルを握りつぶして木っ端微塵にする怪力を見せる。
 ゴングが鳴ると両者睨み合い、先にマイマッハが逆水平チョップ。これにGAKKEYが強烈なエルボーで応戦していくが、GAKKEYのエルボーがあまりにも強烈だったためマーシーが新根室プロレスの「無理しない、怪我しない、明日も仕事」の精神に反して「無理をしている」ということで反則カウントを取り始める。
 ダメージを負ってふらつくマイマッハだったが、セコンドとしてついていた陽気なハワイアンたちの打楽器の演奏に鼓舞されて元気を取り戻し、ヘッドバッドを連打。さらに一本足頭突き、ランニングヘッドバッド、ハワイアンココナツクラッシュと猛攻をかけ、四つん這いになって突撃してヘッドバッドを見舞う野生のバッファローのような頭突きを見せ、コーナー上でハワイアンたちと陽気に踊ってアピール。

 しかしGAKKEYはマイマッハをコーナーから引きずり下ろすと担ぎ上げて牛殺し。さらにパイナップルボンバーを狙っていくが、これをマイマッハはランニングネックブリーカーでカウンターしスリーパーホールドで切り返すが、GAKKEYはセコンドの妻からバナナを受け取って食べるとパワーアップして立ち上がりKUBINAGE。さらにランサルセで叩きつけ、妻から受け取ったもう一本のバナナを食べてパワーアップしてからのパイナップルボンバーでマイマッハを沈めた。

第3試合


 ラブライバーであると思われるTOMOYAが桜内梨子の法被を着て登場し、観客席に大量のメガネを投げ込みながら入場。リング上ではサイリウムを振ってヲタ芸を披露してみせる。
 オコーナーとおっさんでゴングが鳴ると、おっさんがタイガーステップで距離を詰めて組み合い、軽やかなリストロックの応酬。おっさんがタイガースピンやヘッドシザースからネックスプリングで脱出するといった鮮やかな技術を見せつけ、両者タッチ。
 TOMOYAと嬢サンの対面となると、嬢サンはTOMOYAがメガネをかけたまま試合をしていることに気づいて声をかける。

嬢サン「お前な、またメガネかけてんのか!」
TOMOYA「はい」
嬢サン「前言ったよな?」
TOMOYA「そんなことありましたっけ」
嬢サン「覚えてないのか。メガネかけて試合やったら危ねえつってんだよ!覚えてないのか!」
TOMOYA「そんな気がしないでもないですね」
嬢サン「覚えてないならしゃーない。あぶねーんだ。外してこい!」
TOMOYA「イヤです」
嬢サン「メガネが外れて踏んだり、目に入ったりしたらあぶねーんだ。だから今すぐ外してこい!」
TOMOYA「イヤです!」
嬢サン「外せ!」
TOMOYA「イヤです!!」
嬢サン「外せ!」
TOMOYA「イヤです!!!」
嬢サン「外せ!」
TOMOYA「イヤです!イヤです!!イヤです!!!」

 ヒールとして登場した嬢サンが至極まっとうな正論を叩きつけ、これにTOMOYAが食い気味に嬢サンに猛烈な拒否の姿勢を見せる。嬢サンはこの試合でも引き続きリングアナ兼任レフリーを務めていたマーシーに「おかしいだろ!」と詰め寄るが、マーシーもメガネをかけていたため「ファイト!」と試合続行を指示。
 TOMOYAはエルボーを連打していくが、嬢サンは張り手で黙らせ、ビッグブートからショルダータックル。さらにボディスラムからサッカーボールキックと猛攻。TOMOYAは派手に吹き飛ぶがメガネは飛ばない鉄壁のガードを見せる。
 すると嬢サンはTOMOYAをヘッドロックで絞め上げ、「メガネかけたままだと痛いだろう!」と痛みを伴う教育を行い、オコーナーにタッチ。2人でTOMOYAの顔面とメガネを踏みつけていく。
 オコーナーはTOMOYAのメガネをずらしながらチンロックで絞り上げ、マンハッタンドロップから股間へニードロップを連打し逆エビ固め。さらに串刺しジャンピングダブルニーを叩き込む。二発目を狙っていくが、これをTOMOYAが回避して走り込みブサイクへの膝蹴り。両者タッチへ。

 嬢サンとおっさんの対面となり、嬢サンがショルダータックルでなぎ倒すがおっさんはネックスプリングで起き上がり、デジャ・ヴ×2の二段階式デジャ・ヴからスイングDDT。入ってきたオコーナーも飛びついてフランケンシュタイナーで場外に放り出すと場外へダイビングクロスボディを放ち2人まとめてなぎ倒す。
 このあと場外戦となり、試合権利がTOMOYAに移ると嬢サンはTOMOYAのメガネ剥ぎを狙うが、TOMOYAのメガネは身体と一体化したかのように外れず、嬢サンはメガネを持ってTOMOYAを引きずり回す。嬢サンがようやくメガネを外すと、TOMOYAは「メガネ返してくださいよ!」と土下座しながら懇願するが、嬢サンは「返してやるよ」とTOMOYAの目の前でメガネをへし折って目の前に放り捨てるという残虐行為。TOMOYAは「お客さんの中で俺のメガネ持ってる人いませんか?!」と叫ぶと、観客席から入場時にTOMOYAがばらまいたメガネが次々とリング内に放り込まれる。これに嬢サンとオコーナーが動揺している間に復活したTOMOYAは嬢サンの巨体をボディスラムで投げきりスリングブレイド。さらにもう一発を狙っていくが、嬢サンがカウンターのパワースラムで叩きつけ、さらにみちのくドライバー。
さらに嬢サンはコーナーからチェーンを持ち出し、腕に巻き付けてチェーンラリアットを狙っていくが、TOMOYAがこれを回避してドロップキック。さらに自らもコーナーからサイリウムを持ち出すと、ヲタ芸を踊って精神力を高めてからコーナーに上がり、二段階式スプラッシュで3カウントを奪った。

TOMOYA「勝ちました!嬉しいです!僕は新根室の選手としてこのリングで戦えたことを今日、今日からずっと誇りに思って生きていきます!ありがとうございました!」

第4試合


 かつては偽物のワカマツが登場したことがある新根室プロレスだが、この日は本物の将軍KYワカマツとともにZOZOマシンが入場してくると、観衆からは驚きと狂喜の歓声が上がる。
 そして、おっさんタイガーとの特訓でタイガー殺法を身に着けたというアンドレザは息子のラジャとともに『アイ・オブ・ザ・タイガー』に乗り、虎のマスクを被って入場。
 9月に動力源の故障により戦闘不能となった父の代わりにZOZOマシンと闘い返り討ちにあったラジャがZOZOマシンに突撃していくが、ZOZOマシンによってあっという間に返り討ちに。この光景を見てもアンドレザは表情一つ変えずZOZOマシンをまっすぐ睨みつけるというこの試合にかけた意気込みを感じさせる。

 ゴングが鳴ると、アンドレザはタイガーステップを踏んで距離を詰めるとヘッドバッドからまさかのドロップキックを見せる。着地のときに「バキッ!」という何かが折れる音が会場に響き渡るが、アンドレザはそのままジャイアントプレスを投下して3カウント。因縁の相手に速攻勝利を決めた。

 しかし、ここでワカマツがサムソン宮本に因縁をつけ、「新たな相手を用意したから今ここでその相手と戦え!」とアンドレザに連戦を要求。そしてワカマツの呼びかけに応え、アンドレザと同じ体格を持つ巨人、ビッグマン・ベイダーが入場。

 試合が始まるとビッグマンはボディブローの連打でアンドレザをロープ際まで追い込んでいき、助走をつけてベイタ―アタック。これを受けたパンダはヒザからがくりと崩れ落ち、うつ伏せで動かなくなってしまう。ビッグマンがストンピングを入れていく中、なんとか起き上がったアンドレザはビッグマンのボディブローを正面から受け止め、ベイダーハンマーをヘッドバッドでクロスカウンター。

 しかし、アンドレザの方がダメージが大きく、うつ伏せに倒れ込んだアンドレザの身体はみるみるしぼんでいき、まるで空気が抜けてしまったかのようにぺったんこになってしまう。これに大慌てのセコンド陣は工具箱を持ってアンドレザを取り囲みリング上で緊急手術を実施。

 会場が薄暗くされる中で手術は順調に進み、アンドレザの身体もふくらんで元気を取り戻していく。ここでアンドレザは、コーナーを背にしてまさかの倒立を見せビッグマンを挑発。ビッグマンはがら空きのボディに左右のボディブローを連打していくが、アンドレザは天に向かって突き上げた両足を上からビッグマンの顔面に突き刺す形のダブルニーアタック。これを正面から受けてしまったビッグマンはバタリと倒れ込み、アンドレザが必死の体固めで3カウント。

 因縁の相手からの大逆転勝利にラジャとアンドレザの妻であるティンティンもリング内に駆けつけ、家族3人で抱擁。家族で勝利を分かち合いながら退場していった。

第5試合


 平滑筋肉腫という10万人に3人という非情に珍しい病気にかかってしまい、これが肺に転移したことから肺の1/3を切除することとなってしまったサムソン宮本。団体の年内解散も決まり、サムソン宮本の生と死が問われる試練の13番勝負、シングルマッチ13連戦の幕開け。サムソンはリングドクターと看護師を引き連れて入場し万全の体制で臨む。

 1人目は“若ダイソー”グリーンジャンボ鶴田。
 入場とともにガットショットからジャンピングニーを見舞ってサムソンを圧倒するが、コーナーに上って観客にアピールしていたところをサムソンが背後からローブロー。リング内へ転落した鶴田を押さえ込んで3カウント。

 試合後にはボクシングのラウンド間のようにコーナーにイスが用意され、入念なドクターチェック。毎試合ドクターのGOサインが出てから次の試合へ。

 2人目は“砂利道”大砂厚。ワイルド・シングが鳴り響くが大砂は登場せず、北海道から飛行機が飛ばず会場にたどり着けなかったことがアナウンスされサムソンの不戦勝がコール。

 3人目は“絶対居酒屋”小鉢健太。観客に小鉢を配りながら入場するとサムソンへマシンガンチョップ。さらに足にもマシンガンチョップを放ち、大ぶりの逆水平チョップを放つが、これを回避したサムソンが地獄突きからのヘッドバッド、サムソンドライバー。これで3カウント奪った。

 4人目は“尻ざんまい”越中スシローの名がコールされるが、スシローも飛行機が飛ばず欠場。またもやサムソンの不戦勝かと思われたが、代わりに週末サンデーライガーが登場。

 サンデーライガーはサムソンをコーナーに振って串刺しのあびせ蹴りを放つが、サムソンが回避したため自爆。

 倒れ込んだサンデーライガーをサムソンがサムソンドライバーから押さえこんで3カウント。

 5人目は“不信感”ズラン・ハンセン。不信感のある頭髪をなびかせて観客席でブルロープを振り回して暴れてから入場し、まだドクターチェックの終わっていないサムソンを襲撃。「ウィーッ!」と叫んでからのウエスタンラリアットを放つが、サムソンはこれをかわして地獄突きからヘッドバッド。さらにサムソンドライバーを放つが、ハンセンのズラだけすっぽ抜ける形でサムソンドライバーは不発。しかし、不信感の源を外されてしまったハンセンは呆然と立ち尽くし、サムソンが首固めで3カウント。

 6人目は“マッスルフォーク”佐々木ダンス系。鬼嫁に先導され「チャコちゃ~ん」とうめきながら入場したダンス系はサムソンと手4つで組み合い押し合っていくが、押し合いのステップがだんだん両者噛み合ってダンスのようになっていき、いつの間にか場内には『コロブチカ』が流れ始め、2人はフォークダンスのように手と手を取り合って笑顔でステップを踏み始める。サムソンがダンス系を後ろから抱える形で笑顔で決めポーズを取ると、その瞬間サムソンがスクールボーイで3カウント。

 7人目は“非公認最高齢レスラー”ジジー・スヌーカー。しかし毛沢東と同じ年齢だというジジーの身体はフライトに耐えることが出来なかったということで会場までたどり着けずサムソンの不戦勝。サムソンは点滴液を経口摂取して次の戦いに備える。

 8人目は“狂乱の除霊師”織田武藤。入場時に托鉢をして回り、日本円や乾き物、魚肉ソーセージなどを恵んでもらってからリングインすると、リング中央で目を閉じてお経を唱え始める。
 サムソンは地獄突きやヘッドバッドを見舞うも、織田は心頭滅却しているためダメージは無し。するとサムソンは後頭部をひっぱたいて織田の傘を落とすと、織田のスキンヘッドをさらにひっぱたく。ペチンという快音が響き渡ると織田もダメージ受けうずくまるが、これに激怒した織田は錫杖を使ってサムソンの股間をのこぎりのように前後させて痛めつけていき、左足でシャイニングウィザード。

 マトモに被弾してしまったサムソンが絶体絶命かと思いきや、織田は長年の酷使により人工関節手術が必要なまでにダメージ受けていると思われるヒザを押さえて転がり周り、サムソンが押さえ込んで3カウント。

 9人目は“銀髪の倦怠期”カーネルサンバ。サンバのリズムに乗り、大きなニワトリに乗って入場してきたカーネルサンバだが、ニワトリが機嫌を損ねたかリングインしないまま北路を逆走していき、カーネルサンバもこれに抗うことが出来ず退場。サムソンの不戦勝がコールされた。

 10人目は“100年に一度の逸材”タナハッシー。某非公認マスコットに酷似したタナハッシーは髪を振り乱しながらエアギターを奏で、リングインしてからもコーナーに上って観衆に向けエアギターを見せるファンサービス。

 しかし4つ目のコーナーに上ったところを足を踏み外して後頭部から落下。そのままサムソンが押さえこんで3カウント。

 11人目は“防犯モンスター”セクロム。ドラゴン・でんきタイプのこくいんポケモンに酷似した姿の巨大なモンスターが登場するも、運輸トラブルのため下半身のパーツが届かず、下半身だけまるで人間の足のような姿で登場。普段と上半身と下半身のバランスが違うためか中々リングイン出来ずにいると、サムソンが歩み寄って頭のパーツも外してしまう。素顔が明らかになってしまったセクロムは慌てて逃げ出していき、サムソンの不戦勝。

 12人目は“セクシーエンジェル”ねね様。入場時に胸の谷間に紙幣を差し込むことが推奨され、差し込んだ観客にはぱふぱふの返礼。
 ねね様がリングに上がると、これまでの11連戦で虫の息だったサムソンは急に元気を取り戻し、ハイテンションでステップを踏みながらねね様と対峙。
 サムソンはリストロックに捕らえ、ねね様の腕を自分の股間に差し込み前後に動かして快楽を貪り、さらにサムソンドライバーの予備動作でパンツの中にねね様の頭を吸い込むが、サムソンはその感触を楽しみ中々サムソンドライバーに移行せず。

 しかし、ここでねね様はサムソンのパンツの中でなんらかの反撃を行い、サムソンは腰をくの字に曲げながら恍惚の表情を浮かべ、「ウッ!」といううめき声とともにへたれこみ、脱出したねね様はなぜか口元を拭う。そしてねね様はウツゴェを叩き込み、サムソンから貴重な1勝を挙げる。

 最後となる13人目は“超暇人”ハルク豊満。
 豊満はリングインするとガットショットからロープに振ってビッグブート。さらにレッグドロップからアックスボンバーを叩き込むとサムソンは力なく倒れ込み、ドクターやセコンド陣が慌ててサムソンに駆け寄っていく。

 しかし、ここで突如会場が暗転し、サムソン宮本の半生を振り返る回想ムービーが映し出される。
 昭和40年8月25日に根室市で生まれ、柏陵中学校で「昼休みプロレス」を発足・地元・根室高校を卒業後に家業の玩具店を継ぎ、のちの妻となる明美さんと出会う。1986年にサムソンが21歳、明美さんが17歳のときに結婚し、2人の子供に恵まれ家族4人で幸せに暮らしていた。そして2006年、ヤフオクで100万円(+想定外の輸送料20万円)でリングを落札し、2006年9月10日に新根室プロレスを旗揚げ。年に2回ほどの試合で無理せず活動を続けてきたが、サムソンがプロレスにのめり込みすぎた結果、2014年から明美さんと別居し5年が経過。2017年にはアンドレザ・ジャイアントパンダが衝撃のデビューを果たし、プロレス界の外まで大きな話題に巻き込んだことで新根室プロレスの名は一気に全国へ飛躍。
 しかし、2017年に5年生存率33%、10年生存率0%と言われる10万人に3人と言われる希少がん、悪性腫瘍(平滑筋肉腫)が見つかってしまい、2019年3月には平滑筋肉腫が肺に転移。肺の1/3を取るという大手術を行った。
 そしてサムソンは「無理しない、怪我しない、明日も仕事」という新根室プロレスのモットーに対し、「今の自分は無理をしているし、病気をしているし、仕事も休まざるを得なくなっている」というジレンマに苦しみ、2019年9月14日にはついに新根室プロレスの解散を宣言。そしてこの日に夢のまた夢であった東京公演に臨んだ。

 そして、長女の舞さん、次女のりかさん、孫の馳斗ちゃんから応援のメッセージが流され、「サムソン IS NOT DEAD」の文字が映し出される。

 上記内容のサムソン宮本物語が放映されると、場内が涙に包まれサムソンに涙声で大歓声が飛び、サムソンはふらつきながらも自力で立ち上がる。
 豊満がナックルを連打していくが、サムソンは地獄突きで応戦。豊満はハルクアップしてさらにナックルを放っていくが、サムソンも上半身の網タイツを引き裂いてサムソンアップ。「YOU!!」と人差し指を突きつけ、地獄突きの連打からサムソンドライバー。これを豊満がキックアウトするとサムソンはコーナートップに上がり、決死のダイビングクロスボディ。そのまま3カウント奪った。

エンディング


サムソン「今日、やりたいこと全部やりました。ただ、今日台風で来れなかったメンバー……キャッシー中島、大砂厚、あと誰だっけ? 茶村潔司、日陰TDO、はるか嬢、ジジー・スヌーカー、これで全部か。そのメンバーの気持ちを背負って闘いました。本当にありがとうございます。本当にもう次はないです」
マーシー「本当に全部やりました?」
サムソン「やりきったよ全部」
マーシー「もっと大切なものを忘れてないですか? ……『つぐない』」

 場内に流れるテレサ・テンの『つぐない』とともにサムソンの妻である明美さんが登場。花道に立ち、リング内のサムソンとロープという名の壁を隔てて向かい合う。

サムソン「聞いてないぞ俺は全然……。明美、台風の中来てくれたんだね、ありがとう。今まで好きなことばっかり、プロレスとかそんなことばっかやっていろんな迷惑かけて、最後はこんな病気になって申し訳ない。だけど俺は明美のことを忘れたこともなかったし、今でも明美のことが好きだ。俺からこんなことを言うのはホントにできないけどさ」
明美「あなた、お疲れ様。かっこよかったよ。また一緒に暮らそう?」

 明美さんが涙ながらに想いを告げると明美さんもリングに上がり、サムソンと固く抱き合ってから耳元で二言三言ささやきあう。

サムソン「今私は感動と感激、そして素晴らしい空間の中に立っています。心の底から湧き上がる熱い思いを収めることはできません。2年前に平滑筋肉腫という10万人に3人の病気になりました。10年生存率は0%、5年生存率は30%。絶望に打ちひしがれました。そしてみんなで泣きました。そしていつか東京で、新根室プロレスとして試合をやりたい。そんな夢のまた夢を語い合いましたが、それが今日実現しました。この2年間、日本全国をアンドレザと一緒に駆け回りました。アンドレザと一緒にいるときは、ホントにこの病気のことを忘れさせてくれました。日本各地に行ってみなさんの笑顔と声援、そして元気とパワーをもらって、いつも帰ってきました。本当にありがとうございます。このまま新根室プロレスを続けたかったんですが、この病気が肺に転移しているのがわかり、すぐ手術すればよかったんですがいろいろと忙しく……。最後は肺の1/3を取るということになってしまいました。新根室プロレスのモットー『無理しない、ケガしない、明日も仕事』今は無理して、病気して、仕事も休んで。このまま続けるかどうか、本当に悩みました。そして今年の2019年をもって、新根室プロレスを解散することに致しました。最後にみなさまに私からメッセージを送りたいと思います。人は歩みを止めたとき、そして挑戦を諦めたときに老いていくんだと思います。人生一度きり、やりたいことをやれ。カッコ悪くたっていい、バカにされたっていい、いつかきっとみんなわかってくれる。Don’t give up、Do your best! 13年間、ホントにありがとうございました!みなさん、いつかこの病気に勝って、ここ新木場に帰ってきます。必ず病気に勝って、必ず戻ってきます! それまでみんな、待ってて下さい!それではいつもの締めで締めたいんですけどいいですか? みんな上がってきて!(選手たちがリングに上がり、アンドレザが花道に登場)これを言うとすべてが終わってしまいそうで言いたくないんですが、必ず復活します。人生生きてりゃ、辛いこと、悲しいこと、いっぱいあるけど、みんな新根室プロレス、アンドレザジャイアントパンダ、そして今日新木場にきた思い出をみんな忘れずに、頑張っていくぞー! 無理しない! ケガしない! 明日は仕事-! 13年間本当にありがとうございました。必ず、必ず、戻ってきます! ありがとうございました! 明日も仕事ー!!」

<試合後コメント>

サムソン宮本
――13年間お疲れさまでした!大会を負えられていかがですか
「ありがとうございました!皆さんから元気とパワーを貰いまして、絶対必ず病気を直して復活したいと思います!」

――リングには奥様が登場しました
「ホントにもう全然僕も聞いてなかったんで、ビックリしました。まさかね、あのね、『一緒に暮らそう』なんて言ってくれるなんて思わなかった。迷惑ばっかりかけてたんで……嬉しかったです」

――これからは家庭に戻られるということですが、アンドレザ選手のマネージャーとしての活動は
「そうですね、もう僕はちょっとね、戦ってみたんですけど、やっぱり調子悪いんで、マネージャーはちょっと無理かなと思うんで。一応、おっさんタイガーがマネージャーとして付いてるんで。今はタイガーの技とか……(アンドレザが泣き始める)またアンドレザもね、アンドレザ・タイガーとしてまた違った道もあるかも知れないね」

――新根室プロレスの所属選手たちの今後は
「新根室プロレスっていうのはなくなっちゃうんで、新根室プロレスとしての活動は無いですね。皆さんそれぞれ、ね……残る方もいるかも知れないけど、皆さん普通の仕事にみんな戻ると思います」

――2年前にデビューされたばかりのTOMOYA選手であったり、今後活躍されていくだろう選手については
「ホントね、TOMOYAには申し訳ないんですけど、やっぱり……ホントは引き継いでもらいたい気持ちもあるんですけど、代表という立場になると色んなことを背負っていかなきゃいけないんで、やっぱりそれをやれっていうのはホントに無責任かなと思って。やっぱり自分で作ったものは、自分で最後は壊して、それでいいかなと思います」

――新根室プロレスの皆さんから笑顔を頂いています。プロレスというものは、サムソン宮本選手にとってどのようなものですか
「本当に僕は新根室プロレスっていうのは、受け身もプロレスもそんなに上手じゃ何ですけど、僕たちのやるプロレスは、コレしか無いんですよね。こういうことでしか表現できないっていう。それが僕たち、僕のやってるプロレスであり、ホントに自分の生きざまを見せるプロレスが、新根室プロレス。やりたいことを見せる。それを実現させるっていうのが僕たち新根室プロレスの原点なので

――プロレスは超人がやるものという印象がありましたが、新根室プロレスでは自分の隣人のような普通の方がプロレスをして人間味を全部出しているという印象があります
「そうです、そうです、そうです。だから僕たちは今日見に来ていただいたお客さんと何ら変わらないんです。プロレスが好きという、それだけで、同じなんです。リングに上がるか、それをやるかやらないかという話なので、ホント変わらないですよ。プロのレスラーは本当に鍛えてますし、でも僕たちはそういう力もパワーもないですし、自分たちに出来るプロレスが、今の新根室プロレスだったんです(アンドレザがうなずく)」

――憧れだった東京大会、新根室プロレスとして上がった東京のリングはいかがでしたか
「いやー、まさかこんなね、台風の次の日にこんなお客さんが来てくれると思わなかったですし、前日まですごい台風で、新木場も地面が低いということで、水没していて出来ないんじゃないかと、そういうことも考えていましたね。最後はやっぱり、中止で終わるのかなとか、色々考えました。それもね、新根室プロレスらしいのかなと思ったり」

――しかし蓋を開けてみれば超満員でした
「ホントね、うまい具合に、このあとの大会もなかったんで、(開始時間を)伸ばすことも出来まして、本当に良かったなと思いますね」

――全国を一緒に回られたアンドレザ選手に向かってメッセージをお願いします
「ホントね、アンドレザにはね、僕はホントに絶望の中から希望を与えてくれました。アンドレザと全国を回っているときには病気のことを忘れさせてくれました。本当にアンドレザは偉大だと思います」

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