【試合結果】1・30 越中詩郎デビュー40周年記念後楽園ホール大会 越中詩郎&AKIRA&青柳政司&齋藤彰俊&真霜拳號 with ザ・グレート・カブキvs橋本大地&遠藤哲哉&芦野祥太郎&最上九&清宮海斗

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『越中詩郎デビュー40周年記念大会 侍祭り ~平成最後の平成維震軍~』
日程:2019年1月30日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1200名

▼CARBELL Presents Match 30分1本勝負
○大森隆男(全日本)/カーベル伊藤
10分14秒 アックスボンバー→片エビ固め
青柳優馬(全日本)/●岡田佑介(全日本)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○カズ・ハヤシ(WRESTLE-1)
9分58秒 ファイナルカット→片エビ固め
●アレハンドロ(WRESTLE-1)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
長井満也(ドラディション)/●雷神矢口(浅草プロレス)
15分11秒 レフリーへの毒霧→両者反則
●TAJIRI(フリー)/関本大介(大日本)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○藤波辰爾(ドラディション)/佐藤耕平(ZERO1)/潮崎豪(NOAH)
14分40秒 ドラゴンスリーパー
●NOSAWA論外(東京愚連隊)/MAZADA(東京愚連隊)/KAZMA SAKAMOTO(フリー)

▼10人タッグマッチ 60分1本勝負
[平成維震軍]越中詩郎(フリー)/AKIRA(魔界)/青柳政司(フリー)/齋藤彰俊(NOAH)/真霜拳號(K-DOJO) with ザ・グレート・カブキ
25分15秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
[HEISEI GENERATIONS]橋本大地(大日本)/遠藤哲哉(DDT)/芦野祥太郎(WRESTLE-1)/●最上九(K-DOJO)/清宮海斗(NOAH)

越中詩郎40周年記念大会で平成維震軍が新メンバーに真霜拳號を加え平成生まれの“HEISEI GENERATIONS”に激勝!武藤、長州、天龍、ケンドーコバヤシが越中を祝福!

第1試合


 カーベル伊藤が入場すると、リング内から選手たちが餅投げのように観客席にプレゼントを投げ込んでいく通称“カーベルタイム”が行われる。
 大森と青柳で試合が始まり、ロックアップからの押し込み合い、ショルダータックルでぶつかり合い、これを大森が制すると大森はカーベルの商品名を叫びながらコールを煽り、カーベル伊藤にタッチ。青柳は岡田にタッチして場外に降り、カーベル伊藤とのマッチアップを避ける。
 カーベル伊藤は岡田とロックアップで組み合いロープに押し込むと、コーナーに控える青柳を急襲し「ベルトをかけて戦え!」とジェスチャーを交えて叫び挑発。再び岡田とロックアップで組み合い、今度は岡田が押し込み、さらにショルダータックル。続けて追撃を狙って走るが、カーベル伊藤はリープフロッグで岡田をかわし、ドロップキック。さらにサソリ固めで岡田を痛めつけ、コーナーに控える青柳を挑発。
 続けてカーベル伊藤はジャイアントスイングを宣言するが、青柳がカーベル伊藤を背後から蹴飛ばしてカットし、場外に放り出して場外ボディスラム2連発。救出に向かう大森を岡田がドロップキックで阻止し、青柳はカーベル伊藤をリングに戻して岡田にタッチ。
 岡田はカーベル伊藤に首投げからマスクを剥ぎにかかり、カーベル伊藤が抵抗するとエルボーを落としてコーナーに連れ帰り青柳にタッチ。
 青柳はエルボー、張り手を打ち込んでいきボディスラムからフォールも2。続けて逆エビ固めに入りしっかりと腰を落とす。これをなんとかブレイクしたカーベル伊藤に、青柳はロープに走ってフロントハイキックを放つが、カーベル伊藤はこれを回避してスリングブレイド。大森にタッチ。
 大森は青柳にニールキックからアックスボンバーを放っていくが、青柳はこれを回避してチョップ。大森とチョップ合戦に発展し、これを制した大森が青柳をコーナーに振っていくが、青柳はコーナーを蹴って三角跳び式でクロスボディ、ドロップキックと一矢報いて岡田にタッチ。
 岡田はエルボー連打からボディスラムを狙うが、大森は上がらず。さらにエルボー連打からヘッドバッドも打ち込みボディスラムで投げきってミサイルキック。続けてフィッシャーマンズスープレックスを狙うが、大森はこれをこらえ、突っ込んでくる岡田をショルダースルー。
 ここで大森はカーベル伊藤を呼び込み、ダブルでの攻撃を狙うが、これを青柳がカット。大森が青柳をコーナーにシュートして串刺しバックエルボー、カーベル伊藤は串刺しのダブルニーを見舞うと、50音チョップからそのままコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナー。場外に逃れた青柳にノータッチ・トペ・コンヒーロ。

 その隙に大森は岡田にアックスギロチンドライバーからのアックスボンバーを見舞い、余裕の勝利を収めた。

第2試合


 WRESTLE-1の師弟対決は、スピーディなバックの取り合い、腕の取り合い、グラウンドでの首の取り合いからのアームドラッグの掛け合いとジュニア戦士らしいオーソドックスな立ち上がり。
 これを制したアレハンドロがカズの右腕を極めにかかると、カズはアレハンドロのマスクに手をかけひるんだ隙にショルダータックル。さらに追撃を狙うが、アレハンドロは組み付いてアームドラッグで投げ捨て、スワンダイブ式で飛びついてフランケンシュタイナー。場外に逃れたカズへ場外飛びを魅せるかと思いきや、トンボを切って挑発してから改めてプランチャで飛んでいくが、これを回避したカズがアレハンドロを観客席に投げ込んで痛めつけていく。
 リングに戻ったカズはアレハンドロの顔面にヒザを落としていき、ロープに持たれかかるアレハンドロの後頭部にトラースキック。さらにコーナーに振って突撃するが、アレハンドロはコーナーに上ってミサイルキックで迎撃。これをすんでのところで回避したカズだったが、アレハンドロは再びロープへ走り、セカンドロープを踏み台にしてブーメラン式のミサイルキック。場外に逃れたカズへノータッチトペコンヒーロ。カズをリングに戻してからスワンダイブ式サンセットフリップも2。

 アレハンドロはコーナートップに上ってミサイルキック、リバースDDTと続け、決めポーズを取りながらカズが起きるのを待ち受ける。アレハンドロはカズに飛びついていくが、カズはガッチリと受け止め、そのままバックドロップ、トラースキック、左右のエルボー連打からの風車式バックブリーカー。その勢いのままにファイナル・カットの体勢に入ろうとするが、アレハンドロは足の間に潜り込んで回転エビ固め、ラ・マヒストラル、バックスライドと続けていくが、最後のバックスライドはカズが堪える。アレハンドロはカズをロープに振るが、カズはハンドスプリング式のレッグラリアートでカウンター。これがクリーンヒットすると、カズは即座にファイナルカットで追撃してトドメを刺した。

第3試合


 関本と長井のマッチアップでゴングが鳴ると、会場は関本コールに包まれ、関本はごきげんな様子でリングを闊歩。これに腹を立てた長井が観客席に怒鳴ると長井コールが起きるが、TAJIRIが「ハーゲ!」とコールを煽り始め、長井は激怒。
 長井と関本はロックアップでの力比べ、ヘッドロックから関本はエルボー、長井はミドルキックで打撃合戦に発展。これに打ち勝ってショルダータックルで長井を倒した関本はエルボードロップを放つが、長井がこれを回避。距離をとった2人はそれぞれタッチ。
 矢口は「一度やりたかったんだよ!」とTAJIRIとの対戦にワクワクした様子を見せるが、TAJIRIはロープをまたいでリングを出たり入ったりを繰り返して矢口を挑発。ようやくリングインしたものの、TAJIRIは矢口のロックアップを何度もスカして挑発し、コーナーに控える関本の耳になんらかの言葉をささやく。
 その後、手4つで組み合った矢口とTAJIRIだが、パワーで勝る矢口がTAJIRIを倒してグラウンドに持ち込むとTAJIRIはするすると場外にエスケープ。しかし長井がTAJIRIに襲いかかり、4人入り乱れての場外戦に発展。
 矢口が鎖でTAJIRIの首を絞め上げてダメージを与えてからリングに戻し、長井とダブルのショルダータックル。長井にタッチ。
 長井がTAJIRIにショルダークローで痛めつけていくと、TAJIRIは「ハゲって言ってごめんなさい!」と謝罪。しかし謝罪の際に何度も「ハゲ」という単語を口にしたため長井の怒りに油を注ぎ、長井はTAJIRIの頭髪や顔面をかきむしっていく。
続く矢口もTAJIRIをコーナーでのストンピング連打やスリーパーでダメージを与えていき、代わる長井もロープを使ったネックロックなどでTAJIRIを執拗に攻撃。長井はTAJIRIをロープに振るが、TAJIRIはハンドスプリングエルボーで一矢報い、「ハーゲ!」と捨て台詞を吐いて関本にタッチ。
 関本は矢口と長井をエルボーで吹き飛ばし、2人にボディスラム。長井にアトミックドロップを放ち、そのまま逆エビ固めの体勢に入る。ここで矢口がイスを持って席元に忍び寄るが、これに気付いた関本は矢口にドロップキックを放ち椅子ごと吹き飛ばす。続けて関本はブレーンバスターからアルゼンチンバックブリーカーを狙うが、今度は矢口が背後からの奇襲に成功。そのまま関本をロープに振っていくが、関本はダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒し、長井にアルゼンチンバックブリーカー。しかし矢口が再びイスを持ってリングに上がり、関本を背後から殴打。ここでTAJIRIもイスを持ってリングに上がり、矢口とイスでチャンバラを開始。激怒したレフリーが2人を注意するが、TAJIRIはグリーンミストを、矢口はレッドミストをレフリーに噴射。邪魔者を排除した2人はチャンバラを続けるが、レフリーが販促による試合終了を宣言し。ゴングが鳴らされた。

 唐突な試合終了を残念がる観客から「延長!」のコールが起きるも、4人はおとなしく退場していった。

第4試合


 先発は藤波とMAZADA。ロックアップからMAZADAが藤波を押し込んでいくが、藤波が拳を振りかぶるとMAZADAは距離を取る。再び組み合い、MAZADAが藤波をロープに押し込んでいくが、藤波は体勢を入れ替えてMAZADAの顔面に張り手。続けて藤波はヘッドロックからグラウンドに持ち込んで袈裟固め、起こしてネックロックで固めたままコーナーに連れ帰り、潮崎にタッチ。
 潮崎とMAZADAは組み合うが、MAZADAが自軍コーナーまで押し込んで論外にタッチ。
 論外はコーナーに上って論外コールを煽りご満悦。しかし大きな潮崎コールが起きると不満気に観客席を指差し、潮崎は勝ち誇った笑みを浮かべる。ロックアップで組み合うと、潮崎が論外をロープに押し込む。すると論外は潮崎に握手を要求。「大丈夫、大丈夫だから」というMAZADAの言葉を信じて潮崎は笑顔で論外の手を握るが、論外の答えはガットショット。よろめく潮崎にショルダータックルでぶつかっていくが潮崎は倒れず、逆に潮崎がショルダータックルで論外を吹き飛ばしてコーナーに押し込み、マシンガンチョップ。やせ我慢でノーダメージをアピールする論外に情け容赦のないマシンガンチョップを打ち込んでいき、豪腕ラリアットもMAZADAがカット。そのまま論外とMAZADAが潮崎を2人でロープに振るが、潮崎はダブルラリアットで吹き飛ばす。自軍コーナーまで吹き飛ばされた論外はKAZMAにタッチ。
 KAZMAは潮崎をロープに振るが、潮崎はフライングショルダーでカウンターし、耕平にタッチ。
 KAZMAと耕平は張り手合戦を繰り広げ、これを制した耕平がサッカーボールキックから藤波にタッチ。
 藤波はKAZMAをコーナーに押し付けストンピング連打からスリーパー。さらに“掟破りの逆サソリ”を仕掛けようとするが、KAZMAは全力で抵抗。すると藤波はKAZMAの足をロープに引っ掛けてストンピング。潮崎にタッチ。
 潮崎は同じくロープに引っかかったKAZMAの足にストンピングを入れ、耕平とともにレッグスプレッド。さらに単独でレッグスプレッドに入るが、KAZMAはロープへ。KAZMAはエルボーを打ち込んでいくが、潮崎は強烈な逆水平でお返し。なおもチョップを振りかぶる潮崎に、KAZMAは「ちょっと待って!」と動きを止めてからの延髄斬りを見舞い、論外にタッチ。
 論外とともにMAZADAが飛び出していき、低空ドロップキックのコンビネーション。論外は潮崎に逆水平チョップを打ち込むが、潮崎は眉一つ動かさず、お返しの逆水平チョップ。一撃で倒され転げ回る論外を見て、MAZADAが「いやいや、そんな痛いわけないでしょ(笑)」と潮崎に逆水平チョップを入れるが、MAZADAもお返しの逆水平チョップで悶絶。続くKAZMAは何発かチョップ合戦で粘るが、潮崎の顔面をかきむしり、論外が後頭部へキックのアシスト。論外にタッチ。
 KAZMAは潮崎をコーナーに叩きつけていき、論外とMAZADAが場外の両脇から潮崎の足を引っ張り、潮崎の股間をコーナーに押し付けていく。さらにKAZMAが潮崎の顔面に低空ドロップキックを入れ、論外は潮崎をコーナーに押し付けマシンガンチョップ。しかし潮崎はケロっとした様子で逆に論外へマシンガンチョップ。ここにMAZADAが入ってきて潮崎にマシンガンチョップも、潮崎により論外の上に重ねられマシンガンチョップ。しかしこれを抜け出した論外が潮崎に一撃入れてKAZMAにタッチ。
KAZMAは潮崎をロープに振ってバックエルボー。MAZADAにタッチ。
 MAZADAは潮崎にブレーンバスターを狙うが、潮崎が逆にブレーンバスターで投げ返し、藤波にタッチ。
 藤波はMAZADAをロープに振ってからキャッチしてスリーパー。そのままドラゴンスリーパーに入ろうとするが、KAZMAがカット。MAZADAは論外にタッチ。
 論外らは藤波をコーナーに振って3人でトレイン攻撃。藤波をコーナーに押し付け三人でメチャクチャにストンピングを浴びせていくが、ここに潮崎と耕平が助けに入り、耕平がMAZADAにニーリフト、潮崎が論外に豪腕ラリアット、KAZMAが潮崎にトラースキック、
 KAZMAに藤波がドラゴンスクリューと入り乱れ、藤波がまだ豪腕ラリアットのダメージが残る論外をスリーパーで絞め上げ、そのままドラゴンスリーパーに移行し、ギブアップを奪った。

 
<試合後コメント>

藤波辰爾&潮崎豪&佐藤耕平
藤波「いやぁ、なんかね、コーナーいて、俺も胸が痛かったね(笑)」(潮崎と握手を交わしながら)

――越中選手が40周年を迎えました
藤波「彼も40年なんだね!まあでもこれからです!まあ最後、皆で応援してください!」
耕平「いや、もう、背中見てました(笑)」
潮崎「いつまでも変わらない藤波さんと一緒に組めてよかったと思う。まあ、今度もし当たるときがあったらバッチバチやらせてもらうんで、それを期待して。今日は藤波さんが締めてくれてよかったです」

第5試合


 全員が平成生まれであり、全員が各団体の現チャンピオン&元チャンピオンという気鋭の若手が結成した“HEISEI GENERATION”が平成維震軍に立ち向かうこの試合。
 雷神矢口のギター生演奏により越中詩郎のテーマ曲『SAMURAI』が流れ、入場とともに予告されていた平成維震軍の新メンバー“X”は真霜拳號であることが判明。

 真霜がリング上で平成維震軍の旗を振ると、最上が真霜に突っかかっていく。
 HEISEI軍が全員で詰め寄る中、越中と清宮でゴング。ロックアップで組み合い、グラウンド戦からの越中がショルダータックルで清宮を吹き飛ばすが、清宮も負けじとドロップキック。しかし越中は倒れず、清宮の起き上がり際にヒップアタック。これに怒ったHEISEI軍が全員で乱入し越中にストンピング連打。ここに維震軍も入ってきて乱闘となり、全員場外になだれ込む。越中は清宮に狙いを定め、客席に連れ込むとひな壇観客席からミサイルヒップ。
 リング上では青柳と大地がミドルキックでバチバチと蹴り合い、優勢の大地がコーナーに押し込んで突撃するが、青柳は踵落としで迎撃し、浴びせ蹴り。ハーフダウンの大地にミドルキック、ナックルを打ち込んでいき、再びのミドルキックの打ち合いを制した青柳が齋藤にタッチ。大地も芦野に代わる。
 芦野と斎藤はショルダータックルでぶつかり合い、斎藤はエルボー、芦野はヨーロピアンエルボーで正面から打ち合っていく。これを制した斎藤が踵落としを入れてロープに走るが、芦野はショルダースルーで斎藤を投げ飛ばす。自らもロープに走る芦野だったが、斎藤がキャッチしてデスクローク。さらにニールキックを打ち込んでいくが、意地で起き上がった芦野が組み付いてジャーマンスープレックスで投げ捨て、遠藤にタッチ。斎藤も真霜にタッチ。
 遠藤は突撃してくる真霜をスワンダイブ式のジャンプで飛び越していくが、真霜もすぐに対応し遠藤をロープに振る。これをハンドスプリングエルボーで切り返した遠藤は、すぐに追撃を狙うが、真霜は打撃でカウンターし、ブレーンバスターを狙う。これを切り返して着地した遠藤は真霜の振り向きざまのスピンキックをかわしてスクールボーイ。これを返されると遠藤は助走をつけて突撃するが、真霜がカウンターのダブルチョップ。
 ここで最上がタッチを要求し、遠藤が交代すると真霜もAKIRAに交代。最上はAKIRAを無視して「真霜出てこいよ」と挑発するが、AKIRAが最上の前に立ちふさがると両者額を突き合わせてメンチの切り合い。AKIRAがエルボーで打ち据えていくが、最上はよろけながらも「効かないねぇ」と直立し再びAKIRAの前に立ちはだかる。AKIRAのエルボーを「効かないねぇ」と受け続けた最上だったが、ついに「いてぇなオラ!」とキレてAKIRAの顔面をかきむしる。最上はロープに走るが、AKIRAはドロップキックでカウンター。しかし最上もすぐにフロントハイキックを顔面に叩き込み、AKIRAを自軍コーナーに叩きつけて清宮にタッチ。
 清宮はAKIRAをロープに振ってバックエルボー。芦野にタッチ。
 芦野はAKIRAにドラゴンスクリューから師匠・武藤敬司の“プロレスLOVEポーズ”を決める。
タッチを受けた大地は「俺も」とAKIRAに足4の字固めを仕掛けて“プロレスLOVEポーズ”を決め、足4の字固めを極めたまま遠藤にタッチ。
 遠藤は足をロックされたAKIRAにエルボードロップ。コーナーを背にするAKIRAにスペースローリングエルボーを見舞い、清宮にタッチ。
 清宮はAKIRAにボディスラムからのミサイルキックを放ってフォールも2。エルボーでコーナーに押し込んで突撃するが、AKIRAはブートでカウンターし、ロープに走ってフライングラリアット。越中にタッチ。
 越中は清宮にヒップバッドを連発し、リング外に放り出して斎藤とともに場外マットを剥がした床へ合体パイルドライバー。さらに清宮をリングに戻してからの河津掛けから真霜にタッチ。
 越中と真霜は清宮に2人でショルダータックルから真霜がフォールも、最上が蹴飛ばしてカット。真霜は清宮をロープに振って串刺しバックエルボーからダブルアーム・スープレックス。青柳にタッチ。
 青柳は首投げからサッカーボールキック、さらに右ストレートを入れていき、ツームストンパイルドライバー。AKIRAにタッチ。
 AKIRAは清宮をロープ際でボディスラム。すかさず越中が清宮の足をロープに引っ掛け、ロープに走ったAKIRAがその足へのランニングヒップドロップ。さらに越中との合体ニークラッシャーを決め、オールドボーイで絞め上げていく。これを清宮がなんとかブレイクすると斎藤にタッチ。
 清宮は斎藤にエルボーで突っ張っていくが、斎藤はロープに振ってキチンシンク。続けて長滞空式ブレーンバスターで叩きつけてフォールも大地がカット。斎藤は清宮をロープに振るが、清宮はドロップキックでカウンターし、大地にタッチ。
 大地は斎藤をコーナーに押し込み串刺しニーリフト。さらにPK、ミドルキック連発と畳み掛け、斎藤を自軍コーナーまで引っ張ってきて遠藤にタッチ。
 遠藤は斎藤をリング中央に戻してから相手コーナーに控える越中に突撃してエルボー。しかし越中にはノーダメージであり、越中はリングに入ってきて遠藤にヘッドバット。これに怒ったHEISEI軍は全員で突撃して斎藤以外の維震軍の面々を場外に落とすと、タッチを受けた最上が斎藤にスリーパーからの顔面かきむしり、ショルダータックルで吹き飛ばして芦野にタッチ。
 芦野は斎藤にマフラーホールドから持ち上げてさらに痛めつけるパワーファイターならではの関節技を見せ、これをブレイクされると大地にタッチ。
 大地は斎藤をフロントネックロックで絞め上げて行くが、斎藤がリング中央まで押し戻すとコーナートップから越中がミサイルヒップを発射し大地を吹き飛ばす。ここに青柳が延髄斬り、斎藤がデスクローク、AKIRAがムササビプレスを叩き込み、越中がもう一度ミサイルヒップ。続けて真霜が走り込んでPK。そして越中が満を持しての侍パワーボムからバンザイを決めるが、まさかのカウント2。ならばと越中は助走をつけてヒップアタックで飛んでいくが、大地はこれをキャッチしてジャーマンスープレックス。両者ダウンから試合権は真霜と最上に。
 すると両軍入り乱れて乱闘となり、場外に蹴り出されたHEISEI軍にAKIRAがプランチャで飛んでいく。続けて遠藤がサスケスペシャルで維震軍をなぎ倒し、そこへ越中がエプロンからのミサイルヒップでHEISEI軍をなぎ倒す。
 リング上では真霜が最上にPKを決めるがカウントは2。ならばと真霜は垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、最上がこれを抜け出したところへ遠藤がコーナートップからダイビングエルボー、芦野がサイドスープレックス、最上がフィッシャーマンバスターと畳み掛けてフォールも2。雄叫びを上げる最上は勝負を決めにかかるが、セコンドに付いたザ・グレート・カブキがリングに入ろうとするのを見て排除に向かう。するとカブキは最上の顔面に毒霧を噴射。視界を失った最上に斎藤がデスクローク、AKIRAがムササビプレス、越中がヒップアタックと畳み掛けて真霜がフォールも2。ならばと真霜は真剣からの垂直落下式ブレーンバスターでカウント3を奪った。

越中詩郎デビュー40周年記念セレモニー


 まずは、元・新日本プロレスの営業部長であり、現在はカーベルの営業部長を務める田中一徳さんから花束と車購入資金として40万円を贈呈した。


 続いて、越中詩郎と深い縁を持つケンドーコバヤシからのビデオメッセージがスクリーンに映し出される。

ケンドーコバヤシ「越中さん、40周年おめでとうございます。今日はですね、そちらの方へ行きたかったんですが、どうしてもですね、仕事のほうが入りまして……。ちなみに『ケンコバのバコバコテレビ』という番組の収録がありまして、そちらの方へお伺いできませんでした。越中さん!本当におめでとうございます!僕は本当に越中さんあってのこのケンドーコバヤシということを常々思っております。越中さんに教えていただいた、やはり、侍魂。それを基に今日も頑張っております。会場で御覧の皆さんも越中さんのことは大好きだと思いますんで、皆さんこれからも50周年を目指して、越中さん頑張っていきたいと思います。……いや、60周年!70周年!70周年までお願いします!それでは最後に、越中さん一発いかせていただきます!『やってやるって!』」


 続いて、会場に武藤敬司の入場曲『HOLD OUT』が鳴り響くと会場は大歓声。武藤は越中に花束を贈呈し、メッセージを送る。

武藤「越中さん、40周年おめでとうございます!本当にもう数少ない貴重な現役の先輩ですから。絶対に辞めるなんて絶対言わないで、80歳位までプロレスやりましょう!」


 続いて、会場に長州力の入場曲『POWER HALL』が鳴り響くと会場は割れんばかりの大歓声。長州は越中に花束を贈呈し、メッセージを送る。

長州「詩郎、おめでとう。以上!」


 続いて、会場に天龍源一郎の入場曲『サンダーストーム』が流れると、会場は驚きと喜びの悲鳴に包まれる。天龍がエプロンに上がると長州がロープを上げてリングに迎え入れる。
 天龍は越中に花束を贈呈し、メッセージを送る。

天龍「越中選手、40周年おめでとうございます。これだけの人が越さんのヒップアタック喜んでましたけど、俺たち3人、裏の寒い階段で25分待たされたよ(笑)お客さんは喜んでましたけど、もういいでしょう(笑)40周年、おめでとうございました!」


 最後に、この日の主役である越中がマイクを取る。

越中「たくさんのファンの皆さん、応援していただきまして、背中を押していただきました。ありがとうございました!今後とも1試合1試合頑張っていきたいと思います!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

平成維震軍
越中「ありがとうございました。仲間の力とファンの皆様のおかげで40年を迎えることが出来ました。マスコミのみなさんも本当にありがとうございました。今後とも頑張っていきたいと思います。若い奴にはまだまだ負けないです!ありがとうございました!」
(メンバーたちが拍手し、越中がそれぞれと握手を交わす)
青柳「まだ行けそうだねぇ」
越中「真霜が心強いんで、任せてください。また新しい風が吹くと思います。彰俊!ありがとな!」
齋藤「ありがとうございました!」

――真霜選手を新メンバーに選ばれた理由は
越中「もう直感で。勘で『こいつ!』って思いました。言葉はいらないと思うし、コイツも『行くぞ!』っつったら『はい!』って言ってくれたんで、もうそれだけだったですけど。はい。まあこれから、今日の暴れ方も楽しみだし、心強かったし、これからますます楽しみだし。維震軍自体のまた新しい風になると思います」

――ケンドーコバヤシさんから「70周年を目指してやってください」という言葉があり、武藤選手からは「80歳まで頑張ってください」という言葉がありました
越中「……まあとにかく、頑張っていきます(笑)あの野郎、ケンドーのやろう、ちょっと偉くなったからって全然話もしてくれなくなったからなあ。人間あんな風になっちゃダメだな(笑)」

――大先輩たちがリング上で祝福してくれました
越中「ホントありがたいです。ありがとうございます。感謝です。はい。もう感謝しか無いですね」

――40周年までやってこれた秘訣は
越中「もう、ファンのみんながね、背中押してくれたのが一番だと思います。いい仲間に恵まれてね、こんな長く続いてるチームはないと思うんで、これは誇りにしながら今後も戦っていきたいと思います」
(ザ・グレート・カブキが通りかかったのを見て)
越中「カブキさん!カブキさん!どうですか?」
カブキ「いやいやいや……(笑)」
越中「カブキさん、ありがとうございました!」
(越中がカブキとしっかり握手を交わす)

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