【インタビュー】腰椎椎間板ヘルニアに倒れたTAMURAが藤波辰爾と組んでのタッグ王座戦に向け一ヶ月での復帰を宣言!「プロレスラーは超人であることを僕が世界に証明します」

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 某日、神奈川県川崎市のHEAT-UP事務所にて、HEAT-UP代表の田村和宏改め“TAMURA”にインタビューを行った。

 TAMURAは、第2次UWF、UWFインターナショナル等で活躍した田村潔司が立ち上げた格闘技ジム・U-FILE CAMPにかつて所属し、同ジムが主催していたプロレス団体・STYLE-Eで頭角を現し、UWF直系の遺伝子を受け継ぐ選手として活躍。今年9月にはデビュー15周年を迎えた。
 STYLE-Eの活動休止に伴い、2013年に自らのプロレス団体・プロレスリングHEAT-UPを旗揚げ。同団体はプロレスの興行だけでなく、神奈川県川崎市の地域密着団体として、障害者支援・福祉活動・警備活動・子供達への支援など社会貢献活動をプロレスを通じて行っている。
 
 HEAT-UPは、10月31日に行われる団体史上最大級のビッグマッチであるとどろきアリーナ大会に向けて驀進していたが、先月末にTAMURAが腰椎椎間板ヘルニアに倒れ、緊急手術を行うという事態に見舞われた。
 現在、TAMURAは藤波辰爾とともにHEAT-UPユニバーサルタッグ王座を保持しており、とどろきアリーナ大会ではザ・グレート・サスケ&大谷譲二組とのタッグ王座戦も決まっている中、TAMURAの出場自体が危ぶまれていたが、TAMURAは術後一ヶ月での復帰を宣言。
 
 現在も足のしびれが残り、足を引きずりながらリハビリを続けるTAMURAに復帰に向けての想いと、とどろきアリーナ大会への意気込みを聞いた。

――15周年記念大会を終えた直後に腰椎椎間板ヘルニアで倒れてしまいましたが、試合中のアクシデントがあったのでしょうか?
「いやー、今までのダメージの蓄積ですね。15周年興行は怪我なく終わったんですよ。それで、次の日はオフだったんでしっかり休んで、その次の日は合同練習あったんで大丈夫で。でも、午後から腰の調子がイマイチよくない。その次の日の朝に起きたらもう立ち上がれず、痛みで耐えられなくなって自分で救急車を呼びました。それで病院行って、そのまま入院。どんな痛み止めやっても、ブロック注射やっても、筋肉注射やっても効かないんですよ。これは後から分かったんですけど、一番大きな神経に刺さってたからもうどうしようもなくて、手術しか無いと……」

――それで、すぐに手術を?
「医療としては、いきなり手術はさせないんですよ。検査して、痛み止めを色々試して、それが効けばそれでヘルニアを抑えて……っていう段階的に進めていくんですけど、僕の場合突き刺さっちゃってたんで。それでも、手術までの期間が5日間くらいあって、その間に入院しながら思ってたのが、入院費ですね。
 例えば、痛み止めの座薬一本でいくらかかかるとか、こういう事態への蓄えをしておかないといけないなって感じたんです。僕も、とどろき前なのでそんなに財政もあるわけではなくて、病院に行った当日も、ホント立てないんだけど『僕帰ります』って言ったんです(笑)入院したらどれくらいお金がかかるかも分からないし、それが怖くて。でもダメで、結局入院したんですけど、座薬一本入れるときも『これいくらするのかな?』とか考えちゃって、『我慢したら安くなるかな?』って4,5本くらい我慢したんですよ。そういうのがあるんで、保障はたとえインディーレスラーでも絶対しといた方がいいなというのは若い子にも伝えたいなと思いました」

――今までのHEAT-UPではそういう対策は取っていなかった?
「もちろん、会社として保険には入っていました。だから安心してた部分もあったんですけど、それでも金銭面での不安があったんです。だから、今後はプロレスリング・ヒートアップ株式会社としてみんなが安心してプロレスに打ち込めるように、もし何かあったときの保障は考えとかなくちゃいけないなと思いました。社長として、選手のリスクマネジメントは考えてあげなくちゃいけないです」

――HEAT-UPの練習風景を見ていると、ウォーミングアップやクールダウンはかなり丁寧にやっているように思えますが、それでも限界はある?
「ありますね。今もしっかりやってるんですけど、事前に気をつけようとしても限界がありますよ。僕も今まで悪いところなんて全然なかったのに、今回急にですもん」

――今後はどのような対策を?
「健康診断を定期的にしっかり受けてもらって、合同練習の後にメンテナンストレーナーを入れようと思っています。一人10分、20分くらいでも違うかなと。セルフケアでもいいんですけど、こういう大怪我した人間じゃないと重要さが身に沁みてないから熱が入らないんですよ。僕がこうなってしまったんで、今回の経験を生かして下の子達に若手たちに伝えていきたいです」

――今、リハビリはどのような状態なのでしょう
「HEAT-UPを応援していただいている地元の方のサポートで、国士舘大学の柔道部のメンテナンストレーナーの方を付けていただいてリハビリしています。手術してから歩くのから初めて、立ったり座ったり。それが出来るようになってきたんで、今は軽い運動とストレッチまで来ました。まだ怪我して二週間、術後にリハビリを始めて一週間ですからね」

――タッグパートナーである藤波辰爾選手も、ヘルニアから狭窄症の手術をして二週間でリングに復帰したという過去があります
「そうですよね!(笑)そういうところを僕も見せたいんですよ。ヘルニアとか腰痛に困っている人とか、勇気を与えるために『一ヶ月前にヘルニアで緊急手術をした人間が普段の動きができるくらいまでに復帰したぞ!』って、そういうところを見せたいです。実際のところは、まだ間に合うか間に合わないかは直前にならないと分からないです。医者には『間に合わない』と言われてるんですけど、トレーナーさんには『31日にはいつも通りのTAMURAに戻りたい』と伝えて、そのためのリハビリメニューを組んでもらっています」

――先月、初防衛戦にも勝利した藤波選手とのタッグについては
「藤波さんともタッグを重ねて、コミュニケーションも取っていただいてて、色んな昔話とかを試合前に。タイガー・ジェット・シンの話とか、長州さんの話とか結構していただいたりして、得るものはすごいあるんです。そんな偉大なパートナーに着いて、まだまだ勉強したいんでまだまだタッグのベルトは一緒に持っていたいです」

――現在一番の問題は、やはり腰の痛み?
「実は腰はもうそんなに痛くなくて、足のしびれがキツいんですよ。ロープワークも今はできない状態です」

――そうした状態だと、無理を重ねての次の怪我が心配になります
「ファンの方にもそう言われるんですけど、僕は覚悟を持って大分背伸びした大会をやっているんです。これが成功しなきゃ終わると。みんな心配してくれるのはありがたいんですけど、『そのあと出れなくなってもいい』という想いを持ってとどろきのリングに立ちたいと思ってます。そうはならないけど、そういう覚悟を持ってます。でも大丈夫です。僕は、無理はするけど無茶はしないんです」

――藤波選手がパートナーでも、対戦相手にはザ・グレート・サスケ選手もいますし、万全の状態でも激戦になることが予想されます
「大谷くんもよく連れてこれましたよね(笑)プロレスをよく知らない層にもダントツで知名度がある選手ですから。パートナーに『○○なレジェンドを連れてこい』という宿題をよくやってくれましたよ。僕も昔、新日本プロレスの合同練習に行きたくて永田(裕志)さんにお願いしたら、『合同練習に来たいんだったら、俺はお前に連絡先を教えない。何かのツテを使って自力で来い』と言われたんです。それで僕は色んな関係者のツテを伝ってやっと新日本プロレスさんにお話を持って行けて、合同練習に参加できたってことがあったんです。大谷くんも自分のツテを伝ってサスケさんにたどり着いたんでしょうね。やっぱ、課題を与えると人は成長するんで若い連中には課題を与えていきたいですね」

――対戦相手としてのザ・グレート・サスケ選手に対してはどのような印象をお持ちでしょうか
「僕の中だと、僕も両国まで見に行ってたSUPER J-CUP(1994年)の決勝まで行ったサスケさんの印象が僕がものすごく強くて、衝撃を受けたんです。あの頃のサスケさんの印象で僕は止まっているので、1ファンとして見ていたあの頃のサスケさんだと思って僕は闘います」

――それから25年近く経っていますが、最近のサスケさんの印象は
「実はよく知らないんですよ。実際動いてるところとかは見れてないんです。だからSUPER J-CUPで僕が憧れたサスケさんだと思っています。あの頃のサスケさんを引き出せればいいですよね」

――……『宇宙大戦争』や『ムーの太陽』という言葉に聞き覚えは?
「なんですかそれ?」

――大谷譲二選手も、ガッツワールドからGOING-UPになってから印象が変わったと思います
「実際、ガッツワールドの大谷くんはあまり見てないんです。ガッツワールド時代に試合もしてるんですけどね。でも、センスがずば抜けていいなと思っていました。GOING-UPに来て、僕の方針が自由なんで羽伸ばしてやってくれてるのかなと思います」

――大谷選手は、TAMURA選手のライバルだったダイスケ選手(2017年12月引退)の魂を受け継いでいる選手ですが、それについて意識することは
「譲二は近藤(近藤“ド根性”洋史)と仲がいいから、近藤が抜けた穴を埋めるという気が強いんじゃないかなと。ダイスケの魂を受け継いでいるってアイツが言うんだったら、徹底的に叩き潰してやろうと思う。あんなクソ野郎を未だに想ってんのかって。よくあんな気持ち悪い顔を浮かべながらプロレスできんな!(満面の笑みで)」

――とどろきアリーナ大会で引退する近藤“ド根性”洋史選手の話が出ましたが、愛弟子の引退についての想いは
「ホント感謝しか無いですよね。僕がやりたいことを理解できない人が多い中、近藤は『やります!やりましょう田村さん!』って言って付いてきてくれたんで、大事な存在でもあり、感謝はしてるんですけど、でも彼には彼の人生があるんで、そういうところも応援してあげられるようにならないといけないと自分もダメだなって。引退してからの第二の人生も頑張ってもらいたいです。新しい道を行くと思うので、なにか困ったことがあれば全然相談に乗りますし、僕らも困ったことがあったらお願いするし。一旦区切りつけて、って感じですかね」

――引退試合は、HEAT-UPの“外敵”である新井健一郎選手&ヒデ久保田選手との戦いになるわけですが、それを見守る側としての心境は
「(今年5月に近藤がアラケン&ヒデが当時保持していたタッグ王座に挑んで敗北した)御殿場大会が悔しかったみたいで、彼からも『最後に借りを返したいです』と言っていたので、俺は最初『いいのかな?』って思ったんですけど、それは彼からの希望だから。そこは思い切りぶつかって、悔いを残さず終わってほしいと思います」

――メインイベントでは、弱冠18歳の若手・井土徹也選手が団体の至宝であるHEAT-UPユニバーサル選手権に挑みますが、やはり井土選手への期待が大きい?
「期待が大きいですし、HEAT-UPっていう団体自体が青少年育成もやっているので、青少年の主張というか、自分から一歩踏み出した奴はどんどん応援していきたいというのが僕の考えなんです。井土が思い切って一歩踏み出したので、自分はそれを応援するだけ。このビッグマッチのメインに据えるのは、大博打っていったら大博打なんですけど、長い目で見て、そういう経験をさせるのもHEAT-UPが何年後かにもっと大きくなるために必要なのかなと。チャレンジですよね。チャレンジ精神は常に持っていたいと思います。
 でも、井土が行動を起こして、僕もそれを応援しようと思って王座挑戦を許したんですけど、まだ見えないんですよね。本気度が見えない。『ただ目立ちたいだけじゃない?』っていう感じ。この間、井土を呼び出して『なんで挑戦したいの?』って聞いたら、『18歳の僕がベルト獲ったら面白いからです』って。それで『お前がどういう風に面白くするの?何を伝えたいの?チャンピオンは伝えたいことがないとチャンピオンじゃないよ』と言ったら、『若い世代10代にどんどん挑戦する姿勢を見せて プロレス界を盛り上げていきたいです』と返ってきたんで、『あっ、やっと見えたな』って。そういうのをどんどん表に出して発信していかなきゃいけないんです。井土は、まだ殻にこもってる。とどろきまでにその殻を敗れれば井土が獲るチャンスかも知れない。譲二くんもそうですけど、ただ練習や試合を積ませるだけじゃなくて、宿題を与えてそれを解いてくることで、なにか身につけてもらわないともうワンステップ上に行けないかなと。チャンピオンって、『俺はこれを伝えたいんだ、だから付いてきて下さい』っていうのを言わないとお客さんも付いてこないですよ」

――HEAT-UPの今後を占うとどろきアリーナ大会になることと思います。それでは、最後に一言をお願いします
「僕は、必ずとどろきのリングには立ちます。プロレスラーは超人であることを僕が世界に証明します!TAMURA改名第一戦、乞うご期待!」

『障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ とどろきの乱~』
日時:2018年10月31日(水)
開始:18:00
会場:神奈川県・とどろきアリーナ

▼第0試合 ヒートアップ道場キッズ発表会 変則タッグマッチ 7分1本勝負
田村“スパルタ”和宏/近藤“ド根性”洋史
vs
河嶋樹/入口優寿/佐藤大地/RAIMMAN

▼第1試合 Welcome to TODOROKI~川崎大炎上スタート!~ 8人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・カワサキ/室田渓人/阿部史典(BASARA)/伊東優作(DEP)
vs
TAJIRI(フリー)/レッドイーグル/スーパーキッド/バリヤンアッキ

▼第2試合 GOING-UP提供試合~関節技の鬼にはばかる陰謀~ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/ガッツ石島/マスクドミステリー
vs
藤原秀旺(プロレスリングメジャーズ)/松崎和彦(フリー/アライヴァル)/秀・オブ・ザ・イルミナティ(アライヴァル)

▼第3試合 我闘雲舞提供試合~ヒートアップする川崎の女神たち~ 6人タッグマッチ20分1本勝負
井上京子(ディアナ)/さくらえみ(我闘雲舞)/駿河メイ(我闘雲舞)
vs
Sareee(ディアナ)/里歩(我闘雲舞)/水森由菜(我闘雲舞)

▼第4試合 鈴木悟プロレスデビュー戦~TAKE IT HERO~ タッグマッチ 30分1本勝負
鈴木秀樹(フリー)/渡辺宏志
vs
鈴木悟/飯塚優

▼第5試合 近藤“ド根性”洋史引退試合~やり残して終わるのがド根性だ!~ タッグマッチ 30分1本勝負
近藤“ド根性”洋史/風戸大智(BASARA)
vs
新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)

▼第6試合 HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 タッグマッチ 60分1本勝負
【王者組/タムラドラゴン】TAMURA/藤波辰爾(ドラディション)
vs
【挑戦者組】ザ・グレート・サスケ(みちのく)/大谷譲二
※王者組、2度目の防衛戦

▼第7試合 HEAT-UPユニバーサル選手権試合 シングルマッチ 60分1本勝負
【王者】兼平大介
vs
【挑戦者】井土徹也
※王者兼平は3度目の防衛戦。

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