【RIZIN.11】ヒジ攻撃は世界標準に合わせる方向へ

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(文/フリーライター安西伸一)

 7月29日(日)さいたまスーパーアリーナ。全10試合のうち9試合が総合格闘技の試合で、そのうちの5試合がヒジ打ちを認めたルールで行われた。これまでのRIZINと比べると、異質なイメージがあった。

 RIZINでは後頭部、延髄、脊髄、金的への打撃攻撃は、常に全面的に禁止されている。でもヒジによる頭部、顔面への攻撃は、闘う両者が合意の際には認められてきた。さらに、いわゆる縦ヒジ等の角度制限は一切ない。つまり、ヒジを垂直に落とす打撃攻撃も認められてきた。また、首から下へのヒジによる攻撃(後頭部、延髄、脊髄、金的へのものを除く)は、常に認められている。
 かつてヒクソン・グレイシーは「ヒジによる打撃攻撃を認めると、試合がきわめて悲惨になるケースがある」という理由で、ヒジ打ちを認めることに対して否定的だった。打撃系の選手にとっては、自分たちの大きな武器をひとつ封印することになるわけだから、これに対しては反論もあったが、現在の世界の潮流は、ヒジ打ちを許容する方向にある。

 榊原信行RIZIN実行委員長の見解は、こうだった。
「4点(ポジション)の(相手に見舞う)ヒザ蹴り、サッカーボールキック、踏みつけ、これは僕らは普通のルールの中で認めているんですけれど、ヒジに関しては両選手が認めた時のみ解禁する。これはいくつか理由があるんですけれど、1試合目がまさにそんな感じになりましたけれど、カットでの試合のストップ、TKOが多いってことと、やっぱりヒジ打ちの動作っていうのはすごく、動く振り幅というか、見ている側に見にくくてわからない、というところがあって。僕らはあまりヒジ打ちでカットして流血をして、当然、地上波向けのコンテンツを作っていくってことを考えた時にも、動きが地味なのに、なぜか血が出てカットして試合が止まるという、世の中の人たちにわかりにくく決着がつく可能性が多いので、僕らはあまり提唱したくないというふうに思っています。それ以外のテクニックで決着つけてほしいなと思っていますけど。ただまあ、ほかのプロモーションではやっぱり、ヒジを解禁しているプロモーションが多いですからね。特にアメリカのUFCとか、ベラトールとかから戻ってくるというか、そういう所から参戦してくれる選手たちは、ヒジを求める選手が多いです。まあ、そのへんはこれからも、同じ方向性で行きたいと思っています」

 今大会ではメインイベントとなった女子の浅倉カンナvsRENA戦も、ヒジ打ちが認められていた。両者ともスタンドではヒジ打ちが炸裂することなく、グラウンドでも勝敗を左右するような決定打まではヒジ打ちでは出なかったが、今後、巧みに使う打撃系の選手が出てくると、一つの有効な武器になるはず。組み技系の選手は、しっかりした対策が必要になってくるだろう。

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