青木篤志が“外敵”近藤修司を撃破し世界ジュニアを初防衛も危機感は拭えず!「全日本ジュニアはまだまだ発展途上。もっと奮起して欲しい」

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 25日、全日本プロレスさいたまスーパーアリーナ大会『2018 DREAM POWER SERIES [最終戦]』が行われ、世界ジュニアヘビー級王者の青木篤志が全日本プロレスの“外敵”近藤修司を撃破し防衛に成功した。

 かつて全日本プロレスに所属し世界ジュニアのベルトを二度巻いたこともある近藤だが、今年2月にジュニアリーグ戦である『Jr. BATTLE OF GLORY』に“外敵”として参戦。近藤はその一回戦で世界ジュニア王者の青木をキングコングラリアットで沈め、「今の全日本ジュニアが1番弱い」と挑発。その言葉通り近藤は同リーグで優勝を果たし、満を持して世界ジュニアに挑戦。青木にとっては防衛戦でありながらリベンジマッチとも言える一戦であった。
 
 試合は、序盤からスピーディな展開ながら近藤がパワーで押していき、スイングネックブリーカーやパイルドライバー、場外鉄柵に向けてブルドッギングヘッドロックと青木の首を一点攻め。
 首へのダメージが大きい状態でのキングコングラリアットを警戒した青木は、近藤の腕を集中攻撃。近藤がこれを嫌がって場外に逃れるとトペ・スイシーダを三回連続発射するなどして休ませず、リングに戻してしつこく腕十字に持ち込むという王者ながら貪欲に勝利を狙いに行く姿勢を見せた。
 終盤、近藤は力を振り絞ってザ☆オリジナル、ランサルセ、キングコングラリアットと畳み掛けていくが、青木が近藤に飛びついてフランケンシュタイナー式腕挫十字固め、さらにトラップオーバーに捕らえると、近藤も無念のギブアップ。

 試合後、バックステージに戻った近藤は「撤回するよ。『全日本ジュニアが一番弱い』っていうのは。あれはウソだったな。今日それが証明された。今日はガッツリやられたんでもう一回。40にしてもう一回。再修業だ。再修業して俺は……しつこいぞ。世界ジュニア、狙い続けるからな。取るまで。取るまで終わらないぞ、全日本ジュニアの諸君」とギラついた目を向けながらコメント。

 記者から近藤のコメントを伝えられた青木は、「ベルトを持っている俺が負けて、リーグ戦も優勝されてしまったわけだから、そういうことを言うのは当然のことかも知れない。だけど、だからこそこれを守らなきゃいけなかったし、別にアレを撤回してほしいという気持ちじゃない。全日本ジュニアはまだまだ発展途上だと思う。若い選手とか、俺だってもう40越えてるわけで、俺がベルトを持ってて、まだまだ負けないと思っている時点で他の人間にはもっと奮起してもらわないといけない。全日本ジュニアの人間にはもっと奮起してほしい」とコメントし、全日本ジュニア全体の強化の必要性を説いた。 

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