【試合結果】11・5 HEAT-UP新木場大会 【灼熱王】ノリ・ダ・ファンキーシビレサスvs兼平大介 田村和宏vsダイスケ ヒデ久保田&近藤”ド根性”洋史&CHANGOvs新井健一郎&SUSHI&阿部史典

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『灼熱王バトルリーグ☆2017決勝戦』
日時:2017年11月5日(日)
開始:18:00
会場:東京・新木場1st Ring
観衆:151名

▼第1試合 HEAT-UP対ガッツワールド①~ヤングフレッシュWAR~ 15分1本勝負
○渡辺宏志
6分22秒 グラウンド・コブラツイスト→3カウント
●大谷譲二(ガッツワールド)

▼第2試合 煙に巻くX 20分1本勝負
梅沢菊次郎(アライヴ)/○政宗(フリー)
10分5秒 骨喰
藤原ライオン(フリー)/●後藤恵介(WAVE)

▼第3試合 HEAT-UP対ガッツワールド②~皮肉な師弟対決~20分1本勝負
ミスター雁之助(ガッツワールド)/○ガッツ石島(ガッツワールド)
11分52秒 デーモンボム→エビ固め
藤田峰雄(チンコ)/●磐城利樹(フリー)

▼第4試合 さよならスライディングD~その魂燃え尽きるまで~ 15分1本勝負
△田村和宏
15分00秒 時間切れ引き分け
△ダイスケ(ガッツワールド)

▼第5試合 灼熱王特別試合~Aブロック対Bブロック~ 60分1本勝負
○ヒデ久保田(フリー)/近藤”ド根性”洋史/CHANGO(フリー)
35秒 ショルダータックル→片エビ固め
●新井健一郎(DRAGON GATE)/SUSHI(フリー)/阿部史典(スポルティーバ)

▼余りにも無気力過ぎた結末のためミスター村杉レフェリー決定による再試合 60分1本勝負
ヒデ久保田/○近藤“ド根性”洋史/CHANGO
10分56秒 スピアから丸め込んで→エビ固め
新井健一郎/●SUSHI/阿部史典

▼第6試合 灼熱王バトルリーグ☆2017 決勝戦 時間無制限1本勝負
○ノリ・ダ・ファンキーシビレサス[Aブロック代表]
16分22秒 バックドロップ→片エビ固め
●兼平大介[Bブロック代表] 
※ノリが初代灼熱王の称号を得ると共に11月25日新百合トゥエンティワンホール大会にて田村和宏の保持するHEAT-UPユニバーサル選手権に挑戦。

初代灼熱王はノリ・ダ・ファンキーシビレサス!ノリ次期王座挑戦が決定!!田村vsダイスケはドローも完全決着のため再試合が決定!来年のテーマは『川崎炎上』!

オープニング


 てっしー&やぶちんのインフォメーションコーナー、灼熱王決勝戦について、田村対ダイスケ戦について語る二人。12月17日・相模原大会はチャリティー大会となるため協賛のお願い。そして王子BASEMENT MON☆STARで行われたリーグ戦の模様を映像化したDVDの宣伝。今回は各ブロックごとに映像化してあり、好評発売中。ここからてっしー一発芸へ、リバイバル一発芸として「なんの話だよ」を披露。観客の手拍子に合わせて歌うてっしーだったが…結果は以前に披露した時同様惨敗に。ここ最近一発芸で観客の笑いを取っていないてっしー、何とかスランプ脱出を望むところ。選手入場式から、代表挨拶は渡辺宏志。

渡辺「本日はお忙しい中、早くからのご来場誠にありがとうございます。当初出場予定でありました井土徹也、ならびに伊東優作選手が負傷欠場という事になりまして、両選手のファイトを楽しみにされていたお客様には大変申し訳無い気持ちで一杯です。今日、彼らに代わりまして藤原ライオン選手、そして後藤恵介選手に急遽参戦していただくことになりました!(館内拍手)お二方ありがとうございます。それに伴いまして一部カードの変更がございます。お客様には深くお詫びを申し上げると共に、より良い試合を提供できればと思う所存であります。本日も最後までのご観戦、ご声援のほど宜しくお願い致します。」

第1試合


 前日の夢闘派プロレスリング・高島平大会に於いてメイン出場の大谷譲二、レフェリーを務めた渡辺宏志。更に両者のシングルは2015年10月末の神田プロレス以来。何かと繋がりのある二人、井土徹也の負傷欠場により組まれた一戦となる。
 握手から始まったこの試合、まずじっくりとグラウンドで渡り合う。ロープに渡辺を固定した譲二、離れ際に胸板へのチョップを放つ。ヘッドロックに捕らえた渡辺、珍しくコーナーを蹴ってUターン、リング中央で絞め上げていく。しつこく絞める渡辺に対し、譲二はアトミックドロップ、ボディスラム、スインギング・ネックブリーカー。コーナーに登ってミサイルキックが炸裂、カウント2。串刺しエルボーから渡辺のバックを取る譲二、取り返されるも前方回転してサムソンクラッチ。間髪入れずにラ・マヒストラル、丸め込みを連発するがカウント2。ロープに振る譲二、振り返した渡辺はショルダースルー。ワンハンド・バックブリーカーからコーナーに登ってダイビング・ニードロップ、ここで5分経過のコール。
 リング中央で譲二のチョップと渡辺の胸板パンチが交錯、譲二エルボー連打、大振りをガードされるが1回転してラリアットを叩き込む。拳を突き上げてアピールする譲二、渡辺の立ち上がりを待ってランニング・エルボー、片エビ固めで押さえ込むがカウント2。場内からは譲二を後押しするようにコールがあちこちから起こり、その声に応えるようにブレーンバスターへ。空中で反転して背後に降り立った渡辺、ロープに押し込んで後方回転エビを狙うが振り払う譲二。走り込んで譲二エルボー、かわした渡辺コブラツイストへ、譲二も同じ技で返そうとするがこれは渡辺の得意技。リング中央で絞め上げ、そのまま後方に倒れ込むグラウンド・コブラツイスト。てっしーがカウントを3つ入れ渡辺のフォール勝ち。試合後はお互いに膝を突き合わせて握手、清々しい光景に場内から拍手が沸き起こった。

<試合後コメント>

大谷譲二
「今日は渡辺さんとのシングルマッチを組んでくれて、井土くんが欠場になってしまったんですけど、僕としてはまたいつかやりたいと思っていたので、塾長とのシングルは願ったり叶ったりだなと思ったんで、願ってればこういうことあるんだなって。もっと成長した姿を見せたかったんですけどね。ただ、昔試合した頃よりは引き出しが増えてるんで、そこはもうちょっとお見せできればなと思ったんですけど、塾長も元気だからこれからまた何回もやることがあると思うんで、またよろしくお願いします!」

――このあと、田村vsダイスケ戦が控えていますが、その試合についてはどう思われますか
「すごいですよね。あそこまで……言い合いして、試合でもすごく熱くて。僕もキャリアがあのくらいになったときにああいう相手がいれば楽しいだろうなって思いますね。僕は、楽しそうなダイスケさんを見るのがすごく好きなので、そんなダイスケさんも見たいし、お勉強もさせていただきたいと思っています」


渡辺宏志
「今日は、予定されていたカードが変わってしまったんだけども、今日は遺恨も何も関係なく、純粋に力と技とレスリングで競い合える相手と試合が出来てすごく良かったと思います。今日対戦した大谷譲二くん、行く行くはインディーマット界……いや、日本マット界を代表するようないい選手になっていくと思うんで、彼の今後を見ていきたいなと思います。大谷くん!今日はホントにありがとう!」

第2試合


 伊東優作の負傷欠場という大ピンチを救ったWAVEのの後藤恵介、更に井土徹也の欠場により当日にも関わらずオファーに応じてくれた藤原ライオン、WRESTLE-1後楽園ホール大会終了後に駆けつけたHEAT-UPにとって”恩人”二人が登場した第2試合。
 そんなの知るかと先に入場したSMOKEY CRIMINALの面々、新井健一郎とヒデ久保田、梅沢菊次郎の三人がエスコートする中”第四の男”政宗が入場。赤コーナーに登った鎧姿の政宗、刀を抜いて場内にアピール。ライオン&後藤入場、同日のWAVE興行で後藤と対戦した近藤”ド根性”洋史は「対戦して楽しかった」と答えた程、ライオンも数度ながらHEAT-UPのリングに上がった事もあり、二人共立派な”ヒートアッパー”として暖かく迎えられた。
 ボディチェック後ライオンはセコンドに就いているアラケン&ヒデにクレーム、二人が場外に降り梅沢が下がって試合開始、先発はライオンと政宗。腕を取った政宗だが、ライオンはロープ際から一度エプロンに出てクリアさせる。ロープ際で政宗がクリーンブレーク、ライオンとのグラウンドせめぎ合いには館内から拍手。両軍交代、打ってこいと挑発する梅沢、エルボーを打ち込む後藤だがびくともしない梅沢。逆水平、タックルで倒された後藤だが、カウンターのドロップキックからフライングメイヤー、デカい背中にエルボーを叩き込む。それでも微動だにしない梅沢、コーナーに後藤を叩きつけ政宗にタッチ、ボディスラムから政宗のアトミコを呼び込む連携。ロメロスペシャルの体勢で両足をロックした政宗、しかし吊り上げずに後藤の両膝をマットに叩きつける。思いもよらない攻撃に後藤が苦しむ。政宗STFからスッと解いて足四の字へ、コーナーからライオンが「動いて動いて!」と檄を飛ばす中、ロープに手を伸ばした後藤。
 5分経過、ローンバトルから脱しようとする後藤だが、政宗のかち上げエルボースマッシュ一発で倒され再び捕まってしまう。グヘヘヘと笑いながら交代した梅沢、ヘッドバットでダウンさせた後藤をコーナーに振る。振り返した後藤、全身を叩きつける串刺しベイダーアタックからロープに走ってランニング・エルボー。梅沢の巨体をふっ飛ばしライオンにタッチ。胸板へのミドル連打からロープに振ろうとするが抵抗する梅沢、アッパーを入れたライオンがロープに振る。振り返した梅沢、ラリアットを狙うがダッキングしたライオンは走り込んでレフトハンドのジャンピング・ネックブリーカー。コーナーに下がった梅沢に串刺しニー、1回転してジャンピング・ハイをぶち込みフェースクラッシャー、両手を広げて見栄を切り立ち上がる梅沢の首筋にトラースキック、カウント2。ロープに走るライオン、梅沢抱え上げてスパインバスター、政宗にタッチ。政宗頭部へのナックル連打からチンクラッシャー、横回転式のフィッシャーマンズ・バスターへ、カウント2。
 ロープ際で立ち上がるライオンに向かってダッシュする政宗、気づいたライオンは政宗を抱え上げてトップロープに喉を打ち付ける。足を掴んでタッチを阻止しようとする政宗に延髄斬り、後藤に交代。「よっしゃー!」と勢い良く出てきた後藤、政宗にボディスラムを3連発。フォールを返されると「寝とけ!」と叫びセントーン、走り込んでもう一発セントーン、カウント2。「落とせー!」とライオンに梅沢をカットさせ、相次いで政宗に串刺し攻撃を叩き込む。ライオンのスピコリバスターからセカンドロープの後藤がダイビング・セントーン、フォールは梅沢がカット。ライオンは梅沢と場外へ、後藤バックフリップを連発して政宗を追い込んでいく。三発目を回避した政宗、後藤をコーナーに誘い頭上を飛び越えてスクールボーイ、丸め込まずリング中央で骨喰へ。粘る後藤の脇腹にエルボーを叩き込み黙らせるとタップアウト。政宗がHEAT-UPマット初陣を白星で飾った。


 「素晴らしい!」と両手を広げて政宗の勝利を称えるSMOKEY CRIMINALの面々、頭を下げて崇高する場面も。喜びに絶えないアラケンがマイクを握る。

アラケン「いや~、改めまして、紹介させて貰おうじゃありませんか。SMOKEY CRIMINAL、第四の男の…政宗様だ!!(館内拍手)いや、いや、梅ちゃんも、ヒデちゃんも、これで、ね。SMOKEY CRIMINALに、あとひとつ何か…ちょっと足りないんじゃないかなっていうピースが、今日埋まりましたね見事に。ええ、ね!我々には、ええ!何かいかにもな、ね!若手を入れて育てるつもりなんざ義理なんかありませんしね。こういう巧くてズルくて、強い人にいてもらった方が、我々も心強い限りですからね。という訳で、政宗さん…ようこそ、SMOKEY CRIMINALの世界へ。今後とも宜しくお願いします」

 手を差し出すアラケン、ヒデ、梅沢。ところが政宗はその手を握る事なくさっさと花道から控室に帰ってしまう。館内に流れる政宗のテーマ、リング上で立ち尽くすSMOKEY CRIMINALの面々。

アラケン「こんな事で、これくらいの事で、うろたえるようじゃ、SMOKEY CRIMINAL、努まりませんわ。ええ、ま、何かしら政宗様には政宗様の考え方があるんでしょう。でも、お客さんわかってるでしょう!彼の色を出せるには、俺等と組んだ方が間違いねえって事を!!(館内拍手)ね、という訳で、今後とも、お楽しみに。」

 果たして政宗の真意とは?恐らく今後もSMOKEY CRIMINALは何らかの手を講じて政宗を引き入れようとするに違いないが。敗れたとはいえ、あの政宗を追い込んだ後藤恵介、バイプレーヤーに徹した藤原ライオン、真紅のリングで再び彼らの活躍を願いたい。

<試合後コメント>

藤原ライオン&後藤恵介
ライオン「足大丈夫?膝大丈夫?やられたね。しょうがない。今日初めて組んで、負けたんだけど悪くない。可能性があると思うねこのタッグは。またいつか組みたいね」
後藤「今日はホントに急な参戦決定だったんですけど、ライオンさんと組めてまた一つこの先に見えるものがあればと感じました。また是非!」


新井健一郎&ヒデ久保田&梅沢菊次郎
アラケン「見たでしょ?あの正宗様のかっこよさ。クールでイカす!」
(ヒデがジェスチャーで政宗の仕草を真似てリスペクト)
アラケン「ホントにあの佇まいなんですよ、我々に必要なのは。まあ、ハッキリ言って彼もフリーでやってて忙しいから、売店で商品並べなきゃいけないってのでここにはいないけど、どこからどう見ても、政宗様がこのHEAT-UPのリングで生き残っていくには、俺達と組んだほうが確実に上に行けますよ。というわけで、一つだけ言わせてくださいよ。藤原ライオンは、身体もしっかり作ってきてるし、中々のテクニックもあるし中々HEAT-UP向きの人間だと思いますよ。だけど、もう一人の……何アレ(笑)誰?(笑)ちょっと、ホントにね、確かにプロレスってのは持ちつ持たれつですよ。なのに、持ちつ持たれつになりようがない!なんだあの、ダルッダルのよく分からねぇ……どこの人間だ?あんなのには俺らは勝って当然だし、アイツ今日HEAT-UP初めて上がって何かインパクト残しました?何もない。そういう奴はこのリング、もう来なくていいから。正直な話、俺らは一回でも変な試合したら、いつ首切られてもおかしくない立場でずっとやってきてんだよ。……アイツはホントに。『(代わりの選手が)誰もいないからスケジュール空いてて、ギャラも安いし、じゃあ上がってもらっていいですか?』ってそれだけの選手ですよ。そういう奴とSMOKY CRIMINALは絡みたくないんで。東京インディーの質が下がるんで。ああいう奴は二度と俺達の前に出てくるんじゃねぇぞ。というわけで、梅沢さん、ホントにあんなしょっぱいカードですみません。ありがとうございました。今日一緒に飲みましょう」
梅沢「ハッハッハ……」

第3試合


 まさかHEAT-UPの大会で「鬼神道」に乗りミスター雁之助が入場してくるとは。しかもガッツ石島と組んでの「鬼神悪魔道」タッグが見られるとは。更にWMF時代から遡って雁之助と藤田峰雄が相対するとは…古くからのインディーマットファンからしたらこれほど豪華な顔ぶれが揃うとあっては期待に胸が膨らむ所だろう。いつもであればコーナーに登る、もしくはリング中央で見得を切る峰雄だが、この日は入場してすぐに戦闘モード。先発で峰雄と雁之助が出ると館内がどよめく。尚、この試合から本部席に解説として渡辺宏志が就く。
 峰雄と雁之助がリングで相対するのは約10年ぶりになるとか。雁之助が育てた選手の第1号が峰雄、お互い確かめ合うように基本のレスリングでせめぎ合う。さすがにグラウンドでは一日の長がある雁之助、面白いように峰雄の体重をコントロール。灼熱王リーグ戦から戦闘モードで参戦している峰雄、雁之助のグラウンドに食らいついていくが、肝心な所で雁之助がリードする。ロープワークを駆使した立体的な展開になると峰雄が躍動する。ドロップキックからアームホイップで雁之助を宙に舞わせるが、負けじと雁之助もヘッドシザース、館内から惜しげもない拍手。
 両軍交代、4人の中では一番キャリアの短い磐城だが、体格では負けていない。石島とのタックル合戦でも引けを取らない程。バックエルボーで石島を倒せば、石島も同じ技で返していく。ここで峰雄と交代、峰雄と石島という珍しい組み合わせ。石島の左腕を狙う峰雄と磐城のタッグ、クイックタッチで代わる代わる攻める。磐城のエルボーに対し、石島はアッパーブロー。そして「立てコラっ!」と解説の渡辺宏志が一瞬コメントに困ってしまうような声を上げる。
 雁之助とタッチ、ツープラトンのフットボールタックル。ボディスラムからスリーパー、首四の字。5分が経過し若い磐城を攻める雁之助。石島とタッチ、ヘッドバットからロープに振ってショルダータックル。ボディスラムからクイックタッチ、雁之助が峰雄をカットしてWブレーンバスター。エルボードロップからフォール、カウント2、すぐに首四の字。鬼神悪魔道の連携に苦しめられる磐城。石島はヘッドバット連打からショートレンジ・ラリアット、またもや渡辺が困ってしまいそうな技を繰り出す。低空ブレーンバスター、カウント2、雁之助にタッチ。峰雄をカットし石島とのクロスライン。ここで雁之助も「立てコラぁ!」、南側観客席の一部から歓声が沸き起こる。ボディスラムからチンロックと、全く磐城に対し隙を見せない雁之助。ボディスラムで投げようとする磐城、すぐに石島がカット。コーナーに降って串刺しエルボー、磐城かわしてボディスラム、倒れ込んだ磐城だが何とか峰雄にタッチ。
 峰雄はコーナー最上段から「雅史~!」と叫んでクロスボディ、返す形で石島にも攻撃を加え、雁之助の大振りをかわしてボディソバット、ロープに走りコーナーの石島目掛けてドロップキック、突っ込んでくる雁之助にはフランケンシュタイナーを決めて場外へ。そして峰雄はトペ・コンヒーロ、鬼神悪魔道の二人目掛けて大きく舞った。リング内に雁之助を戻した峰雄、フォールはカウント2。雄叫びを上げた峰雄、こともあろうに「ファイヤーサンダー!」と叫び掟破りを狙う。さすがに回避した雁之助、ところが峰雄は雁クラで丸め込んでまたも掟破り。カウント2で返されるとすかさず閃光魔術、磐城に交代。ふらつく雁之助に磐城ラリアット、コーナーに振られるがその反動を使ってもう一発、カウント2。
 10分経過、磐城のブレーンバスターを投げ返した雁之助、石島にタッチ。串刺しラリアットからブルドッキング・ヘッドロック、カウント2。更に石島のバックドロップに合わせて雁之助ラリアット、峰雄カットに入ってカウント2。雁之助が峰雄を押さえる間に石島デーモンボムの体勢、カットを逃れた峰雄が石島にステップ延髄、体勢が崩れ磐城リバースで投げ飛ばす。「くそっ!」と石島ロープに走るが磐城担ぎ上げて得意のスパインバスター、カウント2。磐城ロープに走るが石島ラリアット、更にゴーストバスター。またも渡辺がコメントに困ってしまう。そして今度こそデーモンボム、磐城の身体を大きく叩きつけて文句なしのカウント3。真紅のマットで鬼神悪魔道が勝ち名乗りを上げた。

石島「お~い!HEAT-UPに集まってるお客さん!14日はね!ガッツワールド新木場、ここであるんですよ火曜日!俺と雁さんが組んで、兼平とやるんでね!HEAT-UPのファン、応援に来ないと、兼平負けちゃうよ!(場内笑い)絶対応援に来てね!あとでチケット売るから、よろしくお願いします。じゃあな!」

 しっかりと宣伝するガッツ石島、こういう点も抜け目がない。HEAT-UPマットでは珍しい大型選手によるタッグマッチ、いずれこの輪の中に兼平大介の姿も見られるようになったら…と、それは11月14日・ガッツワールド新木場大会をお楽しみに!!

<試合後コメント>

藤田峰雄&磐城利樹
藤田「ふぅ~……。まあね、HEAT-UPで先日行われていたリーグ戦もそうなんですけど、自分以外が皆勝手に幻想して想像していませんか?チンチン攻めないから真面目にやってるんじゃないかって、そんなふうに思われるのが癪なんで、自分の力、ホントのこと言うとね、チンコチンコってね、いつも同じ相手のチンコ触ってても正直飽きるんですよ。セックスだってね、色んな相手とやらないとね。同じ相手とばかりだと飽きるんでね。そんな理由で攻めていないがばかりに、真面目なんじゃないかって。いやいや、そんなことない。自分の真面目は、自分のストロングスタイルは、チンコ。ただそれだけだよ。今回久しぶりなんですけどね、(チンコを)攻めなかったのは。ガッツ石島とミスター雁之助って、性的に興奮しないでしょ。太ったオジサンと、老け専。自分はそんなんじゃないんで。今回はそんな理由でチンチン攻めなかったんですけど、次は性的に興奮する相手がいればまた攻めると思いますよ」
磐城「…………」(藤田が磐城に水を向けるも、試合のダメージが大きく話すことが出来ない)
藤田「今日はダメージが大きかったみたいで、ごめんなさいね」


ミスター雁之助&ガッツ石島
ガッツ「オイ!今日HEAT-UPと対抗戦って聞いてきたけど、HEAT-UP誰もいなかったじゃねぇかこの野郎!」
雁之助「元ZERO1じゃねぇかこの野郎!」
ガッツ「ガッツワールド対元ZERO1の対抗戦か?!」
雁之助「HEAT-UP誰もいねぇじゃねぇかコラ!どうなってんだHEAT-UP!」
ガッツ「HEAT-UP対ガッツワールドなのにHEAT-UPいねぇってホントにお前」
雁之助「何しに来たんだ俺らは」
ガッツ「とりあえず、14日のガッツワールド新木場大会はHEAT-UPの人間呼んでやってやるから」
雁之助「兼平だっけ?兼平ともう一人怪我したんだろ?」
ガッツ「17歳大丈夫か?」
雁之助「人いんのかオイ」
ガッツ「HEAT-UP以外の人間出てきたら怒るからな」
雁之助「田村でも良いぞ」
ガッツ「田村とやってやるぞ!なんならいきなり大将対決行くか?!田村と兼平っつたらトップだろ?!雁之助&ガッツのトップで行ってやるよ!」
雁之助「お前、今日みたいに元ZERO1当てやがって。田村出てこい!」
ガッツ「皮肉な師弟対決やっちまったんだぞお前」
雁之助「そうだぞお前」
ガッツ「とりあえずな、HEAT-UP!俺は11月25日の新百合ヶ丘も呼ばれてっからよ、HEAT-UPの人間用意しろ!」
雁之助「……俺呼ばれてないぞ」
ガッツ「えっ……(笑)」
雁之助「オイ田村ァ!呼べコラ!いつでもやってやるぞ!」
ガッツ「いつでもやってやるからな。いつでもどこでもやってやっからな!お前な、今年中に終わらそうと思ったら大間違いだぞ。来年もやってやるからなこの野郎!」
雁之助「俺らはしつこいんだ性格が」
ガッツ「いつでも呼べこの野郎」
雁之助「呼ばれなくても行くぞこの野郎。呼ばれなくてもギャラだけもらうからな田村この野郎!」
ガッツ「そうだぞお前!いつでもやってやっからな!」
雁之助「俺を(HEAT-UPのリングに)上げたってことはそういうことだよお前。もう今日上がったんだよ。土足で上がってやるよ。もうレギュラーみたいなもんだよな?」
ガッツ「そうです!俺も今日初参戦だからな!昔HEAT-UP旗揚げする前に飲み会があって、そこに呼ばれたのに……初めて(試合に)呼ばれましたね」
雁之助「マジか!田村の野郎!」
ガッツ「飲み会だけ呼びやがって!HEAT-UP旗揚げしてから何年経ってると思ってんだこの野郎!」
雁之助「そういうなぁ、義理とか人情とかが大切なんだよこの業界はお前!この野郎お前!いつでもやってやるぞ!」
ガッツ「いつでもやってやるぞお前。やってやっからな。覚悟しとけよHEAT-UP」
雁之助「若手いなきゃ田村出てこい。いいか。兼平田村出てこい。それで終わりだよ。なぁ、ガッツ?」
ガッツ「覚悟しとけよ。じゃあな!」

第4試合


 「ダイスケべ!」「ちっちゃいおっさん!」散々twitter上でも見られる”子供のケンカ”だが、この日は訳が違う。年内で引退するダイスケ、HEAT-UPマットで田村和宏とシングルマッチを行うのはこれが最後。しかも15分1本勝負という、決着をつけるにはかなりの戦略が必要となってくる一戦。いつものように入場ゲートで「よっしゃいくぞーっ!」と叫んで来るダイスケ、コール時にはマット上に緑・黄色・白の紙テープが舞う。対する田村はガウンを羽織らず片手にベルトを掲げている。コール時にはダイスケの前でベルトを見せつける。子供のケンカとは大違いな表情で対峙する両雄、静まり返る新木場1st Ring…午後6時49分、試合開始のゴングが鳴らされる。
 田村は挨拶代わりのローをダイスケの左足に。タックルで互いに倒れないと見るや、エルボーの打ち合いへ。田村のソバットコンビネーション、もう一発ソバットから早くもミノルスペシャル、ダイスケが丸め込んでフォールを狙った直後、走り込んでスライディングD、かわす田村。渡辺は「剣豪同士の果し合いに見えた」と解説。再び静かになる場内、腕の取り合いからコーナーに振るダイスケ、串刺しエルボーをかわした田村は胸板にミドル一閃。田村串刺しエルボーからロープに走るが、ダイスケ変則ロープワークからスリングブレイド。後頭部を叩きつけられて大の字になる田村、ダイスケはフライングメイヤーからチンロック、無尽蔵な田村のスタミナを奪いにかかる。体勢が崩れるとダイスケエルボードロップ、ジャンピング・エルボードロップ、カウント1。再びチンロックで絞めるダイスケ、首四の字に繋いでいく。田村脱出、グラウンドの攻防からダイスケヘッドロックへ。ロープに足を伸ばす田村、自分の得意とするはずのグラウンドでダイスケにリードを奪われたよう。コーナーに田村を据えて逆水平、トーキック。立場を逆転させた田村、チョップからエルボー、ダイスケも意地で打ってこいと挑発。ダイスケの左肘が田村の首筋へ、ダウンを奪っていく。
 5分経過、コーナーで座っている田村を引きずり起こしロープに固定するダイスケ。逆水平からロープに飛んでバックエルボー、反動を利してランニング・エルボー。続いて串刺しエルボー、反対コーナーに飛ばされた田村はウルトラタイガードロップ。強引にブレーンバスターで叩きつけ、ミサイルキックからフォール、カウント2で返されるとすぐに腕十字へ。ダイスケ丸め込もうとするが、田村下からキック、ロープに走る。ダイスケの変則ロープワークを逆手に取ってアックスボンバーを叩き込んだ田村、カウント2。場内がざわめき出す。観客を煽る田村、走り込んでランニングロー、ダイスケ足をキャッチ、背中を叩いてクラッチを外す田村、アックスボンバーをかわしたダイスケがエルボー一閃。ぐらついた田村をファルコンアローで叩きつけ、コーナー最上段からフロッグ・スプラッシュ、カウント2。左腕を突き上げるダイスケ、観客の拍手に促されるようにスライディングD、かわした田村はオクラホマロール、エルボーをかわしてスリングブレイド。立ち上がりを待ってバズソー、ダイスケ両腕でブロックし、左右のワンツーエルボーからローリングへ、ブロックされると逆回転からラリアットを叩き込む。両者ダウン。

 10分経過、カウント8で先に立ち上がったダイスケがボディスラムからもう一発フロッグ・スプラッシュ。田村両膝を立てて串刺しにし、首固めで丸め込むがカウント2。走り込んでラ・ミスティカ、アンドレに移行する田村。リング中央で決まるがギブアップしないダイスケ。体勢が崩れると田村アームロック、意地でもギブアップしないダイスケ、田村左腕へのニードロップから再びアンドレ、右腕も極めて骨法の鬼殺しへ、極まらないとみるや腕十字にスイッチ。両手をクラッチして耐えるダイスケ、残り時間3分、クラッチを切った田村の腕十字、ダイスケロープに救われる。
 ブレークの際思わずつまづく田村、左腕に蹴りをぶち込みスタンドでアームブリーカー。再びグラウンドに誘いアームロック、チキンウイング・アームロックへ。残り試合時間2分、耐えるダイスケ、田村もう一度アンドレへ。ロープに逃げようとするダイスケの左足も抱え込む変形のアンドレに移行。もう一度左腕へのニードロップ、コーナーに登って舞い降りる田村、これを間一髪かわしたダイスケ、痛む左腕で渾身のエルボー、残り試合時間1分、田村もエルボーを打ち返していく。ダイスケ左右のワンツーからローリング、田村合わせたようにジャンピング・ハイ。ミノルスペシャル、ダイスケ担ぎ上げて変形スタナーから満を持してスライディングD、かわす田村、ローリングエルボーを叩き込むダイスケ、カウント2。残り15秒、左腕を突き上げてロープに走るダイスケ、田村立ち上がってフランケンシュタイナー、エビ固めの応酬は全てカウント2。バズソーを叩き込んだ田村、下からダイスケが丸め込んだ時、タイムアップドローのゴングが打ち鳴らされた。

第4試合終了後


 なかなか立ち上がれない両者、赤コーナー近くで腰掛ける田村がマイクを握った。

田村「おい、ダイスケ…何回目のシングルマッチだこれ?おい。今日最後か。お前になあ一言…今まで言えなかったことがひとつあるんだよ。おいダイスケ、お前、ガッツワールド初進出、後楽園ホールの時に俺を指名してくれたよな。…ありがとう。俺は…めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ嬉しかったんだよあの時。俺いつかお前とやった時、おいマイクで言ったよな。『俺とお前の試合は東京ドームでやっても恥ずかしくない』って。覚えてるか?俺は!おい!それを目指してやってんだよ!だから!お前が引退するのは!すげえ悔しいよ。ダイスケ、でも、運命は決まってんだ。一言だけ言わせてくれ。今まで、ありがとうっ!!(館内大きな拍手)」
ダイスケ「今日はホントにありがとう。ホントに何回やったかわからないくらい、お前とはシングルやった気がするよ。引退発表する前に、何年かぶりに声かけてくれて…ホント何の偶然かわからないけどな。なんか運命的なモン感じたよ。最後にお前とシングルできて、嬉しかったよ。最初はなこの15分1本勝負のルール、『何だコノヤロー』って思ったけれど、まあリーグ戦ちょっと見てたのもあるけど、めちゃくちゃ頭使って、これはこれですげえ面白いじゃねえか。え?灼熱王決めるリーグ戦とか、もっともっと…田村さん、盛り上げっ(噛む)、盛り上げてくださいよ!楽しかった。今日はどうもありがとうございました!(館内拍手、両者がリング中央で握手を交わす)
俺からも最後にひとつだけ、田村さんに言わせてください。ホントに俺等、リングにいる中で、一番のライバルだと思ってます(田村がペコリと礼をする)。だから…このルールは面白いけど、やっぱり俺15分じゃ足んねえなあ!!(館内歓声)引退のひとつ前、11月14日ガッツワールド新木場大会、ダイスケ対X、何で俺が発表せずにXのまま対戦相手空けてたかわかるか!俺はなあ、絶対15分じゃ俺とお前の試合はケリがつかないって思ってた、一瞬にしてだ!だからなあ、ガッツワールド、俺とお前で60分1本勝負…いや!変えよう、時間無制限1本勝負だ(館内歓声)。おい、時間切れなんか許さねえぞ。白か黒か、決着つけよう。…その前にスケジュール空いてますか?(館内笑い)」
田村「…空いてるよ…(館内歓声)おい、ダイスケ、おい、さっきの『ありがとう』って言葉、撤回させてもらうよ!おい!お前な汚えんだよそうやってなあ、ここのHEAT-UPのお客さんガッツワールドに行かせようとしてるんだろ、おい!お前は本当にな、スケベ面だなあおい!(館内笑い)てめえの面をなあまた張れると思うとなあ、俺は活き活きしてくるよ!おい!今度なあ、次のガッツワールド、おい、覚えとけよ!次はオメエ…蹴り殺してやるからな(館内歓声と拍手)。」
ダイスケ「(去ろうとする田村を呼び止め)…お前、自分の団体で結構悪いことになってるなお前この野郎(館内笑い)。あ!?とにかくなお前、性格悪いのはわかったけどなお前(館内笑い)、とにかくリング上がったら俺とお前ライバルだ。おい、最後にケリつけようぜ。」
田村「(地声で花道を戻りながら)やってやるよこの野郎!」
ダイスケ「俺のラストひとつ前のシングルだ。わかってんなお前、生半可な気持ちで来るんじゃねえぞ!」
田村「(地声で)知るかこのスケベ面!(館内笑い)」
ダイスケ「おい、なんなら最終的にはな、新木場の延長料金だって払う覚悟あるからな(館内「おおっ」とどよめく)。な、やってやんぞお前。」
田村「(地声で)よしガッツワールドごと潰してやんぞオラ!借金抱えてな…」
石島「ちょっと待てコラ!(エプロンに登り田村と何やら言い合う。館内は爆笑)」
ダイスケ「(そのやり取りを見て苦笑いしながら)タイトルマッチ…」
石島「(地声で)試合負けて延長料金も払えコラ!」
ダイスケ「なんならこのままマイク離さず今日延長料金払わせてやるからな!(館内爆笑、石島がリングに入りドッカリと腰を下ろす)」

田村「(慌てふためきセコンドにいる練習生佐藤をリングに上がらせようとする)」
ダイスケ「おい見たか見たかおい!(場内から『延長』コール、リング上で寝そべる石島)新木場の佐藤さん怒るまでやるぞこれ!…っていうのは冗談だおい!覚悟しとけよお前!おい、でもなあ前回雁さんと俺がセミで30分やっちゃってなあ…メインの人に時間を気にさせちゃったからなあ。メインタイトルマッチだったけど…おい、責任者(場外で石島が「はい!」)、俺と田村の時間無制限1本勝負、時間気にしたくないんで…延長料金以外は気にしたくないんで…セミからメインに変えてくれませんか?(館内どよめく)」
石島「え~11月14日ガッツワールド新木場大会、メインイベント!時間無制限1本勝負、ダイスケ対田村和宏、決定します!!(館内歓声と拍手)」
ダイスケ「(石島の投げたマイクを上手くキャッチして)…という事で、この後休憩とセミとメインもあるんだろおい。」
田村「(地声で)早く帰りなさい(館内爆笑、時間が押しているというジェスチャー)。」
ダイスケ「待て待ておい。この後売店でチケット売ります。皆さんよろしくお願いします。そしてセミとメイン、灼熱王決勝あります。皆さん最後まで楽しんでください!!ありがとうございました!!」

 HEAT-UPのリングでは最後だが、二人の闘いにはまだもう一つのゴールが残っている。11月14日新木場、最後にリングで立っているのは田村か、ダイスケか。

<試合後コメント>

田村和宏
「見たでしょ?アイツの、アイツのやり方。見たでしょ?ガッツワールドごと汚いな!うちのお客さんを連れてく気だろダイスケ!そういうところがな!オイ!顔に出てんだよスケベ面のな!汚い野郎だよホントに!でも、今日15分しかないと思って全力でやりました。正直な感想は……楽しいよ。アイツとやるのは、楽しいよ。ホントにプロレス界に一つ二人いるかいないかという存在だと思います。もう一回できることを嬉しく思うとともに、もう一回アイツのね、スケベ面をしっかり更生させて世に出してやらないと、安倍政権も大変なことになってしまう!俺がしっかりね、アイツが『引退してよかった』って思えるように、時間無制限、しっかりと、しっかりと決着付けて!アイツをしっかり引退させてやります!あと、俺らHEAT-UPは生き残っていく立場なんで。いいですよ、こうやってステップアップで使ってもらってもかまわない。俺らはどんどんいろんなものを吸収してでかくなっていきますんで。ダイスケ!今日は一本取られたよ!あとはあのスケベ面に聞いてください。こういう商法もね、ガッツワールドさん、勉強になりましたよ。人の団体に来てね、こうやってお客さんを引っ張るっていうね、HEAT-UPの若手にもしっかり反省会で伝えておきます。『ああいう風になるなよ!』ってね!」


ダイスケ
――試合を終えられた感想をお願いします
「この間6人タッグで当たって久々に肌を触れ合わせてガッチリ当たれたのかなというのがあるんで。ホントに田村和宏というのは僕のプロレス人生の中で大きなウエイトを占めているライバルだと思ってるんで、リングで久々にシングル出来て良かったなというのが正直な感想です。アイツもね、表現がヘタクソだから人のことを悪く言うとか、表現方法がないのかもしれないですけど、アイツなりの僕に対する感情だったのかなと思いますね。そういうくだらないことを抜きに、リング上で相対すれば向こうの気持ちもわかるし、こっちの気持ちもぶつけられたかなと思います。ライバルと思ってますんで、それに間違いはなかったなと改めて思いました。今回15分1本勝負ということで、灼熱王のルールにこだわっていたのかもしれないですけど、ちょっとナメんだよっていうところは正直あったんですよね。いざ15分1本勝負というものをあまり経験したことがなかったので、その時間配分やペース配分だとかを、すごく新鮮な形だったので、純粋に試合としては面白く感じましたけれども、田村とやり合うのに15分じゃ少なすぎたなと。15分1本勝負と言われた時点で、もう一本やりたいなと思って、11月のガッツワールド新木場大会の席を空けていました。15分でケリが着く相手だったら良かったんですけど、僕の期待通り、アイツとの試合が15分じゃ収まりきらないものになったことは僕自身嬉しく思いますし、時間にくくられずに最後、僕のプロレス人生の中で田村和宏は避けて通れない。ガッチリやり合いたいと思って、ずっと僕はカードを空けて待っていました。アイツのスケジュールも大丈夫だったんで、時間気にせず力いっぱいぶつかり合えるという楽しみがまた一つ増えたなと思います」

第5試合


 灼熱王バトルリーグ☆2017のAブロック、Bブロックに分かれた選手が集う6メンタッグマッチ、両陣営共に豪華な組み合わせ…ではあるが、ひとつ気にかかる事が。SMOKEY CRIMINALの新井健一郎(Bブロック)とヒデ久保田(Aブロック)の存在である。案の定パートナーの存在は無視、先発でアラケンとヒデが出た時、嫌な予感しかしなかった。二人共ニコニコしながらロックアップ、ヒデヘッドロック、アラケンロープに飛ばすとヒデのショルダータックル。何とここでヒデがガッチリ片エビ固めで押さえ込むとカウント3が入る。時間はわずか35秒。アラケンとヒデはガッチリ握手、お互いの健闘を称え合って仲良く退場…って、他の4人と村杉レフェリーが納得するはずがない。
 アラケンを捕まえた近藤とCHANGO、ヒデを捕まえたSUSHIと阿部、対角線のコーナーでいたぶっていると村杉レフェリーが再試合のゴングを要請。まずはアラケンとヒデをリング中央で鉢合わせ、SUSHIと阿部がヒデをひどい目に遭わせる。パートナーのようでパートナーじゃないCHANGOはヒデがいたぶられている様子を見てほくそ笑んでいる。タッチもアラケンとはしないでSUSHIから阿部へ。スタンディングのネックロックからフライングメイヤー、腹固め。阿部はSUSHIとタッチ、赤コーナー付近でヒデをひどい目に遭わせているのを渋い表情で見つめるアラケン。SUSHIと阿部がタッチ、阿部のクロック・ヘッドシザース、SUSHIはブレーンバスターから逆エビ固めと攻め込む。と、パートナーであるはずのアラケンがSUSHIの逆エビをカット。阿部も場外に落とし、強引にSUSHIとタッチするアラケン。グロッギー状態のヒデを青コーナーに連れていき、こちらも強引に近藤が交代。やる気満々の近藤に対し、アラケンはさらっとサミング。やってられっかと交代しようとするが、タッチを拒否する阿部。背後から襲いかかった近藤、串刺しエルボーから串刺しドロップキック、場外ホームラン(投げっぱなしバックフリップ)、ジャンピング・ヒップアタック。更にロープに走る近藤、しかしCHANGOがブラインドタッチ、村杉レフェリーはこれを確認していたため、フライングショルダーから近藤のフォールは認められず。CHANGO押さえ込むがカウント2。CHANGOセントーン、カウント2。
 5分経過、串刺し攻撃をかわしたアラケン、コーナーに控えている阿部の頭を引っ叩いて交代。CHANGOトーキック、阿部カウンターのドロップキックでお返し。走り込む阿部、CHANGOは「ちょっと待てちょっと待て」と言っているが構わずPK、カウント2。ぐるぐる攻撃をキャッチしたCHANGO、河津落としから回転十字固め、カウント2。変形の丸め込みもカウント2、続けてシザースキック。何故か応援する近藤、阿部ぐるぐるソバット、カカト落としをかわして串刺しレッグラリアット。ロープに走る阿部、CHANGOカウンターのジャンピング・ハイ。もたれた阿部の背中にビッグブーバー、阿部ぐるぐるハイキックで両者ダウン。SUSHIと近藤に交代、ようやく試合らしくなってくるセミファイナル。ラリアットをかわした近藤がド根性ホームラン、ロープに走るがSUSHI「アホか!」と叫んでニールキック。串刺しラリアットからブレーンバスター、ダイビング・ヘッドバットにいくが近藤かわす。ロープに走る近藤、アラケンが背中にキック、押さえる近藤にSUSHIがエルボー…かわす近藤、誤爆。一瞬睨み合うアラケンとSUSHIだが、SUSHIはリング内に集中。近藤の逆水平に対し、パンチや一本足頭突きで対抗する。ロープに走るが近藤かわす。SUSHIの目の前にはロープを掴んで立ち上がろうとするアラケン…またもや誤爆。睨み合うSUSHIとアラケン、背後から近藤がフライングショルダー、SUSHIカウンターのサイドキック、近藤の頭をペチンと叩いてロープに走ると、アラケンがSUSHIの足を引っ張ろうとする。怒ったSUSHI、アラケンスタンガン、アラケンがCHANGOに、ヒデが阿部に向かってそれぞれ突進。ヒデはパートナーであるはずの近藤にマンハッタンドロップからトラースキック、アラケンとヒデでSUSHIにWエルボー。もうわやくちゃになる試合。
 10分経過、アラケンがSUSHIにパイル狙い、飛び込んできたCHANGOがアラケンに蹴りを入れてカット。阿部はヒデにステップ延髄、息を吹き返した近藤とSUSHIが起き上がる。SUSHIは近藤に地獄突きからチンクラッシャー、雄叫びを上げてトラースキック、キャッチした近藤がバックに回る。取り返したSUSHI、「阿部!」と叫んで伊良部パンチを誘ったが…見事に誤爆。

 CHANGOが阿部をカットする間に立ち上がろうとするSUSHIに近藤がスピア。そのままジャックナイフ固めで丸め込むとカウント3。近藤がSUSHIからピンフォール勝ちを収めるという金星をやってのけた。拳を握って喜ぶ近藤、勝ち名乗りを受けていると背後からアラケンとヒデが襲いかかる。リングをジャックしたアラケン&ヒデは抱擁、CHANGOは場外から椅子を投げ入れる。睨み合うアラケン&ヒデとCHANGO、ニュートラルコーナー付近では梅沢菊次郎がのっしのっしと姿を表している。多勢に無勢と引き下がったCHANGO、SMOKEY CRIMINALも揃って引き上げていく。滅茶苦茶の上に滅茶苦茶を重ねたような6人タッグ、観客の好き嫌いがはっきりと分かれるであろう。

<試合後コメント>

新井健一郎&ヒデ久保田
アラケン「こんな試合、語ることなんてなにもない。まあ、HEAT-UP側の狙いとしては、こうやって(SMOKY CRIMINAL同士を)当てれば仲違いを起こして分裂するんじゃないかって、所詮そんなところだろうよ。そんな、そんなアイツらの浅はかな思いに俺らが乗る訳ねーだろ。この試合に関しては、何も言うことはない!でも、一つ、今日の興行の中で、これ一つ言っておかなきゃと思うことがあるわ。さっきの第2試合終わったあとのコメントでも言ったけど、『誰だっけ』って見たら、なんか訳の分からねぇガキが上がってたな。なんでも、WAVEの後藤?なんか、全然、なんのオーラもねぇ。後藤に言っとくぞ。お前、今日HEAT-UPのリングに初めて上がって、『俺はなんとしてもHEAT-UPでレギュラーの座を勝ち取ってみせる』っていう気でリングに上ってきたのかよ?東京のインディー舐めんじゃねぇぞ!こっちだって、活きのいい若手とか、使えそうな選手とかいねぇことにはよ、俺ら仕事になんねぇんだよ。舐めんなよお前……。ハッキリ書いといていいですよ。WAVEの後藤?あんなのは、ただロープに走れます、受け身取れますってだけの、チンチクリンの若手じゃねぇか。jふざけんなよオイ。俺らどんな思いして……ヒデちゃんだって、忙しい中よ、移動手段も新幹線とか使って時間かけて東京来て、HEAT-UP、東京のインディーで生き残ってやろうって必死になってやってんだよ。もうあんなよ、人数合わせの若手なんていらねぇんだよ!WAVEさんと喧嘩になってもいいよ。ふざけんな!東京のインディー舐めんじゃねぇぞ!あんな若手いたら潰すぞ!舐めんじゃねぇよ東京のインディーを!」


近藤“ド根性”洋史
「ッシャア!勝った!勝ったぞ!今日の試合はよくわかんないです!よくわかんないけど、僕はとにかく!良いやつでも悪いやつでも!今日の試合は、CHANGOさん、ヒデさんと仲間なんですよ!だから色々やられましたけど、僕は正々堂々と!ド根性で!やっただけです!!SUSHIさんから頂いたけど、こんなゴタゴタで……わかんないです!一人じゃ勝てないです!これが一人で勝って!ド根性はとにかく強い!とにかくやったって思われるようにやるだけです!次は一人で獲ります!頑張ります!ド根性ーッ!!」


阿部史典&SUSHI
SUSHI「阿部……痛いよ、なんやねん……なにあの最後のパンチ?」
阿部「あの……ちゃんと捕まえて頂けていたら……」
SUSHI「捕まえてたよ」
阿部「逃げられたじゃないですか」
SUSHI「かがむねんもん相手が!相手かがむねんもん!」
阿部「だからちゃんと捕まえとくんじゃないですか(笑)」
SUSHI「もぉ……」
阿部「ちゃんと仕返ししましょ(笑)」
SUSHI「なんで当てるん?(直前で)止めるやろ」
阿部「あの……全員に仕返ししましょ(笑)」
SUSHI「今日、新井もそうやし、なんやねん」
阿部「あれはよくないですね。やり返しましょ」
SUSHI「全員やん」
阿部「僕以外にやり返しましょ」
SUSHI「これからも行くぞーッ!」
二人「3,2,1、てやんでい!!」


CHANGO
「今日組んでた……誰と組んでて誰と戦ってたのかわかんねーよ。もちろん、SMOKY CRIMINALはムカつくんだよ。阿部、お前は顔がムカつくんだよ。近藤、テメー秒殺くらいで勝った気になってんじゃねぇぞ。かわいいのはなぁ、俺の邪魔をあんまりしないおSUSHIさんだけだよ」(自らにスプレーを吹き付けながら退席)

インフォメーション

 弥武リングアナの呼び込みから、スーツ姿の田村和宏が登場。

田村「本日は沢山のご来場、誠にありがとうございます!(館内拍手)ちょっとメイン前ですけど、皆様にご報告したい事がありまして。少々お時間をいただきます。今日は三点発表させてもらいます。2018年のHEAT-UP、大きく動くと思います。

 まずひとつめ、2018年1月より新しい道場がオープン致します!(館内拍手)場所はですね、稲田堤という所なんですけど…私の住んでいる(川崎市)多摩区になります。栗平の道場は本年12月をもって終了、来年1月より稲田堤の新道場になります。JR南武線稲田堤駅より徒歩7分、京王稲田堤駅から徒歩10分の場所にあり、今後は様々なイベントも開催できるようになります。期待してお待ちください。

 ふたつめは、新道場オープンに伴いまして新人を募集致します。HEAT-UPでは健康でやる気のある方であれば、男女・年齢は問いません。事務所も設立し、寮も完備しております。やってみたいという方は、今回は期間を決めて本年11月末までの募集とさせて頂きます。詳しくは公式サイトをご覧ください。

 最後になります。2018年の大会日程が出ましたので発表させて頂きます。

1月28日(日)19:00/2月17日(土)19:00 東京・王子BASEMENT MON☆STAR
3月10日(土) 神奈川県川崎市多摩区・多摩スポーツセンター(プロレス初進出)
3月21日(水・祝) 東京・高島平区民ホール(HEAT-UPジャッジメント)
4月7日(土)18:00/5月16日(水)18:30 神奈川・新百合トゥエンティワンホール
6月23日 神奈川・カルッツかわさき
10月31日 神奈川・とどろきアリーナ

 来年のHEAT-UP、僕はこれを掲げたいと思います。『川崎炎上』、来年僕は川崎を統一します!多摩スポーツセンター、新百合ヶ丘、カルッツかわさき、そしてとどろきアリーナ、全て成功させたいです!皆様、2018年のHEAT-UPも応援よろしくお願いします!!(館内拍手と歓声)それでは本日のメインイベント、灼熱王決勝戦を是非ご期待ください、よろしくお願いします!!」

第6試合


 兼平のコール時、青・水色・白と当日一番の紙テープが宙に舞う。それだけ観客が兼平の優勝に期待している証拠だろう。しかし相手はリーグ戦負け無しのノリ、一般からも注目を集める上に強いのだから、HEAT-UPファンから見たらかなりの難敵に見えるだろう。午後7時55分、灼熱王を懸けた男たちの試合が始まる。
 上背のある両者が組み合うと、リング映えがする。腕取りからヘッドロックの取り合いから始まった試合、ファーストヒットとなったのは兼平のバックドロップ。不意を突かれたノリは呆然、追撃のランニング・ニーはかわしたものの場外にエスケープ。兼平の速攻に館内から拍手が湧く。兼平のバックドロップについて解説した渡辺だが、実は一番最初にこの技を受けたのは渡辺当人(2015年7月15日・道場検証マッチボーナストラック)なのだ。カウント10でエプロンに立ったノリ、追撃しようと兼平がダッシュ、かわしたノリはスタンガンで首にダメージを与える。リング内に戻ったノリ、首筋へのエルボーやネックロックで首へのダメージを蓄積させる。続いてスインギング・ネックブリーカー、ネックロック、首四の字。キャリア7年というノリだが、体格を活かした集中攻撃はベテラン選手でも手を焼くだろう。更にナタを振り下ろすようなノリのチョップ、見た目以上の衝撃が兼平の身体を走る。兼平も逆水平で打ち返しチョップ合戦へ、その最中に5分経過。
 兼平は腹部へのニーで劣勢を巻き返しにいく。腕を捻ってガラ空きのボディへ、苦しむノリをボディスラムで投げ飛ばしフォール、カウント2。身体を密着させてチキンウイング・アームロック、腹部を攻められた後だけにキツい攻撃。兼平腕十字にスイッチ、三角絞めも交えてスタミナを奪いにかかる。スタンドでの逆水平にボディへのニーを混ぜていく兼平、ロープに走るがノリはカウンターのダブルチョップ。チョップで退かせた兼平にロープ際でビッグブーツ、ジャンピング・ネックブリーカー、レッグドロップ。ブレーンバスターは不発、兼平の背後に降り立ったノリはトーキックからロープに走る。兼平ついていってキチンシンク、ロープに振ってカウンターでもう一発、宙に舞うノリ。コーナーを背にしたノリに兼平ジョンウー、串刺し攻撃はノリがビッグブーツで迎撃、再びチョップを浴びせていく。エルボーで返していく兼平、突き飛ばして串刺しニーからブレーンバスター、カウント2。ここでバックドロップを狙う兼平、しかしノリの腕力によるヘッドロックが再び兼平の首にダメージを与える結果に。

 10分経過、グラウンドで絞め続けるノリ、まさかと思われる程強烈だったが、子供の声援に助けられロープに足を伸ばす。ブレーンバスター狙い、お互いに持ち上げられずノリはDDT、スパイビー・スパイクを彷彿させる一撃。ノリバックドロップ、兼平身体を反転させて押しつぶし未遂に。続けてマウント掌打から腕十字、ノリの叫び声が館内に響く。もがいてロープに手を伸ばしたノリ。またもエルボーとチョップのラリー、兼平の大振りをかわしたノリはなんと裏投げを披露。だがすぐに立ち上がった兼平、ボディへのニーからバックドロップ、雄叫びを上げて立ち上がるノリ、兼平虎王からロープに走るとノリはカウンターのドロップキック。両者ダウン、カウント7で兼平立ち上がりノリを担ぎ上げる。回避したノリはこれも驚きのオースイ・スープレックス。カウント2で兼平は返したが、ノリの引き出しはかなりのものと見える。立ち上がろうとするノリに兼平ランニング・ニー、ダッシュが足りない分ダメージは浅かったかカウント2。首を掻っ切るポーズからノリを引きずり起こす兼平、バックドロップ狙いはノリが阻止、走り込んできたノリをヒップトスからの腕十字に捕らえた兼平、リング中央で極まったが絞りきれず。
 15分経過、腕十字を丸め込むノリ、カウント2。すかさずビッグブーツを叩き込み今度こそのバックドロップへ。片エビ固めはカウント2、左肘の痛みを堪えるノリ、兼平を引きずり起こしてバックドロップ、ロコモーション+二段式のもう一発を豪快に決めるとカウント3、兼平に肩を上げる力は残っていなかった。灼熱王の称号にこだわったノリ、遂に初めての冠を勝ち取った。

エンディング


 トロフィーと賞金がてっしーから贈呈される間、祝福の紙テープが舞う。勝利を噛みしめるようにゆっくりとマイクを握ったノリ。

ノリ「東京まで来る甲斐があるってもんよ(館内声援)。バスに乗って来る甲斐があるってもんよ(場内笑い)。驚異的なハンデを乗り越えて、灼熱王初代王者になりました(館内拍手と歓声)、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスです!!(歓声と拍手)HEAT-UPの皆さん、HEAT-UPのファンの皆さん、すみませんでした!(館内笑い)思いもよらぬ結果になったでしょう。俺のこと色眼鏡で見た奴、全員くたばれっ!!!(館内大きな歓声)…って、皆さん口で伝えといてください(館内笑い)。外に出たら、他のプロレスファンにも伝えといてください。とにかくこの灼熱王、悪いが、トロフィー、賞金、名古屋に持ち帰らせて貰う(館内歓声)。
 ひとつ、言っておきたいことがあるこのHEAT-UP。まず、何で兼平が負けたか。俺に勝って田村和宏のベルトに挑戦するとか、闘う前から言ってたような奴には(俺は)負けない(館内拍手)。ふたつめ、自分が決勝に出られなかった田村和宏、出れなくなった瞬間に、決勝で勝った方に(ベルトの)挑戦権を与える、そんな勝手な話はない!(館内拍手と歓声)ただアイツがほざいてるだけだ。俺が挑戦するかどうかはまだ、2週間後くらいに答えを出してやる(館内笑い)。兼平チャンスが来たぞ!準備しとけ!
 とりあえずこのHEAT-UPの締め方、俺よくわかんねえから…メインイベントにも出たことねえし(正確には4月23日王子大会でタッグながら出場している)、初めて出たらこんなおもちゃみてえなもんくれたし(館内笑い)、なかなかの手土産…カバンに入るかなこれ?(館内笑い)…ま、ネジとか外せばいいのか(館内笑い)。今度来る時はこの(=カップの持ち手部分)片方が無くなってる可能性もありますから(館内笑い)、HEAT-UPの皆さん、それは先にすいません。荷物の中で折れて潰れちゃってる可能性あるんで…それは先にすいません。でもね、とりあえず、これ勝ったから…あんだ?田村和宏のHEAT-UPだから、田村和宏の言う事は絶対なんでしょう。って事は勝った人が、アイツのベルトに挑戦するんでしょう。…なるほど、俺は勝った。じゃあ俺が挑戦する。11月25日、俺が…んん??どこだったっけ、場所?(観客から「新百合!」)あ、新百合ヶ丘、そうそうそうそう(館内笑い)、そうそう、そこで、ま心には入れておこう。また気が変わるかも知れないんで。…挑戦してやんよ!!!(館内拍手と歓声、『ノリ』コール)なあ、名古屋のみんなよく聞いとけよ。名古屋に知り合いがいる人も連絡しとけ。俺は11月25日これ(=トロフィー)ともう一個!ベルトっていう手土産持って名古屋に帰るって言っとけ!!今日はありがとうございました!!!(館内拍手と歓声)」


 ここでHero’s Come Back!!が流れ、サイコーな締め方になった…と思われた時、本部席横からベルトを肩にかけた田村和宏が現れてリング上に。セコンドに就いていた阿部史典が指差し、田村の存在に気づくノリ。

ノリ「今締まったろう大会が!(館内笑い)タイミング悪すぎるだろー!疲れてんだ!!(南側後方より『わーるーい』コール)」
田村「ノリさん、おめでとう!ノリさんさっき言ってたよね、『HEAT-UPは田村和宏が全てを決める』、その通りだ!(館内笑い)何故ならー!俺が経営者、俺が全部カネを握ってる。そしてー!一番大事な事だ。(ベルトを掲げて)俺が、チャンピオンだ。おい!ノリさん、”灼熱王”は悔しいがアンタの称号だ。だけどな、灼熱王とチャンピオンの格の差を、新百合ヶ丘で見せてやる!いいか、ノリさんアンタは名古屋背負ってるかも知れないけどな、俺はなあ、プロレス界を背負ってるんだよ(館内どよめく)。」
ノリ「俺が色眼鏡で見られる理由のひとつ、ミュージシャンという仕事がある。ひとつ言っておこう、そのミュージシャンの世界では、そんな社長の意味のわかんない理不尽な理由は、他の社会でもそうだけど、プロレス以外通らない(館内笑い)。わかるな!人としてわかるなチャンピオン!」
田村「ノリさん、プロレス以外は通用しないかも知れない。だけどここはプロレスなんだよー!!(館内笑い)」
ノリ「まず!じゃあそのプロレス界のひとつであろうHEAT-UP、”世直し”してあげよう!(館内歓声、南側観客席の後方から一斉に『世直し』コール)」
田村「(一瞬マイクを掴むのを躊躇するが)”世直し”?古い言葉だなあおい!俺は新しい歴史を創るんだ!”世直し”じゃねえ!おい、俺は道を切り開くんだ!はい!(静まり返る館内、すぐに爆笑)」
ノリ「…負ける気がしねえ!(館内拍手)11月25日…場所どこだっけ?新百合ヶ丘、おう新百合ヶ丘、新百合ヶ丘だ。もうひとつ手土産持って帰るぜ。あとはお前が締めろ!」

 優勝カップと賞金を手に、花道を戻っていくノリ。田村はベルトを誇示。

田村「っしゃー!俺が締めるぞ!!(館内から『えぇ~!?』の声)いいんだ、この逆境…も俺の力になる(館内笑い)。それが経営者だよ…11月の25日もうすぐだ!必ずこのベルトを防衛して、2018年、川崎を炎上させてやる!!(館内拍手)おし!締めよう!!(近藤、渡辺、飯塚、てっしーがリングに上がる)」

 丁度ドナルド・トランプ米国大統領が来日しているのだが、この日の田村和宏を見るとどうもトランプ大統領と似ているような気がしてならない。「灼熱の伝道師」「川崎王子」と称号が付いているが、今回もうひとつ称号を与えたい。それは「HEAT-UPの大統領」である。「ゆうひが岡の総理大臣」的なニュアンスで考えて頂ければよいのだが、ともあれ2018年は「HEAT-UPの大統領」にとって更に躍進する年。11.25新百合で勝つのは初代灼熱王か、HEAT-UPの大統領か。

<試合後コメント>

ノリ・ダ・ファンキーシビレサス
「灼熱王……獲ったぞ!とりあえず、名古屋のみんなに、水プロ来てるみんなに約束果たした。それがなにより。コレ(優勝トロフィー)、名古屋に持って帰るから、来週の水曜日はコレで乾杯しようぜ!プロレスやってて、生まれて初めてこういうリーグ戦っつうの?やってきて、欲が出て獲りてぇと思って獲れたから良かったし、ずっとこの先も見られるんだろうけど、色眼鏡で見ていた連中に一矢報えたかなって。俺の自己満ですけど。それが出来てよかった。それで、あとは田村和宏……アイツ、マイクでなんもしゃべれねぇじゃねぇか。上がってきたは良いけど。挑戦しろだ?上等だ、してやるよ。コレでもう一個、名古屋にて土産持って帰れるから、名古屋で待っている皆さん、楽しみにしといて。光りモンが一個増えるから。それ獲って、12月!もう一回名古屋で乾杯しましょう!とりあえず今日はゆっくり休みますわ……」

※兼平はコメントなし


田村和宏
「ダイスケ戦が来週のガッツワールドでメインイベント時間無制限一本勝負ってことで、正式に決定したので、ホントにライバルとして決着を付けたいと思います。終わった後、悔しいことに、HEAT-UPファンの人がね、『応援行きますよ!』って……見てくださいよ、これ(一万円札を広げながら)、チケット売れちゃいましたね、ガッツワールドの……。まあ、HEAT-UPファンにも、ライバル・ダイスケとの最後の試合を見てもらいたいと思います。
 二つ目!来年の2018年、HEAT-UPはさらに動きます!今年の後楽園ホール大会の成功が僕の中では響いていて、今年を超えることが成長だと思うので、2018年、後楽園を超えるためにはどうしたら良いかなと思った時、そのためには、もう一回とどろきアリーナでやるべきだろうと。6月には3000人規模のカルッツ川崎大会が決まっているので、カルッツ、そしてとどろきアリーナを大成功させれば、川崎を統一することができるかなと思っています。そしてまた、聖地に乗り込んでいきたいなというのが僕の展望になります。
 11月25日の新百合ヶ丘大会は、僕とノリさんのタイトルマッチが決まりました。リング上ではね、マイクでけちょんけちょんにされたと思うんですけど、僕らHEAT-UPは実力主義!リング上が全てなので、勝ってしっかりプロレスを……プ・ロ・レ・スを見せたいと思います。ここはね、フリースタイルダンジョンじゃないんですよ。しっかりと!勝って!プロレスリングHEAT-UPをアピールしたいと思います!……チェケラ!チェックしとけよYO!YO……チェックしとけ新百合ヶ丘の……この……聖地が……、また新百合ヶ丘に登場するぜ!イエーイ!」

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