菊田早苗がADCCでのヘンゾ・グレイシー戦の判定に抗議!

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 去る9月22日~24日、フィンランド・ヘルシンキで「ADCC SUBMISSION FIGHTING WORLD CHAMPIONSHIP 2017」(以下ADCC)が開催され、菊田早苗(GRABAKA) 対ヘンゾ・グレイシー(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)のスーパーファイトがおこなわれた。
 ADCCは2年に一度、世界中からMMA、ブラジリアン柔術、レスリング、サンボなど格闘技のトップファイターを招聘し、階級別トーナメントで優勝を争う大会。打撃なしの組み技のみで闘うため「寝技世界一決定戦」とも呼ばれる。また、高額の賞金が懸かっていることでも有名だ。

 菊田は、修斗、リングス、PRIDEを経て1999年、パンクラスに参戦。2000年にはパンクラス内でチーム「GRABAKA」を立ち上げ、パンクラス本隊組と名勝負を繰り広げた。
 GRABAKA立ち上げの翌2001年、菊田はアラブ首長国連邦アブダビでおこなわれたADCCに出場。-88kg級で日本人初の優勝を果たし、「寝技世界一」となる快挙を成し遂げた。

 一方のヘンゾは、“グレイシー一族”として、PRIDE、UFCなどで、桜庭和志や田村潔司らと激闘を繰り広げた往年の名選手だ。ADCCでは1998年と2000年の2回、-77kg級で優勝を果たした。

 両者は1998年3月、PRIDE.2で対戦している。10分無制限ラウンドで接戦となり、50分以上もの死闘となり、6ラウンド0分43秒、ヘンゾがフロントチョークで一本勝ちを収めた。

 今年のADCCでは、もともとマット・ヒューズがヘンゾと対戦する予定だったが、ヒューズが交通事故に遭い欠場。代打に菊田が選ばれた。こうして約20年ぶりとなる再戦が決まり、菊田の意気込みは強かったが、結果は菊田の判定負けに終わった。

 しかし、この結果に納得していない。菊田は8日、パンクラス290大会終了後に語った。

「あの試合は、誰が見ても僕の勝ちだったと思います。でも結果はなぜか負けでした。どちらが勝っていたかは、映像を見ていただけば誰でも分かると思います。きわどい判定というわけでもなかったです。
 ルールでは、投げて3秒間相手が背中を下にしていればポイントになるんです。僕が投げて確実に3秒以上ついているのに、なぜかポイントをもらえない。
 さらに、僕にマイナスポイントがついたんですけど、この理由がわからない。映像を見ても、両者にマイナスがついたというなら、まだわかるんです。攻めあぐねていた状態だったので。でも、それは僕1人じゃなくて、ヘンゾも同じだったわけです。
 そして、さらに、先ほどお話したように、テイクダウンでポイントをつけてもらえなくて。本当に納得がいきません。現地でも、試合後、選手や関係者、みんなが僕の勝ちだと声をかけてくれました。だからやっぱり、謎の判定、疑惑の判定なんです。
 ヘンゾの攻めでは、こちらはマットに膝一つ許していません。何が、どこがどう負けなのか全く分からない。負けても、自分で納得が行けばいいんです。でも、これは到底納得できません。この日のために、2ヶ月間ハードな練習をしてきて、試合でも相手の攻撃を完全に防いでいるんですから。

 もちろんADCC側には抗議をしました。でも、「一切、検討はしない。判定が覆ることもない」という返事でした。ただ、大会としてそういう方針であること、誰からの抗議であっても同様の対応をするということを紳士的に答えてもらえたので、もう仕方ないと思っています。

 なので、ADCCについては、もういいんです。その代わり、ヘンゾとリマッチをしたいです。応援してくれた皆さんにも申し訳ないですし、僕自身、スッキリしない。だから、リマッチをするしかないと思っています。
 今回の結果は、勝ったヘンゾ本人も納得していないのではないでしょうか。お互いモヤモヤを抱えていたくないですし、それには再び闘うしかありません。

 もし闘えるのであれば、舞台はどこでもいいですし、ルールも何でもいいです。MMAでもいいです。国内の大会で組んでもらえたら、ありがたいです。僕は日本代表としてADCCに参加しました。日本人として、このまま引き下がるわけにはいきません。
 ぜひ、ファンの皆さん、関係者の皆さんのお力をお借りして、ヘンゾと決着をつけたいと思います。どうぞよろしくお願いします」

 グラップリングの大会ではあるが、できるのであればMMAルールでもいいとまで話した菊田。冷静に語っていたが、その表情には悔しさが滲んでいた。
 かつて名勝負を生んできたレジェンドたちの刀は、まだまだ錆びてはいない。ここに、新たな名勝負が生まれることを期待したい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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