【試合結果】7・8 HEAT-UP新木場大会 兼平大介&磐城利樹&井土徹也vs田村和宏&阿部史典&伊東優作 大谷晋二郎vs近藤“ド根性”洋史 【ナイスガイ】CHANGOvs藤田峰雄vs長井満也 リッキー・フジ&渡辺宏志

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『Road to 後楽園 FINAL~灼熱の夏in新木場~』
日時:2017年7月8日(土)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観客:115名

▼第1試合”祝!HEAT-UP新木場初進出記念試合vol.1~極対サンボ~”20分1本勝負
○[凶月]本田アユム(K-DOJO)
7分14秒 飛びつき腕ひしぎ十字固め
●飯塚優

▼第2試合”祝!HEAT-UP新木場初進出記念試合vol.2~sexy対塾長~”20分1本勝負
○リッキー・フジ(K-DOJO)
10分02秒 首固め
●渡辺宏志

▼第3試合”潜入!悪の巣窟~スモーキークリミナルとファンキーな夜会~”30分1本勝負
○新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)/梅沢菊次郎(アライヴ)
13分57秒 ノリのビッグブーツ誤爆→横入り式エビ固め
●石田慎也(スポルティーバ)/SUSHI(フリー)/ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(今池プロレス)

▼第4試合”ナイスガウン選手権試合”3wayマッチ30分1本勝負
○【挑戦者】藤田峰雄(チンコ)
9分30秒 スワントーン・ボム→片エビ固め
●【ガウン保持者】CHANGO(フリー)
※もう一人の挑戦者は長井満也(ドラディション/てっしー手島推薦選手)。CHANGOが三度目の防衛に失敗、峰雄が第6代ガウン保持者となる。

▼第5試合”祝!HEAT-UP新木場初進出記念試合vol.3~プロレス教科書対ド根性先生~”60分1本勝負
○大谷晋二郎(ZERO1)
15分43秒 拷問逆片エビ固め
●近藤“ド根性”洋史

▼第6試合 “Road to 後楽園 炎の前哨戦FINAL~煩悩ヒートアップvsヤングレボリューション~”60分1本勝負
○兼平大介/磐城利樹(フリー)/井土徹也
16分37秒 ランニング・ニーリフト→片エビ固め
田村和宏/阿部史典(スポルティーバ)/●伊東優作(DEP)

初進出の新木場で兼平が最後の前哨戦に勝利!大谷がプロレスの教科書289ページから近藤とのタッグでアラケン&ヒデのタッグベルトに挑戦を表明!

オープニング


 てっしー&やぶちんのインフォメーションコーナーより、8月12日後楽園ホール大会の追加特別参戦選手が発表される。新木場大会に続きZERO1より大谷晋二郎、大日本プロレスより岡林裕二、最後にデスマッチ戦線で活躍する竹田誠志がアナウンスされると場内から歓喜の声が上がる。
 王子大会で何とか勝利を収めたてっしーの一発芸、お題は再び「かめはめ波(ぱ)」。構えから気を溜める場面までは同じだが、最後の「ぱ」は意識して唇を開いた時に出る破裂音。練習生佐藤をマイクスタンド代わりにして出した一発だったが…マイクに音が拾えず再びトライしたものの結果はてっしーの敗北。こうなったら後楽園ホールでの勝利を切に願うとしよう。
 選手入場式の際に流れたのはSTYLE-E新木場でも使われた麻倉未稀の「ヒーロー」、代表挨拶は近藤”ド根性”洋史。

近藤「HEAT-UP初の新木場大会ということで、HEAT-UP全体も気合入っておりますが、僕が一番気合入ってます!プロレス界、いや日本一熱い男にこのHEAT-UPいち熱い男が、熱い男対決負けないように応援よろしくお願いします!そしてHEAT-UP、いやド根性の歴史の新たな1ページを刻みます!よろしくお願いします!!」

第1試合


 UWA世界ミドル級王者である本田アユムがHEAT-UPマット初登場。本田はデビューするまで1年間の練習生期間を経ており、飯塚と同じ境遇を送っている共通点がある。しかし現在本田は凶月のメンバーであり、全く何を考えているのかわからない点が飯塚を混乱させる。ブログで「足関節に付き合う気はない」と綴っている本田、飯塚のアキレス腱固めに対しそそくさとスルー。カウンターの右ミドルを食らった本田、場外にエスケープして飯塚をヒートさせる。串刺し攻撃をわざとスルーさせ、エプロンに立った本田は飯塚の右腕を取りロープを使ったアームブリーカー。苦しむ飯塚をあざ笑うかのように右腕を踏みつけ、ロープを使ったアームロック。トラースキックで飯塚を座らせた本田、走る素振りを見せて足で顔面を擦る。低空ドロップキックからチキンウイング・アームロック、セコンドの田村の声にロープを掴む飯塚。串刺し攻撃をかわした飯塚、反撃しようとすると本田が膝と顔面に低空ドロップキックとペースを掴ませない。
 カウンターのドロップキックを叩き込みようやく反撃に移る飯塚、左ミドル連打から串刺しドロップキック。が、バックの取り合いから本田がワキ固め、これも田村の声に救われる飯塚。立ち上がり際、本田を突き放した飯塚は右ハイ、かわされるがすかさずガットショットから水面蹴り。走り込んでのPKをかわされるが、ボディへのニーから一気にコマンド・スープレックス。PKを決めた飯塚、本田がバックを取るが前方回転で足を取った飯塚がクロスヒールホールドへ。 これには本田も苦しむがロープに手を伸ばす。ここから攻めたかった飯塚だが、再び右腕をアームブリーカーに取られ、不意に放った右腕を軸に逆上がりのような飛びつき腕十字に捕らえられてギブアップ。飯塚に格の違いを見せつけると共に、かつて「”極”5番勝負」で対戦し敗れた田村和宏に自身の現在を強くアピールした本田アユムであった。

<試合後コメント>

飯塚優
「今日はKAIENTAI-DOJO、凶月の本田アユム選手と対戦しました。関節技が得意な選手で、蹴り合いが中心の試合になったんですけど、自分は蹴りきれず相手の腕十字で負けてしまいました。でも、今までやってきたことは嘘じゃないと思うので、まだまだ練習を重ねて、KAIENTAIに乗り込んででも、本田アユム選手の首を取ります!」

第2試合


 渡辺は黒を基調にし、大きなフードのついたガウン姿で入場。コール時リング中央で大きく広げると館内から歓声が起こる。大先輩であるリッキーとのシングルマッチに渡辺は密かなる闘志を燃やしていた。開始早々リッキーはレッグシザースからボーアンドアロー。手四つで組むかと思われたが急に渡辺が悲鳴を上げる。よく見るとリッキーが指四の字を繰り出しており、丁寧に解説を加えてくれるサービス。ブリッジの攻防から渡辺が押し返すが、上手く体勢を崩したリッキーがエビ固めで丸め込む。グラウンドでのヘッドロックではリッキーがパンチのおまけ付き、ヘッドシザースで渡辺が切り返すと、倒立で抜け出して再びヘッドロック。ベテランならではの攻防に館内が湧く。
 リッキーの腕攻め、ガウディングを凌いだ渡辺は腰投げからアームロック。ヘッドシザースで切り返されるとブリッジを効かせて脱出、片足タックルからリッキーの左腕を攻める。ニードロップからアームロック、アームバーと繰り出していくが、両足を使って抜け出したリッキーがハードロックへ。ボディスラムから首筋へのニードロップ、大きく叫んでカミカゼへ、カウント2。渡辺の立ち上がりを待ってガットショットから9999の体勢、抜け出した渡辺はリッキーの両腕を掴んだままヨーロピアン・クラッチの体勢、惜しくも未遂に終わる。ここからリッキーはインサイド・クレイドルを連発。サミングからのフォールはカウント2だが、渡辺のスレッジハンマーにボディへのパンチで応戦してからの一発でカウント3。「まだまだだよ」と言わんばかりにコーナーで寝そべり渡辺を見下ろすリッキー、もう一度とアピールする渡辺に対しては清々しい握手で応える。この試合を裁いた”渡辺宏志評論家”ミスター村杉も改めて両者の奥深さを知ったことであろう。

<試合後コメント>

渡辺宏志
「いやぁ、強いね。強いし、何より年齢を感じさせない。まあ、俺もこの道23年になろうとしているし、それ早々の歳にもなったけど、あの人は俺よりキャリアも長くて年齢も俺より上だからね。逆にああいう年齢を感じさせない選手と試合をすると、なんか嬉しくなるよね。俺も年齢を言い訳にはしたくないんで、リッキーさんに負けないような、年を感じさせないレスラーになっていって、いつかはレジェンドの一角であるリッキー選手をフォールしたいと思います。ありがとうございました!」


リッキー・フジ
「いやあ、久しぶりに『レスリングをした』って気持ちになりましたね。平成のこの時代に、ああいう堅物な、頑固な男がいるってのは面白いことですよ。このHEAT-UP、面白いじゃないですか。これからね、また代表ですか、田村和宏。あいつから前から俺を呼びたい呼びたいっつってようやく実現したって喜んでましたけどね、喜んでんだったらね、田村!お前本人がリッキー・フジを感じてみろ。渡辺宏志も面白かった。だけど、ここのトップは田村だろ?田村、俺と一戦交える勇気はあるか?待ってるぞ」

第3試合


 SUSHI入場の後、石田とノリが入場。そしてSMOKEY CRIMINALの入場、梅沢がユニットフラッグを大きく掲げて…とここまではいいのだが、何故か入場時にかかった曲はnobodyknows+の「ココロオドル」。これにはさすがのヒデ久保田もご立腹。

ヒデ「オイオイオイ何だこのしょっぱい曲はよ~!オイ!誰だよこんな歌うたってるしょっぱい奴はよ~!顔が見てえもんだおっといたじゃねえかよここに!オイこれはこれは紅白一回出たnobodyknows+いや、一発屋のノリ・ダ・ファンキーシビレサスさんじゃないですか。オイ、こんなしょっぱい曲、やっぱりお前は一発屋だよ。オイ!お前はよ、オイ!!歌だけじゃねえよ、お前も、石田も、そしてお前SUSHIもだ。お前ら全員プロレス界でも一発屋なんだよ!」
ノリ「オイ、歌わねえよ。紅白のこといつまで引っ張ってんだバカ野郎。もう俺そんな事どうだっていいんだよこのリング上がってんだよ。まあ百歩譲って、百歩譲ってだよ。いいよ、nobodyの事は一発屋で今日だってその事は認めてやるよ。でもなあ、プロレスでは俺、一度も一発も当てた事ねえんだバカ野郎!!」

 と、ノリの言葉が終わった瞬間石田組が急襲する形となり試合開始。場外戦が繰り広げられる中、リング内ではノリのダブルチョップがヒデを襲う。SMOKEY CRIMINALとは初めての対戦となる石田、体格差のある梅沢を小気味良くヘッドシザースホイップで投げ飛ばすが、すかさず梅沢のラリアットで吹っ飛ばされる。場内から黄色い声で石田を応援する声、そこに向かって凄む梅沢、「まあまあ」と止めに入るアラケン。ヒデはフリースタイルでノリをdisるポーズから石田にスリーパー、レッグドロップ。フォールに入る際は黄色い声援に向かって中指を立てる。アラケンが入ると三人がかりで石田を攻め、アラケンとヒデが浮かせた石田に対し梅沢のランニング・ボディプレス。アラケンはコーナーに登り控えのSUSHIとノリを牽制。ヒデの逆片エビ、梅沢のヘッドバットに苦しむ石田だったが、突進をかわして梅沢へのミサイルキック。
 タッチを受けたSUSHI、梅沢にニールキック、アラケンとヒデにはまとめてドロップキック。身体の大きさでは梅沢に引けを取らないSUSHI、ラリアット合戦で互角に渡り合いカウンターの一撃で梅沢をなぎ倒す。チョップ合戦から梅沢がスパインバスターでお返しし両軍タッチ。重いチョップでヒデをたじろがせたノリ、ロープにヒデを詰めてビッグブーツ、ランニングネックブリーカードロップ。マンハッタンドロップで食い止められるも、ブレーンバスターで投げ返すノリ。大きくジャンプしてレッグドロップ、石田に交代し鮮やかなフォームのクロスボディ、スクープスラムからBoom!Boom!エルボー。石田の指示でアラケンと梅沢を排除するSUSHIとノリ、串刺し攻撃連打から石田のスーパーキック、SUSHIのダイビング・ヘッドバッドに繋ぐ連携。フォールはアラケンと梅沢が必死のカット。ダメージの大きいヒデにボディスラム、コーナーに登った石田だが梅沢の雪崩式ブレーンバスターが襲う。アラケンのパイルを返した石田、スーパーキックとフォーアームを織り交ぜトルネードDDT。押さえたアラケンにSUSHIのラリアットがヒット、首を掻っ切り△ドライブへ、切り返したアラケンは梅沢を呼び込んでラリアット、だがこれが誤爆に。今度は石田がアラケンを押さえてノリのビッグブーツを呼び込むがこれも誤爆。すかさずアラケンが石田をスクールボーイで丸め込んで3カウント。誤爆に対して言い合うアラケンと梅沢、ヒデが仲介するとガッチリと握手を交わして抱擁。最後は堂々とウィナーコールを受けたSMOKEY CRIMINALの面々。去り際に再びマイクを握ったヒデ。

ヒデ「オイ!オイ一発屋!!オイSUSHI、石田、ノリ。やっぱりお前らは一発屋だ。このタッグチャンピオンには勝てないようだね~。悔しかったら、悔しかったら、ノリ・ダ・ファンキーシビレサス、ここで納得してねえお客さんにラップでも披露したらどうですか??」

 誤爆も何のその、SMOKEY CRIMINALの結束は固い。しかもその結束が未だ負け無しの実績を築いているのだから文句のつけようがない。前ユニバーサル王座挑戦者まで煙に巻いたSMOKEY CRIMINAL、本当にこのチームに対抗できる者はいないのだろうか?

<試合後コメント>

SUSHI&石田慎也&ノリ・ダ・ファンキーシビレサス
石田「んああ~~……」(頭を抱えながら)
ノリ「最後誤爆だったな。すまんな……。なんだあの、スモーキークリミナルってよくわかんねぇな」
石田「全然大丈夫」
ノリ「何が」
石田「全然大丈夫」
ノリ「俺の紅白云々いじるのいい加減止めてもらいてぇなあのヒールな。次いじったら別にギャラ貰うぞあいつら」
SUSHI「ちゅーかアレやん。歌手は一発屋でもええやん。完全に巻き添え食ってるの俺やで。俺、プロレスで一発も当たってないしな」
ノリ「そんなことないでしょ(笑)」
SUSHI「当たってない、一発も……」
ノリ「プロレスで言ったら俺も当たってないですよ。俺も当たってないです。ヒデ久保田、てめぇが許せねぇんだバカヤロウ」
石田「……僕は、当たってますか?」
ノリ「当たって……ない!」
SUSHI「当たってないよ。これからよこれから」
石田「がんばりましょがんばりましょ。三人で当てましょ!」(三人で握手)


新井健一郎&ヒデ久保田&梅沢菊次郎
アラケン「我々三人、怒りしか無いですわな。こうやって俺もせっかく色んなコネを使ってデキるレスラーを集めたというのに、なんでHEAT-UP初進出の後楽園前の新木場大会で……なんだこのマッチメイクは。一人頭に寿司皿乗っけたよくわかんねぇポンキッキに出てきそうな、あんなしょっぱい聞いたこともねぇような地方のゆるキャラみたいなレスラーを俺達三人に当てるなんて、HEAT-UPさんよ!田村和宏!相変わらず俺らせっかくこうやってゴキゲンなロゴマーク、ゴキゲンなユニット名考えたっていうのに相変わらず立場的には『被害者の会』まんまじゃねぇかよ。ああ?!ああ、つまらないね。本当に。SUSHI?馬鹿!もうちょっと、ひねりなさいよ。お前なんかな!いつかは誰かがこの広いプロレス界探せば調理師免許持ってるレスラーなんていくらでもいるだろ。もう一回俺らの前にSUSHIが立つって言うなら、お前、今度はリング上で三枚におろしてな、たまに街歩いてるとあるよな?聞いたこともねぇようなチンケなやっすいやっすい何のちびっこも『お父さん、ここの回転寿司に行こうよ』なんて言わないようなよ、歯の抜けた親父が並んでるような回転寿司屋。いつかよ、お前を三枚におろして誰も行かねぇ寿司屋に……2000円位にはなりますかね?2000円で俺らの缶ビールでも買って乾杯でもしましょうや。というわけで!後楽園前、火が点かなかったけども!俺達は仕事が出来るレスラーだ。必ず後楽園、面白くするぞ。最後にヒデちゃん、アレやってもらっていいですかね」
ヒデ「オイ一発屋ァ!見たか俺の実力を!……チュッ(投げキッス)」
アラケン「カッコイイ……!」
梅沢「ハッハッハッハッハ」

第4試合


-6月28日 CHANGOのtwitterより-
オレはプロレスの「発表会」なんぞをやっているてっしー手島レフリーをボコる…いやチャンスを与えるためにシングルをやるって言ったんだよ?てっしーいねーじゃん!なんで藤田“ㄘんㄘ ん“峰雄いるの?あと一回防衛でベルトに挑戦できるのに…

-7月7日-
NGG3回目の防衛にして藤田峰雄と長井満也、あからさまwwww大事な後楽園を壊されたくないもんね?あーぁ…壊したい♡手島〜お前と長井さんに何の繋がりがあったのかな?大方田村が金積んでお願いでもしたんだろwそれでもオレは勝つよww

 ナイスガイガウン2度の防衛に成功しているCHANGO、新木場で3度目の防衛戦相手にてっしー手島レフェリーを指名するも、てっしーが推薦選手として兼平大介のデビュー戦以来2年8ヶ月ぶりの参戦となる長井満也をオファー。もう一人として藤田峰雄をカードに組んだ事により絶体絶命の窮地に追い込まれてしまう。ここでCHANGOの取った策とは…

長井「オイCHANGO!お前ナイスガウンどうしたんだよ!話が違うぞ!ナイスガウンどうしたんだよ!!」
CHANGO「俺のナイスガイガウンだ、俺がどうしようと勝手だろうが!」
長井「オイ、俺はお前のガウン見に来たんだ。どうしたんだガウンはよ!!」
CHANGO「お前らみてえなのに俺が防衛戦やるわきゃねえだろ!」
長井「おうおうおう、だからガウンはどうしたんだよ!?」
CHANGO「しつけえなあ…電車の網棚に置いてたら持ってかれちゃったよ!!(館内から「ええ~!?」の声)」
長井「オイオイ、そんなのアリかよHEAT-UPよお!ええ!?」
CHANGO「でもよお、俺が防衛するんだから関係ねえよなあ!!」

 「そう来たか」という表情のてっしー、「どうなってるんだよ!」と怒り心頭の長井。ガウンさえなければ防衛戦にはならないと画策したのか、CHANGOはニタリと笑う。肝心のガウンがないまま試合開始、いきり立つ峰雄に対し「絶対に俺のㄘんㄘ んは触らせねえからな」と宣言する長井。なかなか組もうとしない3人にてっしーが「ファイッ!」と促すとCHANGOが掴みかかり、後ろから長井のスレッジハンマー。長井の串刺し攻撃、右ハイ、峰雄のドロップキックが全て空を切る。再び睨み合う3者、てっしーの「ファイッ!」にCHANGOが掴みかかり、長井のスレッジハンマー…と、ここまでは同じ展開だったが、長井の隙を突いた峰雄が背後からㄘんㄘ んブロー。CHANGOをヘッドシザースホイップで投げ飛ばし、長井にタックル合戦を申し込む。ボディスラムで峰雄を投げた長井、CHANGOへのビッグブーツから二人に続けてキチンシンク。場外戦でCHANGOを引きずり回した長井、リング内でみちドラⅡ。フォールをカットした峰雄は事もあろうに長井満也にマンハッタンドロップからコーナー張り付け、CHANGOがてっしーを押さえる間にㄘんㄘ んウォッシュ。しかし振り切ったてっしーは峰雄を阻止、代わってCHANGOが走り込んでㄘんㄘ んドロップキック。てっしーに一撃を加え、うずくまる背中を踏み台にして峰雄に串刺しゼロ戦キック、スタンディングギロチンからダイビング・セントーンと攻めるCHANGO。
 フォールをカットした長井に対し、CHANGOはチンクラッシャーからロープに走る。ビッグブーツで止めた長井はキャプチュードの体勢、背後に降り立ったCHANGO。立ち尽くすCHANGOの背後にはてっしー、走り込んだ長井はビッグブーツ、これがてっしーを直撃。場内のごく一部から「失神」コールが起こる中、てっしーを呼び起こそうとする長井、場外から椅子を持ち込んだCHANGOは長井に一撃。続けて峰雄にも、と思われたが正面からㄘんㄘ んドロップキックで反撃。コーナーに張り付けにし今度こそ正調ㄘんㄘ んウォッシュからのㄘんㄘ んドロップキックを決めた峰雄。呆然とする長井に椅子をパスした峰雄、頭を押さえて苦しむ。と、そこにてっしーが復活。椅子を持つ長井に注意していると、CHANGOが背後からスクールボーイ、カウント2。てっしーに文句を言う長井、今度は峰雄がスクールボーイ、カウント2。てっしーに掴みかかる長井、CHANGOがドロップキックで排除。続いて峰雄がCHANGOにステップ延髄、ㄘんプラントと繋ぐがカウント2。とどめは峰雄のスワントーン、完璧なカウント3が入り3wayマッチを制した。
 「なんてこった」という表情をしているCHANGO、何故か自分のガウンを着用してウィナーコールに応える峰雄を目にしマットを叩いて悔しがる。と、選手が退場している時にてっしーがアナウンス。

てっしー「ガウンそのものはありませんでしたが、この試合はナイスガイガウン選手権とみなし、勝利した藤田峰雄選手が正式にナイスガイガウン保持者となります。」

-7月8日 CHANGO、試合後のtwitterより-
あと1回防衛でベルトに挑戦できたのに…後楽園ホールのメインにたてたのに…何もうまくいかん…ナイスガイガウンを電車の網棚に忘れたから?NGGの神様が怒ったのかな?ガウンどーしよ?まぁオレのじゃねーし、しーらないw頑張って探せよ田村w

 かくして、4月から始まったCHANGOの計画は水の泡と消えた。と同時に藤田峰雄による新たなるナイスガイガウンの戦いが始まろうとしている。キーワードはやはり“ㄘんㄘ ん“なのだろうか??そして、ガウンは無事発見できるのだろうか…??

<試合後コメント>

長井満也
「オォイ!CHANGOに藤田!HEAT-UP、いつからこのリングはよチンコ……股間への攻撃がOKになったんだ?!ふざけるな藤田ァ!そんなに俺のチンコを攻撃したいんだったらな俺がテメェのチンコプロレスに乗り込んでってやるよ!えぇ?!テメェのチンコをよく磨いて待ってろオラァ!」


CHANGO
――CHANGO選手、ナイスガイガウン、防衛に失敗してしまいましたが……
「オイテメェ!覚えてるぞ顔!名古屋、そして王子だっけか、俺はお前に散々言ったよな?質問からしてくる?お前……」
(インタビュー中に長井が乱入しCHANGOに掴みかかる)
長井「オイテメェ!ガウン忘れてくるってどういうことだオイ!」
CHANGO「忘れてねぇよ!」
長井「ガウン用意してきてな、俺の挑戦もう一回受けろよオラ!コノヤロウ!」
(荒々しく長井が退場)
CHANGO「……俺はナイスガイガウンに人一倍愛着持ってんだ。後一回で防衛して、後楽園ホールメチャクチャにするつもりだった。畜生……誰だよ、俺のガウンを電車の網棚から盗んだ奴!田村か?!俺を何年も付け狙ってる田村か?!畜生、血眼になって探してやるよ。でもな、でもな、そのナイスガイガウン、権利は俺のもとから去ってったんだ。クソ……!まあ、権利は去ってもな!俺は愛着があるんだ。田村和宏、HEAT-UP……お願いします、ガウンを探して下さい……それを、争って試合をさせて下さい(深々と頭を下げる)……クソッ!」


藤田峰雄
「いやー、なんとかね、なんとか。なんだろ、ナイスガイガウン、長井さんとCHANGO。3WAY、おまけにガウンがないんでね。今日はこれ、仮でガウン着てますけどね。そんなことよりも、次、もうね、次の試合決まってますよ。後楽園、自分は次の目的、標的決まってますよ。後楽園ホール、ロイヤルランブルでこのガウンをかけてやってやりますよ。何人出るかわからないけどね、このガウンをかけてね、後楽園ホールの様々なね、世界各国、様々な団体から集まった、タマをね、チンコをね、咥えてやりますよ。一人一人のね、チンコ咥えて、このガウン、防衛してやる。以上ォ……!」

第5試合


 デビューしてから3年を過ぎた近藤、HEAT-UP生え抜きの男が新木場のセミファイナルで大谷晋二郎を相手にシングルマッチを行う。旗揚げ当初、及びSTYLE-E時代から見続けていたファンにとっては感慨深いものであろう。大谷の姿は黒のショートタイツにニーサポーター、シューズというもの。午後8時28分、ゴングが鳴ると同時に突っ込んでいったのは近藤、ショルダータックルで大谷をぶっ倒しストンピング、立たせて左の逆水平。膝に手をやり受ける大谷、近藤がロープに走るとカウンターのキチンシンク。場内に「パチン!」と大きな音を響かせたサッカーボールキック、顔面踏みつけ、ネックロックで近藤の首をひん曲げる大谷。フォールに入る時もただ1回押さえ込むのではなく何度も何度も、最後はガッチリ片エビ固めで押さえ込んでいく。立たせた近藤の頬に張り手、ビッグブーツ、逆水平と刻み込んでいく大谷。ビッグブーツをかわして左膝への低空ドロップキックを放つ近藤。続いてスピアを打ち込むがやや不完全。ボディスラムで持ち上げようとする近藤、大谷は張り手を一発打ち込んで軽々とボディスラム。
 コーナーに近藤を詰めた大谷、顔面を足蹴にして逆さ吊りにし低空ドロップキック。喉元から胸板を押さえて苦しむ近藤の頬を足蹴にし、コーナーで顔面ウォッシュ。自ら「もう一回」を促し、抵抗しようとする近藤に張り手を入れてもう一発、更に厳しくなる三発目、顔面を何度も張り飛ばして強烈な一発。早くも勝負を決めようと逆片エビ固め、力を込めて絞り上げる大谷。口の中を切った近藤、流れる血が一文字を描きあたかも頬を裂傷したかのような感じに。ロープに逃れた近藤、尚も串刺しビッグブーツを連発して追い打ちをかける大谷。何とか一発をキャッチした近藤だが、張り手をぶち込んだ大谷がすかさずボディスラム。「終わりだ」とアピールしてコーナーに登る大谷、立ち上がった近藤は叩き落とそうとするが阻まれる。しかし何度叩き落されても立ち上がりコーナーからの攻撃を許さない近藤。大谷も「しつこい!」と言いながら叩き落とすが遂に根負けしてコーナーを降りる。
 コーナーの大谷に逆水平を連打し、串刺しエルボーを放つ近藤だがビッグブーツで迎撃される。だが直後のブレーンバスターを逆に投げきり、串刺しエルボーから串刺しドロップキック、フライングショルダーと連発しド根性デスロックへ。蓄積されたダメージのせいか絞り上げる事ができずロープに逃れられてしまう。仰向けの状態でも両拳を握っている大谷、リング中央にボディスラムで叩きつけた近藤はピョン吉スプラッシュ。拳を握りしめて起き上がる両者、大谷はその際に「ド根性~!」と叫ぶ。突っ込む近藤に大谷はビッグブーツからバックドロップ。思えば7年前、田村和宏と対戦した大谷はこのバックドロップから畳み掛けているが、それを彷彿させるようにリング中央で逆片エビ固め。渾身の力を込めて絞り上げる大谷だが、近藤はロープに手を伸ばす。近藤の健闘を讃えているのか、大谷は館内に近藤コールを促す。再び立ち上がる近藤、大谷の張り手やチョップに対し逆水平で応える。大谷が急角度の投げ捨てジャーマン、カウント2で返す近藤。大谷両足を取って逆エビ固め、これも決められずロープに逃げられると村杉レフェリーに「終わりじゃないのか?」と食ってかかる。ならばと更に角度をつけた拷問式逆片エビへ、耐えた近藤だが遂にギブアップ。
 仰向けの近藤を跨ぐ形で両拳を突き上げ勝利をアピールする大谷、もう一度と立ち上がる近藤と額を突き合わせ、両手で突き放す。そして近藤の健闘を讃えて握手、最後は近藤に見せつけるかのようにウィナーコールを受けた。

大谷「HEAT-UPファンのお客様、そして、近藤…”ド根性”…洋史!…ちょっと覚えづらいな(館内笑い)。今日は熱いだけじゃない、胸に染みるプロレスをありがとうございました(館内拍手)。そして、このHEAT-UPのリング、僕を求めてくださった関係者の皆様、そしてお客様皆様、本日は心の底からありがとうございました!(館内拍手)僕は数年前、STYLE-Eと言う団体に上がり、田村選手と闘いました。そしてその試合後、プロレスの教科書のページが舞い降りてきました。その時…僕の記憶が確かであれば…確か288ページ。『STYLE-Eはいつか必ず後楽園ホールにたどり着く』僕はそう言ったと記憶しております。そのページが、HEAT-UPと名前を変えて、来月実現します!(館内拍手)そして今再び、僕のもとにプロレスの教科書が舞い降りてきました(館内拍手)。…早口で言いますよ?プロレスの教科書289ページ、『HEAT-UP後楽園を成功させるには、大谷晋二郎の出場が必要不可欠だ。そして、その後楽園で近藤”ド根性”洋史、お前とタッグを組んでタッグタイトル王座に挑戦するべし』!!(館内歓声と大きな拍手)そう告げられました!ありがとうございました!!」

 と、ここでSMOKEY CRIMINALのテーマが流れ、慌てて飛び出してくるアラケン、ヒデ、梅沢。見ると既に帰り支度も終わっている。そんな中急に呼び出されたようなものだからたまったもんじゃない。


アラケン「あの~、ちょちょっと本当にごめんなさい、よくわからない、わかってない(館内笑い)。あの~、ね、ヒデちゃん。梅ちゃんも、今からもう…帰り支度完璧に済まして、あとはもう梅ちゃんがTシャツ着るのを待ってるだけなのに、これから祝勝会飲みに行こう!って言うタイミングで…曲かかって?またこれも田村和宏の嫌がらせですかこれ?(館内笑い)いやちょっと待て、状況がわからねえ。もう一度説明してくれ。」
近藤「(地声で)俺と大谷さんでタッグを組んで、後楽園でアンタ等のベルトに挑戦するんだよ!(館内拍手)」
アラケン「(タッグベルトを取り出すアラケンとヒデ)あ、そういや後楽園の、ね?直前の大会なのに、俺らの防衛戦決まってなかったですわな。ああ、ホントに急な事で、今アタシ口カラカラですけれども(館内笑い)、まあ、ちょっと、マイク職人の新井健一郎として急にスイッチが入りましたよ。あのね、ワタクシ、19歳の時にFMWに入って、平成3年の夏ですわ。たった2ヶ月で辞めて、その後二十歳位からね、ワタシ、あの~、当時プロレスバブル絶頂の中にいた新日本プロレスさんの両国国技館の会場で、よく場内整理のバイトをしていたんですよ。ああ。そしてワタシは大谷晋二郎と同い年、ワタシは当然、FMW辞めたとはいえレスラーになる事をあきらめたわけがなく、アナタの事をよく両国の花道からネクタイ締めて、革靴履いて、ものすごい羨ましい目で、ええ?そして、悔しい気持ちでアナタの闘う姿を眺めてましたよ。ああ。そんな俺が業界に入って18年経って、ようやく俺はあの大谷晋二郎と後楽園のリングで、しかもチャンピオンとして挑戦を『受けれる』訳ですよ。いいでしょう大谷さん!アナタの挑戦、受けて立ちますよ。オイHEAT-UPオイ!!他のレスラーは?いいんだなオイ、この二人で!ああ。って言った所で、まあヒデちゃん梅ちゃんも分かる通り、この団体にはね、俺ら3人以外にロクな軍団無いんですわ。ああ。そりゃお客さんもわかってるわな!タッグタイトル挑戦できるだけの資格がある二人がいないんですわ。ああ。なあ、丁度いい。後楽園、俺ら逃げも隠れもしませんよ~。(突っかかる近藤)まあ、いいからいいから。まあ!アナタ大谷さん!アナタのその教科書?まあ色々、今日も何か言ってたんでしょうけど、まあ、後楽園が終わって、このベルトは必ず俺らが防衛しますけど。アナタのその教科書にはきっと、こういうページがプラスされるはずだ。大谷晋二郎のプロレスの教科書第何ページか知りませんけどねえ。『ああ!三又又三なんかに付け回されるよりも、SMOKEY CRIMINALと試合したほうが、よっぽどプロレスラーとして生きてる証が、生きてる実感が湧くなあ』ってね!!ああ、必ずアナタの教科書にそのページを刻み込んでみせますよ。ということで大谷さん、よろしくお願いします。」

 去っていくSMOKEY CRIMINAL。大谷は

大谷「なかなかの思い出話でしたけど、ちょっとなげーな(館内笑い)。それともう一つ、彼らは間違ってる。主役は俺じゃない、主役はド根性、近藤”ド根性”洋史選手だ!(館内拍手)最後は近藤選手に締めてもらいたいと思います。今日本当にありがとうございました。皆さんもう一試合ありますよ!(館内笑い)とりあえず、セミファイナルの締めをお願いします。」
近藤「(場内から近藤を呼ぶ声)大谷さん!貴方に『熱さとは何か』『プロレスとは何か』を教わりました。なので、その答えを後楽園で僕に見せてください!そして、見せるだけじゃなくて僕も受け取ります!よろしくお願いします!!」
かくして、新木場を熱く燃え上がらせた試合は終わった。そしてその続きは後楽園ホールで、SMOKEY CRIMINALとのタッグタイトル戦で再び行われる。8月12日、純銀のベルトを腰に巻くのはアラケンとヒデか、それとも熱血ド根性な二人か。

<試合後コメント>

大谷晋二郎&近藤”ド根性”洋史
大谷「僕はね、僕は、最初から人をナメたりはしないタイプだけど、ただ、彼、『ド根性』って名前に入ってるよね?どれほどの覚悟を持って、ド根性って看板背負ってるのか、その覚悟を見ようって気持ちが俺にはあったよ。俺だってよく根性根性って言ってるからね。難度だって何度だって立ち上がるんだって言ってるからね。ド根性って名前に入れんならどんなもんかって思ったよ。言ってやるよ。ド根性の名に相応しいプロレスラーだ!」
近藤「ありがとうございますッ!!」
大谷「だから、プロレスの教科書に書かれたんだ。コイツと組んでチャンピオンベルトを巻いたら、恐らく何か誰も想像してない新しい何かがプロレス界に残るだろう。俺はそういう気がしたから彼とチームを組んでみるかと。正直、『まだ参んねぇのか』『まだ参ったしねぇのか』って僕の予想・想像を超えたって面では、僕の負けだと思いますね。ホントにありがとう。思いの丈を、遠慮なしに言ってくださいよ」
近藤「僕は、取材のときにも言ったように、プロレスの教科書に落書きをするつもりで……ド根性の名を刻むつもりでやりました!リングの上でも言ったけど、まだまだ『熱さ』とは何か、『プロレス』とは何か、そして、そして『ド根性』とは何か!大谷さんからリングの上で教わりました!僕は三年やって、団体の中で声が大きくて、ド根性だと思ってやってたけど、まだまだ大谷さんの教科書に比べたら、『ド』が付かない、ただの根性かもしれません!ただ気持ちは!気持ちは全部伝えました!この気持を後楽園であとは形にするだけです!僕を導いて下さい!そして!大谷さんに着いていきます!お願いします!」(二人は固く握手)
大谷「よし、よし!いい男になった!いい男に出会った!」
近藤「ド根性で頑張ります!」
大谷「頑張ろう!」
近藤「はい!ド根性でッ!」

第6試合


 8月12日、後楽園ホール大会まであと1ヶ月強。王者田村和宏対挑戦者兼平大介による最後の前哨戦となった新木場大会メイン。それだけではなく、田村和宏と井土徹也が本戦で直接対戦するのが初、更に煩悩兄弟の一人であるDEPの伊東優作がHEAT-UPのメインに出場するのも今回が初めてとなる。王子でのタッグ前哨戦が30分時間切れに終わっているが、今回は60分1本勝負。決着するには十分な時間がある。
 先発は煩悩ヒートアップ側が田村、ヤングサイドはやる気になっている井土を抑えて兼平が先発。チョップとエルボーのラリーから田村が上下コンビネーション、ロープに走るが兼平がヒップトスからの腕十字をいきなり出していく。防御して上になる田村、体重をコントロールして再びひっくり返す兼平。極まらないと見るや、「小指の角度が違う」と田村の挑発があったのを思い出したのか、兼平は田村の小指をクラッチして腕十字に持ち込んでいく。これはヤバいとカットに入った阿部、田村とのツープラトン攻撃を狙うが兼平のドロップキックでまとめて潰される。伊東と井土、タックルで伊東を倒した井土はボディスラムから磐城にタッチ。伊東とは重さの違うエルボーでなぎ倒しボディスラム、エルボードロップ。兼平は逆水平で伊東をなぎ倒す。再び井土、エルボーをかいくぐった伊東は大外刈りの体勢、踏ん張る井土、飛び出した阿部は伊東の背中にドロップキックを放って大外刈りを成功させる。
 ここで初めての対戦となる田村と井土が実現。ミドルで井土の胸板を蹴りつける田村、エルボーでやり返す井土だが田村と阿部の合体腕殺しの餌食に。阿部は右腕へのオーバーヘッドキック、サッカーボールキック、伊東も井土の右腕を蹴り上げてスリーパーへ、率先して田村がカットに入る。その隙に煩悩兄弟によるダブルエルボーパッド、伊東フォールするがカウント2。阿部はグラウンドから腹固めへ、ここでも早速カットにはいる田村。牽制する隙を突いて今度は田村が井土の右腕にダブルフットスタンプ。巻き込んでチキンウイング・アームロックに入る田村、今度は阿部がすぐにフォロー。ロープに逃げた井土、何とかエルボーで反撃し田村がロープに走るとドロップキック、すかした田村が串刺しエルボーからスリングブレイドと隙を与えない。カウンターのフォーアームをヒットさせ、兼平に交代。
 カウンターのチョップを放っていく田村、お構いなしにロープを駆け巡る兼平はショルダータックル。串刺しエルボーからブレーンバスター、フォールに入る際の兼平はここの所自信に満ち溢れている表情。チョップとエルボーのラリーから兼平バックドロップ、反転して背後に降り立った田村、兼平のニーを食らうがカウンターのウルトラタイガー。胸板にPKを叩き込んだ田村、阿部に交代。バックを取られた阿部だが、臀部を突き出すような形で回避、しかしジョンウーを食らってサードロープに後頭部を打ち付けてしまう。磐城に交代、エルボーで押していく磐城、ロープに張り付けにした磐城の胸板にドロップキックを放っていく阿部。PKからのフォールはカウント2、アームスクリューから脇固めへ。田村、伊東もフォローに回り、田村は兼平にアンドレ、伊東は井土にアームロックと三重奏。しかし阿部を持ち上げた磐城がペンディラム式バックブリーカーで脱出。田村と伊東にもまとめてラリアットを叩き込む磐城、阿部に串刺しラリアット。もう一発は阿部の両足キックで防がれるが、ロープに飛んだ阿部を捕まえて正面に落とすスパインバスター。
 井土が飛び込んできて串刺しエルボーからジャンピング・エルボードロップ。が、打撃合戦を制されて阿部のぐるぐるソバットからドロップキックを食らう。田村と伊東がカットし、まず煩悩兄弟によるツープラトンの正拳突きから田村のフェースクラッシャーに繋ぐ連携。続けて田村→阿部→伊東の順で連続PK、フォールは兼平がカット。ソバットコンビネーションで井土を前のめりにする伊東、ロープに走るが井土が捕まえてアバランシュスラム。両軍田村と兼平に交代、兼平の串刺しエルボーをかわした田村、阿部が串刺しレッグラリアットで援護射撃、その阿部に突っ込む磐城、阿部かわして兼平と磐城を同士討ちに。そこに田村が走り込んで串刺しミドル、磐城をダブルのブレーンバスターで投げようとする田村と阿部だが、兼平の助力が入り逆に投げられてしまう。続けてクロスラインを狙った兼平と磐城、田村かわして鉢合わせにし兼平のボディにソバット。井土がフォローに入るが、エルボーをかわした田村はジャンピング・ハイ。ふらつく井土を伊東が捕まえるが、田村の放ったアックスボンバーは同士討ちに、そこに井土のエルボー、磐城のラリアット、兼平のランニング・ニーがたて続けに襲いかかる。まず田村を排除したヤング勢、兼平が伊東にバックドロップ、フォールは阿部がカット。兼平左右のワンツーからローリングエルボーを伊東へ、立ち上がりを待ってランニング・ニー。伊東これをかわしてボディへのサイドキック、その勢いから右ハイを放つが兼平かわしてバックを取る。バックの取り合いから兼平ニーを一発叩き込み、座った伊東にランニング・ニーを決めガッチリ押さえ込み3カウント。終盤の両軍による畳み掛けが慌ただしかったが、最後の前哨戦で勝ち名乗りを受けたのは兼平大介であった。

エンディング


 前哨戦を白星で飾り、精神的優位に立った兼平大介…のはずだったが…

兼平「田村さん、俺はアンタのキャリア13年とかなあ、そんなもん知ったこっちゃねえんだよ。俺はなあ、俺は、2年半のキャリアでも必ずな、後楽園でアンタ倒してあのベルト巻いてやる。それまできっちりベルト磨いて待っててください(館内拍手)。」
田村「え?今日最後か?後楽園前最後の大会か?オイ、そんなんで後楽園のメイン張れんのか、お前?オイ!これはお前ら全員だ。ええ!?俺が…俺が一番声出てた!そして、俺が一番目立ってた!違うか!?(微妙な反応の館内、一切気にしない田村)俺はこうやって団体立ち上げて、オイ!闘ってきたんだ!そんな誰もなあ、俺を支持してくれなくってもなあ、俺は突き進んできたんだ!!オイ!!(館内拍手)これがHEAT-UPのなあ、どんな逆境も俺は跳ね除けてきたんだ!オイ、今日の新木場のお客さん、誰も支持してくれなくってもなあ、俺は~!後楽園!!一番目立つ!!!(館内拍手)これが俺のキャリア13年だ。オイ!!…何か言えんのかオイ!この、スーパー前向き野郎に言い返せるのかこの野郎!!(館内の一部から『前向き』コール)」
兼平「…なんか、歳の割には大人気ないこと言うんすねえ(館内爆笑)。そんな、そんなねえ、そんな事言うの…もう古臭いんですよ。ね?(館内に同意を求める)僕は、僕は東京に出てきて今までの人生全部、全て懸けて後楽園のメインに立つつもりなんですよ。そんな、そんな13年のキャリアとかそんな事言われたら、そんなもんどうしようもないですけど、俺は全てを懸けて後楽園のメインでアナタを倒します(館内拍手)。」

 スーパー前向き野郎には蚊ほども感じていないこの結果。まず間違いなく、後楽園ホール大会で最後に登場する田村和宏は一点の曇すらない表情で会場全体を見渡す事であろう。対して今までの人生を全て懸けて闘うと言った兼平、逆に言えば兼平の方に少々プレッシャーがかかったのではないか?と思われたが…この日最後の締めでそれは無いとわかった。
 兼平は『HEAT-UP選手全員』と『リング内にいる全ての選手』を招いて締めを行った…『田村和宏抜きで』。南側観客席で「新木場ヒートアップ!」に参加した田村、リング上を見るその目は「やってくれたな兼平」という何故か楽しそうな眼差しであった。

<試合後コメント>

田村和宏&阿部史典&伊東優作
(伊藤が体育座りで反省の態度を示しながらコメント開始)
阿部「あのー……序盤、小指極めてきましたね。小指。あれ、僕がカットに入らなかったらアレ……大分序盤にシングルだったら負けてたんじゃないですか?」
田村「……阿部ちゃんはぁ、キャリア何年?」
阿部「僕は三年……」
田村「優作は?」
伊藤「五年目です」
田村「五年でしょ?マジで分かってないよね。これは、これ。これで、反則だよ」(指の極め方を阿部&伊藤に示しながら)
阿部「指一本、反則ですよね」
田村「アイツは反則をやらないと勝てないんだよ」
阿部「でも、(田村さんが)教えてる教え子じゃないですか。反則をするよう教えたんですか?」
田村「いや、アイツは、そういう汚いところばっかりをどっかから盗んできて……。そんなんで後楽園ね……」
阿部「HEAT-UPの教室では、こう、指を取るとかそういうのを……」
田村「そんなの教えたことはない!俺はちゃんと、小指をね?こう、上にして極めるっていうね、生徒さんに教えて徹底してるんだよ」
阿部「すみません(笑)」
伊藤「すみません(笑)」
田村「誰に教わったの?プロレス」
阿部・伊藤「ゼヴィウスさんです」
田村「ゼヴィウスだろぉ?」
阿部「岩本煌史もそうですし、石田慎也も、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスも……」
田村「あぁ、みんな反則使うもんね。ルールをまずお前らがぁ!ちゃんとわかんないとダメだろぉ?!」
(阿部・伊藤が半笑いで田村の前に正座して深い反省の姿勢を示す)
阿部「はい(笑)」
田村「だからベルトに挑戦できないの!お前らも!」
阿部「はい(笑)」
伊藤「はい(笑)」
田村「分かる?反則しちゃ、ダメ!!」
阿部「はい、すみませんでした(笑)」
田村「分かった?!」
伊藤「はい(笑)」
田村「後楽園ホールでは、プロレスファンにしっかり魅せるため、反則なし!しっかりと腕、極めて、勝つ!」
阿部「後楽園盛り上げましょう。満員にしてやりましょう」
田村「今日さぁ、誰が一番元気あったと思う?」
阿部「僕?」
伊藤「俺?」
阿部「あったよね」
伊藤「俺達のがありました」
田村「誰が一番声出してた?」
阿部「僕?」
伊藤「俺?」
阿部「二人」
伊藤「二人です」
田村「みんなに聞いてみ?アンケートで」
阿部「聞いてみたらどうなるんですか?結果は」
田村「田村和宏」
阿部「えっ」
田村「圧倒的。圧倒的……」
阿部「絶対ですか?」
田村「絶対」
阿部「大差で?」
田村「大差で」
阿部「えぇ……」
田村「キャリア13年!37歳!一番元気!お前ら元気なさすぎ!」
阿部「すみません(笑)」
田村「声も何も出てない!」
阿部「後楽園はね、満員にしましょう」
田村「もちろん!」
阿部「いっぱいチラシ配って」
田村「あと4万枚あるからね」
阿部「川崎総力戦で、乗り込んでやりましょ東京に」
田村「絶対にぃ」
阿部「満員にして、このベルトを防衛して」
田村「防衛して、もちろん。いや、違う。後楽園は、ここからスタートだから。後楽園から俺らのHEAT-UP伝説が始まるんだよ!」
伊藤「始まる」
阿部「始まるんですね」
田村「プロレスを文化にする!ブームじゃないんだよ!」
阿部「文化に」
田村「文化にすんだよ!!!」
阿部「文化にするんですね」
田村「分かるか?!」
伊藤「ハイ」
田村「ブームじゃねぇ!文化にするんだプロレスをォ!後楽園ホールから!そこの違いだお前らの声が出てないのは」
阿部「文化にします」
伊藤「文化にします」
阿部「ついていきます」


兼平大介&磐城利樹&井土徹也
兼平「よし、勝ったぞぉ!」
(磐城&井土が拍手)
兼平「どうだった?試合」
井土「そうきたかって。でも、出し切りました」
磐城「阿部さんの蹴りが痛かったです」
兼平「俺らはまだまだキャリア少ないですけど、でも、まあ後楽園は勝てると思います。勝てます。このねこちゃんの力で(グッズのTシャツの絵柄を指差しながら)」
井土「3500円!(笑)」
磐城「営業(笑)」
兼平「前哨戦で三人で組むのは最後かもしれないですけど、組む時があったら力を貸してください!」
磐城「もちろん!」
兼平「よし、帰ろぉ!」

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