【試合結果】4・8 HEAT-UP横浜大会 田村和宏&渡辺宏志vs石田慎也&梅沢菊次郎 新井健一郎&ヒデ久保田&山田太郎vsロッキー川村&近藤”ド根性”洋史&阿部史典 ジェフマン&ケヴィンマンvs藤田峰雄&井土徹也

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『Road To 後楽園~灼熱の春㏌横浜~』
日時:2017年4月8日(土)
開始:19:00
会場:神奈川・横浜にぎわい座のげシャーレ(小ホール)
観衆:93名

▼”HEAT-UPチャレンジ~燃え上がれ炎のヤングヒートアッパー~” 15分1本勝負
○CHANGO(フリー)
11分18秒 究極飛龍裸絞め
●飯塚優

▼”来来香港!~香港プロレス横浜初上陸~” 20分1本勝負
○ジェフマン(香港プロレス)/ケヴィンマン(香港プロレス)
7分48秒 合体スーパーキック→片エビ固め
藤田峰雄(チンコ)/●井土徹也

▼”This is ストロングヒートアップ” 20分1本勝負
○兼平大介
13分28秒 腕ひしぎ十字固め
●磐城利樹(フリー)

▼”被害拡大!今月のビックリドッキリ被害者 30分1本勝負
新井健一郎(DRAGON GATE)/○ヒデ久保田(フリー)/X=山田太郎(666)
18分00秒 外道クラッチ
ロッキー川村(パンクラスイズム横浜)/●近藤”ド根性”洋史/阿部史典(スポルティーバ)

▼”情熱エースとスーパースター~ All professional wrestling~”30分1本勝負
田村和宏/○渡辺宏志
22分10秒 ラ・マヒストラル
石田慎也(スポルティーバ)/●梅沢菊次郎(アライヴ)

ユニバーサル王座前哨戦はHEAT-UP参謀・渡辺宏志が獲り王者先勝!『田村和宏被害者の会』が予期せぬ新メンバー獲得で再び秩序崩壊の危機?!

オープニング


 通常であれば試合開始10分前から行われるオープニングコーナーだが、あいにく当日は機器トラブルが生じてしまう。復旧に10分を費やしてしまった為、選手入場式から大会が始まった。選手代表挨拶は横浜出身、渡辺宏志。

渡辺「私の地元、横浜でのプロレスリングHEAT-UP開催ですが、今回で6回目を飾ることになりました。地元横浜にプロレスの醍醐味と、HEAT-UPの魅力を少しでも伝えられたらと思う次第であります。出場全選手、全力でファイト致します。最後までご観戦、ご声援のほど宜しくお願い致します。」

第1試合


 -4月7日、CHANGOのtwitterより-
 「明日の獲物は飯塚君。ヒートアップの人ですかー?新人さんですかー、大丈夫ですかー?このおもちゃは壊れませんかー?遊びごたえがあるといいなー。」
 
 新百合、そして横浜と第1試合で若い井土、飯塚と対戦するCHANGOは変わらず”小馬鹿モード”。HEAT-UPの好きにはさせねえぞという強い反骨心がそれをさせるのであろうか。真正面から向かおうとする飯塚の差し出す右手に対し、足を出して小馬鹿にするCHANGO。更に声を出すセコンドの近藤”ド根性”洋史に蹴りを放ち、飯塚なんぞ眼中にないと示してみせる。その後も視線は近藤に向けられる。
 「舐めやがって」飯塚の視線が鋭くなる。グラウンドで早くも腕十字を狙う飯塚、だがスルリと抜け出したCHANGOは無造作に飯塚を叩きつけネックロック。強引に立たせてスタンド式のネックロックで絞り上げると飯塚は苦しげな声を上げる。スリーパーからサーフボード、近藤が飯塚に声をかけると「うるせーんだよ!」といちゃもん。巻き込みからチキンウイング・アームロック、脱出した飯塚がアキレス腱固めを極めると舌を出して苦しむCHANGO。
 徐々に反撃する飯塚、CHANGOのチョップには右ミドルで対抗し、ガウディングからボディスラムで持ち上げられると空中で体勢を崩し膝十字固め。先に立ち上がって左足に蹴りを入れ、CHANGOが立ち上がってくると左足を掴んで膝にエルボーを落とす。ガウディングで倒しフェイスカットを出したCHANGOだが、左足へのダメージは隠せない。頭を引っ叩く、サッカーボールキック、逆水平で倒して左腕を極めながらキャメルクラッチの体勢、会場にアピールしてセントーン。飯塚を座らせ、両腕を背中で組み左腕の脇に首をフックして絞め上げる独特のスリーパー、「究極飛龍裸絞め」を見せるCHANGO。
 ダメージの深い飯塚、CHANGOは頭をチョン蹴りして挑発。会場に「コイツ壊してやる」とでも言いたげなアピール、また頭を引っ叩いて逆水平、飯塚のドロップキックをすかしてジャックナイフ固め、カウント2。心が折れていない飯塚はブレーンバスターをこらえて打点の高いドロップキック。コーナーに詰めて左ミドル連打、逆のコーナーに振って串刺しドロップキック。ランニングローで思い切りCHANGOの胸を蹴っ飛ばし、ボディに膝を叩き込んで首極め腕卍。コマンドスープレックスはさすがのCHANGOも警戒したか、切り返して腕極めショートレンジラリアット、ダッキングでかわした飯塚は右ハイキックから飛びつきクロスヒールへ。もがき苦しむCHANGO、会場内からは「飯塚勝利か?」の空気が漂うがロープにエスケープ。
 優位に立った飯塚、もう一度コマンドスープレックスの体勢。こらえたCHANGOは逆水平、飯塚も左ミドルで応戦。耐えるCHANGO、雄叫びを上げてエルボーを叩き込む。飯塚が張り手で応戦するとCHANGOもビンタ、膝をついた飯塚を思い切り張り飛ばすと腕極めショートレンジラリアット、カウント2で返されると再び究極飛龍裸締めへ。飯塚が仰向けになる状態で更に深く絞め込むとギブアップ。ゴングが鳴らされてっしーが止めに入っても絞め続けるCHANGO、両者を引き剥がした近藤に蹴りを叩き込みウィナーコールも無視。迫ってくる近藤を軽くいなし、エプロンに座って「ココ(=頭)が違うんだよ」とアピールして去っていったCHANGOであった。

-試合後、CHANGOのtwitterより-
「飯塚くん、遊びすぎて最後動かなくなっちゃったよ。田村さーん、次はなーに?今度は近藤か兼平あたりを差し出してみる?」
 飯塚を散々弄んだように挑発するCHANGO、近藤への攻撃は「いつまでも他を見てるとオレが全部ひっくり返してやるぞ」という無言のアピールなのだろう。どっこい、壊されなかった飯塚は今度こその思いを強くしたに違いない。4.23王子では復活するナイスガイガウンを懸けて渡辺宏志、SUSHIとの3WAYマッチ。どちらかと言えば「楽」に当たるナイスガイガウンの試合だが、CHANGOの「怒」が一変させてしまうかも知れないのだ。

第2試合


 香港プロレスのタッグベルトを腰に巻いて入場してきた双子レスラーJeff Man(ジェフマン)とKevin Man(ケヴィンマン)。2013年4月20日の王子大会以来、HEAT-UPマットに上がるのは4年ぶりとなる二人。以前に行われた田村和宏対Ho Ho Lun(何顥麟=ホー・ホー・ルン WWEクルーザー級クラシックに出場)戦が行われた際も同行し、HEAT-UPとは縁の多い選手でもある。日本のマット情報を知っていたのか、コール時の「チンコプロレス」に反応したのか、妙に峰雄を意識するジェフとケヴィン。そんな双子によるゴング前の奇襲攻撃から試合開始。
 峰雄を標的にしたジェフ(=オレンジのショートタイツ)とケヴィン(=ロングタイツ)だが、串刺し攻撃をかわした峰雄がケヴィンにドロップキック。代わった井土がエルボーからタックルでケヴィンを倒す。ガットショットからドロップキックでお返ししたケヴィンはジェフと交代。峰雄のカットを防ぐジェフ、ケヴィンはコーナーで井土の顔面を掻きむしる。「Such my dick!」等のスラングで峰雄を挑発するジェフ、井土に対しては「Hong Kong サイコー!」と叫びながらコーナーからダイブするケヴィン。「香港プロレスのバカ兄弟」との褒め言葉は弥武リングアナ。
 ジェフは河津落としからギロチンドロップ、スラングを言い放ってから3発目を落とす。ケヴィンに交代、フライングフォーアームでやり返した井土が峰雄にタッチ。異国のちんちんが堪能できるといきり立っている峰雄、マンハッタンドロップからちんちんウォッシュ、ちんちんドロップキック。未知の領域を味わったケヴィンは「兄ちゃん助けてよ!」と叫び股間を押さえたままバッタリと倒れる。ロープに走った峰雄の足を場外からキャッチしたジェフ、股間をすり抜けたケヴィンと二人で峰雄の顔面目掛けてツープラトンのスーパーキック。リングに上がるとジェフが峰雄を担ぎ上げ、落とすタイミングでキックを放ったケヴィン。だが峰雄はその蹴り足をキャッチ、ジェフの股間に叩きつけ、ケヴィンにドロップキックを放ち逆襲。
 試合中に「彼氏だ!彼氏!!」「そんなんじゃ彼氏できねえぞ!」「今日こそ彼氏!」と井土に言っていた峰雄(チンコプロレス旗揚げ戦 http://battle-news.com/?p=27925 第1試合参照)。タッチする際も「彼氏~!」と叫びながら。「完全に彼氏キャラになってしまいました井土徹也」と弥武リングアナの名言も飛び出し、当の本人も「彼氏~!」と叫びながら串刺しエルボーを放っていく井土徹也17歳。得意のエルボードロップからガッチリ押さえ込んでいくがカウント2。ブレーンバスターはケヴィンに切り返されるが、冷静に対処してランニングエルボー。峰雄がジェフをカットし、井土のバックキック→峰雄のDDT→井土のニーリフトという連携も決めていくがカウント2。
 しかし続く峰雄のちんちんドロップキックが誤爆、ロープにケヴィンを振った井土だがここでジェフがブラインドタッチ。井土の股間をケヴィンがすり抜けると試合権利のあるジェフが担ぎ上げる。落とすタイミングでケヴィンがスーパーキックを放ち、そのままジェフが片エビで押さえ込んでカウント3。勝った勢いで峰雄と井土を場外に出してリングジャック。ベルトを手にして4年ぶりの勝利を味わったジェフとケヴィン。

峰雄「くっそ~、くっそ~、香港から、香港から花見のついでにプロレスしに来た奴らに…(場内笑い)井土、井土、まだまだ、まだまだ終わんねえから、なんか一言言ってやれよ。」
井土「絶対に、絶対に彼氏をGETします!(館内爆笑と大きな拍手)」

……ひょんな事から「彼氏募集中」が再びクローズアップされてしまった井土徹也17歳。もうどうせだったらこのままこの道を突っ走ってくれ!

第3試合


 そう言えば井土の相手は磐城だった…いや、もうモードを切り替えよう。初対戦となった高島平大会でお互いを認めあった兼平大介と磐城利樹、キャリアもほぼ同じである両者が初めてのシングルマッチに挑んだ。ゴングから徐々に距離を詰め手四つの体勢。兼平ヘッドロック、磐城押し込んでブレーク。再び手四つ、力比べから磐城が押し込むと兼平ブリッジで応戦、押し返すと見せてスクールボーイ、カウント1。三度目はロックアップから。タックル合戦で倒れない両者、兼平飛ばされた勢いでロープに走りタックル、磐城を倒すとフライングメイヤーからサッカーボールキック、カウント2で返されると兼平アームロック、チキンウイングが難しいと踏んでV1へ。絞りづらいと腕十字狙いから珍しいキーロック。右腕に膝を落とす、ボディプレスからヘッドシザースで絞めるが磐城ロープへ。
 ボディスラムで投げようとする兼平、踏ん張られるとエルボーを入れて再トライ。逆に磐城がボディスラム、コーナーに兼平を固定して踏みつける。もう一度ボディスラム、エルボードロップからキャメルクラッチ、兼平の腰を痛めつける。しかしブレーンバスター狙いで逆に投げられジョンウーを食らった磐城。兼平串刺しエルボースマッシュで釘付けにし、エルボーと逆水平を交互に打ち込んでいく。
 ゴツゴツしたエルボーで応戦する磐城、ロープに走った兼平にバックエルボー。突進する磐城をヒップトス、空中で腕十字に捕らえる兼平。両手をクラッチして兼平を持ち上げようとする磐城、兼平足を刈って倒すと再びグラウンドへ。ブレーク直後、磐城のラリアットが兼平をなぎ倒し、続けて串刺しラリアット。反対コーナーに振るが兼平は前蹴りでカット、そのまま突っ込むがキャッチした磐城がスパインバスター。エルボー合戦から兼平ヘッドバット、磐城ラリアットを互いにぶち込み両者ダウン。
 立ち上がる両者、兼平の攻撃をかわした磐城はやや横流れになってしまうがバックドロップ、走り込んでラリアットをぶっ放す。カウント2で返されると磐城大きく場内にアピール、兼平を担ぎ上げようとするが失敗。逆に兼平はエアプレーンスピンの状態で担ぎ上げgo2sleepを狙うが不完全に。会場内は室温24度と少し早めの夏気候、両者ともにスタミナを多く消耗してしまったのであろうか。続けて兼平バックドロップ、カウント2。そして前回の対戦で直接フォールを奪った閃耀の銀漆(ランニング・ニー)からフォールに入るがこれもカウント2。ならばと兼平は腕十字へ、磐城も必死で耐えるがクラッチを切った兼平が腕十字を極めるとギブアップ。
 勝利した直後大きく仰向けに倒れた兼平、身体の汗が激闘を物語る。磐城も起き上がると両者は握手から抱擁、互いの健闘を称え合う。磐城が兼平の左腕を挙げると館内から大きな拍手。多彩な技の攻防ではなく、がっぷり四ツに構えた両者の一戦に惜しげもないエールを送った。破れはしたものの磐城利樹というレスラーを高く評価しているHEAT-UP、チャンスを掴めばタイトル戦線にも絡んでくる可能性は高い。

兼平「すいません、一言だけ言わせてください。前回の新百合でベルト獲れなかったんですけど、後楽園に向けて僕は、僕なりに今から速攻です。」

 もう後ろを見ていちゃいけない。兼平大介は前にはだかる壁を全てぶち壊していく。

インフォメーションコーナー

 休憩時間中にやぶちん&てっしーのインフォメーションが行われた。次回大会以降の告知中、5月13日・新百合トゥエンティワンホール大会での一部特別参戦選手が紹介される。昨年4月の新百合大会にも参戦した上山龍紀(U-SPIRIT JAPAN町田)、ノリ・ダ・ファンキーシビレサス(今池プロレス・4.23王子大会にも参戦)、佐野巧真(昨年8月大会以来の参戦)、そして吉江豊の初参戦が決定。
※後日くいしんぼう仮面とSUSHIの追加参戦も併せて発表される。

 短縮バージョンで行われたせいか、定番となっているてっしーの一発芸は割愛。「犬三部作」を2勝1敗で終えたてっしー、王子大会では一層パワーアップした、「一人でも笑ったら僕の勝ち」ではなく「お客さんの半分が笑ったら僕の勝ち」に変えても良いくらいのネタを披露してくれるに違いない!…と無駄にプレッシャーを与えてみよう。

第4試合


 近藤”ド根性”洋史にとって早くもリベンジの機会が訪れたセミファイナル、阿部は何故かロッキーのセコンドっぽく登場していた。そして当日発表となっていた『田村和宏被害者の会』のパートナーXとして登場したのは…666の山田太郎!昨年4月16日・新百合大会以来約1年ぶりのHEAT-UPマット登場となった山田、開始前にマイクを要求。

山田「久々だなHEAT-UP!!(館内拍手)えぇ!?HEAT-UP旗揚げから年間オファーもらってず~っと出てて、オイ!”明訓王子学校”ではなあ、オイ近ちゃん(近藤)、お前に飯のタネ教えてやったよなあ。そしてなんだ?”スーパーJボーイズ”ではHEAT-UPの楽しい部分を盛り上げていったと思ったら?なんだ?タケシマケンヂの引退と共に俺のオファーも途切れるとはどーいうことだ!!!(館内笑い)決して高くないファイトマネーで出てやったのに!(館内笑い続ける)オイ!この恨みは…今日、お前たちで晴らさせてもらうぞ、覚えておけよ!阿部、お前もそうだ、”スーパーJボーイズ”入るって言って、当たり前のようにお前だけ出(続け)やがって…その恨みも込めてやるからな。」

 この語りに弥武リングアナは「山田太郎の言っていることもよくわかります」と相槌を打つ(打っちゃいけないのだが)。先発は阿部とヒデ、阿部のクロスフェースやドロップキックを食らったヒデが場外で山田にタッチ。HEAT-UP側は近藤が志願して交代。近藤にとって師匠である山田がアラケン&ヒデと組むのは最も許せない所。館内を煽り自分を奮い立たせて山田に向かっていく。直線的に攻める近藤に対し、山田はテクニックとラフを織り交ぜて優位に立つ。アラケンに交代、三人がかりで串刺し攻撃を出した直後に首固め。「どうしたどうした」と頭をチョン蹴り、ネックブリーカー。ヒデにタッチ、コーナーに詰めてチョップからスリーパー。時にはサードロープに足をかけて絞めるヒデ、山田に交代、エプロンからのアトミコと近藤を孤立させる。
 近藤も逆水平で反撃するが、鋭さで名高い山田のエルボーに腰砕け。両手を広げ「来い!」と叫ぶ山田、近藤は「山田さんはやっぱり俺の師匠だ」と意地になって逆水平を返す。一瞬打ち負けたかに見えた山田、だが倒れる際近藤の股間を蹴飛ばすダーティーな一撃を見舞う。アラケンに交代、フェイスカットからキチンシンクを連発。ガットショットからスタンディングネックロック、近藤が倒れると腕も極めて絞っていく。山田はネックブリーカー、首狙いの連携から両足も極めるネックロック。その際もエプロンを渡って敵軍コーナーへの挑発をするアラケン。ヒデは敢えて逆水平を打たせ、近藤にまだ力が残っているのを確認しボディへの膝蹴り、膝立ちにして頭部へのナックル、張り手からガウディング、フォールを返させてチキンウイング・アームロック。この時点で10分経過、アラケンも入ってきてストンピングをこれでもかと打ち続ける。村杉レフェリーがロッキーと阿部を押さえるのに手一杯なのをいいことに山田も出てきて挑発する。なんとかエスケープした近藤、ヒデは館内に手拍子を要求してブレーンバスターへ、近藤が阿部の煽ったド根性コールを受け、逆に投げ返しタッチ…できず。しかしヒデへのフライングショルダーを見舞ってようやくロッキーとタッチする。
 強烈なボディブローでヒデ、山田、アラケンを悶絶させるロッキー。ヒデを捕まえて右ジャブから腕極めボディブローからコーナーでのボディブローラッシュ、倒してボクシング式フィストドロップ。阿部とタッチしてツープラトンのボディブロー、ぐるぐるソバットで繋いだ阿部、ロープに振るがヒデは体勢を入れ替えてココナッツクラッシュ、トラースキック。アラケンに交代、飛び出してきたアラケンに阿部は一撃、頭頂部へのドロップキックから走り込んでPK。すかさず左腕を掴んでワキ固め、カットに入ったロッキーはヒデにパウンドパンチ、近藤が山田にド根性デスロック。ロープに逃れたアラケン、「待った!」から握手を求めるが阿部の隙を突いてサミング。コーナーに振られるが同時にロッキーと近藤を排除、串刺し攻撃をかわして山田にタッチ。セカンドロープからミサイルキックを放った山田、阿部に見切られて自爆に。
 近藤に交代、全力疾走でコーナーの山田に串刺しエルボーからドロップキック、投げっぱなしブロックバスター。だがロープに走ると突進をかわされセカンドロープに胸部を強打、そのロープを蹴飛ばし近藤の喉に一撃を加える山田。ヒデに交代、アラケンも入ってきて3人で低空ドロップキック。場外で4人が入り乱れる間にヒデがジャンピングパイル、フォールは阿部が必死のカット。再び近藤を孤立させ、ヒデは758i狙い。リバースで返した近藤、続けて投げっぱなしバックフリップ。ロープに走るがアラケンが背中にキック、しかし耐えた近藤はヒデにスピアをお見舞い。村杉レフェリーの注意をヒデが逸している間に山田が口に含んだ水を吹きかけ目潰し、ヘッドバット。ヒデがこれに乗じてトラースキックから外道クラッチで丸め込むとカウント3。ヒデの左手がサードロープを掴んでいたが村杉レフェリーはノーチェック。近藤はこれで同じ相手から続けてフォール負けという屈辱を味わってしまう羽目に。
 HEAT-UP勢を排除、リングジャックした『田村和宏被害者の会』。山田と抱擁を交わし館内にタッグベルトを誇示するアラケンとヒデ。そのままノーリアクションで去っていった三人だが、このまま何もせずに終わるのだろうか?

第5試合


 田村和宏と渡辺宏志のタッグは意外と珍しく、本戦では2013年12月以来。加えて田村和宏と梅沢菊次郎の対戦は2011年11月5日、アライヴ足利大会以来5年5ヶ月ぶりというタイトルマッチ前哨戦以外にもレアな要素が詰まったカードとなった。タッグトーナメントでチームを組んでいた渡辺と梅沢だが、好敵手という間柄は消えず。梅沢が渡辺、田村と固く握手を交わし試合開始、石田も右手を差し出すが…田村はその手を握らず。
 インフォメーションコーナーで弥武リングアナが「田村は石田を苦手意識しているのではないか」と言っていたが、至って冷静であった田村。序盤の僅かな時間であったが石田と相対し、一瞬の隙を突いて腹固めを極め石田を慌てさせる一幕も。両軍交代、梅沢のパワーに得意のムーブで対抗しようとする渡辺だが、何度も肌を合わせている梅沢相手には通用せず手を焼く。珍しいチンクラッシャーを見せた渡辺、田村とツープラトンでボディパンチ。田村はこれに続いてチョップ、フットスタンプやいつ身につけたのかストマッククローを繰り出し梅沢のボディを狙う。クイックタッチで梅沢を攻める田村&渡辺、渡辺と梅沢によるサーフボードの攻防に館内が湧く。梅沢はベアハッグを繰り出し渡辺の腰攻め、カットに入った田村の頭をむんずと掴んで渡辺と鉢合わせ、まとめてヘッドバットを見舞ってダウンさせる。
 石田は渡辺をコーナーに詰めてモーションの大きな逆水平を連発、ボディへのエルボー。梅沢はセカンドロープに固定した渡辺の背中にスレッジハンマー、胸へのパンチを受け流し逆水平でなぎ倒す。今度は石田と梅沢がクイックタッチ、ゆっくりとフォールに入る石田、カウント2。スリーパーで渡辺の顔を歪ませる。ヘッドバットを連発する梅沢、ダウンさせた渡辺に逆エビ固め、コーナーの田村も挑発。プッシュアップからロープに逃れた渡辺だが、再び梅沢のベアハッグに捕まる。脳天チョップを放ってもびくともしない梅沢、ならば両耳にパチンと音を立て怯んだ隙に脱出、ドロップキックを放って田村と交代。
 田村ドロップキックで繋ぎ、胸板へのエルボーを連発して梅沢を倒していく。コーナーに駆け上がってミサイルキック、打撃コンビネーションからミノルスペシャル。梅沢担ぎ上げて未然に防ぎ、ロープに走った田村にダイナマイトタックル。石田フォーアームからチンクラッシャー、側頭部へのスライディングキック、サードロープに固定した田村の背中目掛けてボディアタックと攻める。ボディスラムからBoom!Boom!エルボーを放つが自爆、田村串刺しエルボーからスリングブレイド。互いの技をすかし合う田村と石田、ウルトラタイガーを自爆させた石田がBoom!Boom!エルボーをヒットさせる。足を踏み鳴らしてからのトラースキックをかわした田村はステップ延髄、負けじと石田トラースキック、田村アックスボンバー、石田RKOと目まぐるしく攻守が入れ替わる。
 渡辺と梅沢、渡辺がエルボースマッシュからスインギング、ランニングとネックブリーカー二段活用。続けてトップロープからダイビング・ニードロップ、そしてパイルドライバーを狙うが梅沢リバース、ヘッドバット連打からジャックハマーを決めるが田村がカット。石田は田村にトラースキックで逆カット、梅沢が渡辺を捕まえて石田のトラースキック。同士討ちにさせた渡辺、ヘッドロックパンチからチョップ、胸板へのパンチを放つが梅沢ヘッドバット一閃。田村と石田が場外でやり合っている間に渡辺は首固め、スクールボーイと丸め込みを連発。二度目の首固めをゴリラスラムで投げつけた梅沢、走り込んでランニング・ボディプレス。これをかわした渡辺、ラ・マヒストラルで丸め込んでカウント3。納得の行かない梅沢はレフェリーのてっしーに詰め寄るが判定は覆らない。参謀役・渡辺宏志が地元横浜に錦を飾るピンフォール勝ち、HEAT-UP所属となってからメインでの勝利は初めてとなった。

エンディング


 ウィナーコールを受ける田村&渡辺、マイクを掴んだ石田は何故か観客の帽子をかぶって語り始める。

石田「はあ…負けちゃった…梅沢さんが、渡辺宏志さんに…負けちゃった…僕のパートナーの梅沢さんが、田村和宏のパートナーの渡辺宏志に負け、僕も一緒に負けてしまった…くっそ~…でも僕は直接負けちゃいないから。(リング上を見て)なんだ嬉しそうだな。」
田村「(地声で)勝ったんだ俺は。」
石田「まあパートナーがね、パートナーが確かに勝った。まあいいや、一言だけ、一言だけ言わせて欲しいな。もう、来月ですね新百合ヶ丘。僕と戦う準備はできてますか?」
田村「(地声で)いつでもいいよ。」
石田「いつでもいい、オッケー。ただ、たまにはちょっと特殊な試合形式はどうっすか?だって新百合ヶ丘普通の試合ばっかじゃないっすか。ねえ?(館内拍手)特殊な、試合形式。僕と田村さんでベルトを懸けて…どう、です、か??」
石田がマイクを置く。田村が掴もうとするとスルスルとコードを引っ張る石田。
石田「どう、です、か??」

 再び前述のやり取りを行い…

石田「どう、です、か???」

 やっとマイクを掴んだ田村。

田村「石田、答えは…ノーだ。おい、HEAT-UPはなあ、肉体と肉体、魂と魂をぶつけ合うリングだよ。そんななあ、特殊なルール、必要ねえよ。正々堂々とかかって来いよ。」
石田「言いたいことはそれだけですか?って言うかお客さんの反応…誰も、ね、ついて来ないじゃないですか(館内笑いと拍手)。ほら、聞いて、ください、田村さん。お客さんが、そんな、普通の、試合、望んでいますか?僕と、田村さんの、ベルトを、懸けた、凄い、試合、な~の~に~、普通の、試合で、お、わ、ら、せ、て、い、い、ん、で、す、か??」
田村「(地声で)反応ねえじゃねえかよ!」
石田「おおーいっ!!(館内拍手)違う、ストップストップストップストップ、違う。今のは…そう、聞き入った。(観客の一人=羽○武○さんを捕まえて)今のシーンとなった理由その1。」
観客「あ、あの~聞き入ってしまいました(館内拍手)。」
石田「そう、僕のマイクが素晴らしすぎて聞き入ってしまったと。(別の観客を捕まえて)理由その2。」
観客「聞き入ってしまいました(館内拍手)。」
石田「その2、聞き入ってしまいました!その~、そこのお姉さん(また別の観客=女性を捕まえて)、はい!」
観客「…聞き入ってしまいました(館内笑い)。」
石田「つまりそういうことだ(館内拍手、一部から「絶対言わせてるぞ!」のツッコミ)。まあいいや…なんか負けたくせに長く喋るのもアレだから、次はいつだ…4月の23?そっか、そん時楽しみにね、しといてください。多分ふつ~の試合形式ですけどねそん時は(一部の観客が「ええ~??」)。そう、だって田村さん。もう僕帰りますわちと暑いから(館内笑いと拍手)。」

 石田が去る。と、次の瞬間『田村和宏被害者の会』がいきなり乱入しリングジャック!

アラケン「オイ!オイ!お前ら、HEAT-UP正規軍とやらよお、キツいマイクやってるんじゃねえぞオイ!(会場笑い)オイ!まあいいや、それはそれで、あ~んだそのタイトルマッチ、頑張ってくださいよ。ねえ!まあ!ここで!改めて!紹介させてもらおうじゃねえか。なあ、田村よ、よ~く聞いておけよお前。そして、よ~く見とけお前。ねえ!『田村和宏被害者の会』!新たなるメンバー、改めて紹介させてもらうぞ!オイ、『田村和宏被害者の会』の新メンバーは…コイツだー!!!」

 誰もがリング中央で両手を広げた山田太郎が紹介されると思っていた。が、ここでリング外から梅沢菊次郎がダッシュ、山田にラリアットを見舞ったのだ!不意を突かれた山田は後頭部をリングに強打、中央にはガッハッハ!と笑う梅沢。アラケン、ヒデと握手を交わす梅沢、怒ってなだれ込んできた渡辺宏志以下セコンド陣を排除した三人。

アラケン「オイ、オイ、オイ、改めて紹介させてもらおうじゃねえか。オイ、コイツこそ、この方こそ正真正銘、『田村和宏被害者の会』新メンバーの…梅沢菊次郎様だオイ!!(館内拍手)オイ、オイ、なにか文句ありますか?ねえ?ヘヘッ…太郎ちゃん、太郎ちゃん、確かにあなたは今日、卒なく試合を、ね、内容も完璧にやってくれましたよ。裏で何日か前にX投入して、ね、せっかくXとして出て、インパクト残してやる気出てたのにね。アタシは太郎ちゃんが今日、ツナギ着て出てくれると思ってたんだわ。あーた、ツナギでもないし、ねえ?なんだったら、ねえ、俺ら何故か知んねえけど、短髪がイメージカラーなんだよ…カラーじぇねえな、ねえ?頭でも丸めてくるのかと思ってたら、アナタなんにも工夫がありゃしないホントに(館内笑い)。オイ!そんな奴ぁなあオイ、お前はなあ、引退するまでなあ、インディープロレス界の便利屋やってりゃいいやこの野郎。まあ、とりあえず…梅沢さ~ん、やっちゃってくださいよ。これから…これから…ねえ!梅沢さ~ん、目立っていいですよ!ねえ!どっからどう見ても…俺らチームじゃねえかよ!なあ!という訳で!皆さん!今から、twitterでバンバン呟いてくださいよ!オイ!ねえ!インディープロレス界、大事件じゃねえのか?なんだったら、検索ワードのナンバーワンになってみせますよ。梅沢菊次郎の名が、ネットを通じて、世界中に発信されるんだ!(館内拍手)オイ!オイ!なあ、わかったか。とりあえず、次の大会4月23日か。ああ…楽しみにしとけよ。」

 我が物顔で去っていく『田村和宏被害者の会』。ネパールで無差別級王者に輝いた実績もある梅沢菊次郎の加入は世界に通用する脅威と言っても過言ではないだろう。4月23日王子大会では新たなるXを投入するが、セミの兼平大介対梅沢菊次郎戦を含めて再び席巻されてしまう可能性もある。この事態に怒り心頭だったのが渡辺宏志。

渡辺「先のトーナメントではタッグを結成し、その水面下では奴らと接触し、あまつさえ!このような形で裏切り行為に出た、外道梅沢菊次郎!!許さん!!!(館内拍手)まあ、いつぞやの無宿の時もそうだったけれども、対抗勢力が強大化していくのはどうやらこの団体の定めらしい…けれども、然るべし!降りかかる火の粉は自力で排除する、出てこい!!!『田村和宏被害者の会』だあ?戦いはこれからだこの野郎!!!(館内拍手)」

 怒りに震え、感情を爆発させて絶叫する渡辺。マイクを渡された田村は…

田村「宏志さん…任せました(館内笑い)。」
渡辺「(地声で)アンタも戦うんだよ!」
田村「(場外の山田を見て)た…太郎ちゃん…太郎ちゃん、またね(場内「えぇ~!?」の合唱、涙を拭う仕草をする田村、場外でがっくりする山田太郎)。よーし!ここは次、王子大会に向けてもっともっとヒートアップするぞ!宏志さん、ごめん!よーし!(会場の反応に)…太郎ちゃんの事は忘れてやってくれ!(再び場内「えぇ~!?」の大合唱、立ち直れないほどの精神的ダメージを受けた山田太郎)ここは宏志さんの地元でしょ?太郎ちゃんを忘れるくらいの最後締めで…」
渡辺「(地声で)忘れちゃダメ!」
田村「いいよ今日は!最後、ビシッと締めてよ!」

 田村のマイクがなんともトホホなものになってしまったが…ともあれ王子大会では田村と石田による最後のタイトルマッチ前哨戦、渡辺は復活するナイスガイガウンを獲得し『田村和宏被害者の会』との戦いに弾みを付けたいところ。未明から降り続いていた雨も止ませ、横浜を熱く、暑く彩ったHEAT-UPであった。

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