PANCRASEフライ級調印式で神酒とマモルが思いを語る。世代を超えた修斗の元王者同士の戦いに「王者だけど挑戦者の気持ちでぶつかる」

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 2月17日午後、都内新宿区のパンクラスにて、パンクラス・フライ級タイトルマッチの調印式が行なわれた。この試合は、「PANCRASE 285」(3月12日、ディファ有明)のセミファイナルとして組まれ、王者・神酒龍一(CAVE/第3代王者)にマモル(シューティングジム横浜/1位)が挑戦する。
 挑戦者のマモルは、神酒が以前、所属していたGUTSMANによく出稽古に行っており、当時アマチュアだった神酒とも一緒に汗を流していた。すでにプロとして活躍していたマモルに対し、当時の神酒はまだプロ格闘家になるとも決めていなかったという。
マモルはアフロヘア、神酒は武者装束と、両者ともトレードマークの出で立ちで出席。廣瀬隆司コミッショナーの立ち会いのもと、出場誓約書にサインした。

マモル「年齢的にも最後のチャンスだと思うので、全力でベルトを獲りにいく」
神酒「変なことを考えず、容赦なく勝ちにいく。それだけしか考えていない」

——お互いの印象は?
マモル「近年まれに見る好青年。若い頃から一緒に汗を流したが、その頃から非常に礼儀正しい好青年だなと思っていた」
神酒「若い頃からお世話になっている人。その頃、マモル選手はすでにプロだったし、修斗のチャンピオンだった。上の人、というイメージ」

——一緒に練習していた時期があったのですか?
マモル「神酒選手が以前GUTSMANに所属していた頃、しょっちゅう出稽古に行かせていただいていた。週に何日も行っていたこともあるほど。その頃、神酒選手も一緒に練習していた。感傷に浸るわけではないけど、こういう日が来たなと。そろそろ(闘うのは)近いだろうと思っていた。タイトルとかがない限り、星を潰し合うようなことはしたくないと思っていたが、今回はベルトが懸かっている。思い切りいく」
神酒「もし、あの頃の自分に話したら、絶対信じてもらえないだろうなと思う。一緒に練習していた頃は、僕はアマチュアだった。プロになるとか、チャンピオンになるとか、マモル選手と闘うとか、全く想像もしていなかった。それが、パンクラスで、タイトルを懸けて、しかも自分が王者で……本当に考えてもみなかったこと。でも、勝負は勝負。王者だけど、挑戦者の気持ちでぶつかる。まだ防衛もしていないので、「防衛」に挑戦、そしてマモル選手に挑戦。いろいろな意味で思い切りやりたい」

——お互い、選手としてのイメージは?
マモル「神酒選手には、「諦めない強さ」を感じる。トータルで優れた選手だと思う」
神酒「マモル選手は、打撃をもらっても怯まず、ダメージがあっても表に出さないプロフェッショナルだと思う。オールラウンダーというのもあるが、勝つための方法をシンプルにしてきていると思う。難攻不落のイメージ」

——神酒選手は、前戦が残念な結果となり、巻き返しの一戦でもあるが。
神酒「前戦のことは、今回に関して全く引きずっていない。前戦の選手とまたやるかも知れないとは思うが、今はこの一戦に集中している」

——両選手にとって、この試合はどんな意味がある?
マモル「人それぞれ、やりたいタイミングというのはあると思う。でも、(いつであっても)オファーされた試合をするのは、プロ選手としての仕事。でも、今回に関しては、すごく良いタイミングでの試合だと思っている。こうしてベルトを近くで見ても、まだ実感が湧かない。僕がデビューした頃は、パンクラスと修斗はあまり良い状態ではなかった。でも、今は全然違う。日本の格闘技界も変わってきている、そういう時代になっているんだなと思う。だからこそ、このベルトが欲しい。そして、この試合は、自分にとって大きな節目になると思う。僕も5月で40歳になる。今回の結果いかんに関わらず、格闘技を引退したあとのことも含めた活動をしていく方向でやっていく」
神酒「何も考えていない。思い切りやるだけ」

——どんな試合展開になる?
マモル「理想はスタンドで差をつけて勝ちたい。しかし、なかなか理想通りにはいかないので、あらゆることを想定して準備している。バチッとフィニッシュできれば」
神酒「早いラウンドで終わらせたい。もし理想から離れても、とにかく勝つ」

 お互いに修斗という場で活躍してきた。マモルは修斗・初代フェザー級王者、同初代世界バンタム級王者に輝き、初代KOTC世界フライ級王座にも就いている。神酒は修斗・第4代世界バンタム級王者となっている。
修斗でキャリアを積んで来た両者が、パンクラスという舞台でベルトを懸けて闘う。たとえ過去にどんなストーリーがあっても、勝負には関係ない。闘いという舞台は苛酷だ。
 しかし、そこが格闘技の醍醐味でもある。この闘いを経た両者が、新しくどんなドラマを紡いでいくかにも注目したい。

(写真・文/佐佐木 澪)

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