8・13 アイスリボン道場マッチ 【ICE×∞】藤本つかさvs松屋うの つくしvs弓李 柊くるみ&雪妃真矢vs世羅りさ&長崎まる子

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『アイスリボン741』
日程:2016年8月13日(土)
会場:アイスリボン道場
開始:14:00
観衆:83人

▼タッグマッチ15分1本勝負
星ハム子/●尾崎妹加(フリー)
10分30秒 スモールパッケージホールド
宮城もち/○テキーラ沙弥

▼シングルマッチ10分1本勝負
△つくし
時間切れ引き分け
△弓李

▼タッグマッチ15分1本勝負
○柊くるみ/雪妃真矢
10分23秒 ダイビングボディプレス→片エビ固め
世羅りさ/●長崎まる子

▼ICEx∞選手権試合30分1本勝負
【王者】○藤本つかさ
9分46秒 ビーナスクラッチ
【挑戦者】●松屋うの
※第23代王者が2度目の防衛に成功

藤本が松屋うの相手にICE二度目の防衛に成功!三度目の防衛は8・20テキーラ沙弥戦に!

第1試合

2016-08-14アイスリボン_第1試合 この日のオープニングマッチは翌日の両国KFC大会の前哨戦。両国KFCでのもちのパートナーの長浜に代わって、この日は沙弥がもちと組みハム子&妹加のパワフルタッグと対戦した。この日が初タッグのハム子と妹加は、ハム子からの申し出で実現したタッグ。

 試合中、コーナーに上がった沙弥を抑えつけたハム子が妹加のアルゼンチンバックブリーカーのアシストをしたり、ハム子がバックフリップで沙弥をマットに叩きつけ、そのタイミングでコーナーから妹加がセントーンを決めたりと、連係も見せハム子が妹加をアシスト。また久々のらぶっちゃ対決は試合中1度だけ実現。この日はハム子が優勢に見えたが、もちも四股踏みからの逆エビを切り返してみせるなど、翌日の両国KFC大会に向けての心理戦も。
 最後は妹加が沙弥の押さえ込みに敗れるも、試合後「星ハム子さんとタッグを組ませて頂き負けてしまったんですけど、明日の両国では勝ちを狙いに行きたいと思います」(妹加)
「妹加ちゃんとは明日もタッグを組みます。アイスリボンに参戦して勝利が無いので、明日は一緒に初勝利をプレゼントしたいなと思います」(ハム子)
 と2人は両国でのリベンジを誓った。またもちも「私の隣にはいつもハムさんがいました。今日は対角線上にいました。手の内がわかる相手ほど対角線に立っていて楽しいものは無いと実感しました。食い気も色気も私の方が勝っていると思うので、明日は私と長浜が勝ちます」と返り討ちを宣言。両国ではうのと2度目のシングルマッチに臨む沙弥は「この勢いのまま、明日の両国、松屋うのとのシングル勝ちます」と改めて気合を入れた。

第2試合

2016-08-14アイスリボン_第2試合 つくしvs弓李のシングルマッチは14年11月22日のアイスリボン606以来の約1年9か月ぶり。しかも前回はつくしが1大会でシングル3連戦を行ったときに1試合だっただけに、純粋なシングルマッチとなると13年10月26日のアイスリボン508での初シングル戦以来となる。タッグ、トライアングルなどでの対戦は珍しくない2人だが、シングルとなると2回しか過去に行われていないレアなカード。

 試合は弓李がつくしの動きを読みながら、要所要所で攻撃を仕掛ける展開となり、初公開のコーナー最上段からのダイビング・ネックブリーカーや、つくしの腕に的を絞っての関節技のバリエーション、更にはフィッシャーマンズ・スープレックスの3連発と積極的な攻めが光った。つくしも普段はあまり見せないカニばさみからの丸め込みや、三角絞めなどで弓李の動きを止めに行く。両者動きっぱなしのまま、最後はつくしがダイビング・フットスタンプ、そしてトゥインクルスターロックを決めにいったところでタイムアップのゴング。10分間とはいえ初めてつくしに負けなかった弓李の善戦が光った。

 試合後も握手を求めるつくしに張り手で返した弓李は「久しぶりのシングルでドローに持ち込めたのは、自分の成長が見えたんじゃないかなと。自分で言っちゃダメですかね?アイスリボンでは関節技を使う人って少ないと思うんですね。なので自分は関節技でつくしさん、先輩方からギブアップを取りたいと思っています。自分は関節技で一番リスペクトしているのが飯田さんなんです。その飯田さんと組めるのが嬉しくて、明日は飯田さんと力を合わせて勝ちたいと思います」とコメント。
 一方のつくしは「まさか弓李とドローになるとは思わなかったし、試合後、握手を求めたら張り手をされるという、なんか水波さんの気持ちがわかった気がします。明日は勝と美兎と対戦です。勝とは初対戦なので、バチバチに期待通りに試合をしたいと思います」と翌日の両国に気持ちを切り替えた。

第3試合

2016-08-14アイスリボン_第3試合 こちらも両国の前哨戦。両国でシングル戦を行うタッグパートナーの世羅と雪妃が前回の道場マッチに続きぶつかり合った。
 試合前の前説で、くるみに対してライバルとして意識していることを語った世羅は、序盤戦くるみにタックルに行くが、くるみに吹っ飛ばされ動揺を隠せない表情。一方のくるみはその世羅の動揺ぶりに「自分は何もしてないのに、世羅が勝手にぶつかって勝手に吹っ飛んだ」とレフェリーにアピールする余裕をみせる。
 ドロップキックでくるみを倒し面目を保った世羅は、雪妃に対しては雪妃のムーブをすかす策に出る。一方の雪妃もその裏を衝いて、世羅に世羅の得意技ゆりかもめを仕掛けるなどの心理戦を仕掛けていく。世羅も雪妃にトラースキックを決めていったが、雪妃の作戦勝ちの印象が残った。試合は翌日の大畠とのシングル戦を想定しての猛スピードで臨んだまる子がくるみの怒涛の攻めを受け、最後はダイビングボディプレスにフォール負け。2週続けての世羅vs雪妃の前哨戦は1勝1敗の五分で終わった。

 試合後、世羅が「一昨年ぐらいから柊くるみライバル視していて、今日で立証してやろうと思ったんですけど、本当に欠場してたんですか?跳ね返されたの初めてです。いつか立証させる為に、ライバルとして睨んでいきます。そしてユキ。今日はバリバリに意識してユキの技、全部すかしてやろうと思っていたけど、こいつ、やるんですよ。まさか私の技をやるとは思わなかった。ゆりかもめやられて、初めてゆりかもめやられた人の気持ちがわかりました。痛いっす、あれ。明日はそんな隅間を見せず、雪妃の7番勝負の相手として立ちはだかりたいと思います」と語ると、雪妃も「私、先週、これから世羅さんを敵視して生活しますって言ったんですけど、その後に六角橋(の大会)で組んで、無理ですよ。タッグパートナーなんで敵視する必要も無いと思ってますし、対角線に立つからといって、ギスギスする必要はないと思っています。愛のあるシングルマッチをしたいと思っています。そして痛いですね。世羅さんにトラースキック的なものをされまして。あんなの受ける嫌です。かわいそう受ける人。まあ、これからも使いますけど。覚悟してください。明日は私が蹴ります」と7番勝負への意欲を語った。

 パートナーのくるみは世羅の発言に対して「ライバルですか~!?今、初めて知ったんですけど。っていうことは自分、全然世羅りさに目がいって無いと思うし(世羅に向かって)ばーか!」と無表情で挑発。世羅は「可愛い。いいですよ、ティーンズっぽさを出してくるなら。私には私なりの考えがあるんで」と反撃に出るが、その世羅の言葉に「キモッ!」と返したくるみは世羅を無視して「それは置いといて、明日、勝愛美は初対決です。バチバチ当たってKFCホールをぶっ壊すぐらいの試合をしたいと思います」と翌日のJWPとの対抗戦への抱負を語った。

第4試合

2016-08-14アイスリボン_第4試合 アイスリボン所属全選手とのタイトル戦を宣言した藤本の第2戦の相手は最もキャリアの浅いうの。うのにとっては初タイトル挑戦であると同時に、藤本との初対戦。試合前の入場式から緊張が観る者にも伝わる状態。うのは「万が一、私が勝ったら牛丼をプレゼントしてください」と硬い表情で抱負を語るのがやっと。そしてメイン。走ってリングに登場したうのは唸り声を挙げながら青コーナーへ。

 試合開始のゴングが鳴っても、唸り声を発しながら藤本に対する。一方の藤本は日焼けして皮がむけかけたうのの肩先を攻めたり、あえてラフに行く事で観客も敵に回す。セコンドは全員がうのサイドで檄を飛ばし、観客もうのコールで後押しする状況。藤本の猛攻を浴びながらもうのはタックルの連打、スピアー、さらに逆エビ固めと必死の反撃を仕掛けていく。特にこの日の動きで特筆されるのは、キャリアが浅いからこそのうのの変則的ムーブ。藤本が極楽固めを狙って、うのの腕を巻き込みに行くと、その動きに乗っかる形で藤本の下でくるくると回転し、極楽固めはもちろん、藤本が困惑すると上手くエビ固めで丸め込み反転。ビーナスシュートを狙ってコーナーに上がった藤本に対して、コーナーに接近し藤本のボディにしがみついて、そのまま自身がコーナーに仰向けで乗る形となり、結果的に雪崩式のエビ固めで藤本を押さえ込むという荒技を披露。
 そして藤本を肩口に担ぎ上げ、そのまま叩きつけ藤本に受け身を取らせなかったり、藤本のビーナスクラッチを踏ん張り、藤本の回転するタイミングで藤本の上に流れで仰向けで倒れ込みフォールに入るなど、プロレスの本来の動き、セオリーが未熟な分、その動きが藤本を苦しめる結果となった。あと一歩でカウント3というタイミングの押さえ込みを見せるなど、キャリアが浅いからこそのスリリングな攻防が生まれた。最後は2度目のビーナスクラッチに敗れたが、その頑張りに観客から惜しみない拍手が贈られた。

 試合後、藤本「びっくりしました。プロレスの知識をあまり知らない人というか、最近入った人はプロレスに則って切り返しではなく、突拍子もない切り返しを思い浮かべるんだなって思って。偶然が重なっただけかもしれませんけど本当にびっくりしました。うのさんは私と同級生なんです。まだデビューして1か月半。さっき万一勝ったら牛丼をプレゼントして下さいって言ってたけど、今日負けたけどプレゼントさせてよ。牛丼ぐらい。今度、一緒に松屋に行こう」と頑張りに合格点を出した。
 うのは「デビュー1ヵ月半で、人生初のタイトルマッチに挑戦させて頂きました。すごく緊張していたけど、でも思いっきり全力でぶつかったつもりです。でもやっぱり藤本さんは強いなと思いました。すごいキック1本1本が力強くて痛かったです。出る杭は打たれるような気持ちになったような感じです。出てないですけど。打ち返されたって感じでした。でも自分もっと強くなって、機会があったら、また挑戦させて欲しいです。もっと鍛えて、強くなって。絶対頑張ります。今日、藤本さんとタイトルマッチやって、日焼けの皮も剥けたので、脱皮したような感じがします。なので明日は新しい松屋うので、テキーラ沙弥をぶっ倒します」と力強くコメント。
 そのうののコメントを聞いていた藤本は「松屋うのさんって本当に面白い。それが今まで試合に出てなかったから出したいなって思ったけど、やっぱり出る釘は打たれても出るんです。すごい今日、出てたと思います。この調子でどんどん伸ばしてください」とうのにアドバイスを送り、次のICE×∞王座戦を8月20日の道場マッチでテキーラ沙弥相手で行う事を決定した。

(記事・写真提供 アイスリボン)

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