パンクラス7.26大阪大会 児山vs.山崎、野中vs.花レメ、草・MAXvs.住村

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パンクラス大阪主催大会
日時:2015年7月26日(日)
会場:大阪・アゼリア大正ホール
観衆:461人(満員)

【パンクラスゲート】
▼第1試合 ライトフライ級 3分2R
△川原波輝(総合格闘技スタジオSTYLE)
2R終了、時間切れ
△松井全司(パラエストラ東大阪)

▼第2試合 スーパーフライ級 3分2R
△前田慎次朗(総合格闘技 暗愚羅)
2R終了、時間切れ
△酒井一貴(NASCER DO SOL)

▼第3試合 バンタム級 3分2R
△鈴木崇豊(和術慧舟會奈良 TEAM VAMOS)
2R終了、時間切れ
△松野祐哉(タナベMMAクラブ)

▼第4試合 ライト級 3分2R
△太田裕稀(格闘技 吉田道場)
2R終了、時間切れ
△藤崎航汰(P’sLAB大阪)

【本戦】
▼第1試合 フェザー級 3分3R
○大道翔貴(TEAM TED)
1R 2分49秒、TKO(グラウンドのパンチ→レフェリーストップ)
●室川和登(総合格闘技ゴンズジム)

▼第2試合 フライ級 3分3R
○後藤琢也(パンクラス大阪 稲垣組)
3R 1分44秒、アンクルホールド
●MAGISA(ゼロ戦クラブ 水島支部)

▼第3試合 バンタム級 3分3R
○秋葉大樹(総合格闘技reliable)
1R 1分51秒、腕十字固め
キャプテン禎(修斗GYM直心会)

▼第4試合 スーパーフライ級 3分3R
○NavE(Grand-Square)
3R終了、判定3-0
●平田丈二(総合格闘技 暗愚羅)

▼第5試合 フライ級 3分3R
●三谷敏生(総合格闘技道場コブラ会)
3R終了、判定0-3
○吉村友菊(総合格闘技道場reliable)

▼レッツ豪太あいさつ

▼第6試合 ウェルター級 3分3R
●草・MAX(TEAM CLIMB)
2R 2分12秒、チョークスリーパー
○住村竜市朗(トリニティーサンズ)

▼第7試合 セミファイナル バンタム級 3分3R
○野中 翔(パンクラス大阪 稲垣組)
1R 1分40秒、変形スリーパー
●花レメ紋次郎TK(総合格闘技コブラ会)

▼第8試合 メインイベント ライト級 5分3R
○児山佳宏(パラエストラ松戸)
3R終了、判定3-0
●山崎悠輝(パンクラス大阪 稲垣組)

第2試合

2015年のネオブラッド・トーナメントには残念ながら勝ち進めなかった後藤。今後を見据え、地元で勝っておきたいところ。

1R、MAGISAが片足タックルからコーナーへ押し込む。後藤は入れ替えるが、MAGISAがテイクダウンを奪う。後藤は下から足関を狙い、離さないままゴング。

2R。後藤が飛び込んでパンチ。これを受けたMAGISAがテイクダウンを奪いそうになるが、後藤は4点ポジションで踏ん張る。MAGISAの足を取り、そのまま立ってコーナーへ押していく。MAGISAは体を入れ替えて潰し、上から殴る。後藤は根性で立ち、ロープへ押し込むと、MAGISAが投げたところで終了。

最終ラウンド。MAGISAはパンチと前蹴りで激しく攻める。手数を出せない後藤。前に出た後藤の片足をMAGISAがつかみ、コーナーへ押し込んでヒザを打ち込む。倒してバックを取り、ヒザ。ピンチの後藤。しかし、後藤が一瞬のチャンスを逃さず下からアンクルホールドへ! これが極まり、後藤が大逆転勝利をものにした。

レッツ豪太あいさつ

ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト、レッツ豪太がリングインしファンにあいさつ。
「総合格闘技道場コブラ会のレッツ豪太と申します。現在ウェルター級キング・オブ・パンクラシストです。王者になれたきっかけは、このパンクラス大阪大会です。当時、ネオブラッド・トーナメントの決勝で負けてしまいましたが、ランカーの選手と試合をする機会をこのアゼリア大正ホールでいただいて勝って、上に上がることができました。この会場にはホンマ感謝しています。
このあとの試合も、実力者がそろっていて面白いと思います。メインは間違いなく面白いです。アゼリアでの大会は今日が最後ですけど、これからも大阪大会でチャンスをつかんで、チャンピオンになる選手が出て来てほしいと思います。
僕は、次の試合はタイトルマッチが決まっていますが、ベルトを守りながらUFCを目指していきます」

第7試合

2015-7-26パンクラス大阪_第7試合野中は2010年ネオブラッド・トーナメントでパンクラスデビュー。天性の運動神経とセンスで技の研究に余念がない。地元・大阪での試合が多いが、東京で格闘技ファンにもっと見てもらいたい選手の1人だ。今年は2戦して1勝1敗。地元で白星先行し、今後につなげたいところ。
対する花レメ紋次郎TKは2011年パンクラスデビュー、5戦している。今回は約2年ぶりのパンクラス参戦となる。地元での試合でもあり、お互いに負けられない。

1R、野中が右ハイキックで急襲。花レメは足をキャッチ、テイクダウン。さらにサイドポジションへ移行する。野中はオープンガードに戻すも、花レメは再びサイドへ回る。しかし、野中は花レメのボディをかかえるようにしてバックを取って腹部に載せ、そのまま後ろからチョークへ。流れるような動きの中でしっかり極まり、花レメはタップした。

<試合後コメント>
野中「よくわからないうちに極まっちゃったって感じです。得意技はいっぱいありますけど、今日もその中の1つが極まりました。寝技は全部得意で、どこからでもああいう技が出せます。相手はその1つに引っかかってくれましたね。
普段、みんな一緒の練習をしているんですけど、ああいう発想というのを自分は持っていると思います。練習しているうちに勝手に身体が動きますね。寝ている時も、これをやったらどうなるかとか、技をイメージしている、そんな感じです。新しい技を考えたり作ったりするのは大好きです。
相手に対して試合前はちょっとビビッていましたけど、ビビッて損しました。でも試合は、いつでも相手の方が格上だと思って、当たって砕けろという気持ちでやっています。
この勝利は大きいです。ここで勝つのと勝てないのとでは全然違う。勝ててよかったです。思い出多いアゼリアでの最後の大会で勝てたのもうれしいです。記念になります。
次の目標は、次の試合に勝つことですね。大きい目標とかはないです」

第8試合

2015-7-26パンクラス大阪_第8試合児山は2005年、修斗でプロデビュー。DEEP、CAGE FORCEなどで活躍し、2011年には修斗環太平洋ウェルター級王座にも就いた実力派の34歳。2014年5月からパンクラスに参戦しており、同年は3連勝。今年は3月にUFC帰りの徳留一樹に敗れている。全てを賭けて臨んだ試合に敗れ引退が危ぶまれたが、挫折から立ち直り参戦。再びベルトを目指すため、この大阪から歩き出す。
対する山崎は稲垣組期待の23歳。2014年にパンクラスデビュー、これまでにワイルドな攻めで3戦連勝し、7位に駆け上がった。円熟のベテランと、伸び盛りの若手。タイトル戦線に一歩近づくのはどちらか。
児山のセコンドには、UFCファイター・川尻達也と先頃DEEPで引退した「DEEPの鉄人」梅田恒介、山崎のセコンドには稲垣克臣と先輩である北方大地がつく。
1R、山崎は最初からパンチを当てていく。児山は組んでコーナーへ。ヒザを打つ。山崎は離れてパンチを振る。これをかわした児山はコーナーに押し込んでヒザ、ボディブロー。コーナーへ押し込むと、山崎が投げてアームロックを狙う! 児山はこれを外し、バックに回ってコーナーへ押し込む。打撃で押したい山崎と、組んで勝負した児山のせめぎ合いで終了。
2Rも同様の展開。冷静に動く児山。山崎は打撃も出させてもらえず、次第に余裕がなくなっていく。児山は、もがく山崎のバックをキープし何もさせない。パンチで引き離して打撃勝負をしたい山崎。コーナーに押し込まれ、ヒジで抵抗するが、児山は脱出させない。児山がテイクダウンしたところでゴングとなる。
3R。これまでとは逆に、山崎がバックに回るが、児山はすぐに離れて辛合わない。打撃に切り替える山崎だが、児山はコーナーですぐに入れ替える。さらにバックを取る児山。思うように攻められず、ポイントを稼げていない山崎に焦りの色が見える。ようやく脱出するも、児山は片足を取りまたもやロープへ詰める。なんとか向き合った山崎。しかし、児山はコーナーへ押していく。ようやく離れ、パンチで前に出る山崎だが、児山はもらわずテイクダウン! すぐにサイドポジションへ。残り60秒! もがく山崎。会場から大「山崎」コールが湧き起こる。児山は冷静に回ってハーフマウント、そして再びサイドをとりつつ、殴って最後まで抑え込んだ。
判定は3-0で児山。山崎は児山の術にはまり、ほとんど何もできずに3Rを終えた。

マイクを持った児は山「すみません。僕が勝ってしまってすみません。僕は今年で34歳になりました。格闘技人生も残りわずかだと思っています。今年3月に負けてしまって、格闘技をやることを続けていいかも分からなくなりました。こんなことは初めてでした。でも、大阪でこのようなチャンスをいただき、パンクラスの皆さん、大阪の皆さん。本当にありとうございました。金曜日から大阪に来ていますが、まだ何も楽しんでいないので、楽しみにして来た道頓堀やお好み焼き、たこ焼きを楽しみたいと思います。どうもありがとうございました」とマイクアピール。

<試合後コメント>
児山「今日は、相手を倒すとかいうことより、キツイ試合をしようと思いました。でも、相手には申し訳ないけれど、トップ選手に勝ったわけではないので。
考えたら、最後に負けて病院送りで終わるのはいやでした。自分が納得するまで続けようと思ったときに、すぐオファーをいただいたので、ありがたかったです。こうして大阪で試合をしてみて、東京以外の選手がやっていくことは、すごく大変なことだとわかりました。
大阪はケージではなくリングということで、少し考えましたが、パンクラスのためにひと肌脱ごうと思って受けました。
でも、試合をするのは怖かったです。自分に自信がなくて、試合が始まるまで毎日、怖いと思って日々を過ごしてきました。試合が極まるまでは、もう辞めようかとも思いましたけど、まだまだ続けていたいです。だから今日は、少しだけ自信がつきました。これからも、またやっていきます。大好きな格闘技をイチからやって、続けていきたい。そして、やるからにはトップを目指して闘っていきたいです。

【写真・文/佐佐木 澪】

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