8.9初参戦のパンクラスで蓮實光と対戦する田中一聖「修斗の新人王を獲ったのは昔の話。“今”の自分を見てください」

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7月22日午後、都内大田区のYSAで、田村一聖(KRAZY BEE)が公開練習をおこなった。田村は『PANCRASE 269』(8月9日、ディファ有明)で蓮實光(パラエストラ栃木)と対戦する。田村のパンクラス参戦は初めて。
田村は2008年6月、修斗でプロデビュー。同年、ライト級新人王を獲得する。2012年からはUFCで3戦し、続いてROAD FCで闘っている。残念ながら勝ち星には恵まれていないが、海外での経験を糧に。新しい舞台に挑む。

海外と違い、日本での調整は順調で、分厚く鍛え上げられた胸板や腕から力強さがみなぎる。スパーリングでは主にバックを取ってからの展開を中心に、腕十字やアームロックなど次々と極めてみせた。
田村との質疑応答は以下。

——日本での試合は久しぶりですね。
田村 はい。サポートしてくれている人たちに試合を生で見せられるので、すごく楽しみです。
——日本で試合をするにあたり、パンクラスを選んだのはなぜでしょうか。
田村 実は、韓国で試合をする前にパンクラスさんからオファーをいただいていたんです。それで、日本で試合をするときはパンクラスで、と思っていました。実現できて嬉しいです。また、今回はフェザー級に戻すこともあって、ワクワクしています。
——海外での試合を振り返っていかがでしょうか。
田村 不甲斐ない試合をしてしまいましたね。うまくコンディションを作れませんでした。コンディションの作り方もですし、メンタル面でもうまくいきませんでした。でも、いろいろな人にサポートしていただき、しっかり自分を作り直せたと思います。自分自身、楽しみです。
——相手の蓮實選手の印象はいかがですか。
田村 1つ上のライト級でもやっていますし、身体も出来ていて圧力があるだろうなと思います。しっかり動いて、自分からガンガン前に行きたいですね。
——蓮實戦に際して、練習で強化してきたところはありますか。
田村 自分の得意な部分も苦手なところも両方しっかり意識して、自分の闘い方を作ることを考えてやってきました。それが相手にアジャストすればと思います。
——さきほど、外国ではメンタル面もうまくいかなかったとおっしゃっていましたが、どんなところが厳しかったのでしょうか。
田村 減量もきつかったですし、計量が終わったあとのリカバリーも大変でした。闘う前から消耗してしまって、本来のパフォーマンスを出せませんでした。今回は日本での調整なので、コンディションが作りやすいです。今回は思い切り自分のパフォーマンスを出します。
——どんなフィニッシュを想像しますか。
田村 せっかく日本で試合をするので、KOか1本で勝ちたいです。
——今後も見据えているということですね。
田村 パンクラスさんは、本当にすごくいい大会だと思います。マッチメイクを見ていてもそう思いますし、日本からも海外からも、いい選手がどんどん集まって来ていますよね。自分もガンガン行くだけじゃなくて、しっかりした技術も見せて、いい形で勝って、どんどんアピールしていきたいです。
——パンクラスに対して、どんなイメージをお持ちですか。
田村 とにかくいろんな選手が集まっていて、削り合っているという印象です。すごくいい大会です。そこに出られて本当に嬉しいです。
——初参戦ということで、まだ田村選手を知らないパンクラスファンに、どんなところを見せたいですか。
田村 いい試合をして、“いい選手だな”と思ってもらえるような試合をします。ぜひ、僕のことを覚えて帰っていただきたいです。修斗で新人王を獲ったことは、もう昔の話です。“今”の自分を見てください。

対戦相手の蓮實は、まだランカーではないが、ゴツゴツした力強い試合をする選手だ。田村と同じく、最初からガンガン飛ばすタイプ。熱い試合を期待したい。

【写真・文/佐佐木 澪】

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